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ABANDONED POOLS

『HUMANISTIC』
元EELSのTOMMY WALTERによるソロ・ユニット。ABANDONED POOLSの1stアルバム。元EELSだけど、EELSのサウンドとはちょっと違って、SMASHING PUMKINSっぽい感じかな。いや・・・「っぽい」ではなくて、まんまスマパン。ボーカルの声も、ビリー・コーガンに似てるし。ビリー・コーガンの新バンドZWAN以上にスマパンっぽい。そう言うと、パクリ・バンドかい!って思うかもしれないけど、この作品は本当にどの曲も質が高い。メロディの泣き率は、本家よりも上かも。個人的には、このアルバムは大好きです。凄く日本人好みのサウンドだと思う。スマパン好きな人は絶対に気に入るはず。初期のレディオヘッド好きな人にもお薦め。

余談だけど、このアルバムのリリースはEXTASY RECORD。そう、あのEXTASY RECORD。僕の青春時代を共に過ごしたEXTASY RECORD(笑)
元X JAPANのYOSHIKIのレーベル。ちなみにこの作品にもEXECUTIVE PRODUCERとしてYOSHIKIの名前が・・・。そう言われてみたら、叙情的で感動的なメロディに通じるところが・・・ないか(笑)
ACIDMAN

『創』
デビューの仕方が「300円シングル、3か月連続リリース」、TVでも宣伝しまくり、そしてCCCD。・・・ってことで聴かず嫌いしてたバンド。僕の周りで意外と好評だったのと、立ち読みした雑誌でのインタビューに共感して聴いてみた。

最初にパッと聴いてみた印象は・・・BUMP OF CHICKENをもっとエモーショナルにヘヴィにした感じ。BUMP OF CHICKENとEASTERN YOUTHの中間みたいな感じ。でも、ちゃんと聴いてみると、曲調は結構バラエティに富んでるし、ポストロック的アプローチがあったり、ダブやジャズが取り入れられてたりしてて面白かった。あとベースがかっこいい。こういうバンドって結構ベースがしょぼかったりすることが多い気がするんだけど、その点、このバンドのベースは凄く良い。メロディもいい感じだし、他の多くのロックの仮面を被った歌謡曲バンドにはないロック感もある。

CCCDのせいか、少々音質が悪い気がするし、まだまだ荒々しい部分も多いけど、このバンドは凄くいいものを持ってると思う。とりあえず、僕は聴かず嫌いしてたことを後悔。それにしても、デビュー盤からCCCD。そんなことをしてたら、可能性のあるバンドも未来が狭められるような気がしてならないな・・・ 
ACIDMAN

『LOOP』
ACIDMANの2ndアルバム。残念なことに今作もCCCD。

まずM-1『TYPE-A』が凄い。bloodthirsty butchers?ってくらいにエモーショナル。エモーショナルにただただ突っ走る。1stの頃より明らかにカッコよくなっている。M-2『波、白く』は、エモーショナルさはそのままに、叙情性も加わる。M-3『アイソトープ』は、一転、英詩でキャッチーなメロディ。でも演奏は轟音かつエモーショナル。ギターがやたらと泣ける。英語の発音は、ちょっとイマイチだけど十分かっこいい曲。M-4『飛光』は、日本語詩で疾走エモーショナル・パンク。サビの広がり具合が半端じゃない。M-5『SLOW VIEW』は、PELEを重くしたような感じのポストロック的なインスト。これがまたカッコいい。M-6『リピート』は、叙情的で美しいバラード。M-7『16185-0』は、インストで人力生音ドラムンベース。こういうのを歌物の曲に取り入れたりすると、もっと面白くなると思うな。M-8『O』は、ミニマルなドラム、ベースにスペーシーなギター、エモーショナルに叫びまくるボーカル。叫びまくりだけど美しい。そんな曲。M-9『SWAYED』は、演奏もボーカルもスペーシーでエモーショナル。激情宇宙って感じの凄く不思議な曲。M-10『ドライド アウト』は、あれ?爽やかで軽快?って思ってたら、サビではやっぱりエモーショナルに。M-11『今、透明か』は、このアルバムで1番キャッチーな曲。1番、前作『創』に近い感じの曲かも。M-12『TURN ARUND』は、力強い演奏に、ささやき気味のボーカルなバラード。

bounceのインタビューで「ロックがね、いま、ちょっと弱いから。〜なんでこうなってるの?〜オレらみたいなのがもっと頑張らないと。」って言ってたけど、その言葉もあながち大口ではないと思う。前作に比べるとポップ感は後退してるんだけど、ロック感は大幅にアップ。もう売れ線とか関係なしで、ロックだし、凄くエモーショナルだし、実験的な部分もあって・・・凄くかっこいい。一般受けは前作以下だろうけど、僕はこのアルバムは好きだな。大傑作。CCCDなのは本当に残念。
ACIDMAN

『水写』
ACIDMANの3枚目となるフルアルバムから先行リリースとなる、このシングルはACIDMAN恒例のトリプルA面。トリプルA面って言っても、この作品はタイアップ曲がいっぱい入ってお得!みたいな商業戦略とは違う。ここに収められた3曲は決してCMやドラマに使われてバカ売れするような曲でもない。歌謡ロックっぽい曲から激しくエモーショナルな曲、ポストロックっぽいインストまで幅広い側面を持ったACIDMANが3曲という限られた曲数で目いっぱい自分達を表現しようとしたら必然としてこういう形になってしまう。

グルーヴィーなリズムの上で、アコースティック・ギターと轟音ギター、静と動をドラマチックに行き来。美しいメロディラインを持ったM-1『水写』、ハードコア以降のダイナミズムとパンク以降の疾走感を持ったポストロック的なインスト・ナンバーM-2『彩-SAI-(inst. ver.)』、疾走する轟音エモーショナル・ロック・ナンバーM-3『風、冴ゆる』

M-1『水写』
はMOGWAIにも迫るような静と動のコントラストが美しすぎるし、M-2『彩-SAI-(inst. ver.)はPELEやTOEにも全然ヒケをとらない。M-3『風、冴ゆるのエモーションはブッチャーズやナンバーガールを超える勢い。3曲がそれぞれ全然違うタイプの曲で、それぞれがハイクオリティ。そして、どの曲もACIDMAN以外の何者でもない。聴き応え十分のシングルです。こりゃ次に出るアルバムが楽しみでならない。
ACIDMAN

『EQUAL EP』
アシッドマン、3枚目のアルバムの前にもう一枚シングル。まず、嬉しいことにこのシングルはCCCDじゃないです。てか、このシングルはCCCDだろうがCCCDじゃなかろうが、きっと売れないだろうね。ジャズっぽいコード進行の中で淡々としていながら、後半に向かうにつれて転調を繰り返し徐々に体温を上げていく1曲目の『イコール』はAメロBメロを繰り返してサビで盛り上がってギターソロがあってっていう典型的なポップスの形式を半分無視しちゃってるし、2曲目の『コーダ』はエモーショナルにジャイアンばりにガナリ立てたと思ったら耳をつんざくような轟音ギター・ノイズ、そして3曲目の『TALK』はジャズっぽいインスト。何ていうか売れる要素があまりないんだよね。

だけど、売れる=良いではないよね。確かにヒットチャート曲ばっかり聴いてる人にとって『イコール』の歌詞は哲学的で分けわからないかもしれないし曲は淡々としていて辛いと思う。カラオケで歌った日には冷たい視線を浴びること間違いなしだと思う。だけど、ジャズもテクノもロックも聴くような人からしたら、それらを通過して、もう3歩くらい先を行っちゃってる『イコール』はたまらなくカッコ良く響いてくると思うんだよね。これ名曲だよ。ライブではまだ再現しきれてない気がしたけどCDで聴く分にはホントかっこいい。CCCDじゃないしね。これまでCCCDってことで避けてきた人やデビュー時の300円シングル連発で聴かず嫌いになっちゃった人も、これを機に聴いてみるといいかも。


ACIDMAN

『EQUAL』
アシッドマン、3枚目のフルアルバム。演奏はジャズっぽいコード進行の中で転調も交えながら静と動を行き来、その上でボーカルの大木が時には優しく時には激情的に表情豊かに哲学的な詩世界を展開。ここ最近のシングルで見せてた路線をさらに押し進めたような作品です。全編、重い雰囲気で初期みたいにポップな曲はないんで好き嫌いは分かれてしまうかも。あと、静と動のコントラストが素晴らしい作品だけど、静の部分がただ暴れたいだけの人には物足りない作品かもしれないね。でも、このポストロックでもジャズでもハードコアでもエモアコでもパンクでもグランジでもプログレでもないアシッドマン独特の世界は経験してみる価値が十分にあるんじゃないかな。今、挙げたジャンルのうち、3つ以上好きなジャンルがあったら聴いてみると良いと思う。

それぞれの曲も良く出来てるし、何と言ってもアルバム全体の流れが良く、アルバム自体の完成度も高いです。正直、バカな僕には哲学的な歌詞がよく理解できないけど、それでも十分にかっこいいよ。ただCCCDなのだけは残念だなあ。先行シングルはCCCD回避してたのになんでこんなことになるのよ。
ACIDMAN

『ある証明』
アシッドマンの通産8枚目のシングル。タイトルトラックはここまでのアシッドマンの集大成的な楽曲。心地良い疾走感も保ちながら静と動を行き来、程よくキャッチーなメロディ、哲学的な歌詞に熱い歌声、凝った曲展開、ジャズの要素。特に目新しさはないけど、アシッドマンファンにはたまらない曲、アシッドマンを知るにはもってこいの曲だと思います。カップリングの『HUMAN TRAFFIC』はアシッドマンの「静」の部分を深化させた新境地的ナンバー。この曲の演奏やアレンジは何気ないようでちょっと凄いと思う。別にそういうバンドが悪いってわけではないけど、ただ分かりやすいメロディを分かりやすい演奏でやって文学的っぽい歌詞を載せてみましたみたいなバンドとは一味も二味も違うね。そして、3曲目の『SOL』はポストロック的というかちょっとモグワイ的なインストナンバー。これは悪くはないけど、まあ普通かな。でも、これを聴くと売れたいだけのバンドではないことはよく分かるはず。

この前、ツタヤにいたら音楽通っぽい男の人が女の子に偉そうに「アジカンとかアシッドマンとかレミオロメンとかあの辺はみんな同じ音で面白くない」的なことを言ってるのを見ちゃったんだけど、本当に聴いたことあるのかなあ。3つとも全然違う音だと思うけど。まあでも、レコード会社プッシュの売れ線ギターロックバンドみたいなイメージは付いちゃってるかもしれない。アシッドマンに関しては東芝の最初の売り出し方が良くなかったんじゃない?1回付いたイメージはなかなか取れない。
ACIDMAN

『AND WORLD』
アシッドマンの4作目。基本的には前作、『EQUAL』の延長線上にある作品だと思います。楽器の音色とかジャズっぽいコード進行とか、ああ、アシッドマンだなって感じ。この感じは今や唯一無二なものだと思います。エモ、ポストロック系のバンドの影響を強く受けつつも、独自のエッセンスで歌物なギターロックに仕上げてます。

今作はアコギの割合が少し増えて“静”が強調されたことによって、“動”も強調され、より深い音世界になってるかな。てか、これ曲順が絶妙だね。アルバム全体で“静”と“動”の使い分けが素晴らしい。1曲1曲取り出したり、シャッフルで聴くような作品じゃないです。通して聴かないと魅力が分からないと思うよ。シングル曲も通して聴いて初めて真の魅力が分かると思います。前作のときも思ったけど、もうアシッドマンはシングルなんて出さなくていいよなあ。まあ、レコード会社的にはそうはいかないのかもしれないけど。
ACIDMAN

『GREEN CHORD』
アシッドマンの5作目。前作以上に「静」が強調された作品だと思う。疾走感のある曲も減ってストリングスを取り入れた曲もあったりして初期のファンは残念に思うかも・・・まあ、アシッドマンらしい作品だとは思います。

アシッドマンの音ってもうアシッドマンでしかないね。日本にも外国にも他にはない音だと思う。まだ聴いたことない人でプログレ〜エモ〜ポストロックあたりを好きな人は聴いてみるといいんじゃないかなと思うよ。シングルカットして大ヒットするような曲もないし、最高傑作だとも思わないけど、アルバム全体の構成力はさすが。このまま突っ走っていってもらいたいな。あと、個人的にはもっとインストが聴きたい。だって、かっこいいんだもん。
ACID MOTHERS AFRIRAMPO

『ACID MOTHERS AFRIRAMPO』
アシッド・、マザーズ・テンプルと、あふりらんぽによるユニット。3曲で約1時間。サイケデリックな即興ものです。あふりらんぽよりもアシッド・マザーズ・テンプル寄りな内容。

サイケデリックでノイジーな即興にオニとピカの2人のキテレツな声が乗っかってる感じかなあ。変態です。あふりらんぽにあるポップ感とかはほとんど皆無だし、曲もひたすら長いんんで、あふりらんぽファンでも好き嫌い分かれるかもね。

相変わらず、あふりらんぽ周辺のジャケットは素敵だなあ。てか、これアマゾンで取り扱ってないの?
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ACO

