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CACOY

『HUMAN IS MUSIC』
DJ KLOCKとTENNISCOATSによるユニット、CACOY(囲)の1stアルバム。

牧歌的な素朴な音色に、子供がはしゃいでいるようなビート感。カットアップされたギター、バンジョー、アコーディオン、笛などの生楽器にエレクトロニクスが絶妙のバランスで混ざり合う。そこに、DJ KLOCKらしいヒップホップ経由のビート。暖かくてノスタルジー、オーガニックでメロディアスな音世界を作り出しています。こういうタイプのエレクトロニカってビートがしょぼくなりがちなんだけど、その辺がしっかりしてるのがいい。

12曲中10曲がインストで、もう2曲はsayaのボーカル入り。インスト曲も良いんだけど、ボーカル曲がsayaの声によってノスタルジー感を増幅させていて、とても素晴らしい出来です。生音系エレクトロニカが好きな人はまず気に入るんじゃないかな。CHILDISCや、mumが好きな人は是非。


CAKE

『FASHION NUGGET』
映画「サバイブスタイル5」で使われてた『I WILL SURVIVE』が気に入って、この1996年に発表されたアルバムを聴いてみたんだけど、メッチャ良いじゃないの!ジャケットは見たことあったし、CAKEの他のアルバムは視聴したことあったけど、これは1曲目からたまらなく良いね。

アメリカのルーツ音楽を現代風に料理。遊び心いっぱい。ちょっとBECKぽいけど、あそこまでデジタルな感じじゃなくて、もっと生っぽい感じ。この乾いた感じとけだるい感じはレッチリを思わせたりも。哀愁いっぱいの歌声も素敵だし、気の抜けたラッパがいい味出してるなあ。ヒップホップ的要素の取り入れ方もうまい。

BECK、くるり、ペイブメントあたりを好きな人は是非是非!!

CAN

『TAGO MAGO』

現代音楽やロックなど様々な音楽を融合させ、独自の世界を展開してしたジャーマン・ロックの雄CANの3rdアルバム。このアルバムはドイツ郊外の古城で録音されたらしいです。またこのアルバムからヴォーカリストがマルコム・ムーニーから、日本人のケンジダモ鈴木に替わっている。エスニック風味なども混ぜたドラム、つんざくような電子音、変態ベースに、日本語も混ぜたカタカナ英語を発するダモ鈴木のボーカルが絡まる。フリー・ミュージック、アフリカ音楽、テクノ・ポップ、サイケデリック・サウンド、ジャズなど様々なテイストをCANの音楽として表現した傑作。特に中盤以降の曲はカナリかっこいいです。リリースは1971年だけど、最近のポストロックを好きな人にもオススメできる作品です。
CANNABIS

『アストロダンス』
現NATSUMENのメンバーであり、最近はYUKIの『JOY』や『長い夢』などのコンポーズを手掛ける蔦谷好位置が在籍してたバンドの唯一のフルアルバムです。2001年の作品。ロック、プログレ、ポップス、ソウル、R&B、ジャズ、テクノ、ハウス、ダブなど、あらゆるジャンルを吸収したバンドサウンドに、さかなのポコペンやエゴラッピンの中納良恵なんかに通じるような表現力豊かで大人っぽい女性ボーカル。基本は歌物なんだけど、バックの演奏や曲展開、アレンジは変態的です。歌は普通にうまいし、ギターとキーボードが凄くかっこいい。

あとは蔦谷好位置(蔦谷恒一)がYUKIの作品や推定少女の『振動』で見せてるようなキャッチーなソングライティングがここでもっと出てれば凄い傑作になったと思うんだけどなあ。まあ、「たられば」言ってるとキリがないけどね。世に出るのが早すぎたというか、これが2001年じゃなくて、もう2、3年後くらいに出てれば、もっと上に行けてた気がしないでもないなあ。解散しちゃったのはちょっと残念です。
CAPSULE

『SF SOUND FUNITURE』
中田ヤスヒコ&こじまとしこによるユニット、カプセルの通産4枚目のアルバム。ボッサ、ラウンジ、ジャズ、ハウスなんかを遊び心いっぱいでポップにスタイリッシュにって感じ。ユニットの形態とかビジュアルとかも、そんな感じがするけど音のほうもやっぱりピチカートファイブ以降なユニットです。ハッピーチャームな感じなんだけど、本家の小西康陽ほど下世話ではないかな。ファンタスティック・プラスティック・マシーンの田中友之よりはアッパーな感じで、テイトウワに通じるようなスタイリッシュなテクノポップさもあったり。曲もトラックも良く出来てて、その辺のアーティストが好きな人には堪らないサウンドなんじゃないかな。

終始、キュートでハッピーなサウンドはいつ聴いてもウキウキ。ダンスミュージックとしての要素もバッチリでクラブ受けも良さそうだし、キャッチュでレトロでポップな感じがイームズの家具があるようなお洒落な部屋にもピッタリ。ファッションショーのBGMなんかにもいいかもね。最後にはハウス食品のジブリ制作CMで流れてたホンワカ曲『おうちに帰ろう』も収録してます。うーん、お腹いっぱい。楽しさいっぱい。


CARAVAN

『RAW LIFE MUSIC』
YUKIちゃんのシングル『ハミングバード』を作曲していたシンガーソングライター、キャラバンのファースト・アルバム。ブレイクビーツにアコースティックギター、ブルースハープ、ちょっぴりのシンセと甘い歌声。バックトラックはBECK以降のUSインディーポップな感じだけど、この人の曲はキャッチーな歌とメロディがもっと前面に出たサウンド。歌い方や声がちょっと似てるっていうのもあるけど、この職業作家並みのヌケの良いメロディ、等身大の歌詞、あと根本に古き良きブルースロックがあるところなんかが福山雅治を思わせたりも。ちょっとスタイリッシュな福山雅治というか。あ、これ褒め言葉だよ。良い意味でのメジャー感がある作品に仕上がってます。

エイベックスやソニーの若手アーティストに提供してガンガンに宣伝すればオリコン上位も全然、夢じゃないような曲がズラリ。だけど、アレンジや音の質感はヒットチャート曲みたいな過剰さがなくて等身大。ほど良い遊び心も好感触。ホント良い曲ばかりだよ。『ハミングバード』のセルフカバーも収録。名曲だよ。お薦めです。
CARAVAN

『TRIP IN THE MUSIC』
前作から半年ちょっとという短いインターバルでリリースされたキャラバンのセカンドアルバム。一度聴いたら口ずさめるようなキャッチーなメロディにボブディランから引き継がれてるようなフォーク&ブルースの魂、ヒップホップ経由のビートとサンプリング感覚、そして旅人の視点から人生や周りの人たちについて描いた詩情豊かな歌詞。ゆらゆらたゆたゆと様々な景色が流れていきます。まさにTRIP IN THE MUSIC。

今作もホントいい曲が並んでます。変わったところと言えば、インスト曲が何曲か収録されているところくらいかな。これがまた「魅力は歌だけじゃないんだよ!」って本人が思ってるかどうかは分からないけど、そう思いたくなるような心地良いインストに仕上がってます。歌がインストを引き立て、インストが歌を引き立て、アルバム全体の雰囲気をグッと引き締めてるね。地味ながらも凄く良く出来た作品だと思う。


CARAVAN

『HEAVENLY』
キャラバンのミニアルバム。春風みたいに心地良いフォークミュージックを聴かせてくれます。ダブとかヒップホップとかエレクトロニカも通過した感のあるシンプルなアコースティック・トラックに、とびっきりハートウォーミングな歌。くるりとかスネオヘアーとかに近い音作りだと思うけど、この人は淡々と歌うんじゃなく、もっとしっかり歌い上げてます。くるりの『ハイウェイ』の演奏で福山雅治が歌ってるみたいな。たぶん、くるりと福山雅治の両方が好きって人はあんましいないだろうけど、これが素敵なんです。YUKIのシングル曲に採用されてる人なだけあってメロディもホント素晴らしいんです。いい意味で突き抜けてる。

