『バミリオン・プレジャー・ナイト』

石橋義正

映像&パフォーマンス・ユニットのKYUPI KYUPIの主宰としてアートの世界で精力的に活動する石橋義正監督が2000年に発表したブラック・ユーモア満載の深夜番組『バミリオン・プレジャー・ナイト』。

短いコントやストーリーのオムニバス構成なんだけど、それぞれがとにかくシュールでブラックでスタイリッシュ。エロスもある。もうめちゃくちゃ笑えるの。シュールなお笑いが好きな人は是非観て欲しいな。松本人志の笑いにも通じるものがあるかも。

映像もサイバーなものから純和風、アニメーション、クレイアニメなど。多彩で観るだけでも楽しい。BGVとしてもいい感じだよ。ホント。これをBGVにしてたから、その空間が500ヘクトパスカル(意味不明でごめん)くらい楽しくなりそう。

特に後にTVで放送された『オー!マイキー』の原型の『フーコン・ファミリー』が最高!!!右の写真のマネキンの家族のコントなんだけどブラックでホント笑える。他にもシュールな料理番組風コントとか笑えて、映像的にかっこいい作品がいっぱいです。ここまで映像と笑いが両立してるのって凄いね。

TVを見逃した人はDVDが出てるし、ビデオレンタルもあるんで是非、観てみてくださいな。

石井克人作品(PARTY 7 etc.)や中島哲也作品(濱マイクの林家ペーパーが出てた回の作品)やショートフィルム連載マガジン『Grasshoppa!』、ねこじる、あと松本人志の笑いなどが好きな人は観ても後悔しないって断言します!本当にお薦め。


『Grasshoppa!』

石井克人、スウェットパンチ etc

映画、CM、アニメなど各界でHOTなクリエーターたちのオリジナルショートフィルムを連載という形でパッケージに収めた映像作品集。隔月ででています。

参加してるのは『鮫桃』、『PARTY7』などの石井克人、『PARTY7』のオープニングアニメーションの小池健、KDDIのCMを監督している伊志嶺一、『スプリガン』『メモリーズ』のSTUDIO 4℃、NOVAのCMの山内健司、SMAPのショートフィルムもやってた三木俊一郎、『エヴァンゲリオン』、『LOVE & POP』の庵野秀明 etc.

個性的でおもしろい作品がいっぱい詰まっていてメッチャ楽しいです。いろんな作品がテンポよく展開していって飽きないです。

個人的には武仲貞宗×石井克人のCGアニメ『ハル & ボンス』がゆる〜くて大好きです。

こういう形でクリエーターの作品を観れるショートフィルム連載マガジンというアイデアは本当に素晴らしいと思います。


『OH!スーパーミルクチャン』

監督=田中秀幸

ウゴウゴルーガの監督、スーパーラヴァーズのアート・ディレクション、ツタヤのキャラクター・デザイン、電気グルーブ、篠原ともえのPVなどで活躍中の田中秀幸、原案・監督によるポップでブラックでシュールなアニメ。

大統領から指令を受けて様々な事件を解決する小さな女の子ミルクチャンの活躍を描く大統領から指令を受け、テツコ、ハナゲと共に知力・体力・時の運・秘密兵器・口八丁手八丁など様々なアイディアで事件に立ち向かうミルクチャンの活躍を描いた作品。

絵やミルクチャンの声はメチャクチャかわいいんだけど、内容がカナリ凶悪。かわいい顔してかわいい声でブラックなことや下ネタを言うもんだから笑える。たまに登場する意味不明な実写も面白い。

ド○えもん、サ○エさん、タイ○ボカン、あし○のジョー、巨○の星、天○バカボン、ちび○子ちゃん、クレヨンし○ちゃん、横山○すし、水○晴郎、ヨ○スケ、広○涼子、だんご○兄弟・・・パロディや時事ネタも次から次へと出てくる。元ネタを知らないと笑えないものも多いけど、シュールな笑いが好きな人は是非、観てみてください。クセになります。

ちなみにミルクちゃん、僕の理想のタイプです(笑)


『スーパー一人ごっつ』

松本人志

『新一人ごっつ』、『松ごっつ』、『一人ごっつ』から、松本人志本人が選んだベスト・セレクション・シリーズ。全5作品出ています。

レンタルではビデオが出てるけど、セルDVDがお薦め。DVD版はコントごとに頭出しできるし、副音声で松っちゃんと大仏の声をやってた倉本さんの解説を聞けるし、映像特典で『面雀』も収録。

『教えよう!』、『写真で一言』、『発見のコーナー』、『お題』、『タイムスリップショッピングダンス』、『マネキンとコント』、『電話』、『紙猫芝居』、『ピー助』、『お笑い共通一次試験』・・・名コーナーがいっぱい。

松っちゃんらしい『写真で一言』や『お題』、コントの『電話』や『ピー助』、アート的で革新的な笑いの『発見のコーナー』や『紙猫芝居』、笑いのゲームの『面雀』や『お笑い共通一次試験』など全部いちいち面白いです。もう最高!