『ABSOLUTE EGO』

ACOの4枚目のアルバム。

今までACOはちゃんと聴いたことなくて、CHARAの2番煎じくらいに思ってたんだけど全然違う。CHARAは基本的に陽、ACOは陰の人。このアルバムも限りなく陰、内省的なアルバム。

元電気グルーヴの砂原良徳、サイレント・ポエッツなどを迎えた今作はR&Bやジャズやトリップ・ホップなどバラエティーに富んだ内容になっています。歌やトラックはいいんだけど、曲のメロディはいまいちかな。でもシングルにもなった砂原良徳プロデュースの『悦びに咲く花』は名曲。ACOの歌も、神秘的なトラックも、メロディも素晴らしい。

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ACO

『MATERIAL』

砂原良徳、エイドリアン・シャーウッド、サイレント・ポエッツの下田氏などが参加したACOの5thアルバム。

前作『absolute ego』も内省的なアルバムだったが、さらに深く内省的で感動的な作品。エイドリアンなどによる覚醒的なトラックと神秘的なACOの歌声が"MATERIAL"となって圧倒的な美の世界を構築している。ダブやトリップ・ホップなどを大幅に取り入れてるが、アヴァンギャルドになりすぎず、きっちりとポップに着地した名作。

あとこのアルバムの先行シングル、『ハートを燃やして』のカップリングでRADIOHEADの『CREEP』をカバーしてるんだけどACOの歌声もトム・ヨークに負けないくらい素晴らしいです。ストリングスもいい感じで名カバー。このアルバムを好きな人はそっちも是非是非。

ACO

『IRONY』
ACO、通算6枚目のアルバム。今作は、なんとアイスランドのmum、青木孝允、半野善弘、細野晴臣、ヨシタケEXPE、MERZBOW、EYE、E-DAなどとも交流のある映像&音楽ユニット、portable [k]ommunityの澤井妙治がプロデュースで参加。レーベルATAKの主宰者である渋谷慶一郎や、くるりの岸田繁も参加しています。10曲中、澤井妙治プロデュース曲が6曲、澤井妙治&渋谷慶一郎のプロデュース曲が1曲、mumプロデュース曲が1曲、ACO本人がプロデュースした曲が2曲。作詞作曲は全曲ACO本人(一部はプロデューサーと共作)。

プロデューサーは何人かに分かれているのに、作詞作曲をACOがしているおかげか、全体的に統一感が凄くあります。全体的に、mumに通じるような、暖かくて、どこか懐かしい。そして切ないエレクトロニカ的サウンド。そこにACOの神秘的でとてつもなく美しい歌。ACOの歌の美しさが、エレクトロニカ的なサウンドに絶妙にマッチ。もともと持っていた美しさが、より際立っています。

澤井妙治&渋谷慶一郎のプロデュース、美しいストリングにACOの美しい歌。ただただ美しい、M-3『lang』、ちょっとチープでキュートなエレクトロニカ・トラックに切ないメロディなM-4『hans』、いかにもmumって感じのM-5『町』、ACO本人プロデュースでノンビート、ハーブの音、ストリングスの美しいトラックに、美しくエモーショナルな歌が乗る、M-7『巣箱』、くるり岸田繁がギターやビブラフォンなどで参加した、このアルバムで一番キャッチーなメロディの、M-10『KITCHEN』なんか凄くいい。全体的に2,3分の曲が多くて、個人的には、もうちょっと長く引っ張って欲しい曲もあったけど、これは傑作。mum、BJORK、TUJIKO NORIKO、朝日美穂、atamiなんかを好きな人にお薦めです。
ACO

『MASK』
ACOの7作目。今作も前作から引き続き、澤井妙治、砂原良徳、そしてnidoの・・・っていうかドラゴンアッシュの降谷建志がプローデュース。作詞作曲はほとんどACO本人が手掛けてます。

今作もエレクトロニカ路線なんだけど、内省的な前作と比べるとバグルスmeetsスーパーカーみたいなアップテンポのディスコナンバーもあったりして、明るくポップな印象。どれも素敵だけど、前述のポップなディスコナンバー『ya-yo』も、砂原良徳らしさ全開のエレクトロニカポップ『guilty』が特にいい。デビュー曲『不安なの』のエレクトロニカハウスバージョンもかっこいいね。前作のありがちなエレクトロニカ歌姫路線から一歩飛び出たような印象があります。ビョークとは一味違う女性歌ものエレクトロニカ作品。ツジコノリコ好きな人も聴いてみるといいかも。


ACOUSTIC DUB MESSENGERS

『ACOUSTIC DUB MESSENGERS』
フルート、ヴァイオリンの斎藤(双子)姉妹、ギター・吉田浩太郎、ベース・高橋佑冶、ドラム・菅沼雄太からなる、アコースティック・インスト・グループ、ACOUSTIC DUB MESSENGERSのイタリアのレーベル「RIGHT TEMPO」からライセンスリリースされたアルバム。

内容は、1stアルバム『MUGIMINIPI』と1stシングル『MUSIK IST LIEBE』をカップリングして未発表曲も加えたベスト盤的内容のDISC1と、リミックス8曲&ライブ音源1曲を収録したDISC2の2枚組。バンド名にDUBって付いてるけどダブではなくて、JAZZ 、ブラジル音楽、映画音楽などに影響を受けたアコースティックなサウンドです。心にしみる美しいメロディのフルート、バイオリンに心地良いドラム、暖かいウッドベースが絡んで、ただただ心地良い音を作り出してます。優しくて暖かいサウンドで、まったりしたいときにピッタリ。DOUBLE FAMOUSなんかを好きな人には気にいるはず。

DISC2のほうのリミックスも、ほどよくエレクトリックな要素が加わってて、いい感じ。生音系のエレクトロニカが好きな人にもお薦めです。企画盤的な内容だけど、本当にいいアルバム。
ACOUSTIC DUB MESSENGERS

『CHACO』
ACOUSTIC DUB MESSENGER(ADM)の2ndアルバム。共同プロデューサーにULTRA LIVINGを迎えた作品。

小気味の良いドラムに、温かみのあるベース、涼しいアコギ、そこに斎藤姉妹か奏でるフルート&バイオリン。文句なしに心地良い。基本は変わってないんだけど、少しメロディは分かりやすくなって聴きやすさが増したと思う。

ADMは本当に素晴らしいバンドなんで、もっと多くの人に聴いてもらいたいな。タイトル曲『CHACO』なんて良すぎだし。LITTLE CREATURES、DOUBLE FAMOUSなんかやカフェミュージックみたいなのが好きな人は是非是非。ポストロック好きな人にもお薦め。
AEREOGRAMME

『STORY IN WHITE』
モグワイやアラブ・ストラップを輩出しているグラスゴーのケミカル・アンダーグラウンド・レーベルからリリースのAEREOGRAMME、1stアルバム。

まずボーカルの声がRADIOHEADのトム・ヨークに似ています。RADIOHEADに似ているんだけど、ギターや時にシャウトするボーカルがもっと暴力的でエモーショナル。一言で説明するなら、『BENDS』の頃のRADIOHEADと、AT THE DRIVE-INを足して、ポストロックで割ったようなサウンド。

ストリングスを使った美しいバラードやTORTOISEっぽい曲まであったりしてサウンドの幅も広いです。いい感じ。
AEREOGRAMME

『SLEEP AND RELEASE』
AEREOGRAMMEの1stから約1年半、短めのインターバルでリリースされた2ndアルバム。

今作は、前作に比べて全体的にストリングスやピアノが大幅にフィーチャーされて美しい曲が目立ちます。そこから激しく暴力的に展開するのが、たまらなくカッコいい。静と動、熱と冷、緊張と弛緩・・・それらの対比が最高。全体的にスケール感が増して、メロディの質も1stに比べて格段に上がっていると思います。

『KID A』でのRADIOHEADのようなエレクトロニカを取り入れたような曲もいい感じで、もう捨て曲なし。RADIOHEAD、MOGWAI、SIGUR ROS、BJORK、AT THE DRIVE-IN、LOW・・・その辺のロックを好きな人に聴いて欲しいです。お薦め。
AERON BERGMAN

『THE TALE OF UNHAPPY AMERICAN』
TOMLABからリリースのAERON BERGMANの1stアルバム。TOMLAB 11。

全24トラック。半分は次の曲へのナレーション。もちろん英語。正直、僕はバカなんで何言ってるか分かりません・・・(笑)

フィールド・レコーデイングに抽象的な電子音響が重なる。悪くはないんだけど、ちょっと退屈。ナレーションもちょっと邪魔に感じた・・・
AFRA

『ALWAYS FRESH RYTHME ATTACK!!!』
以前にDIARY(2月17日)で紹介した富士ゼロックスのCMでもお馴染みのヒューマン・ビート・ボクサー、AFRAがスチャダラパーを全面プロデュースに迎えて製作したデビューアルバム。

同時に3つの音を口から発するという脅威的なヒューマン・ビートボックスにロボ宙やHIFANAの作品でも活躍していたART OF VIBESの啓などのラップや、スペースシャワーのBBLでもお馴染みのTUCKERのオルガンが絡み合う。スチャダラパーのプロデュースのおかげもあってか、ヒューマン・ビートボックスってことを知らなくても普通に聴いて楽しめるヒップホップ作品となっています。ただ裏返すとヒューマン・ビート・ボクサーらしさはあまり出てないような。これだと映像があったほうが楽しめる気がする。次はゲストに頼らないヒューマン・ビートボックスのみの作品も聴いてみたいな。ここにボーナストラックみたいな扱いで収録されてるAFRA1人によるライブ音源が個人的にはベストトラックだったし。最初から最後まで最高だけど、後半のビートを出しながら歌う『すきやき』なんて鳥肌立つよ。


AFRA

『DIGITAL BREATH』
AFRAの2作目はプリフューズ73ことスコット・ヘレンがプロデュースを担当。プロデュースというより、これはAFRAとスコット・ヘレンのコラボレーション作品と呼んだほうがいいかな。AFRAの口から発せられる様々なビートをスコット・ヘレンがプリフューズ73そのままに刻み刻み、素敵にエディット。そこにやっぱりプリフューズ73らしい哀愁いっぱいの電子音が絡み合う。時にはソウルフルに、時にはファンキーに、時にはキュートに、体を揺らしてくれます。

純粋にインスト・ヒップホップ作品としてかっこいいし、スコット・ヘレンのエディットによって前作よりもAFRAのヒューマンビートボックスの魅力が前面に。あー、こんなにかっこいいのに8曲でたった約15分。もっと聴きたいよ!こんだけじゃ物足りないよ!ちなみにDVDも付いてるんだけど、これがまたかっこいいんだな。お薦めです。


AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND

『I.B.B.』
AFRA、啓、K-MOONの3人のヒューマンビートボクサーによる傑作ビートボックス作品。スチャダラパーのシンコがプロデュースしたタイトなブレイクビーツあり、石野卓球&シンコがプロデュースした四つ打ちハウスあり、ビースティーボーイズの第4のメンバーと言われるマニーマーク&TUCKERによるクールなトラックに3人のラップが絡む曲あり、スペシャルズの『RUDY A MESSAGE TO YOU』のカバーあり、メロウなインストヒップホップあり、楽しい音がいっぱい詰まったおもちゃ箱みたいな作品です。

ヒューマンビートボックスって知らなくても普通にダンスミュージック作品としても楽しめるね。うん、とっても楽しい作品です。11曲目の『APACHE』かっこいい!ただ、ヒューマンビートボックスって映像が欲しいよね。例えば、スペシャルズのカバーのトランペットの音とかを口でやってるなんて、そういう予備知識がないと楽しさ半減。てか、こんな音を口で出せるなんて・・・人間って凄い!この人たち、凄い!
A HUNDRED BIRDS

『IN THE SKY』
大阪のハウスDJ、YOKUが結成したバンド。数十人!の生演奏によるハウスを聴かせてくれます。リズム、曲構成はハウスそのものだけど、ジャムバンド的な側面やエスニックなどワールドミュージックの要素も。

女性シンガー、TENをフィーチャリングした歌物ナンバーが秀逸。ちょっと元ちとせっぽい歌声なんだけど、大空に吸い込まれていくような心地良さがあります。サウンドもまさに大空、青空。ジャケットそのままの音だし、『IN THE SKY』っていうタイトルしかありえないんじゃないかってくらい「空」な作品。心地良く飛べます。

ライジングサンとかにも出演してたけど、野外で聴いたらヤバイだろうなあ。
aiko

『暁のラブレター』
aikoの5枚目となるフルアルバム。aikoの魅力は何と言っても日本人の琴線に触れるマイナーメロディと、等身大の恋愛を的確に描いた歌詞。あと、歌を引き立てる普遍的なポップス・アレンジ。今作もそれらが最大限に発揮された良質ポップスがいっぱい詰まっている。