マニアックな音を鳴らして、ちょっとアングラなところで活躍するのも、それはそれで素敵だけど、この人にはもっとメジャーなところで歌って欲しい、もっともっと多くの人に届いて欲しい、そう思わせる魅力があります。CMに使われたりしたらブレイク間違いなしなんじゃない?くるりとかスネオヘアーとかスピッツとか好きな人から、スキマスイッチやコブクロなんかを好きな人まで、いろんな人に聴いてもらいたい素敵なフォーク作品です。
CARAVAN

『WANDER AROUND』
キャラバンのメジャーデビューアルバム。SMAPのニューアルバムに『モアイ』って曲を提供したりもしてるけど、この人はメジャーでやるべきだよ。YUKIちゃんに提供した『WAGON』のセルフカバーも収録してます。人気作家の高橋歩のDVDに収録されてた『Love&Free,world』も収録。

基本はブルースでソウルでフォークな音なんだけど、ところどころにヒップホップ的な要素なんかも感じられて“今”のフォークって感じ。ギターの音も歌声、旅人な歌詞も素敵。SMAPやYUKIちゃんに曲を提供してるだけあって、メロディもとっても素敵です。くるりのアコースティックでポップな曲が好きな人、ドラゴンアッシュの緩やかな曲が好きな人、YUKIちゃんの『ハミングバード』や『WAGON』が好きな人、いろんな人に聴いてもらいたいな。そんでもって、できれば青空の下で聴いて欲しい。いい作品です。
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CASINO VERSUS JAPAN

『GO HAWAII』

ミルウォーキー在住のERIK KOWALSKIによるCASINO VERSUS JAPANの2ndアルバム。

BOARDS OF CANADAを、もっとポップにファンタスティックにしたような感じのエレクトロニカ。ヒップホップ経由のビートに、メロディアスなシンセ、やわらかい電子音で心地良い。が心のねじれをほどいていく心地よい空気が流れるエレクトロニカ。完成度は高いけど突出した部分はあまり無い気がします。

あと題名にハワイって付いてるけど、あまりハワイって感じはしなかったな・・・。

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CASINO VERSUS JAPAN

『WHOLE NUMBERS PLAY THE BASIC』

CASINO VS JAPANの3枚目のアルバム。

前作と同じ路線ではあるけど、今作ではスペーシーさが増した。音に統一感もある。メロディの質も高くなって前作を遥かに凌ぐ、素晴らしいエレクトロニカ作品。MORR系のエレクトロニカや、BOARDS OF CANADA好きな人は是非聴いてみてください。個人的にはBOARDS OF CANADAより好きです。お薦め。

CASIOTONE FOR THE PAINFULLY ALONE

『POCKET SYMPHONIES FOR LONESOME SUBWAY CARS』

ドイツのエレクトロニカ・レーベル、TOMLABからリリースのローファイ・ポップ・ユニット。

チープなリズム・ボックスにヨレヨレのへなちょこボーカル、暖かい響きの生楽器、アナログ・シンセ、電子音などをフィーチャーしたサウンド。KARAOKE KALKやMORR系のエレクトロニカとBECKなどの宅録ポップを融合したような感じ。

ドリーミーな曲から、ギターがノイジーな曲、BECKっぽい曲やAPHEX TWINっぽい曲までバラエティに富んでいて楽しい。遊び心もいっぱい。どの曲もメロディが良くて、楽しめます。ひねくれポップが好きな人は是非聴いてみてください。

CASIOTONE FOR THE PAINFULLY ALONE

『ANSWERING MACHINE MUSIC』

TOMLAB 21。前作『POCKET SYMPHONIES FOR LONESOME SUBWAY CARS』は個人的に大傑作だったんだけど、今作は、今では入手困難な自主制作アルバム『ANSWERING MACHINE MUSIC』をリマスターして、カルトムービー『SCUMROCK』のサントラ収録曲、7インチの音源などを集めたものです。

カシオトーンのチープな音色、リズムにしゃがれ気味のへなちょこボーカル。至ってシンプルなアレンジ。気取らない身近なポップミュージック集。凄く可愛いです。個人的には、遊び心の強い前作のほうが好きかな。

CASIOTONE FOR THE PAINFULLY ALONE

『TWINKLE ECHO』
TOMLAB 31。TOMLABから3枚目となる今作も相変わらずチープでローファイなエレクトロニカ・ポップ。

チープで可愛らしいシンセ音にチープなビート、へなちょこボーカル。曲はどれも2分程度。どこからどこまでもチープ。メロディはとっても上質。どこへ行くときも連れて行きたい身近な音楽集。

普通に良いし、前作までが好きな人やインディーポップ好きな人は気に入ると思うんだけど、基本的にはシンセと歌のみで作られてるせいか、ちょっとマンネリぎみかな。個人的には、今作の中で最もCFTPAらしくない、シンセ以外の楽器(バイオリン)を大幅に取り入れたM-9『CFTPA IN A YELLOW T-SHIRTS』が一番良かった。ノイズとバイオリン、歌声が切なく交じり合って、もうたまらない。この曲みたいに他の楽器も、もうちょっと取り入れていくと音の幅が広がっていいのにな。


CATHODE

『SPECIAL MEASURES』
ロンドンのエレクトロニカ・レーベル、EXPANDINGからリリースのCATHODEのデビューアルバム。不規則ぎみなブレイクビーツに淡く美しいシンセ、チリチリブチブチしたグリッチ&クリック・ノイズ。心地良い浮遊感と美しいメロディー。APHEX TWIN〜BOARDS OF CANADA経由のありがちなエレクトロニカなんだけど、これが凄く良いの。何も目新しさなんてないんだけど、ビート、上もの、メロディー、音配置、曲展開、どれをとっても秀逸というか、ずば抜けていて、それぞれがバランスよく共存している。素敵な素敵な全8曲約45分。

もうこういうサウンドには食傷ぎみだったんだけど、やっぱり良いものは良いね。2004年も半分が来ようとしてるけど、今年聴いたエレクトロニカ作品の中では今のところダントツで1位。メロディアスなエレクトロニカ好きな人は是非是非。今のところアマゾンでは買えないみたいだけど、LINUS RECORDSで買えます。


CAVEMEN SPEAK

『TELL ALL RESIDENTS』
ベルギーといえば・・・ワッフル?ビール?そのくらいしか知識がないけど、このベルギーのヒップホップユニット、ケイブマンスピークの5作目はとっても素晴らしいです。

一言で言えばアンチコン以降ってことになるんだろうけど、アコギやピアノ、ストリングスの切ない響きとヒップホップビート、そこに個性豊かな3人のマイクリレー。ベックなんかにも通じるような哀愁いっぱいの歌心があるのがいいね。フォークトロニカ的なトラックとラップ、歌のバランスがとっても絶妙。大傑作です。

フォークトロニカ好きにもアンチコン好きにもローファイポップ好きにもお薦めです。降神とか好きな人も是非是非。個人的には2005年ベスト10に入れたいくらい好きな作品です。
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CEX

『OOPS,I DID IT AGAIN』

KID606のTIGERBEATからのリリース。

ダークなエレクトロニカ。リズムがカッコいい。個人的にはヒップホップ・ビートにアコギをフィーチャーしたM-13『NOT TRYING』が良かった。

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CHA PARI

『UTA』

サブライムからリリースの、作詞・作曲、ヴォーカル、音作りからミックスまでをこなす女性アーティスト、CHA PARIの1st。テクノポップ、ニューウェーブ寄りなエレクトロニカ。