また、この作品は巻ごとに、メニュー画面や合間に挿入されるCGをそれぞれ、タナカカツキ(ここで紹介してるバカドリルの作者)、池田爆発郎、、天明屋尚、MOTO SAKAKIBARA、生意気が担当しているんだけど、そのCGもスタイリッシュでいい感じです。

個人的には、下ネタの部分はあんまり好きじゃないけど、ダウンタウンでの『ごっつ』より、この『一人ごっつ』のほうが好きです。「笑い」が好きなら是非、お薦めです。


『VISUALBUM』

松本人志

ダウンタウンの松本人志が映画並の制作費を投じて作成された作品。「約束」「親切」「安心」の3部作。

どの作品もTVでは表現できないような、松っちゃんが本当にやりたいであろう笑いが詰まっています。松っちゃんの笑いと言うと「ごっつええ感じ」を想像する人が多いと思うけど、コントというよりショートフィルムっぽく、よりシュールで、どこか切ない笑いを作り出しています。

全部、面白いんだけど僕が特に好きな作品の一つは「親切」に収録されている「ゲッタマン」。

戦隊物の番組を作ることになった松っちゃん達。主人公のゲッタマンの衣装にお金を使いすぎて、敵の毒アゲハ男の衣装にお金を使えず、しょぼい衣装に。主人公と敵の衣装のバランスが悪すぎるので、ゲッタマンの体のパーツ(ヘルメット、上着、ベルトなど)を部分部分、交換することに・・・。ここから先は観てくださいね。

あと「親切」に収録されている「マイクロフィルム」も好き。

中国マフィアのボスと相棒のヤン、そして下っ端2人。ある事件の証拠隠滅のために、ある男からマイクロフィルムを取り返そうとする。しかし、その男はなかなかマイクロフィルムの在り処を吐かない・・・。何度も何度も殴り続けた次の瞬間、その男はピストルを体内から吐き出した。そして、殴れば殴るほど、次から次へと色んな物が飛び出てきた。ヌンチャク、出前一丁、MDウォークマン、くるくるドライヤー・・・これ以上は観て下さい。

とまあ、ちょっと説明してみたけど文章じゃ伝えにくいな・・・

他にも「親切」の「古賀」「いきなりダイアモンド」、「安心」の「園子」など面白い作品がいっぱいです。

何度も何度も観たくなる。そして観れば観るほど、どんどん面白くなっていき、どんどんハマっていきます。これを観たら松っちゃんの凄さが分かると思います。決して、よそ見しながら見てて分かるような笑いでは無いと思うんで、一般向けではないと思うけど是非、観てみてください。


『MOTHER 1+2』

糸井重里(プロデュース)
鈴木慶一(音楽)
これは本でも映像作品でもないです。ゲームボーイ・アドバンスのゲーム。
僕がファミコンで1番好きなゲーム『MOTHER』(89年)とスーパーファミコンで最も好きなゲームの1つ、『MOTHER2』(94年)を1本にまとめて移植したもの。
このゲームのジャンルはRPG。ドラクエやファイナルファンタジーと同じようなジャンルです。
でも、それらのファンタジー世界で悪を滅ぼすって感じとは違って、凄く現代的。主人公はアメリカに住む少年。舞台も現代風。デパートやキャッシュマシン、自転車、電車まで登場する。武器もバットやフライパン。もう世界感が最高。
今となっては、目新しくないけどシステム的にもカナリ斬新な作品だった。
この作品では、コピーライターの糸井重里がゲームデザインからシナリオ、街の人々のセリフ回しまで担当している。
さすがコピーライターだけあって、街の人のセリフがいちいち楽しい。他のRPGなんて、この辺がしっかりしてないことが多くて、あんまり会話しようとは思わないんだけど、この作品は1つ1つのセリフが丁寧に作られていて、それぞれ面白い。ついつい街の人全員と会話したくなる。
そしてシナリオ。『MOTHER 2』が発売された時は木村拓哉がCMに出演して「エンディングまで泣くんじゃない」って言ってたけど、本当に泣ける。
しかもタイタニックみたいにミエミエに感動させるんではなくて、ジワジワくる。
あと、この作品のいいところはスタンド・バイ・ミーのような少年ならではの冒険のワクワク感をうまく再現しているところだ。
最近のRPGと違って、一本道じゃない広大なマップ。詳細の載ってない地図を片手に未知の世界を歩いていく。お金を払って電車に乗っていくのも自由。はたまた線路の上を歩いていくのも自由。動物園、墓場、山、砂漠、雪国・・・いろんなところを冒険していく。もうワクワクドキドキ。
このゲームボーイ・アドバンス版では快適にプレイするために速く歩くことができるダッシュ機能が加わってるんだけど、僕的には、このダッシュを使うと広大なマップを歩いていく冒険感が失われるように感じた。だから、これからプレイする人はダッシュ機能を使わないでプレイして欲しいな。
褒めてばかりだけど、とびっきりポップでキュートなグラフィックもいい。特に2のポップなグラフィックは大好きだ。
あと忘れたらいけないのがムーンライダーズの鈴木慶一が担当した音楽。本当にどれも素晴らしい。間違いなくゲーム音楽の最高峰。音楽だけでも泣けます。
この音楽をアレンジしたサントラがあるんだけど、それがまた素晴らしい。このサントラについてはウチのHPのMUSICのページのサントラのページでもレビューしてるんで、そちらを参考にしてください。
このゲームの欠点は、1のほうで敵のエンカウント(遭遇)率のバランスが悪いことくらいかな。
今、プレイしても古臭いと感じるどころか、逆に新鮮。本当に素晴らしい作品です。
ゲーム好きな人はもちろん、普段ゲームをしないような人にもお勧め。本や映画では味わえない感動と楽しさがあります。
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