ビートルズ・ライクな古き良きポップスから、ディストーション・ギターを用いたロック・テイストの曲、ベンフォールズ5を思わせるようなピアノ・ロックな曲、『LIFE』期の小沢健二を思わせるようなソウルフルなホーンを用いた軽快な曲などなど、色んなタイプの曲があるんだけど、あくまでaikoの歌が主役。決して歌唱力が凄いわけでもなんだけど絶妙に心をくすぐる歌声。そして、絶妙のタイミングと絶妙のバランスで胸をギュンギュンと刺激してくるメロディ・ライン。変わったコード使いをしているにも拘わらず凄く普遍的に感じさせる不思議なメロディ・ライン。そして、そこに乗る歌詞が素晴らしい。世の中、シンガーソングライターはいっぱいいるけど、恋愛について書かせたら僕が知ってる限り、この人がナンバー1だと思う。女の子の恋愛を描いた歌詞が多くて、きっと女の子のほうが共感しやすいんだろうけど、不思議と男の子でも凄く共感できる歌詞だと思う。僕もドキっとしたりキュンっとしたりすることがしばしば。あと、歌詞のストーリー仕立てって言うか伏線の使い方が非常にうまい。ユーミンやミスチルの桜井和寿がaikoの曲を絶賛していたのも納得。好き嫌いはあるだろうけど、本当にクオリティが高いポップスなことは間違いない。

今作は、aikoの最高傑作!とまでは言えないかもしれないし(個人的に今のところは『桜の木の下』が最高傑作)、シングル曲以外の曲がちょっと弱い気もしたけど、凄く安心して聴けるポップス作品だと思う。これだけコンスタントに安心して聴ける作品をリリースしてるaikoってホント凄い。
aiko

『夢の中のまっすぐな道』
aikoの6作目。今作も安心して聴ける良質ポップスが詰まってます。演奏やアレンジも安定してます。正統派な歌謡曲からジャズ風、ロック風など色々あるけど、この人の場合、やっぱり主役は味のあるボーカルと恋する乙女の気持ちを歌った歌詞、そして独特のメロディライン。好きな人にはホントたまらない作品なんだろうなあ。

シングルを出すたびにオリコンベスト10入りをしてるaikoだけど、この人の作るメロディラインって意外と売れ線から外れてるというか、ちょっと複雑なんだよね。即効性はそこまでないけど、聴いてるうちに染み入ってくるメロディ。何度も何度も聴けるメロディ。愛のあるメロディ。この愛のあるメロディが恋の歌詞に説得力を持たせてるんだと思う。メロディだけでもいい感じだけど、歌詞と合わさると魅力倍増。日本の恋を歌ったポップスとしては最高峰でしょ、これは。牛タンの歌を歌ってる人には出せない魅力でいっぱいの良質ポップス集。
AKAKAGE

『AKAKAGE IN THE EARTH』
伊藤陽一郎のユニット、AKAKAGEのひさびさ、3年ぶりのアルバム。

イントロに続いて元COSA NOSTRAの鈴木桃子氏をフィーチャーしたハッピーなサンバ・ハウスが流れる。このアルバムでは今までのAKAKAGE通りのポップでカラフルな世界はそのままに、大幅にボーカルを導入したハウス作品になっている。鈴木桃子の他に参加しているゲスト・ボーカルは元ホフ・ディランの小宮山雄飛、椎名純平、ハナレグミこと永積タカシなど。そして意外にもアルバム中3曲で伊藤陽一郎自身がボーカルを取っている。

悪くはない。良質のハウス、ポップ・アルバムだとは思うけど、昔のAKAKAGEみたいなオチャメさ、ムジャキさがあまり無くて綺麗に纏まり過ぎなのが個人的には残念。歌物のハウス的な曲でも前作『I LOVE POP MUSIC』に収録されている『SATURDAY NIGHT』のほうが好きだな。

昔のほうが良かったみたいなことを言いつつも、このアルバムで1番好きなのは最も今までのAKAKAGEとはかけ離れたセンチメンタルなバラード、M-14『記憶』だったりするんだけど。この曲は永積タカシのボーカルをフィーチャー。切ない切ない。やっぱり永積タカシの声は良いなー。
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AKUFEN

『MY WAY』

短波ラジオのブロードキャストをリアルタイムでカットアップするライブも話題なカナダのエレクトロニカ・ユニットAKUFENの1stアルバム。

ディスコっぽい音をギッタギタに刻んで、ファンキーなクリック・ハウスを作り出している。PREFUSE73がディスコと出会ったような音世界。
一瞬音飛びかと思うようなサウンドなんだけど、しっかりハウスのリズムになっていて踊れます。

Alaya Vijina

『Alaya Vijana』
ASA-CHANG&巡礼のU-ZHAAN、サイコババの吉田ダイキチ、そしてUAから成るユニット、アラヤヴィジャナの1枚目の作品。シタールの美しく幻想的なフレーズ、表情豊かなタブラの響き、そしてUAのインプロゼーション的な声。そう書くとインド音楽を思い浮かべるかもしれないけど、ここで鳴っているのはインド音楽を基調としつつもジャズや現代音楽、アンビエントやエレクトロニカなどを通過した彼ら独自のフリーミュージック。

どこまでも自由でどこまでも広がっていくような、どこまでも飛んでいけるような音世界。とっても心地良いです。特にM-2『ギンガテツドウノマドカラ』がいい。透明なシタールとタブラのアンサンブルにエレピも加えた穏やかな前半から激しく勢いを増しUAのフリーキーな歌声も加わる後半に雪崩れ込む高揚感ときたらもう。陶酔感ときたらもう。昨日、自転車をこぎながら、これを聴いてた僕は持っていかれすぎて危うく事故るところだったよ(笑)

あと、UAの声は入ってないんだけど、シタールの響きがキラキラと幾十にも重なるラストトラックM-7『ミナモノヒカリ』が良かった。題名どおり、水面の光のようにキラキラユラユラと美しい。

ASA-CHANG&巡礼みたいな異物感はないし、UAのメロディーのある歌を求めてる人には駄目かもしれないけど、サイコババを好きな人や、チルでアンビエントでプリミティブな音が好きな人にはお薦め。手塚治の作品『火の鳥』に登場するキャラクター、ロビタを使ったジャケットもいいね。
ALEJANDRO FRANOV

『RIO』
ファナ・モリーナ(JUANA MOLINA)の作品に参加してたので気になってたアルゼンチン音響派の中心人物の1人、アレハンドロ・フラノフのソロ作。ファナ・モリーナの作品に通じるようなエレクトロニカ以降のアコースティック・ポップです。最初から最後までゆるゆるな感じ。ちょっとトロピカルでエキゾチック。

ときどきヘンテコなシンセが鳴ってたりするけど変態さは控えめで心地良さを追求したような内容。ポカポカ陽気のお昼ねタイムにはもってこいだね。ただ、同じような方向性にあるファナ・モリーナの作品なんかに比べると歌声の力がちょっと弱いような気がしないでもない。好き嫌いの問題かもしれないけど個人的にはあまり魅力を感じる声ではなかったかな。歌ってないほうが良いような。


ALL-AMERICAN REJECTS

『ALL-AMERICAN REJECTS』
サマーソニック04にも出演していたオクラホマ出身のバンド、オール・アメリカン・リジェクツのデビュー作。早い話がウィーザー以降、グリーンデイ経由のパワーポップです。アメリカはもちろん、日本でもこの手のバンドは溢れてるけど、このバンドは頭ひとつ抜けてる感じかな。号泣or合唱せずにはいられないような哀愁いっぱいのグッドメロディと、気持ちが高鳴ること間違いなしなドラマチックな曲展開、ボーカルが時折見せる素敵なファルセット、シンプルでありながら遊び心がしっかりと効いたアレンジなどは目を見張るものがあります。

捨て曲なんて当然のように無いし名曲だらけ。ウィーザーやグリーンデイ好きな人は一発でやられるんじゃないかな。ファウンテインズ・オブ・ウェインあたりを好きな人にもお薦めです。
ALPHABETS

『なれのはてな』

やけのはら&かまさんの2人からなるALPHABETSの1stアルバム。

遊び心満天、80年代ニューウェーブを中心にレゲエ、ジャズ、エレクトロニカ、ハウスなどをゴチャ混ぜにしたカラフルなヒップホップ・トラックに、日常を独自の視点でユーモアに綴ったリリック、ちょっとお茶目な2MCラップ。たまらなくキュート。時折、見せる切ないメロディもいい感じ。M-13『Re-はてな』でゲスト参加したイルリメのモユニジュモや、マスタリングのRIOW ARAIもいい仕事してて、かっこいい音に仕上がっています。

ごちゃ混ぜ感やカラフルさはイルリメを思わせたり、ユーモア加減やダルさ加減はスチャダラパーを思わせたり。巷で溢れてる「俺最高!」的なヒップホップとは一線を画しています。ポップで気楽で凄く楽しい作品。

aM

『CROSS THE CIRCLE』
SUPERCARのドラムの田沢公大(タザワ・コウダイ)と、サウンドエンジニア・プロデューサーとして活躍するカナイ・ヒロアキとのユニット、aMの1stアルバム。

サウンドはSUPERCAR本体とは違い、全曲インストでハウス、ロック、トライバルな要素を加えた、ミニマルでキラキラした浮遊感のあるテクノ。なんかロック畑の人がとりあえずテクノをやってみましたって感じ。音色、リズム、メロディ、どれもまだまだ。これと言って光る部分は見当たらなかった・・・。やろうとしてることは、かっこいいんだけど、それに実力が追いついてない感じかな。これからに期待。

でもまあ、聴きやすいし、SUPERCARに通じる感じもあるし、SUPERCAR好きな人へのテクノ入門としては良いかも。同じくSUPERCARのソロでは、ナカコーのNYANTORAのほうが僕は好きかな。って言うか、SUPERCAR本体がやっぱり1番いい。
AMADORI

『WONDERFUL』
スパングルコールリリラインとスプリットをリリースしてたアーコスティック音響ユニット、WINDY HILLのボーカリスト・河北聖子によるソロ・プロジェクト。タワレコ限定の3曲入りシングルです。これは素晴らしい。アコースティックギターの美しい響きを大切にしたポストロック〜音響以降の音作りに少しけだるくて、とってもソウルフルな女性ボーカル。曲調はダブポップ、アコースティックなソウルバラッド、フォーキーな弾き語りと3種3様なんだけど、どの曲でも美しいアコースティックギターの音と力強くソウルフルなボーカルが聴く者の心を打つ。メロディも良いです。

他のバンドを引き合いに出すと、さかなよりポップで、エゴラッピンより飾り気のないってところかな。歌声は時折、UAを思わせたり、演奏はポラリスを思わせたり。まだ売ってるか分からないけど、その辺を好きな人はきっと気に入るんじゃないかな。お薦めです。
AMADORI/
おおはた雄一

『TWO OF US』
美しいアコースティックギターとソウルフルな歌声が売りのアマドリさんと同じく、美しいアコースティックギターとソウルフルな歌声が売りのおおはた雄一。その2人によるスプリット盤。2人でグローヴァー・ワシントンJrの名曲『JUST THE TWO OF US』、おおはた雄一がビートルズ『HERE COMES THE SUN』、アマドリが荒井由美『中央フリーウェイ』をカバーしてます。2人の共演はもともと同じバンドだったの?ってくらいに息がピッタリ。どのカバーも意外性はないけど、魅力的なギターと歌で素敵な仕上がりになってます。原曲が好きで聴いた人もアマドリやおおはた雄一のオリジナル曲を聴いてみたくなるようなカバー集だと思います。

で、改めて、それぞれのオリジナル作と聴き比べてみたんだけど、オリジナル楽曲がカバーされた名曲に全然見劣りしてないんだよね。ホントいいアーティストたちだあ。
AMADORI

『FIVE KISSES』
アマドリの5曲入りミニアルバム。全国リリースの単独音源としてはこれが初めてになるのかな。1曲目はなんかのCMで使われてたらしいんだけど、僕はそのCM観たことないです。でも、CMで使われるだけあって全体的にキャッチーになってます。いい意味で垢抜けたような印象。

このアコースティックギターやメロトロン、シンセの使い方はどっかで聴いたことあるなって思ったら、やっぱり渡辺善太郎ですか。CHARAの『やさしい気持ち』とか七尾旅人の『天使が降りたつまえに』なんかを手掛けてた人ね。『JUNIOR SWEET』期のCHARAのサウンドにもっと伸びやかでソウルフルな歌声が乗っかった心地よいアコースティック・ソウル。音響っぽさやダブっぽさは薄れちゃったけど、これはこれで素敵です。なんてたって、いい歌声。
AMADORI

『CALLING!!』
アマドリのファーストアルバム。とりあえず昔のアマドリを知ってる僕的には1曲目『WHITE LOVE』のメジャー感のあるサウンドにビックリ。テレビCMに使われたのも納得。てか、これこのままボーカルが柴咲コウになっても何の違和感もないね。普通に売れる要素いっぱいです。サビもなんか遠い昔に聴いたような感じ。

2曲目は軽やかな4つ打ちポップチューン。1曲目とのつながりが・・・。この後もR&Bっぽい曲があったりエレクトロニカっぽい感じの曲があったりアコースティックなバラードがあったりバラエティに富んでるんだけど、なんか曲順が悪いというかアルバム全体的に凄くバラバラな印象。