MOUSE ON MARSを思わせるようなトラックに、キュートでコケティッシュな女性ヴォーカル。ポップに弾けている曲から、アヴァンギャルドな曲、アンビエントな曲まで、曲調も多彩。どのタイプの曲も良かった。全体的に凄くバウンシーな音でかっこ良い。ありそうでなかった音。

MOUSE ON MARS好きな人やモトコンポとかを好きな人にもお薦め。

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Chappie

『New Chappie』

リップスライムやSPANOVAのジャケットも手掛ける京都のデザイン集団『グルーヴィジョンズ』がマネジメントするヴァーチャルな女の子Chappieのアルバム。 と言っても曲によってボーカルも違い(クレジットは無し)、それぞれ豪華なミュージシャン達が手掛けている。

M-1『WELCOMING MORNING』は、高野健一のユニット、PAL@POPがプロデュース。この曲のシングルでChappieを知ったんだけど、これがもう最高。このアルバムの出た年で個人的にNO1の名曲。最高にポップで、最高にキュート。ハウス経由のエレクトロニックなトラックにドリーミーなストリングス。キュートな女性ボーカル(たぶん藤田陽子)。そして極上のメロディ。川本真琴の“だいすきだいすき”っていうコーラスの使い方もいい感じ。PAL@POPの1stアルバムにも、別バージョンが収録されているけど、個人的にはこっちのほうがいいかな。

M-2『EVERYDAY』は、ROUND TABLEが作った曲。歌ってるのもROUND TABLEの人かな。めちゃくちゃキュートでハッピーな極上ギターポップ。ホーンとかも入って凄く楽しい。これまたいい曲。

M-3『DOCU-MENTARY KISS』は、PUFFYの『アジアの純真』を思わせるような、井上陽水の不思議な詞に、ギターベイダーの曲。ギターベイダーらしいニューウェーブ・テイストでひねりのあるポップチューン。これもいいんだな。

M-4『GOOD DAY AFTERNOON』は、COILが作った曲。COILらしいビートルズ・ライクなちょっと切ないポップチューン。ブルースハープで山崎まさよしも参加。ボーカルはCOILの2人じゃなくて女性ボーカルなんだけど、ちょっと誰が歌ってるかは分からないです。もし知っている人がいたら教えてください。

M-5『水中メガネ』は、作詞が松本隆、作曲はスピッツの草野マサムネ。マサムネ節全開のアコースティックなバラードなんだけど、メチャクチャいい。切なくて甘酸っぱいメロディ、どこか懐かしい歌詞、曲の雰囲気、全部最高。名曲です。歌ってるのはCECIL。

M-6『THE INTERNATIONAL CHAPPIE'S CHEER LEADING TEAM』は、小西康陽。小西節全開、チアーリーディング風のハッピーチャーム・チューン。この時期の小西さんの仕事の中でも一番好きな曲。僕はこの曲のアナログ盤も持ってるんだけど、そのジャケットがまた凄く可愛い。

M-7『SPACE LATIN AGE』は、小西康陽やテイトウワとも交流のある、森俊彦がプロデュース。ラテン×エレクトロニクス。READYMADEやエスカレーターっぽいキュートな曲。これもボーカルは誰か分からないです。

M-8『デリカシーのかけら』は、ジャクソン5(またはフィンガー5)風のハッピーなソウルポップ。メロディもそれっぽい。ボーカルは元FOLDERの大地くんかな。

M-9『HAPPYENDING SOULWRITER'S COUNCIL BAND』は、作詞がPAL@POP、作曲は川本真琴。歌ってるのは誰だろ。コーラスは川本真琴。インド音楽の要素を取り入れたキュートなポップチューン。

M-10『七夕の夜』は、作詞が松本隆、作曲は細野晴臣。演奏はTIN PAN ALLEY。完全にTIN PAN ALLEYな曲に森高千里のボーカル。いい曲なんだけど、個人的に森高千里の声があまり好きではないかな・・・

M-11『CHAPPIE'S ATTACK』は、福富幸宏の遊園地みたいなドリーミーで楽しいハウスチューン。

もう本当に楽しいアルバム。名曲いっぱい。可愛いのが好きな人は聴いても損はしないと思います。



CHARA

『JUNIOR SWEET』
俳優の浅野忠信と結婚、出産後の97年9月にリリースされた通産5枚目となるフルアルバム。95年にリリースされたベスト盤『BABY BABY BABY XXX』でそれまでのデジタル音を多用したサウンドに一区切りをつけ、今作では全体的に生音を基調とした温かみのあるサウンドを展開。もう旦那と手を繋いで笑顔なジャケットから歌、歌詞、演奏、メロディ・・・何から何までが愛と幸福感に満ち溢れた作品です。1曲目の『ミルク』のイントロが流れた瞬間から愛いっぱい幸せいっぱいで、聴いた人の心をポッと暖めてくれる。幸せにしてくれる。

ここに収められた素敵な素敵な名曲たちを1曲1曲紹介していこうかと思ったけど、なんかうまくできない。あの独特のウィスパー・ボイス、甘く切ないメロディ、女の子の気持ちがそのまま表されたような素直な歌詞、優しくて温かみのある演奏。どの曲もCHARA以外の何者でもないし、それイコール“幸せ”。“幸せ”以外の何者でもない。この作品を紹介するのなら、この“幸せ”っていう言葉だけで十分だと思う。

アルバム後半はほんのちょっぴり弱い気がするけど、これは文句なしの名盤。内容はもちろん、ポップなジャケットや歌詞カードのMAYA MAXの絵も素晴らしい。
CHARA

『マドリガル』
CHARAのJAMES IHA(元スマパン)やANDY CHASE(IVYのメンバー、タヒチ80などをプロデュース)、アイゴン、岡村靖幸などをプロデューサーに、ゲストにASA-CHANGやボアダムスから、YOSHIMI P-WE&ATRなど迎えたオルタナ色の強いアルバム。あまり人気がないアルバムな気がするけど、個人的には好きなアルバム。

全体的にいいんだけど、個人的には、M-1、M-2、M-3、M-6、M-9、M-11が特に良かった。M-1『ぼくにうつして』は、JAMES IHA作曲。IHAのソロに通じるようなアコースティックで暖かい曲。IHAが日本語!でCHARAとデュエットしてます。いい曲。M-2『スカート(ALBUM VERSION)』は、シングルより少しオルタナ色強め。フィードバックノイズに広がりのある歌。かっこいいです。名曲。M-3『悲しみと美』は、CHARAにはかかせない(と思う)渡辺善太郎の曲。やっぱりこの人の切ないメロディは凄くいい。M-6『レモンキャンディ』は、岡村靖幸の曲。岡村ちゃんらしいメロディとCHARAの歌が見事にマッチしている。キュートでハッピーな曲。M-9『TADD』は、YOSHIMI P-WE&ATRによる変則ドラムにCHARAが弾く80年代風な音色のキーボード、CHARAのエモーショナルなボーカルなCHARAにしては激しめの曲。ノイズも入ったりしてかっこいい。M-11『イエローバルーン』は、アイゴンの曲。ジャジーなトラックにCHARAのキュートな歌。