1曲1曲の出来は良いと思うし、歌声は良いし、柴咲コウ好きな人からチャラ好きな人、槇原敬之好きな人、宇多田ヒカル好きな人、ロキノン系の音楽を好きな人まで幅広い人にアピールできる作品だとは思います。そんでもって、いっぱい売ってやろうって感じも強い作品だと思います。インディーズ時代とは別物だね。


AMEN

『AMEN』
AMENを知ったのは故hideが自分のお気に入りのバンドをセレクションしたコンピ盤『WooFer!!』にて。その頭に収録されてた2曲にガツン!とやられた僕は早速、レコード屋さんに行ってAMENの単独音源を探したんだけど見つからず。それもそのはず、そのコンピ盤がリリースされたのは97年。このAMENのデビュー作がリリースされたのが99年。先見の明ってやつだね。当時、ロスで暮らしてたhideはAMENと友達だったみたいなんだけど、これがリリースされた99年にはもう・・・。

『WooFer!!』に収録されてた2曲も収録した今作はKORNなどをプロデュースしたロス・ロビンソンが設立したI AM RECORDINGのSLIPKNOTに続く第二弾アーティストとしてリリース。そう書くと、まんまKORN、SLIPKNOTみたいな音を想像するかもしれないけど、ここで鳴ってる音は何ていうかもっとパンク。ボーカルのケイシーの歌いまわしだったり、反骨的なリリックだったり、他のへヴィロック・バンドにはない疾走感だったり、AMENはパンクしてる。モダン・ヘヴィネスを吸収したパンク。まあ、そんな言葉はどうでもいいや。元セックス・ピストルズのセティーブ・ジョーンズに「AMENは昔の俺達よりもカッコいい」って言わしめたらしいけど、もうとにかくホントにカッコいいの。大傑作。
AMEN

『WE HAVE COME FOR YOUR PARENTS』
AMENの2000年リリースのセカンド・アルバム。音的には前作の延長線上にあるへヴィなパンク・ロック。AMENの魅力はちょっと怖いくらいな凶暴性と、その中に潜むポップ感。その辺の商業主義なへヴィロック・バンドなんかとは比べ物にならないくらいのアグレッシブさを持ってるんだけど、実はメロディーがキャッチー。今作はその魅力を残しつつも、より凶暴に、メロディーはよりポップになった印象。凶暴性とポップ性っていう正反対にありそうな要素が相殺することなく、互いに増してるのは、ちょっと驚異的だね。

ほんとカッコいいよ。前作を気に入った人やへヴィロック好きな人はきっとノックアウトされるはず。ただ、前作にあった『COMA AMERICA』や『DRIVE』、『I DON'T SLEEP』みたいな圧倒的なキラーチューンがないのが残念。平均点は前作以上だと思うんだけどね。まあ、個人的には1枚目のほうがお薦めだけど、こっちもカッコいいです。


AMEN

『DEATH BEFORE MUSICK』
AMENの3枚目はSYSTEM OF A DOWNのギタリスト、ダロン・マキアランが立ち上げたレーベルからのリリース。実は今作からフロントマンのケイシー以外のメンバーが脱退して違う人に変わってしまった。だけど、ここで鳴ってる音は紛れもなくAMEN。いや、厳密に言うと以前よりも歌メロが強調されてたり、ドラムがちょっとシャープな感じになったりと変化はしてるんだよ。でも、やっぱりAMEN。AMEN=ケイシー・ケイオスなんだね。ケイシーの持つ圧倒的なまでの激情、怒り、凶暴性、攻撃性、衝動性。それらが圧倒的な扇動感と疾走感で叩き込まれる今作はAMENでしかない。そして、ただただカッコいい。

そんなこんなでAMENの魅力は相変わらずなんだけど、今作はとにかく楽曲がいい。前作のレビューでキラーチューンがないのが残念って書いたけど、今作はほとんどがキラーチューン。こうなってくると、ワガママな僕はちょっと引いた感じの曲も欲しくなってくるんだけど、やっぱいいのですよ。このヘヴィネス、凶暴性、ポップ性、パンク感。なんかスーパーサイヤ人化したミスフィッツみたい。この例えはちょっと微妙な気もしないでもないけど・・・戦闘力凄いことになってますよ。2004年のサマソニにもやって来ますよ。
A MIILLION BAMBOO

『竹乃湯』
大阪を拠点に活動する8人組オーセンティック・スカ・バンド、ミリオンバンブーのファースト・フルアルバムです。プレイボタンを押すと、いきなりチャルメラのメロディ。全編、力の抜けたゆる〜いスカ・サウンドを展開しています。何曲か歌物もあるんだけど、個人的にはインストのほうが好きかな。素敵なスカ・サウンドを聴かせてくれます。タイトル通り、休日にのんびりお風呂にでも浸かってるような開放感と幸福感。思わず笑顔で体を揺らしちゃうよ。

先日、残念ながら大阪の大御所オーセンティック・スカ・バンド、デタミネーションズは14年間の活動に幕を下ろしちゃったんだけど、大阪にはまだまだ素敵な音を鳴らす人たちがいっぱいいます。ライブも楽しいよ。
A MIILLION BAMBOO

『竹の子』
ミリオンバンブーの2作目。音のまとまりが前作よりも格段に良くなったような印象。いい感じに力の抜けた爽快なスカ・ナンバー『SONG OF LOVE』で幕を開け、美しいメロディが冴えまくる歌物ナンバー『BROTHER』、ブルージーなギターが渋すぎる『大阪バウンド』、思わず踊りださずにはいられない『GOLDEN FOOT』、ジャズバーとお酒がよく似合う『LUCKY SUNDAY』などなど、バラエティに富んだ作品になっています。

単純に音が気持ち良いのはもちろん、二枚目すぎず、ところどころ遊び心が効いてるのがいいね。メンバーの中に作曲ができる人が多い(この作品ではトロンボーン、テナー、ベース、ドラムの4人それぞれが作曲した曲を収録)のもこのバンドの強みだと思う。デタミネーションズみたいに息の長い活動をしていって欲しいなあ。
ANATAKIKOU

『SWEET MONTAGE A』
大阪の3人組、アナタキコウのデビューアルバム。これまでにシングルを3枚リリースしてるんだけど、いずれも未収録。全曲新曲によるアルバムになってます。フォーキーで和風ノスタルジックなサウンドに文学的というか絵本的な詩世界、そこにXTCに通じるような捻れたポップセンス、ビートルズばりの綺麗なコーラスワーク。早い話が現代版はっぴいえんどというか、くるり以降というか、そんな感じのバンドです。最近こういうのが多いんだけど、この人たちの特徴はツインボーカルなところかな。2人のボーカルの異なる個性がぶつかり合って独特のポップ世界を作ってます。肌触りはキャッチーなんだけど、コード進行やアレンジがいい感じにひねくれてるのがいいね。

キリンジ、サニーデイサービス、くるり、はっぴいえんど、あたりを好きな人には気に入りそうな作品です。いい作品。ただ、欲を言えばシングルのタイトルトラックくらいは収録して欲しかったなあ。
ANCIENT GREEKS

『THE SONG IS YOU』
シカゴのANCIENT GREEKSの1stアルバム。

PELEや、GHOSTS AND VODKAを彷彿とさせるような演奏に、TAHITI80を思わせるような甘い歌。SEA&CAKEを、よりエモーショナルに、そして、よりポストロックにした感じ。時には繊細、時にはエモーショナルなギター、歌うベースライン、タイトなドラム、甘いボーカル。そして時にはサックスやピアノも効果的に鳴る。

個人的には歌は別になくても良かった気はするけど、これはカナリかっこいいです。特に演奏がいい。
曲順とかもいいし、いいアルバムだと思います。

PELE、GHOSTS OF VODKA、TOE、JOHN OF ARCなんかを好きな人にお薦め。
ANDREW WK

『I GET WET』
バカバカバカバカ。難しいことなんて関係ない、ただただストレート。ただただ楽しい楽しいロックンロール。

80年代ッポプとハードロックを基盤にただただ突き進む。メロディは極上。名曲だらけ。特に『PARTY HARD』なんて最高。これ聴いたら悩みなんて吹き飛んで元気になれる。

このレビューの文章もバカっぽい。でも、こんなバカな音楽聴きながら書いてたらこうなっちゃうのも仕方ない。
バカになるのって最高に楽しい。BEAT CRUSADERSとか好きな人は是非是非。
ANDREW WK

『THE WOLF』
ANDREW WKの3枚目のアルバム。

前作『I GET WET』は疾走疾走!って感じだったけど、今作は疾走チューンはほとんどなし。前作よりもテンポは遅め、もっとピアノやコーラスを多用、前作より頭の良い作品になっている。(それはジャケ写にも表れてるな。)

勢いまかせじゃなくて、凝ったアレンジ、より聴かせる感じ。ANDREWにそういうのを期待してる人って少ない気がするけど・・・
やっぱりメロディは良いし、なかなかカッコいいんだけど、アルバムを通して聴いていると、どうしても前作みたいなバカバカ・パーティー・チューンが恋しくなる。個人的には今作みたいなのが半分、前作みたいなのが半分だと良かったんだけどな。次の作品はそんな感じになったらいいな。
ANGELIKA KOEHLERMANN

『CARE』
MICHIKO KUSAKIという名前でもリリースしたことのあるフランス人。

TOMLABからリリースの1stアルバムです。TOMLAB 17。

生音系のエレクトロニカに通じるような感じで、チープでアコースティック、アコギのアルペジオを中心とした哀愁漂うポップ・ミュージック。曲によっては女性ボーカルが入ったり、ポエトリーリーディングが入ったりして、80年代のネオアコ、インディーポップを思わせるような作風になっています。優しくて暖かい作品。
ANIMAL COLLECTIVE

『SNUG TONGS』
ブルックリンをベースに活動する4人組、アニマル・コレクティブのFATCATからリリースのフルアルバム。これは何と形容したらいいんだろう。ビーチボーイズとカンとボアダムスとワイアット がエレクトロニカのCDを200枚くらい聴き込んだ後にクスリを一発キメた状態でエアーズロックにて太陽の光を浴びながらセッションしたみたいな。

え!?よく分からないって???そう、よく分からない音なんです。アコースティック・ギターとパーカッション、そして歌声のハーモニーが織りなす、見たことも聴いたこともない不思議な音楽。ビーチボーイズみたいな美しいハーモニーでカンみたいにトライバル。ボアダムスばりに狂っていてロバートワイアット並みに美しい。エレクトロニカを軽く通り越した革新性と実験性、音響性を持ちながらもポップ。気が狂っちゃいそうにサイケデリック。広大な大地のような開放感と太陽の光のような祝福感。最初はその不思議な音に困惑してたけど、気が付いたら自然と笑顔で体を揺らしていたよ。よく分からないけど、とにかく心地良い音です。新しい音、心地良い音を求めてる人や、ココに名前が出てきたアーティストのうち3つ以上が好きな人は聴いてみるといいと思うよ。
ANONYMASS

『OPUS 01』
クラシック、ポップス、ボサノヴァ、現代音楽など、多方面で活動する神田智子、夏木マリ、坂本美雨、キセル、NATHALIE WISE、WORLD STANDARD、WORLD'S END GIRLFRIENDなど、様々なアーティストの作品にチェロで参加したりしている徳澤青弦などで結成された、ANONYMASSの1stアルバム。

チェロ、マリンバ、トランペットなどのアコースティック楽器にエレクトロニクス。カラオケカークなんかに通じるような所謂、フォークトロニカ的サウンドなんだけど、他のフォークトロニカに比べて、ブラジル音楽の要素が強め。あるようで無かった、フォークトロニカ meets ブラジル音楽。神田智子の歌も、そんなサウンドに凄くマッチしてて、いい感じです。まったりとした曲も良かったけど、個人的にはボサノヴァ×フォークトロニカなトラックの上を軽快にスキャットするM-2『THE LEFT ARM OF BUDDHA』がダントツで良かった。ビートルズのカバーも素敵。フォークトロニカ好きな人から、WORLD STANDARDやCALM、ブラジル音楽を好きな人にもお薦め。


ANONYMASS

『HARUSAME』
アノニマスの2枚目はワールド・スタンダードこと鈴木惣一朗や、カマ・アイナこと青柳拓次、ムースヒルの伊藤ゴローなどをゲストに迎えて、前作よりもエレクトロニスは控えめで生のアンサンブルを中心とした作品となっています。アコースティック・ギター、ウッドベース、ピアノ、マリンバ、チェロ、アイリッシュ・ハープなどによる温かみのある演奏に神田智子の愁いを帯びた歌声が交じり合って生まれだした、ひたすら幸福な音空間。演奏や歌はもちろん、ポップスの王道を行く曲展開、音色の選び方、エレクトロニカ〜フォークトロニカ以降の音の配置、そしてメロディーまで、どれをとっても抜け目なし。特にビートルズを彷彿とさせるメロディー・センスが抜群です。

こういうエレクトロニカ〜フォークトロニカ以降のポップスも決して珍しいものではなくなってきたけど、音響的には素晴らしいのにメロディーがちょっとイマイチっていう作品が多いような気がする。その点、この『harusame』は音響的に優れてるのに加え、メロディーが秀逸。もうツボを突きまくりだよ。いやはや、極上のポップスっていうのは、この作品のためにあるようなもんだね。ワールド・スタンダード〜カマ・アイナ〜ムースヒル〜RAM〜ハナレグミ〜クラムボンあたりを好きな人は是非是非。ゆるりゆるりと素敵な時間が過ごせます。
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ANTI-POP CONSORTIUM