たくさんのプロデューサーが参加してもCHARAの世界観になっているところは、さすがだと思う。良質のポップアルバム。
CHARA

『A SCENERY LIKE ME』
CHARAのこれまでの活動を見ると、ちょっとクラブ・ミュージックの影響も感じられるアヴァンギャルドな曲をやってた結婚前(デビュー作『SWEET』〜4枚目の『HAPPY TOY』)の第一期と、温かくて優しくてポップでキャッチーな結婚後(名盤『JUNIOR SWEET』〜『マドリガル』)の第二期、そして、アコースティックでシンプルでCHARAの歌を前面に出した前作『夜明けまえ』以降の第三期に分かれると思う。この作品は第一期の曲たちを今の気分、第三期のアコースティックでシンプルな形でセルフカバーした作品。

選曲もベスト的選曲で、温かみのある演奏もいいしCHARAのあの独特の歌声も健在。今聴くと、ちょっと古臭さのある原曲も10年後もその先もずっと聴けるような普遍的な歌に生まれ変わっています。でも、古臭さがあるとは言え、僕にとっての『あれわね』はダブな雰囲気も持った原曲の『あれわね』だし、僕にとっての『罪深く愛してよ』はソウルフルでブラスポップな原曲の『罪深く愛してよ』なんだよね。その辺の曲は原曲のああいうアレンジだからこそ活きていた楽曲だと思う。あと、『BREAK THESE CHAIN』や『TIME AFTER TIME』なんかは原曲の良さを残しつつ、うまくセルフカバーしてると思うけど、もともと楽曲自体の力が弱いような。

個人的に良かったなって思うのは『HAPPY TOY』。これは原曲の良さも残しつつ、愛いっぱい幸福感いっぱい、そして遊び心もある、何とも絶妙なセルフカバーで原作を超える名曲に生まれ変わっていると思う。『やさしい気持ち』とか『タイムマシーン』なんかにも全然ヒケをとらない名曲。この作品の中でもダントツでベストトラックだね。あと、今作には『青』と『愛の飛行船』という2曲の新曲も収録。どちらもピアノとCHARAの歌を前面に出したシンプルで温かいポップ・ナンバー。こういうシンプルなアレンジだからこそ活きる楽曲で個人的には大半のセルフカバーよりもこの新曲のほうが良かったかな。ちなみにジャケットのアートワークは旦那の浅野忠信が担当。う〜ん、個人的には『JUNIOR SWEET』や『CARAMEL MILK』のジャケットのほうが好きかも。ちなみにCCCD。
CHARA

『UNION』
個人的に『夜明け前』と『A SCENERY LIKE ME』はちょっと好きになれなかったんだけど、今作はいい。亀田誠治やブリリアントグリーンの松井亮、『やさしい気持ち』などを手掛けてた渡辺善太郎、ファンタスティックプラスティックマシーンこと田中友之、あとモンドグロッソこと大沢伸一・・・豪華な作家陣を迎えた今作はポップで程よくキャッチーで聴きやすいんだよね。もともと歌い方にクセのある人だし、このくらいキャッチーなほうがバランスがいいと思う。

『JUNIOR SWEET』期みたいな暖かいポップナンバーもあれば、『マドリガル』期みたいなオルタナっぽい曲もあって、YUKIの『JOY』ばりの打ち込みを使った今風ポップナンバーもあり。YUKIがソロを始めたときはCHARAの真似だみたいに思った人もいたと思うけど、今作は逆にYUKIの真似だって思う人もいるかもね。ジャケットもどことなくYUKIっぽいような。まあ、コラボシングルを出してた2人だし、お互いが影響されあうってこともあるのかな。真似って言っても田中友之、大沢伸一がプロデュースした2曲なんかはCHARA独特の優しさみたいな感じが打ち込み音の中にうまく溶け込んで、これはYUKIにはできないかなって思ったり。CHARAはCHARAだ。

そういえばCHARA消えたねって言ってるような人や、JAM世代じゃなくてYUKIのソロ世代な人、YUKI好きな人にも聴いてもらいたい良質のポップアルバムだと思います。
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CHARI CHARI

『SPRING TO SUMMER』

井上薫のユニット"CHARI CHARI"の1stアルバム。

アジアやアフリカ、 ブラジルなどの香りを詰め込んだクラブミュージック。個人的には2ndのほうが好きかな。

夏に聴きたい涼しいアルバム。

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CHARI CHARI

『IN TIME』

前作『SPRING TO SUMMER』が世界中で絶賛された井上薫のプロジェクト、CHARI CHARIの2ndアルバム。

エスニック、ブラジルの音楽の影響の濃いクラブ・ミュージック。アフロ・アコースティック・ハウスや琉球ブレークビーツ、高速ブラジリアン・ビーツ、クラブ・ミュージック的解釈のインド宮廷音楽など、幅広い作品になっています。そしてメロディも叙情的で美しいです。

今作では世界各国のアーティストをフィーチャーしたCHARI CHARI流の歌モノを数曲収録してるんだけど、これが文句なしに素晴らしいです。クラブ・ミュージックが好きな人はもちろん、カフェ・ミュージック好きにもオススメ。

CHAZAM & ZTRA SYSTOLS

『DU MARRON STEREOPHONIQUE』
フランス在住、ムーグ界の大巨匠JEAN JACQUES PERRYとの数々の共演で知られるDEVID CHAZAMのアルバムの日本盤は、DJ雨雲、イルリメ、杉本卓也なども所属する京都のレーベル、SPOTLIGHTよりリリース。SPOTLIGHT作品はいつもジャケットが凄くいい感じなんだけど、やっぱり今作もいい。

どこか懐かしい響きのムーグ・サウンドをベースに、ディスコ、ファンク、ラテン、テクノ、ヒップホップ、ニューウェーブ、アシッドハウスなどなど様々なジャンルをゴッタ煮したサウンド。ノーマン・クックもひっくり返るくらいに楽しさを追求したヘンテコ・エレクトロ・ディスコ・ファンクになってます。ハチャメチャでメチャクチャ楽しくてゴチャゴチャさが可愛い。アッパーかつキュートなダンス・ナンバーもいいし、ちょっと気の抜けたラップの入った曲なんて最高。これはディスコ版ディズニーランド。何も考えずに笑顔で楽しく踊りたいな。

SPOTLIGHTの作品が好きな人はきっと気に入ると思うな。あと、CIBO MATTO好きな人からニューウェーブ好き、あと小西康陽周辺の音を好きな人にもお薦め。楽しいよ。
CHEMISTRY

『ONE X ONE』
これまでケミストリーのプロデュースを手掛けてきた松尾潔の手を離れて、初のフルアルバム。正直、これまでのケミストリーの作品は売るための音楽としてよく作られてるな程度の印象で個人的には視聴だけでお腹いっぱいって感じだったんだけど、今作の先行シングル『SO IN VAIN』が引っかかったんでじっくりと聴いてみた。

全体的にこれまでの作品に比べ音数が少なめで歌のハーモニーを大切にしてるような印象。売るための過剰なアレンジになるのではなく、いい歌をいい形で伝えようという意識が伝わってきた。ハロプロ作品や中島美嘉の作品でもお馴染みの河野伸、椎名林檎やニルギリスも手掛ける森俊之などによるアレンジはやはり秀逸。

やっぱりシングルにもなっていた河野伸アレンジのM-2『US』や、森俊之アレンジ(作曲はSPANOVA)のM-3『YOUR NAME NEVER GONE』は素晴らしい出来だし、僕がこのアルバムを聴くきっかけになったM-11『SO IN VAIN』も優しい歌声と柔らかな音色、ゆるやかなテンポが非常に心地良い。アルバム用の曲では元真心ブラザーズのYO-KINGが作詞を手掛け、中島美嘉の作品でもいい仕事をしていたCOLDFEETのLORI FINE作曲によるボッサ風味のソウル・ナンバーM-12『赤い星 白い星』もいい出来だし、SPANOVAが作曲と編曲を手掛けたシンプルなアコースティック・ナンバーM-15『いとしい人』は美しい歌声と切ないメロディー、柔らかいサウンド・プロダクション、そして哀愁漂う口笛の音が気持ちいい涙を誘う隠れた名曲。個人的にベストトラック。

ただ、全体的に見ると楽曲の出来にムラがあるように感じた。特にアルバム中盤の曲の多くはメロディーがちょっと弱いような。あと、2ステップに挑戦したM-4『MY RIVETS』や、m-floとのコラボでラップを導入したM-10『NOW OR NEVER』も新しいことにチャレンジしようとする試みはいいと思うんだけど、さほど面白みがあるわけでもなく、なんだか中途半端。いい曲はいいだけに、その辺はちょっと残念かな。
CHIB

『MOCO』
東京在住の女性アーティスト、チバユキコによるユニット、チブ(変換したら「恥部」ってなって焦った・・・)のデビュー作。自然の音や動物たちの声、街の話し声やテレビから聞こえてくる声、ロケット花火の音、車の音などなど、コラージュされたフィールドレコーディングと、温かい音色のアコースティック楽器、そしてチープな電子音がコラボレーション。誰の周りにでもある身近な音たちと、どこか懐かしい楽器の響き。シンプルで手作り感のあるメロディーも相まって、とってもノスタルジックです。目を閉じると、モコモコと懐かしい風景が浮かんでくる。

エレクトロニカというかフォークトロニカというかアンビエントというか、決して新しい音ではないけど、音の配置や音色の選択、コラージュ感覚やメロディーが絶妙。ホント素晴らしいです。ちなみに今作のリリースはムームやブラック・ダイスなどもリリースするイギリスのFAT CATレーベルから。東京発の音楽が世界中の人に届いてくって素敵だね。恥部なんてとんでもない、これは東京が誇るべき作品です。
CHICKS ON SPEED

『WILL SAVE US』
ベルリン在住の女の子3人組、CHICKS ON SPEED。TOBI NEUMANNプロデュース。80年代ニューウェーブ、ポストパンクを通過した、エレクトロクラッシュ・ユニット。

現代版B-52'って感じって言うか、t.A.T.uをもっとテクノに、そしてパンクにしたような感じ。POTOZUNIK、THE HACKER、HANZ PLATZGUMER、CHRISTOPHER JUSTなど、ドイツのテクノ、エレクトロニカの大御所によるトラックに、女性ボーカル。80年代っぽい音なんだけど、どこか新鮮。それでいて、カッコいい。

多数の作家が参加してるだけあって、曲調は、ビキビキのレイブからエレクトロ・パンク、ディスコ、ハウス、ノイズ・・・バラエティに富んでいます。個人的には、CHRISTOPHER JUSTプロデュースのハッピーでアッパーなハウス・チューン、M-4『GLAMOUR GIRL』がダントツで良かった。他の曲もアヴァンギャルドなんだけど、凄くポップで良い。あと、80年代風で凄くポップなジャケットも大好き。
CHICKS ON SPEED

『99 CENTS』
グラフィック・デザイナーやファッションブランド“SELL OUT”などの運営でも知られるベルリンの3人娘、CHICKS ON SPEEDの通産3枚目となるアルバム。リリースは2003年。攻撃的なビキビキ・シンセにブリブリのベース、バウンシーなビート、そしてキュートで毒のある女性ボーカル。ハウスもニューウェーブもパンクもR&Bもヒップホップも飲み込んだ刺激的なテクノポップ。

ローリング・ストーンズがキュートにエレクトロに生まれ変わったかのようなアッパーかつロックンロール・テイストなエレポップ・ナンバーM-1『SHOOTING』。ファンキーなエレクトロ・ディスコ・パンク・ナンバーM-2『WE DON'T PLAY GUITARS』、あのTOM TOM CLUBの名曲を本家本元のTINAをゲスト・ボーカルに迎え、ちょっとテンポアップ、四つ打ちで現代風にカバーしたM-3『WORDY PAPPINGFOOD (邦題「おしゃべり魔女」)』。とにかく頭の3曲がかっこいい。彼女達の音はマスコミが作り出した流行、エレクトロクラッシュに分類されてしまうと思うんだけど、この3曲はそういうのに偏見を持ってる人も素直に楽しく踊れる曲だと思う。

ただ、この3曲以降の曲がちょっとぬるい。R&Bっぽい曲やポップスっぽい曲をやるのもバラエティさが増して楽しいし、そういう曲もそれなりには良いんだけど、アルバム後半にもう少し勢いのある曲が欲しかった。はじめて最初の3曲を聴いたときは名盤確定!って思ったんだけどな。うーん、惜しい。もっと注目されてもいい作品であることは確かだけどね。なんで日本盤出てないんだよ。音はもちろん、アートワークも素敵なのに。
!!!
(CHK CHK CHK)

『ME AND GIULIANI DOWN BY THE SCHOOLYARD』
サクラメント出身の7人組(OUT HUDのメンバーを数人含む)、!!!(チックチックチックと読む)のWARPからリリースの2曲入りEP。

80年代ニューウェーブ、ポストパンクを通過したサウンド。流行のやつね。LIARSやRADIO4など、他のそれらのバンドと比べると、この!!!は、もっとファンキーで、もっとダンサブル。M-1のタイトル曲が最高。約9分間の曲なんだけど、時にはファンキーに、時にはテクノ的に、時にはパンキッシュに、時にはトランシーに・・・5曲分くらいの展開を見せ、段々と盛り上がっていきます。その高揚感が半端じゃなくてクセになる。これには、ちょっと衝撃を受けたよ。正直、雑誌などが作り出す流行サウンドなんて、どうかと思うけど、これは流行とか関係なしにカッコいいです。
!!!
(CHK CHK CHK)

『LOUDEN UP NOW』
!!!(基本的にはチックチックチックだけど同じ音節を三回繰り返して呼べば何でもOKなんだって。)のWARPからリリースとなったフルアルバム。パンクというかファンクというかニューウェーブというか人力ハウスというか、80年代リバイバルなダンス・ミュージック。バリエーションに富んだ強烈なベースラインに中毒性のあるパーカッション、鋭いカッティング・ギター、トンがったボーカル、それらが一体となって死ぬほどファンキーでおかしいくらいにグルーヴィーな快楽ダンス・ミュージックを構築しています。大音量で聴くとホントやばい。

ただ、ところどころ勢いまかせに感じるところもあったり、個人的にはシングルの『ME AND〜』を聴いたときほどの衝動を受けることはなかったかな。結局、トーキングヘッズの『REMAIN IN LIGHT』(80年)だしね。普通にかっこいいし普通に踊れるから良いけど。この手の音が好きな人は普通に気に入るんじゃないかな。
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CHRIS CLARK

『CLARENCE PARK』

WARPのエレクトロニカ。14曲で30分しかないです。1曲1曲が短いおかげでエッセンスがぎゅっと凝縮されているんで、聴いててダレないです。ピアノが凄く綺麗な曲や、異空間を漂うようなアンビエント調の曲もあれば、めちゃくちゃポップな曲もあるし、狂ったようなノイズの曲もあります。バラエティ豊かで楽しいアルバム。メロディラインもめちゃくちゃ綺麗で最高です。ビートも重いし、かなりクオリティが高いです。大傑作。

ちなみに、くるりの岸田くんが雑誌SNOOZERで2001年の「ベスト・ディスク18選」の1枚にこのアルバムを選んでいました。

CHRIS CLARK

『EMPTY THE ONES OF YOU』
前作が大好評だったCHRIS CLARKの2ndアルバム。

BOARDS OF CANADA的なメロディアスなエレクトロニカから、DJ SHADOWみたいなブレイクビーツ、ピアノ・インストまでバラエティの豊かさは相変わらず。カラフルさや毒っぽさは前作よりも薄くなったかな。ちょっと大人っぽくなった印象。どのタイプの曲も質は凄く高い。なかなかの傑作エレクトロニカ作品だと思う。