『ARRHYTHMIA』

N.Y.のラップ・ポエトリーの集会で出会った友人達で結成されたHIP HOPユニットANTI-POP CONSORTIUM。AUTECHREなどのエレクトロニカを通過したHIP HOP。今作はレーベルをAPHEX TWINやAUTECHREなどのWARPに移してのアルバム。

グリッチ&クリックサウンドをベースにしたHIP HOPに、街の音や卓球をする音などを加えたり、QUEENのようなオペラ風にしてみたり、ストリングス、女性コーラス、民族楽器などを使ったりして、カナリ実験的な音になっています。

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AOA

『OPEN』

BOREDOMSのHILAH率いるAOAの初音源。1トラック33分の大曲。

1トラックといっても展開が多くて何曲もがDJ MIXみたいに繋がっている感じになっている。バンドなんだけど生っぽさは全然無くて凄く無機質な音になっている。トランスっていうよりテクノっぽい。終始アッパーで踊れる1枚。ボアやROVOとは全然違うけど、これはこれで良い。

ちなみにメンバーは流動的みたいで今作にはヨシミも参加しています。

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AOA

『DOMEGAPEACE』

AOAの2枚目。前作より生っぽさとトランス度が増した。

特にM-1『NEW FREE』がめちゃくちゃアッパーでカッコ良すぎ。ちょっとディズニーのエレクトリカル・パレードを思い出すようなシンセのフレーズが煌びやかで良い。M-2『NEW BRABO』もアッパーなテクノで最高。M-3『USAOA』はミニマルで中近東的な曲。M-4『ASAOA』はミニマル。M-5『GOAOA』はエスニックなジャム・トランス。

カラフルでトライバルな音旅行。全編、アッパーで踊れるアルバムです。さあ踊れ。

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AOA

『SURFIN ALRIGHT』

99年発表の3作目。全9曲、曲間無しで流れるようなアルバムです。

前作に比べるとアッパー度は減って、よりミニマルに。パーカッションや上ものの音は生っぽくなってる。
う〜ん、個人的には前作のほうが良かったかな・・・ちょっとイマイチ。

あと←写りが悪いんだけどジャケットは白地にホログラム処理で星が描かれていてメチャクチャ綺麗です。
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AOA

『SUPER FLY?』

『SURFIN ALRIGHT』の後にリリースされた3曲入りシングル。ジャケットがサイケでいい。

サウンドは前作の延長線上なトランシーでミニマルなテクノ。気持ち良すぎるパーカッションに様々な民族楽器、電子音が重なって最高にカッコいい。

特にミニマルなビートにディジェリドゥーが絡むM-1『Ecstaseed』が良かった。

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AOA

『EMOTION VACATION』

BOREDOMESのHILAHやE-DAを中心とするトランスジャムバンド。BOREDOMSのメンバーのジャムトランスとROVOを想像する人がいるかもしれないが、どちらかと言うとROVOよりフロア寄りでサウンドがカラフル。また、より自然に近い音。

このアルバムは真夏のオーストラリアでヴァカンス気分で録音されたらしく、開放感に満ち溢れている。ファンキーな曲から叙情的なアンビエント曲まで非常にカラフルな作品になっている。個人的には後半の自然の美しさを感じさせるアンビエント曲が良かった。

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AOKI takamasa

『SILICOM』

高木正勝と青木孝充の2人組エレクトロニカ・ユニット。高木さんは映像担当で音のほうは青木さんが担当しています。

音のほうはAUTECHREに近い感じのエレクトロニカ。アルバム後半ではメロディアスな曲もあるんでAUTECHREよりはとっつきやすいと思います。リズムは凄くカッコいいんだけど、トータルして見ると少し退屈で、なんか物足りない感じも・・・。雑誌などでは評価は高いんだけど、僕的にはいまいちかな。映像のほうは見てないんで、もしかしたら映像と音が一緒になると、もっといいのかも・・・。

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AOKI takamasa

『SILICOM TWO』

京都のエレクトロニカ・ユニットSILICOM(AOKItakamasa?)の2nd。

ダークなエレクトロニカ。前作よりは好きだけど、ちょっと僕には合わないみたいです・・・

やっぱり僕は高木さんのソロのほうがいいな。

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AOKI takamasa

『INDIGO ROSE』

SILICOMの青木孝允による3枚目。

グリッチノイズを中心としたエレクトロニカ。前作までに比べると、ボーカルが入った曲があったりして少し聴きやすくなったかな。

個人的はグリッチノイズの上を暗めなロボット・ヴォイスが歌うM-2『DEAR PEOPLE』、ツジコノリコの神秘的な歌の入ったM-7『PIPE TATE』、グリッチ音の上で水の音が不規則なリズムを刻むM-8『THERE'S NOT MUCH LEFT』が良かった。今作は結構好きかも。
AOKI takamasa

『QUANTUM』
半野喜弘主催レーベルCIRQUEよりリリースの青木孝允の4作目。

今作は全編ノンビート。これまでと比べると、もっと暖かく優しい。アンビエント寄りの作風になっています。高木正勝の音に少し近付いた感じかな。美しく叙情的なノイズが構築するミニマルな音世界。ミニマルな中にも、しっかりと美しいメロディがあって思わず泣きそうになってしまう。そして、時折、表れるアコースティックな音色や少女のようなヴォイスの美しいこと美しいこと。胸の琴線を揺らされる。アルバムのエンディングを飾るM-9『WASSER』は、これまでの彼にはなかったアコースティック・ギターのみによるインスト。これが、まるで映画のエンディング・ロールみたいで感動的。よく出来たアンビエント作品だと思う。
個人的には彼のこれまでの作品の中では最高傑作。
AOKI takamasa

『SIMPLY FUNK』
青木孝允の通産5枚目。題名に「ファンク」とあるけど、世間一般でファンクと呼ばれてる音楽とは違います。これをファンクって言ってたら、もしかしたらJBに殴られちゃうかもしれません。音楽のスタイルではなく、精神的な面で見れば今作もファンクなのかもしれません。

その辺、僕にはよく分からないけど、ただ一つ言えるのは普通に良いエレクトロニカ作品だってこと。ビートの隙間の何万分の一秒まで計算されてるような圧倒的な構築美やノイズの中に潜む美しさ。これまでの作品で通過してきたものの完成形であるのと同時に、青木孝允本人が歌った曲があったり、歌物にも積極的に挑戦、彼流のエレクトロニカ・ハウス・ナンバーも登場したりと新たな一面も。
AOKI TAKAMASA
OGURUS NORIHIDE
TAKAGI MASAKATSU

『COME AND PLAY IN OUR BACKYARD』
SILICOM名義の音楽担当の青木孝充、SILICOMの映像担当でソロでも細野晴臣のレーベルやKARAOKE KALKからもソロ作品をリリースしている高木正勝、そしてSILICOMにも楽曲提供を行っている小栗栖憲英が3人で製作したアルバム。アコギ、ピアノをメインに、ほんのりエレクトロニクスを加えたフォークトロニカ的作品。3人のソロを合わせたような音なんだけど、しいて言うなら小栗栖憲英のソロ作品に一番近い感じかな。オーガニックなサウンドに暖かい音色。ジャケットも含めて、春にピッタリな作品。春の日差しのような暖かくて柔らかい音がたまらないです。

ボーカルの入った曲も2曲あるんだけど、それがまた凄くいい。青木孝充のグリッチ曲も1曲収録してて、それもいい感じ。フォークトロニカの傑作です。でも、青木孝充のソロが好きな人には物足りないかも。MORR、CARPARK、KARAOKE KALKなんかを好きな人にお薦め。
AOKI TAKAMASA
&
TUJIKO NORIKO

『28』
青木孝充とツジコノリコのコラボ作品。ツジコノリコ本人名義の『BLURRED IN MY MIRROR』と同時発売された本作だけど、どっちかっていうとこっちの作品のほうが本来のツジコノリコに近いような。

やわらかい電子音に不規則ぎみなビートを持ったエレクトロニカトラックにツジコノリコの牧歌的なボーカル。日本語で綴られたちょっと不思議でファンタジックな詩世界。海外でも評価の高い2人が作る今作が悪くなるはずがないよね。まあ、特に目新しい部分はないし、特別な化学反応が起こってるとも思わないけど、どちらかのファンだったら安心して楽しめる作品だと思います。
AOKI TAKAMASA

『AIR'S NOTE』
青木孝允の6作目。心地良い春風みたいな音像がスーッと。アコースティック楽器やピアノと優しい電子音が絡まりあってます。メロディは哀愁たっぷり。歌物も多くて聴きやすい作品だと思います。

ここまで来るとエレクトロニカというより、リラクゼーション?ひたすら美しくて、ひたすら優しくて、ひたすら心地良いです。癒されたい人にはもってこい。

ただ、個人的にはもう少しヒネリや毒、遊び心が欲しいかなあ。優等生すぎる感じ。
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APHEX TWIN

『RICHARD D.JAMES ALBUM』

96年発表。弦楽器×変態ブレイクビーツでクラシカルでポップなサウンドを作り出している。狂いっぱなしのビートの裏で美しいメロディが鳴り響くというスタイルは後にたくさんのフォローワーを生み出した。テクノ、エレクトロニカ、ロック、クラシック、あらゆるジャンルを超越した歴史的名盤。

それにしても、どうやってこんなに変態的なリズムを作っているんだろう。緻密に計算して作っているのならカナリ凄い。適当に打ち込んでいるような気もしないでもないが、もしそうだとしたら、この天然のセンスは素晴らしい。どちらにせよ、この人は天才音楽家だ。

APHEX TWIN

『26 MIXES FOR CASH』
APHEX TWINこと、リチャード・D・ジェイムスが、過去10年間のリミックス・ワークのうち26曲をコンパイルした作品。収録されてる曲を見ると、GENTLE PEOPLE、SAINT ETIENNE、JESUS JONES、WAGON CHRISTからDAVID BOWIEやNINE INCHI NAILSまで幅広いジャンルのアーティストのリミックスが多い。NAV KATZE、竹村延和、バクチクなど日本のアーティストの曲も多いのが嬉しい。これだけ幅広いアーティストの曲を収録しているにも拘わらず、アルバム全体をAPHEX TWIN色にしてるのはさすが。APHEX TWINの新作としても聴ける内容です。

ハードコア・テクノ、アンビエント、ドリルン・ベース調・・・どの時期のリミックスも、それぞれいい。やっぱりジェイムスは天才だって思わずにはいられないアルバムです。

今では入手困難なリミックスや、未発表曲も収録しているし、お薦めです。個人的には前作『DRUKQS』より好き。
A.R.E. WEAPONS

『GREAT TIME』
A.R.E. WEAPONSのシングルをまとめて、パルプのジャーヴィス・コッカー&スティーヴ・マッキーによるリミックス等を加えた編集盤。

サウンドは1stアルバムと同じく、ポスト・パンクを通過したエレクトロ・パンク。曲はかぶってないし、やっぱりカッコいいんで、1stアルバムを気に入った人は聴いてみるといいかも。

でも、曲は1stアルバムのほうがいいと思うから、どちらか1枚買うんだったら、1stアルバムのほうがいいかな。あと、リミックスのほうは個人的にはイマイチだった・・・。ファン向けな作品。
A.R.E WEAPONS

『A.R.E WEAPONS』
ブレイン、マット、トムという元ホームレス3人組によって結成された米ボストン出身のバンド、A.R.E WEAPONSの1stアルバム。

サウンドは、ポストパンク、ニューウェーブに影響を受けた所謂「エレクトロ・クラッシュ」。2003年のロック界で最も流行のサウンドです。スーサイドやプライマル・スクリームの『EVIL HEART』なんかに通じるような感じ。

太いベースにチープな電子音、そこに乱暴なボーカルやラップ。80'sポップス的なシンセの音を、暴力的にカッコよく表現してます。RADIO4好きな人や、スーサイド、プライマルの『EVIL HEART』、あとHIVES好きな人なんかにもお薦め。
ART-SCHOOL

『PARADISE LOST』
アートスクールの約2年ぶり、通産では3枚目、今のメンバーになってからは初となるフルアルバムです。プロデュースはベル&セバスチャン、モグワイ、モダンドッグ、くるりなどを手掛けるトニードゥーガンとマーキュリーレヴ、ナンバーガールも手掛けていたデイヴ・フリッドマンが手掛けてます。モグワイのメンバーもゲスト参加。

音のほうはニルヴァーナとかレディオヘッドとか好きなんだろうなって感じのギターロック。歌詞とメロディは分かりやすく切ない感じ。ボーカル木下理樹の少し儚い歌声とよく合ってると思います。あとこの作品は音の鳴り方が良いね。プロデューサーや海外レコーディングのおかげかな?ただ、個人的にはもう少し歌詞にしてもサウンドにしてもヒネリが欲しいかなあ。正統派なギターロックが好きな人にはお薦めします。
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ASA-CHANG & 巡礼