でも、目新しい部分はほとんどない。もうエレクトロニカっていうジャンルも一通りの音が出尽くしたのかな・・・
ブレイクビーツな曲が意外にカッコ良くて次はそっち路線で行くと良いかも。
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CHRISTIAN KLEINE

『BEYOND REPAIR』

HERMANN & KLEINEの片割れ、CHRISTIAN KLEINEのソロアルバム。

浮遊感溢れる美メロに心地よいダウンビートのエレクトロニカ。悪くはないけど、個人的にはHERMANN & KLEINEのほうが好きかな。

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CHRISTIAN KLEINE

『VALIS』

CHRISTIAN KLEINEの2ndアルバム。前作はCCOからのリリースだったんだけど、今作はMORRからリリース。

音が前作に比べて美しくなった印象。ギターの使い方が凄く良い。ただただ心地良い。M-2『HY』や、M-3『SEVERAL』なんかは、もう最高。個人的には前作より今作のほうが好きだな。全6曲で30分くらいとボリュームはあんまり無いけど、良作。

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CHRISTMAS BAUBLES

『EU presents CHRISTMAS BAUBLES AND THEIR STRANGE SOUNDS』

ロシアのエレクトロニカ・ユニットによるアルバム。このアルバムにビョークがコメントを寄せているんだけど、そのコメントが「このCDを聞いていると、雪、鯨の脂肪、精子を思い出すわ。」分かるような分からないような・・・(笑)

まあ、とにかく褒め言葉だと思います。サウンドはビョークの『VESPERTINE』のトラックにも通じるような感じのミディアム・テンポのエレクトロニカ。クリスマスっぽいメルヘンさと奇妙さが交差して幻想的で不思議な音世界を作っています。メロディアスなエレクトロニカが好きな人にお薦め。

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CHICAGO UNDERGROUND QUARTET

『CHICAGO UNDERGROUND QUARTET』

ISOTOPE217のロブ・マズレクとSAM PREKOPのチャド・テイラーとBROKE BACKのノエル・クッパースミスとTORTOISEのジェフ・パーカーによるCHICAGO UNDERGROUND QUARTETの1stアルバム。

メンバーからも分かるようにもろシカゴ音響系の音です。TORTOISEよりはジャズより。ロックぽさは、ほとんどありません。一番好きなのは、5曲目の『THREE IN THE MORNING』。ギター、コルネット、ベース、ドラムなどが段々と絶妙のバランスで重なり合っていって、美しい世界を作っていきます。

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CHILD'S VIEW

『夜の遊園地』

竹村延和の別名義CHILD'S VIEWの1枚目のアルバム。

題名通り、夜の遊園地を思わせるような電子音響。アンビエントでミニマル。凄く心地よいアルバムです。

M-3『ASSI QUE DODO』ではアキツユコのボーカルをフィーチャーしたり、M-5『SABLE』ではDYLAN GROUPがCHILD'S VIEWの曲をカバーしていて、それがまたカッコいい。

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CHILD'S VIEW

『ほしのこえ』

竹村延和の別名義CHILD'S VIEWの2ndアルバム。

ジャケットやタイトルからも伝わる通り、童話的電子音響作品。虫の声や川の水の音などがサンプリングされてたりして、音やメロディも素朴な感じで、のどかな村を夜に散歩しているような気分になる。

何曲かノイズものが収録されているんだけど、ノイズものは無しで、牧歌的な曲ばっかりでも良かったような気がする。僕は前作のほうが好きだな。

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CIBO MATTO

『VIVA!LA WOMAN』

キーボードとミックス担当の本田ゆかと、ボーカル担当の羽島美保の二人によるユニット、CIBO MATTOの1作目。

活動の舞台はニューヨークで、なんとこのアルバムはカレッジ・チャートで日本人ながら6週連続1位という快挙を果たした。プロデューサーはミッチェル・フルーム。

サンプラーを駆使したスタイリッシュなトラックに羽鳥美保の舌ったらずな英語のボーカル。ヒップホップ風味のゆる〜いポップソング集。

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CIBO MATTO

『STEREOTYPE A』

ニューヨーク在住の日本人女の子2人組。今作ではメンバーの本田ゆかの彼氏でもあるショーン・レノン(ジョン・レノンの息子ね)も参加してバンド編成になっている。ヒップホップ、ボサノヴァ、メタル、プログレなどの様々な要素をごちゃまぜにして、CIBO MATTO流においしく料理した作品。前作に比べ音が洗練され、楽曲の質が格段に上がっている。

『MOON CHILD』のようなドリーミーな曲もいいんだけど、スターウォーズ風のトラックに攻撃的なラップが乗る『SCI-FI WASABI』が特にかっこよかった。BECKとかにも顔を並べることの出来る名盤。

CICADA

『CICABOW』
小川裕史率いるポストロック・バンド、CICADAの1stアルバム。

1曲35分のハウシーでダビーなスピリチュアル・サイケ・インストゥルメンタル。透明感のある透き通ったギターがメインのインストです。
ROVOなんかに通じるような音だけど、もっと浮遊感があって、アンビエント寄り。ただただ凄く気持ちのいい音です。

展開も複雑で35分間、飽きない飽きない。ちなみに、この曲のショートバージョンは映画「ピンポン」に使われていました。
CINEMA dub MONKS

『TRES 〜SOMETIMES ON A FIELD KICKIN' A BALL』
ハナレグミのライブサポートをやってたり、クラムボンのアルバムに参加してたりするマルチプレーヤー、曽我大穂と、首里フジコのサポートなども行っているベーシスト、ガンジー西垣を中心に沖縄で結成されたユニット、シネマ・ダブ・モンクスの1作目。バルセロナを拠点に活動を展開していて、バルセロナやベルリンでは日本より先にリリースされて好評を得てたらしいです。あのマヌーチャオも絶賛してるとか。

ダブと名前に付いてるけど、一般的にダブと呼ばれるようなディレイ、ガンガンなレゲエ経由の音とは違う感じ。ジャズやブラジリアン、シカゴ音響などを日本人ならではのミクスチャー感覚でクロスオーバーさせたオリジナリティ溢れるインスト・ミュージックになっています。ガンジー西垣の弾くゆったりとしたウッドベースの上で曽我大穂のフルート、ブルースハープ、ピアニカ、スティールパン、サンプラーなどがシネマティックに物語を作り上げていく。一曲一曲に物語があって、聴く者の数だけ、聴いた数だけ、その物語が増えていきます。最新のSFX技術を駆使した映画よりも、ある意味新しいね。映像のない素敵な無限オムニバス映画。
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CINQ

『SKETCH』

ギタリスト、竹村理明のエレクトロニカ・ユニットのデビューアルバム。

アコギ、ピアノなどの生音に電子音や壊れたビートが絡んで美しい音世界を作リ出しています。ミニマルで気持ち良い。個人的には、シカゴ音響系も彷彿とさせるような、アコギの美しいアルペジオに電子音が絡むM-1『RILL』がダントツで良かった。もともとギタリストなだけあって、ギターの音色が凄くいい。あとは、二階堂和美さんをボーカルに迎えたノスタルジックな曲M-7『SUGAMO BEACH』も良い感じ。

CINQ

『DAY OFF』
サンクこと竹村理明のセカンドアルバム。繊細なアコースティックギターの音色に電子音が美しく調和。その辺は前作同様なんだけど、今作は二階堂和美の声、DJクロックのターンテーブル、柏倉隆史(toe)のドラムなどがそっと楽曲に彩りを添える。ゲストが介入したことで竹村理明のギターの美しさがより際立ったような気がするなあ。本当にいい音が鳴ってます。音の構成も巧い。

いい作品ですよ。いい作品だけど、こういうフォークトロニカ的作品はちょっと飽和状態。もう少しサンクならではの要素があるともっといいのになあ。こういうのが好きで別に新鮮味を求めないんだったらお薦めです。
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COALTAR OF THE DEEPERS

『THE BREASTROKE』

僕は故hideが絶賛してたのがきっかけで、このバンドを知ったんだけどメチャクチャかっこいい。基本はマイブラを疾走させたような高速シューゲイザー・サウンド。時々デスメタルも登場。ボーカルは小山田圭吾系の脱力ボーカル、切ないメロディ・・・

このアルバムは、そんなコールター・オブ・ザ・ディーパーズの91年から98年の音源を集めたベスト・アルバム。ベスト・アルバムなんだけど統一感があって、1枚のちゃんとしたアルバムとして聴けます。全曲素晴らしい。

このアルバムは大推薦盤です。シューゲイザーが好きな人は是非、聴いてみてください。

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COALTAR OF THE DEEPERS

『COME OVER TO THE DEEPEND』

新メンバーにBP.のイチマキさんをギターとして迎え、4人体制の新生ディーパースとしてリリースしたアルバム。

新メンバーの女性コーラスがところどころに入って曲の美しさと音の幅が増した。個人的に、この女性メンバーの加入は凄く良かったと思う。ツインボーカルがホント絶妙。デスチューンや美しいバラードも登場して曲調もバラエティに富んでいるし凄くクオリティの高い作品です。ちょっとキュートな隠しトラックもいい感じ。

日本にこんな素晴らしいバンドがいるのが嬉しい。もっと話題になってもいいのになー。

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COALTAR OF DEEPERS

『NO THANK YOU』

イチマキさんが加入して2枚目のアルバム。

もうメチャクチャかっこいい。よりノイジーになっているのに、凄くポップ。このアルバムが今のところ一番、ノイジーさとポップさのバランスがいいと思う。曲の質も、このアルバムが一番高い気がする。イチマキさんのボーカルの比率も増えて、曲の幅も広がった。イチマキさんのキュートなボーカルにナラサキさんのデスメタルなコーラスが絡む曲なんてカッコ良すぎ。

個人的にはベスト盤より、このアルバムのほうが好きです。どの曲も個性的で、それぞれカッコいい。もう最高!どうしてもナラサキさんの声で好き嫌いが出るだろうけど、こんなにカッコいいバンドは世界中探してもなかなかいない気がする。かなりお薦めです。

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COALTAR OF THE DEEPERS

『NEWAVE』

イチマキさんが産休ということで、今作では女性コーラスはなし。3人での演奏になった。

ハードコアな曲から、ミドルテンポの幻想的な曲、ボサノバまで登場してバラエティに富んだアルバム。

個人的には、ばりばりのハードコアから突然、転調してポップに展開するM-2『HYPER VELOCITY』がダントツで良かった。ハードコアから突然、静かなアルペジオが入ったりして面白い。転調が凄く爽快。この曲は名曲かも。あと、サンバっぽいリズムに80年代チックな電子音や轟音ギター、祈りのような叫び声が絡むインストのM-6『NEWAVE』が凄く良かった。でも、その他はちょっとイマイチかも。前作の衝撃が強すぎた。やっぱりイチマキさんがいるほうがいいな・・・



CocoRosie

『La Maison de Mon Reve』
奇妙なメイクをした女性フォーク・デュオ、CocoRosieのデビュー作。ちょっと聴いた感じでは60年代あたりの音にも通じるようなシンプルなフォークサウンドなんだけど、じっくり聴いてみるとちょっとおかしい。小鳥の声のSEが入ったりするのは別に珍しいことじゃないけど、ヘンテコな定位で音が鳴ったり、古いテープから聴こえてくるような音になってたり、エレクトロニカ以降の壊れたビートやノイズが入ってきたり。古いようで凄く新しい音。美しいんだけど狂ってます。狂ってるんだけどポップです。

面白い音を求めてる人は聴いてみるといいかもね。というか、面白さ以前にメロディや歌声、アコースティックギターの音色は単純に素晴らしく、ホントに色んな人に聴いてもらいたい作品であります。お薦め。
Cocco

『音速パンチ』
こっこのシンガーソンガーを経て個人名義では5年ぶりとなる新曲。タイトルトラックの編曲は活動休止前からの付き合いになる根岸孝旨なんだけどイントロで打ち込みが登場したりしてダンサブルなサウンドに昔からのファンはちょっととまどうかも。でも、サウンドプロダクションは秀逸だし、サビでの広がるようなメロディ、そして分厚いサウンドにも負けない力強く伸びのあるこっこの歌声は健在。

カップリングの『どしゃ降り夜空』はアレンジを根岸さんの盟友、長田進が手掛けてるんだけど、泥臭いロックアレンジとタイトルトラックよりも従来のこっこらしいメロディ&詩世界がマッチした秀曲になってます。ドラムはザゼンボーイズの松下敬が叩いてたり。3曲目『流星群』は再び根岸アレンジでやっぱりこっこらしい歌を聞かせてくれます。たぶん昔からのファンはタイトルトラックよりもカップリングにグッとくるんじゃないかな?ラジオとかでタイトルトラックを聴いて肩透かしをくらった人もカップリングを聞いてみるといいかも。

それにしても3曲とも演奏がかっこいいなあ。細かいところまで力入ってます。
Cocco

『ザイサンアン』
活動休止、くるりとのSINGER SONGERを経て、こっこ名義では約5年ぶりとなるフルアルバム。

ポップに振り切れてたSINGER SONGERとはやっぱり違う、ロックテイストのこっこサウンド。でも、昔に比べると少し明るくなったかな?いや、なんていうか昔にあった生々しさや狂気は薄れてしまったように思います。ギターの音が暴力的でも何か足りない。数多い女性シンガーの中で、こっこの魅力はもちろんソングライティング能力や歌声もあるけど、やっぱり狂気や生々しさにあったと思うのね。それが少し足りない。『四月馬鹿』とか『HAPPY ENDING』とかいい曲だとは思うんだけどなあ。ああ・・・物足りないっていうか、こっこは成長してるのに僕の脳が成長してないだけかもしれない。
Cocco

『きらきら』
初めてのひらがなのアルバムタイトル。こっこの笑顔が見えるような楽しげなアイリッシュナンバーやカーペンターズを思わせるようなフォークナンバーなどなど。一番の変化の理由は活動を1回、休業したことにあるんだろうけど、くるりとのユニット、シンガーソンガーを経験したのも関係あるのかな?アコースティックな曲やアイリッシュな雰囲気の曲なんかはくるりっぽいね。『甘い香り』なんかはくるりの『ハイウェイ』ばりの名曲だと思います。

『きらきら』はひらがなのタイトルが似合う、爽やかで暖かくて優しい、そして、きらきらした作品。前作『ザイサンアン』のレビューで狂気が足りないみたいなことを書いたけど、こうなったら逆に無理矢理、狂気を取ってつけたようなしたロックナンバーが邪魔なような。いい曲は多いし、18曲も詰め込まずに曲数を絞って、フォークやカントリー、アイリッシュな暖かくて優しい曲だけで構成されたアルバムがあったら名盤になってたかもしれないのになあ。そのくらいいい曲が多いんです。昔からのファンには賛否両論あるだろうけど、やっぱりこっこは凄いや。シンガーソンガーが好きだった人にはお薦めだよ。
COIL