『タブラマグマボンゴ』

元スカパラのASA-CHANGのソロ・デビュー作。リリースはトラットリアから。

2ndの『花』のほうを先に聴いたんだけど、この1stでもタブラと声を用いてアヴァンギャルドな音を作っています。ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』をASA-CHANG流のインストでカバーしていてカッコよかったです。

悪くはないんだけど、『花』ほどの輝きはなくて、これから先の作品で起こる衝撃の前兆的な作品。

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ASA-CHANG & 巡礼

『花』

元スカパラのリーダー。スカパラ脱退後にはCHARA、UA、クラムボン、小島真由美、椎名林檎など多数のアルバムに参加しているパーカショニストASA-CHANGのソロ2作目。

とにかく1曲目の『花』が凄い。タブラのリズム、切り刻まれたボアダムスのヨシミ、スーパーカーのミキなどによる詩の朗読、神秘的なシンセが重なりあって生まれる全く新しい音楽。美しく儚く、過去も未来も、地球や未来、すべてを超越した”音”。初め聴いたときはただただ衝撃を受けた。そして今でも衝撃を受け続けています。日常に飽きた人に聴いて欲しいです。

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ASA-CHANG & 巡礼

『つぎねぷ』

前作がヨーロッパで絶大な支持を受けたASA-CHANG & 巡礼の3枚目。

1曲目『トレモロ』はクラムボンの1stアルバム『JP』からのカヴァー曲。と言ってもメロディを少し残してるだけで、ほとんど別の曲。横笛のメロディと空間的なエフェクトにタブラが絡み合い、だんだんと高揚していく曲。クラムボンの『トレモロ』はあれはあれで好きだけど、これも凄く良い。そして、2曲目と6曲目は既発曲のレイハラカミによるリミックス。いい意味でも悪い意味でもハラカミらしい曲になっている。3曲目『12節』が凄い。クラムボンの原田郁子が1〜12をカウントする中、ASA-CHANGが自由自在に数字をカウントし空間を切り刻み続けるだけという曲。数字を数える声以外はシンセが単音で鳴ってるのみ。打楽器すらない。全く新しい世界。5曲目は言語学者であり詩人でもある藤井貞和氏の現代詩『つぎねぷと言ってみた』に曲を付けたもの。詩を読み上げる原田郁子の声がタブラと絡み合い美しい世界を作っている。7曲目『xylophone』はASA-CHANG流のダンディな昭和歌謡。

次から次へと新しい音が聴こえる。音楽を越えた音楽、ポスト音楽な作品。

ASA-CHANG & 巡礼 feat. 小泉今日子

『背中』
最近じゃマルイのCMに出演したり(ASA-CHANGのみ)、フジロックへの出演、日本での1作目と2作目を編集し、ヨーロッパでリリースされた『JUNRAY SONG CHANG』が英国WIRE誌の2002年ベストアルバムの第4位に選ばれるなど大活躍のASA-CHANG&巡礼の初のシングルはゲスト・ボーカルに小泉今日子を迎えた作品。

一瞬でASA-CHANG&巡礼だとわかるタブラのユニゾンと壮麗なストリングスに、小泉今日子の切なく憂いのある歌声が絡み合う。これまでもクラムボンの原田郁子など女性ボーカリストをゲストに迎えることはあったものの、ここまでメロディーを歌っている曲はASA-CHANG&巡礼では初めてだ。新世代のポストロック、エレクトロニカを鳴らしてきたASA-CHANG&巡礼がこれまで以上にポップ・ミュージックに歩み寄った作品。

とは言え、ヒットチャートの上位に入ったり、カラオケで歌われたりするような曲ではない。過去の作品、『花』や『つぎねぷと言ってみた』でも見せていた言葉を切り刻む彼ら独特の手法、“しりとり”を用いた言葉遊びの歌詞、AメロがあってBメロがあって・・・などという既存のポップ・ミュージックの形式から逸脱した曲展開、リズムでありながらもメロディを奏でるタブラの音。そりゃ、初めて『花』を聴いたときほどの衝撃はないけれど、ASA-CHANG&巡礼でしか鳴りえない新世代のポップ・ミュージックとなっています。ポストロックとエレクトロニカとポップ・ミュージック、そして未来を繋ぐ快曲。
ASA-CHANG & 巡礼 feat. ハナレグミ

『カな』
ASA-CHANG&巡礼のニューシングルはハナレグミこと永積タカシとコラボレーション。乾いたギターのストロークにハナレグミの切ない歌声。ところどころASA-CHANGらしいタブラが顔を見せるものの、ブルースハープまで入って、これまでのASA-CHANG&巡礼にはないシンプルなフォークナンバー・・・と思いきや、次第にタブラが暴れ出し、ハナレグミの歌声はギタギタに。曲終盤にはいつものASA-CHANG&巡礼らしい変態的かつ未来的な音世界に連れて行ってくれます。既存のポップミュージックから未来のポップミュージックに変化していく様子がとっても刺激的。

カップリングのほうは教会から人が行き交う街中、宇宙、フリージャズ、エレクトロニカ、ジプシー、タブラ、タブラ、声、声、声・・・ありとあらゆるものが支離滅裂に飛び交うASA-CHANG&巡礼流の組曲。狂ってます。でも、素敵です。他にはない音楽がここにあります。
ASA-CHANG & 巡礼

『みんなのジュンレイ』
ASA-CHANG&巡礼の4作目はシングルになってたハナレグミ参加の『カな』、小泉今日子参加の『背中』、前作に収録されてた原田郁子参加の『つぎねぷと言ってみた』などのニューバージョンやレイハラカミの参加した『背中』の英語バージョン、ピエール瀧が作詞で参加した『日の出マーチ』など全8曲を収録。個人的にはバージョンが少し違うとはいえ、既発曲が多かったのが少し残念だけど、これまでに聴いたことある人には分かる、聴いたことない人は聴いてみないと分からない、相変わらずASA-CHANG&巡礼以外の何者でもない奇妙奇天烈な音世界を展開。エレクトロニカ、童謡、戦前歌謡、フォーク、ブルース、インド音楽、などなど既存の音楽のフォーマットを借りてるんだけど、鳴ってる音はまぎれもなくASA-CHANG&巡礼です。

正直、これまでの作品を全部聴いてきた僕は初めて彼らの音を聴いたときのような衝撃はもうなかったんだけどね、既存の音楽に飽きてしまった人や刺激を求めてる人は聴いてみる価値があるんじゃないかな。普段ポップスしか聴いてないような人にはまだまだ「これ音飛びしてるじゃん!」みたいな理解不能の作品かもしれないけど、今作はこれまで以上に歌物が増えてるんで若干、聴きやすさは増してると思います。
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ASANA

『KUPU KUPU』

2000年よりイルビエント、音響系ダブバンド、チャイルドビームのギタリスト浅野裕介(ASANO YUSUKE)を中心とした宅録ユニットとして活動開始。生音重視のエクスペリメントポストロック・ユニット、ASANAの1stアルバム。ガムランやカリンバ、シタール、ウクレレ、アコギ、様々なパーカッションなどの生音とアナログシンセの暖かい響きが融合して、夢心地なメチャクチャ気持ちいい音世界を作り上げている。クリアで美しいサウンドと、優しく暖かいメロディーがいい。

KARAOKE KALKのWUNDERみたいなフォーキーなエレクトロニカと、MICE PARADEのような多国籍なポストロックが合わさったような感じで、もう1音1音、とにかく気持ちいい。2003年に入って聴いたアルバムの中でもダントツに素晴らしいアルバムです。KARAOKE KALKやDYLAN GROUP、MICE PARADE、シカゴ音響派などを好きな人にカナリお薦めです。騙されたと思って聴いてみては?名盤です。

ASANA /
TANAKA AKIRA

『SPLIT』
個人的に日本人のエレクトロニカ/フォークトロニカのアーティストで最も好きなアーティストのひとり、アサナと海外でも作品をリリースしてるタナカアキラによるスプリット作。アサナは新曲を2曲、セルフリミックス1曲、タナカアキラのカバーが1曲、タナカアキラは新曲4曲、アサナのリミックスを1曲収録しています。

どちらも生音とエレクトロニクスをうまく融合させた美しく切ない音を聴かせてくれるんだけど、アサナはカリンバやシタール、パーカッションなどを使って生音寄りの音、タナカアキラはラップトップ中心のエレクトロニックな音になっています。近いようで対極にあって、でも聴いたあとに残る感覚はやっぱり似ているというか。どっちも素敵です。特にアサナはやっぱり良いなあ。タナカアキラのカバーでのサンバの取り入れ方とかたまんないです。

そしてそして、この聴いたあとの感覚、印象がそのまま絵になったようなジャケットも素敵です。このジャケットはトータスなどを手掛けるアンディミューラーによるもの。トータス好きな人にも是非、聴いてもらいたいなあ。日本にも素晴らしい才能を持った人がいますよ。ああ、ホント心地良い!
ASANA

『INI APA?』
アサナのリミックス盤。アサナ本人が選んだリミキサーはタナカアキラ、CINQ、L?K?O、モユニジュモ(イルリメ)などなど11組。原曲は民族楽器にパーカッション、切ないメロディって感じの曲が多いんだけど、今作はリミキサーたちがそれぞれの色を出して、ハウスっぽいビートを加えたり、コラージュしてみたり、ダブっぽくしてみたり、ラップを加えてみたり、カラフルなアサナが楽しめる作品になっています。

個人的にはタナカアキラのリミックスがズバ抜けて良かったです。アサナの原曲の良いところを存分に活かしつつ、タナカアキラ独自の色が強く出ていて好感触のリミックス。さすが一緒にスプリットを出してるだけあるね。原曲とは全く違う魅力を出して面白かったのはL?K?Oのリミックス。あとはOGISOPANのラップを加えたリミックスが良かったです。アサナの民族色の強い音と脱力ラップが見事にマッチ。OGISOPANの作品も聴いてみたいなあ。
ASANA

『le le』
個人的には1作目が国内のポストロック作品ではベスト3に入るくらい好きだったアサナの2作目。スティールパンやカリンバ、シタール、ウクレレ、二胡にパーカッション・・・もう全く珍しい音ではなくなってしまったけど、やっぱり今作も素敵な音を聴かせてくれます。オーガニックで美しくしなやかな音のハーモニーに心が洗われるよう。

マイスパレードとか好きな人は気に入るんじゃないかな。マイスパレードをもっと分かりやすくメロディアスにした感じ。前作と比べるとボーカル曲が2曲(ツキノワの文乃助やnaamが参加)あるのが新しいけど、このテの作品でボーカル曲が入るのはもうお約束みたいな・・・目新しさを求めないんだったらカナリお薦めの作品です。ボーカル曲も素晴らしかったけど、個人的には次の作品でボーカル曲ばっかりになってたりしたら嫌だなあ。
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ASAO KIKUCHI

『IMAGINARY LANDSCAPE』

チャイルディスク・レーベル所属のアサオ・キクチさんのファーストアルバム。

八丈島発ってこともあってか、自然を感じる落ち着いた雰囲気のエレクトロニカになっています。

←のジャケットそのままの感じの音で、全体的に明るいコードの曲が多くて、可愛くて楽しい感じ。リスニング用としても優れてるけど、チャイルディスクにしては珍しく踊れる曲も多いです。

目新しいところは無いけど良質のエレクトロニカ・アルバム。聴きやすいんで初心者にもオススメのアルバムです。

ASH

『1977』
92年に北アイルランドで結成された3ピース・バンド(この時点では3人。シャーロットはこのアルバム・リリース後に加入)、ASHの96年にリリースされたファーストアルバム。本国ではチャートで1位を獲得したらしいです。

もうこれは「甘酸っぱい青春ギターロック(またはギターポップ)」の金字塔と言ってもいいような作品。『GOLDFINGER』、『GIRL FROM MARS』、『KUNG-FU』、『OH YEAH』、『ANGEL INTERCEPTER』など、当時のギターロック〜ギターポップ系のクラブ・イベントで流れまくりだった名曲が盛り沢山。パンキッシュなギターロック・ナンバーもいいんだけど、スロウなナンバーがまたいいんだ。正直、演奏や歌は荒削りで決して巧いとは言えないんだけどね。たまに入るストリングスも時に過剰かなって思ったりするんだけどね。それが何ていうか凄く青臭くて、切なく甘酸っぱいメロディーと化学反応を起こすんだ。そして、胸をズキズキ刺激する。

後の作品でも見られる、静と動、激情と叙情を行き来するASHお得意の手法もココですでに健在。いいね。まだ聴いたことない人で「青春ギターロック」という言葉にピンっときた人は聴いて損はしないんじゃないかな。傑作。
ASH

『NU-CLEAR SOUNDS』
紅一点のギタリスト、シャーロットを新メンバーに迎えて98年にリリースされたASHのセカンド・アルバム。ASHの大きな魅力の一つである、切なく甘酸っぱい美メロは今作でも健在。だけど、何かが前作とは違う。前作を製作したときよりも大人になったから?シャーロットが加入したから?それも要因の一つかもしれないけど、この作品をサードアルバムを聴いた後に改めて聴くと背伸びというか、無理してる感がいっぱいなんだよね。グランジ風のサウンドにスクラッチを導入したM-4『NUMBSKULL』、サイケなギターノイズにまみれたへヴィ・チューンM-7『DEATH TRIP 21』あたりなんて聴いてて辛い。無理して硬派な音にしなくてもいいじゃん。最近、アジカンのレビューでも同じことを書いた気がするけど、ポップでもキャッチーでもいいじゃん。

中にはレディオヘッドみたいに巧く変化して行ってる人達もいるけど、この時点でのASHは変化しようとして、しきれてない印象しかないよ。良かったのは最後に収録されてる『A LIFE LESS ORDINARY』くらい。でも、その1曲が青春!って感じの疾走ギターロックでファーストの名曲たちを軽く凌ぐような名曲なんだよね。正直、このアルバムはお薦めできないけど、この曲だけのためにレンタルくらいはしていいんじゃないかなって思う。


ASH

『FREE ALL ANGELS』
ASHの前作から3年ぶりとなるサード・アルバム。「これだよこれ!ASHはやっぱりこうでないと!」ファーストでASHの虜になってセカンドで失望した人は、この作品を聴くと、ほとんどの人がそう思うんじゃないかな。

「俺達は本物のロックバンドなんだ!」みたいな気負いばかり感じられた前作とは打って変わって、今作は青く切なくパンキッシュに疾走する1曲目の『WALKING BAREFOOT』から本来のASHらしさが全開。とは言ってもファーストの頃ほど青臭くなくて、音は洗練されてるんだけどね。それでもASHらしさを感じるのは彼らの本質が極上のメロディーを恥ずかしげもなく真っ直ぐにぶつけるっていうところにあるからなんだと思う。2曲目の『SHINING LIGHT』や3曲目の『BURN BABY BURN』あたりを聴けば本当にそう思う。その辺の高校生バンドでも出来そうな何てことないアレンジなんだけど、ASHならではのトロけそうに甘い極上メロディーがガツンガツン響いてくる。

とにかく、このアルバムはポップでキャッチー。普通のアルバムって1、2曲目くらいにキャッチーなシングル曲が入ってて後は渋くって感じの流れが多いような気がするけど、このアルバムは違う。最初から最後まで普通のアルバムの1、2曲目に入ってるような曲が続いてくんだよね。キラーチューンだらけ。押したり引いたりがなくて、ずっと押しっぱなし。まるでベスト盤みたいな印象。それはアルバムとしては駄目なのかもしれないけど、いい曲がいっぱい詰まってることは間違いない。ASHの魅力がいっぱい詰まった作品であることも間違いない。
ASH

『MELTDOWN』
2004年リリースのASHの4枚目。まるで10年以上前のヘヴィメタみたいなゴゴゴゴッ!と燃える炎が印象的なジャケットを見たときに嫌な予感がしたんだけど、実際に音を聴いたら嫌な予感も半分当たってた。

とにかく今作で印象的なのはヘヴィでマッチョなゴリゴリのギターリフ。なんとなく今のアメリカ市場を意識したような音作りだ。それもそのはず、プロデュースを手掛けたのはFOO FIGHTERSとの仕事で有名なニック・ラスクリネクス、そしてミックスを手掛けたのはRAGE AGAINST THE MACHINEなども手掛けるリッチ・コスティ。セカンドの時にも感じた気負った感じ。従来のASHファンが求めてるのは、こんな音じゃないような。

でも最初に“嫌な予感も半分”って書いたのはファーストからセカンドの時よりも巧く変化してるように感じたから。中には、まんま流行りのヘヴィロックなM-4『CLONES』みたいな曲もあるけど、それも別に悪くはないし、ほとんどの曲ではヘヴィロックの中にうまくASHらしい美メロを溶け込ませている。楽曲の出来はこれまでと同様、もしくはこれまで以上。ファーストから貫かれてるASHお得意の静と動、激情と叙情を行き来する手法も健在。ASHだからこそ出来るヘヴィロックになってるんだよね。ここまで巧く変化できたのは、ティムのボーカルの見違えるような成長(声量や声の伸びが数倍アップ)とシャーロットのコーラスの活躍が大きいと思う。

それなりに完成度は高いと思うけど、とりあえず今作は賛否両論分かれる作品だろうね。もしかしたら、これまでのASHファンには不評かもしれない。ASHらしさは健在なんで気に入る人もいるかもしれない。アメリカでもヒットするかもしれない。個人的にはやっぱり、これまでのASHに近い雰囲気のM-2『ORPHEUS』、M-10『WON'T BE SAVED』みたいな曲が好きだなあ。でも、それ以外の新しいASHも嫌いじゃないよ。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『崩壊アンプリファー』
東京を中心に活動していた4人組バンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの1stミニアルバム。

もともと、ZEPPET STOREやSHORTCUT MIFFY、LOVE LOVE STRAWなんかを輩したアンダーフラワー・レコードからリリースされてたものをメジャー会社から再発したもの。僕は昔、アンダーフラワーが大好きだったんで、なんかちょっと嬉しい。

サウンドのほうは、WEEZER直系の泣きメロ・エモーショナルなギターロック・サウンドに、図太い感情全開のボーカル、どこか「和」を感じさせるようなメロディ。限りなくストレートで、限りなくエモーショナル。「和製WEEZER的サウンド、NUNBER GIRL的バンド感、エモーショナルな感覚に文学的ロック。」って言われてるけど、あんまりNUMBER GIRLっぽいとは思わなかったな。どっちかって言うと、HUSKING BEEとかのほうが近い。もしくはBUMP OF CHICKENをもっとエモーショナルにした感じかな。

この手の和製WEEZER的なバンドは山のようにいるけど、このバンドはその中でもメロディが良い。アレンジも至ってシンプルで、そのメロディの良さがダイレクトに伝わってきます。全6曲、全部いい。でも、歌詞はちょっとイマイチかな。WEEZER好きな人から、HUSKING BEEやBEAT CRUSADERSなんかのポップなエモコア、BUMP OF CHICKENやギターポップ、あとくるりなんかを好き人など、いろんな人にお薦めです。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『君繋ファイブエム』
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの2ndアルバム。先行シングルはCCCDだったんだけど、普通のCDでのリリース。

ヘヴィーでちょっとメタリックなギターが印象的、とってもストレートでキャッチーなギターロック。サウンドは下北あたりにいっぱいいそうな感じの、WEEZER、くるり、ナンバーガール、スーパーカー、BUMP OF CHICKENなんかを思い出させるような音なんだけど、どの曲も分かりやすいアレンジで、メロディーはとにかくキャッチー。さっき挙げたようなバンドを好きな人はもちろん、ヒットチャート上位の曲ばかり聴いてるような人にも十分受け入れられるようなサウンドだと思う。ただ、キャッチーすぎてマイナー至上主義な人には煙たがられるかもしれないな。

ポップなロックとしては全12曲どれをシングル・カットしてもおかしくないくらいに良く出来てると思う。前作『崩壊アンプリファー』や先行シングルが好きだった人は普通に気に入るはず。曲のタイプも先行シングルにもなってたM-2『未来の破片』みたいな激情疾走系の曲ばかりじゃなく、メロウな曲やボサノヴァ・ビートを取り入れた曲、ディスコ・ビートの曲、そしてモロに後期ナンバーガールな曲まで(笑)、思ってたよりも幅広くて楽しめた。個人的にはM-11『君という花』がベスト・トラック。ディスコ・ビートに乗せて踊るようなベースライン、心の琴線を震わせるようなギター、感情を抑えて歌うも、グッとくるボーカル、そして、とびっきりキャッチーなメロディ。もうホント名曲。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『サイレン』
アジカンことアジアン・カンフー・ジェネレーションのアルバム『君繋ファイブエム』以降、初となるシングル。オリコン・シングル・チャートでは初登場2位だったりして売れてるっぽいんだけど、これまでのシングルやアルバム曲と比べてもキャッチーな度合いは低い。イントロが1分以上あったりするしね。演奏や曲展開にも工夫が感じられてアジカンの新しい側面を見ることができるスケールの大きなギターロック・ナンバーになっています。ただのWEEZERのコピーバンドじゃないぜ!っていうアジカンの意思が伝わってくる。『未来の破片』みたいに感情が丸裸になった曲が好きな人には賛否両論あるシングルかもしれないね。

このシングルは『サイレン』という同タイトルの2曲が収録されてるんだけど、演奏はどちらも同じトラックを使いながら、歌メロと歌詞は異なるものを付けるという面白い試みに挑戦している。1曲目の歌詞は男言葉で腕をつかんだ男性の視点から描かれ、2曲目の歌詞は女言葉で腕をつかまれた女性の視点から描かれている。2つの視点から描かれる人間の存在証明。これはちょっと面白いよ。CCCDだけどね。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『ループ&ループ』
ちょっと前に立ち読みした何かの雑誌のドラゴンアッシュの降谷健志のインタビューでちょっと面白い話をしてた。所謂、売れ線の曲を作るAタイプ、Aとは正反対のマニアックな曲を作るBタイプ、両方やってのけるCタイプ。アーティストをそんな感じに分類して自分の音楽観を語ってたんだけど・・・詳しい内容は覚えてないです(笑)

まあ、ドラゴンアッシュのことは置いておくとして、アジカンの話。アジカンは初のフルアルバム『君繋ファイブエム』までは断然Aタイプだった。ところが『君繋ファイブエム』以降に初めてリリースされたシングル『サイレン』ではギリギリB寄りなAタイプに。本人達のAのイメージを打破すつという意思は伝わってきたけど、BタイプにもCタイプにもなりきれなかったような印象。ホームランバッターがバントしてるような。

そして、『サイレン』から1ヶ月という短いスパンでリリースされた、このシングル『ループ&ループ』では圧倒的なAタイプに。『君繋ファイブエム』と同等、もしくは、それ以上にポップでキャッチーなギターロック・ナンバー。レコード会社の方針か、本人達の方針か、もう一体どこに向かいたいのか僕にはよく分からないけど、『君繋ファイブエム』〜『サイレン』〜『ループ&ループ』の流れを見て、一つ言えるのはアジカンは無理せずにAタイプを突き進んで行ったらいいのになってこと。決して『サイレン』が悪いわけじゃないけど、このポップに突き抜けた『ループ&ループ』のほうがアジカンにはよく合ってる。ポップでキャッチーでもいいじゃん。

ちなみにカップリングは『羅針盤』と『エントランス』のライブ音源を収録。正直、これを聴いてアジカンのライブに行きたくなるって感じの内容ではないような・・・。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『ソルファ』
『リライト』、『君の街まで』、『サイレン』、『ループ&ループ』とオリコンベスト10入りしたシングル4曲も収録したアジカンのセカンドアルバム。時にはダブを取り入れてみたり、壮大なスケール感を持った曲も登場したりするけど、基本的にはポップ&キャッチー。1曲目から勢いよくポップに突き抜けてます。歌詞はこれまでよりも少し分かりやすくなって前作以上にポップな印象かな。正直、アルバム曲はシングル曲に比べると弱く感じたけど、サラっと聴けてサクっと楽しめるアジカンらしい作品になってると思う。思わずループ&ループで再生しちゃうね。毎度、お馴染みの中村祐介によるジャケットもいい感じだし、ポップでキャッチーなギターロックが好きな人にオススメです。

それにしても、
この小難しい方向に走らずにポップ&キャッチーにパワーコードで貫き通す姿には安心感を通り越して頼もしさを感じなあ。もうここまで来たら商業ロックと言われようが「こんなのロックじゃねえ!」と言われようが自分達を信じて突き進んで欲しいよ。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『ファンクラブ』
アジカンの3作目。前作や前々作と比べると全然キャッチーじゃない。突き抜けるようなポップ感は抑えて、その代わり、アレンジが凝ってます。リズムが凝ってます。歌詞も作品全体の雰囲気も重くて暗い。『ループ&ループ』や『君という花』みたいな曲を期待して聴くと危険です。

まあ、狙ってるところは明確。ロックファンに「なんだアジカンやるじゃん。ロックしてるじゃん。」って言わせたい、そんな作品だと思います。確かに、これまでみたいな売れ線では全然ない。ところどころ「お!」って思わせるようなところもある。でも、個人的にはもっとアジカン本来の良さを活かしたやり方があったんじゃないかなって思ったり。アレンジやリズムが凝ってるのはいいことだけど、メロディはもっとキャッチーでも良かったような。かっこいいとこはかっこいいけど、わざわざアジカンのこの作品を聴こうって思わせるような魅力が少し足りない気がします。
ASIAN KUNG-FU GENERATION

『フィードバックファイル』
アジカンのレアトラック集。カップリング曲に未発表曲にライブ音源。

カップリングだからってことで手抜きしてるミュージシャンも今時なかなかいないと思うけど、カップリングでも普通にアジカンらしさ全開。キャッチーなギターロック全開です。アジカン好きでシングルを持ってない人だったら買っても損しないんじゃないかなあ。未発表曲もアジカンらしいね。ライブ音源はまあ・・・

勢いがあってスタジオ音源とは少し違った魅力。基本的にファン向けのアイテムだね。
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ASLN

『ASLN』

スーパーカーやくるり、キセル、ラブクライなどのプロデュースやミックスを行っている益子樹(ROVO、DUB SQUAD)、彼の奥さんでYA-TO-Iでもボーカルを務める益子ふみえ、中西宏司(ROVO、DUB SQUAD)、高田康則(MONO)によるユニットASLNの1stアルバム。

サウンドはアーバンなミニマル・エレクトロ・ファンク。音数は少なめで、ひたすらクールな空気感が漂っている。益子さんらしい、凄く良い音で心地良い。重低音が効いていてリズムもかっこいい。素敵な“うたもの”アルバムです。ただ、個人的にはもうちょっとポップさが欲しいかな。

AS MEIAS

『AS MEIAS』
稀に見る美しい歌声で他とは一線を画してた日本のエモバンド、BLUEBEARDのボーカルを中心に結成されたニューバンド、アスメイアスの初音源となるミニアルバム。歌とメロディは相変わらず、ため息が出るくらい美しいんだけど、バックの演奏もことごとく巧い。変則的なリズムもさらりとこなしてるし、何と言っても楽器ひとつひとつの鳴り方、絡み合いが絶妙。これにはポストロックとか音響とか呼ばれてる音楽が好きな人もきっと満足するんじゃないかな。むしろ、ガーっと高揚感いっぱいのエモコアを期待してる人よりもそっちの人にお薦めです。インストの『FLUX』とか歌物の間奏やアウトロがホントかっこいい。モッシュというより、じっくり音を噛みしめたい感じ。

ただ歌は美しいのは美しいんだけど、綺麗すぎるというか・・・好き嫌いは分かれるかもね。この歌あってのアスメイアスだし、好きな人はトコトン好きだろうけどね。フルアルバムではもう少しテンポの速い曲も聴いてみたいなあ。
A.S.P.

『マラカシェイクスウィーツ』
大阪の6人組バンド、A.S.P.の2作目。高い演奏力と素敵な歌声でジャズ×ラテン×昭和歌謡な音を聴かせてくれます。同じく大阪出身だし、女性ボーカル、サウンドやAZUの歌い方もちょっと似てたりして、エゴラッピンと比べられることが多そうだけど、こちらはもっと南米寄りでダンス・ミュージックの要素が強め。全編でエロティックかつグルーヴィーに踊るオルガンがとっても心地良く体を揺らせます。このオルガンはAZUの伸びやかでやっぱりエロティックなボーカルと並んで、このバンドの2枚看板だね。

高い音楽性にダンス・ミュージックとしての機能性、そして、ヒットチャート音楽ばかり聴いてるような人にもアピールできるようなポップ性を兼ね備えた今作は幅広い人に受け入れられそう。エゴラッピンやオレンジペコーなんかを好きな人や、須永辰緒、FPM、小西康陽あたりを好きな人にもお薦め。
ASPARAGUS

『TIGER STYLE』
ハイスタやシャーベットと共に日本のパンクシーンの土台を築いたキャプテンヘッジホッグの渡邊忍(ボーカル&ギター)を中心に、極上メロディを激エモーショナルに奏でるポップキャッチャーの一瀬正和(ドラム)、やっぱり極上メロディにXTC的な遊び心が楽しいナイスマーブルスの山下潤一郎(ベース)。その3人で結成されたエモーショナルロックバンド。期待を大きく上まってるってこともないんだけど、普通に良いです。

全体的にはやっぱり主に曲を作ってる渡邊忍の色が強いかな。キャプテンヘッジホッグが好きだった人は僕が言わなくてもそうしてるだろうけど要チェック。キャプテンヘッジホッグ時代にはなかったようなアコースティック・ナンバーもあったりして、とにかく良いメロディをシンプルに伝えたいっていう気持ちを強く感じる作品に仕上がってます。
ASPARAGUS

『KAPPA l』
アスパラガスの前作から約1年半ぶりとなるセカンドアルバム。実はピザオブデスからリリースされたサードアルバムと同時発売なんだけど、こっちは自主レーベルからのリリースです。

今作は前作以上に美メロが炸裂しまくり。ボーカルも演奏もアレンジもその美メロを最大限に活かしてます。ポップ&キャッチーで間口も広いと思うし、最初から最後までホントに良い曲だらけ。これはもっと話題になったもいいと思うんだけどなあ。アジカンがあそこまで多くの人に聴かれるんだったら、これももっと多くの人に聴かれてもいいと思う。ポップ&キャッチーなギターロックが好きな人はチェックしてみるといいと思うよ。ただ、個人的に全編英語詞なのはちょっと惜しい。どうせなら日本語でやっちゃえばいいのになあ。
ASPARAGUS

『KAPPA ll』
ハイスタやハスキンを世の中に送り出したレーベル、ピザオブデスからリリースされたアスパラガスのサードアルバム。ピザオブデスってことでセカンドよりもパンキッシュな作品になるのかなって思ってたけど、特にそういうことはなかったです。高度な演奏技術に甘く切ないボーカル、メロディをシンプルに伝えるストレートなアレンジ、そして何と言っても美しいメロディ。基本はこれまでと何ら変わってないんだけど、初となる日本語詞の曲があったり、山下潤一郎が書いた曲があったり、曲調もこれまでよりもちょっとだけバラエティに富んだ感じかな。

美メロでエモいんだけど、ポップでキャッチー。そういうのが好きそうな人は聴いてみるといいかも。個人的にはどっちかっていうとセカンドのほうが好きだけど、こっちもなかなか良いです。
ASPARAGUS
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BEAT CRUSADERS

『NIGHT ON THE PLANET』
アスパラガスとビークルによるスプリット盤。アスパラガスの渡邊忍が木村カエラに曲提供(『YOU』など)してヒットしてたし、このスプリットで知名度も上げて間髪入れずに単独作を出したらブレイク・・・してたような気がしないでもないけど単独作はこのスプリットから半年経った今でもリリースなし。

ビークルの単独曲はメジャーデビュー以降のいつものビークルって感じで特に語ることはないけど、アスパラガス単独の『DEAD SONG』はスパニッシュギターで始まり転調しまくるヘンテコな曲、ヘンテコなんだけどやっぱりポップでさらにヘンテコ。これからが楽しみになる1曲なだけにアスパラガス単独のオリジナルアルバムが待ち遠しいです。ビークルと共同作の『FAIRY TALE』もアスパラ節全開の泣ける曲でいいね。
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ASTROBRITE

『SUPER CRUSH』

SCOTT CORTEZっていう人のソロプロジェクト。ギターはCOALTAR OF DEEPERSのナラサキ。ギターの洪水に甘いメロディ。

音はノイジーギターポップ。甘やかなメロディー。MY BLOODY VALENTAINとCOALTAR OF THE DEEPERSの中間のようなサウンドです。シューゲイザーど真ん中。とにかくM-1の『CRUSHER』が良い。帯には『LOVELESSの感動を再び』って書いてあるけど、あながち嘘ではなくて、いいアルバムです。やっぱり本家には及ばないけども・・・

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ATAMI

『ATAMI』

元「詩人の血」のメンバーでCHARAの『やさしい気持ち』などの作者でもある渡辺善太郎のソロユニットATAMIの1stアルバム。

ゲストボーカルとしてBICE、K、キリンジ、CHARA、CIBO MATTOのハトリミホが参加している。詩人の血のような渡辺善太郎節満載のセンチメンタルなメロディが満載。MORR MUSICなどの生音系のエレクトロニカに通じるようなトラックに切ないメロディのボーカルが乗って素晴らしい音世界を構築しています。

BICEがボーカルのM-2『NIGHTINGALE』、KのM-3『ガラスの豚』、CHARAのM-5『MICA』、ハトリミホのM-6『AUGUST』、BICEのM-8『RED MOON』などが良かった。どのボーカルの曲もATAMIの音になっている。CHARAの『70%夕暮れのうた』のセルフカバーはちょっと違和感があって駄目だったけど、それ以外はカナリ良質。CHARA、mum、MORR MUSIC好きにお薦めのアルバムです。

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ATAMI

『DOPPLER』

渡辺善太郎のソロユニットATAMIの2ndアルバム。今作のゲストボーカルはBONNIE PINK、hitomi、伴 都美子&大渡 亮(DO AS INFINITY)、猫沢エミ、七尾 旅人など。hitomiとDO AS INFINITYが参加してるのは以外だけど、前者は音響系のアコースティックな“うたもの”、後者は本人の曲とは180度違う、完全にエレクトロニカ、ポストロックなサウンドになっています。全体的にシンプルな歌ものは少なくて前作よりエレクトロニカ度が高めです。全曲メロディが極上で素晴らしいです。

特にBONNIE PINKが歌うM-3『UNDER THE SUN』は名曲。泣けます。hitomiやDO AS INFINITYが参加してるからってバカにして聴かないのは勿体無い素晴らしいアルバムです。七尾旅人やmumなんかが好きな人にお薦め。



ATAMI

『BEST』
ATAMIの、BONNIE PINK、BICE、ハトリミホ(exチボマット)、CHARA、K.、キリンジ、HITOMI、七尾旅人、横山峰子、伴都美子(DO AS INFINITY)などがゲスト・ボーカルで参加した曲を集めたベスト選曲のDISC1と、JAZZTRONIK、SNAGA T EXPERIENCE、OVERROCKET、FANTASTIC PLASTIC MACHINE、EYE(ボアダムス)、福富幸宏、竹村延之、LITTLE TEMPOのリミックスを収録したDISC2の2枚組。

個人的に、この渡辺善太郎の作るメロディは大好きで、そのメロディとフォークトロニカ的なサウンドが巧くマッチしているDISC1はどれも素晴らしいと思う。特にBONNIE PINK、BICE、ハトリミホ、CHARA、K.、七尾旅人がボーカルの曲は名曲。ちなみにBONNIE PINK、HITOMI、横山峰子の曲は今までのアルバムに入ってるバージョンとは別バージョン。BONNIE PINKの歌ってる『UNDER THE SUN』は、前作『DOPPLER』収録バージョンのほうが良かったかな。それでも本当に名曲揃い。

DISC2のJAZZTRONIKのリミックスは、ジャジーなリミックス。ウッドベースがいい感じ。SNAGA T EXPERIENCEのリミックスは、アシッドジャズ〜ハウスなリミックス。踊れる感じ。OVERROCKETのリミックスは、ダークなデジタル・ロック的なリミックス。FANTASTIC PLASTIC MACHINEのリミックスは、穏やかな感じのハウス。EYEのリミックスは、一度、原曲をギタギタに壊して、それを美しく再構築したような感じ。かっこいい。福富幸宏のリミックスもハウス。竹村延和のリミックスは、竹村延和らしいジャジーで牧歌的なエレクトロニカ。LITTLE TEMPOのリミックスは、アンビエント・ダブ。

凄く充実の2枚組。ただただ、CCCDなのが残念。 


AT THE DRIVE-IN

『RELATIONSHIP OF COMMAND』
CIBO MATTO、BUFFALO DAUGHTERも所属するグランドロイヤルからリリースのメジャーデビューアルバム。かつ、ラスト・アルバム。レイジが疾走暴走したような演奏に、激情シャウトなボーカル。そしてパパイヤ鈴木を超越するアフロ(笑)

いや、笑いごとじゃなくて、このアルバムはめちゃくちゃカッコいい。USヘヴィロック×エモコアみたいなサウンドなんだけど、ただ突っ走るだけじゃなくてアレンジが知的。変態的。ダブを取り入れたような曲や、ピアノの入った美しいバラードもいい感じです。歌声も演奏もテンションもアレンジもメロディも最高。最初から最後まで素晴らしい出来です。これぞ名盤。

ガレージ、エモコア、パンク・・・ロック好きな人は是非聴いて欲しいです。NUMBER GIRLとか好きな人も是非是非。このアルバムを最後に解散してしまったのは本当に残念だなあ。あと、余談だけど、「タモリ倶楽部」の「空耳アワード2001」の大賞を取った曲も収録してます。どどどど童貞ちゃうわ!(by『SLEEPWALK CAPSULES』)
AT THE DRIVE-IN

『THIS STATION IS NON-OPERATIONAL』
アット・ザ・ドライブ・イン(ATDI)のベスト盤。もう解散して現在はマーズ・ヴォルタとスパルタに分かれて、どちらもかっこいい音を鳴らしてくれてる彼らだけど、やっぱり僕はATDIが好き。エモーショナルでパンキッシュで実験性も忘れてないんだけどポップ。マーズ・ヴォルタのハイテク変態音楽もいいけど、ATDIの脳みそにダイレクトに響いてくる感じがたまんないです。エモーショナル!スリリング!ダイナミック!マーズ・ヴォルタしか聴いたことない人も聴いてみて欲しいな。通じるものはあると思う。

ただ、今作はベスト盤ってことにはなってるけどレア音源集みたいな色合いが結構強いです。どちらかというとファン向けの作品かな。B面曲やらBBC音源やらスミスやピンクフロイドのカバーやら収録。初めてATDIを聴くって人には個人的には『RELATIONSHIP OF COMMAND』をお薦めします。『VAYA』ってアルバムも良いよ。
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AUDIO ACTIVE

『SPACED DOLLS』