『SINGLES+』
杏子、山崎まさよし、スガシカオ、元ちとせ、スキマスイッチなどからなる福耳の一員でもあるCOILのシングルベスト。最近では元ちとせのシングル『青のレクイエム』を作ったりしてる人です。CHAPPYに提供した『GOOD DAY AFTERNOON』も良かったなあ。ソースはないけど、何年か前にくるりの岸田くんもCOILを好きみたいなことを言ってたような。くるり好きな人にもお薦めかな。スーパーカー好きな人にもお薦め。YMOの『君に胸キュン』のカバーも収録してます。

音はビートルズが根本にありそうなポップロック。アレンジや歌詞に遊び心がいっぱいで楽しいです。甘く切ないメロディも抜群。ただ、ちょっとふわふわしてて、はっきりとしない歌声は好き嫌い分かれるかも。


COLLECTIONS OF COLONIES OF BEES

『CUSTOMER』
PELEのメンバーがサイドプロジェクトとしてやってたCOCOBなんだけど、これまでの作品は限定盤とかばかりでなかなか手に入れれなかったんだよね。でも、PELEの解散もあってか6作目にしてやっと誰でも買えるような状態でリリースされました。しかも、日本盤とUS盤で内容違いの2枚をリリース。僕が持ってるのは日本盤なんだけど、PELEの延長線上にあるギターを中心とした素敵なインストを聴かせてくれます。それもそのはず、このCOCOBはPELEの5人中4人によるバンドなんだよね。

繊細なアコースティックギターのアルペジオと時にはパワフル、時には優しく、非常に小気味の良いドラム、そしてチリチリプチプチと舞う電子音。PELEと比べると若干、穏やかになったような印象の音だけど、この歌心溢れるメロディラインはやっぱりPELE。程よくポップでスーッと心の隙間に入り込んできます。そして、日常の疲れを洗い流し、心の乾きを潤してくれる。音のポカリスエットみたいだね。そういえばジャケットの色合いも(笑)

まあ、冗談はさておき、これは本当に素晴らしい作品だと思います。ただまったりするだけじゃなくて、ちゃんと抑揚もあるし、心地良いだけじゃなくて、テクニカルに聴かせるような部分もあったりして何度も何度も聴きたくなる作品。ちなみにUS盤の今作は真逆になってて、タイトルも収録曲も同じなんだけど、日本盤でバンドレコーディングされた曲はUS盤ではコンピューターレコーディングに、逆に日本盤でコンピューターレコーディングされた曲はUS盤ではバンドレコーディングになってるらしいです。ついでにアナログ盤のほうは全てコンピューターレコーディングなんだとか。この日本盤でもギターやドラムと電子音のバランスが完璧だと思ったんだけど、これを真逆にしてどうなるんだろ。この人たちのことだから、きっとそっちのほうも最高なんだろうなあ。
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COM.A

『DREAM AND HOPE』

元ROM=PARIの片割れ、JOSEPH NOTHINGの弟。JOSEPH NOTHINGほどのポップさはありませんが愉快で楽しいエレクトロニカです。変則リズムの中で音が楽しく跳ね回って踊っているような感じの音。COM.Aの曲は基本的にはAPHEX TWINやμ-ZIQと似たようなタイプの音なんだけど、それらのアーティストの曲に比べて踊れる。楽しいな、これ。

兄、JOSEPH NOTHINGとは一味違う良作です。

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COM.A

『WE ARE THE PERVERT』

COM.Aのリミックス・アルバム。参加してるのはYOGO ONOMOTOBOK、MISHIMA ONGAKU、TAISUKE MATSUO、DUPULO REMOTE、WORLD'S END GIRLFRIENDなどROMZ周辺のアーティストなのでROMZのコンピとしても聴ける。

全体的に原曲をギタギタに壊してノイジーなリミックスが多かった。なので原曲のような割とメロディアスなエレクトロニカが好きな人には駄目かも・・・

個人的にはノイジーな前半から、段々とピアノの入った美しい展開に移っていくWORLD'S EBND GIRLFRIENDのリミックスが良かった。でも、やっぱ原曲が一番。

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COM.A

『SHOT OF LOVE』

ROMZのCOM.Aの2枚目。

メロディアスで攻撃的なビートのエレクトロニカ。全体的に前作よりポップま印象で聴きやすくなった。全編ハチャメチャで楽しい。ヒップホップ経由のビートにめちゃくちゃメロディアスでファミコンのような音のチープなシンセが乗っていてかっこいい。それでいて踊れる。

シークレットトラックのデジタルヒップホップな曲も含め、全曲良いし、APHEX TWINやμ-ZIQを好きな人には絶対お薦め。大傑作。

COM.A

『MY WAY -SINGLES, REMIXES COLLECTION-』
COM.AのTIGERBEAT6やFATCATからリリースされたシングル曲、コンピ提供曲、リミックス(ELECTRIC COMPANYやCEXなど)、そして新曲をコンパイルした編集盤。とにかく1曲目のファンキーなホーンやボイス・サンプルがヒップに弾ける『WINTER OF THE ZOO』がカッコ良すぎ。もう踊らずにはいられない。それとM-11に収録されている8th WONDER(関西のヒップホップ・ユニット)の曲のリミックス『TRIPLET POETS -DEATH ABSINTHE MIX』。日本語のMCとCOM.Aの美しいエレクトロニカ・トラックが絶妙に絡む。原曲は聴いたことないんだけど、これが原曲なんじゃないかってくらいに絶妙。8th WONDERのMCも素晴らしい。ホント最高。COM.Aは暴れん坊ビートに美メロっていうAPHEX TWIN以降の音だったんだけど、もともと他のそういう系の人たちの音よりもヒップホップの要素が強かった。それだけにラップとの相性は抜群。これからもっとヒップホップのリミックスをやって欲しいな。ちなみに初回盤?に付いているボーナスCDには、某有名ヒップホップ曲のハードコアでエレクトロニカなリミックスも収録。これまたヤバイ。

上述したM-1『WINTER OF THE ZOO』、M-11『TRIPLET POETS -DEATH ABSINTHE』の2曲に関してはCOM.Aの新しい側面を見せつつも素晴らしい出来だったんだけど、その他の曲は良くも悪くもない感じ。いや、どれもやっぱカッコいいんだけど、いつものCOM.Aだなーって感じ。COM.Aの音やROMZ周辺の音が好きな人は問題なく気に入ると思うけど、裏返せば目新しい部分はほとんどない。まあ、編集盤だし、そんなもんか。
COMA5

『EUPHORIA』
COMA5の1stアルバム。

アブストラクトな音響に包み込まれた、ダークでメランコリックな音。和製マッシブアタックって感じのサウンドです。ほとんどの曲がボーカル入り。曲によって男の人が歌ったり、女の人が歌ったりしてます。個人的には女性ボーカルのほうが良かったかな。ラストの女性ボーカルによる日本語曲が特に良かった。

全体的にクオリティは高いです。でも、もうちょっとCOMA5独特の部分があると良かったな。 
COMA5

『EUPHORIA -REMIX-』
日本のブリストル系エレクトロニック・ユニット、COMA5の1stアルバム『EUPHORIA』のリミックス盤。

参加しているリミキサーはplopのFLARICや、flyrecのomb、GOKUの率いるBLUE MONK QUARTET、ECHO MOUNTAINなどなど。音響的でありながらもキャッチーだった原曲を、もっと音響的にしてみたり、グリッチ・エレクトロニカにしてみたり、ダブにしてみたりと料理料理。個人的にベスト・トラックはECHO MOUNTAINによるダブ・リミックス。原曲のダークで美しいブリストル系サウンドが見事にルーツ寄りのダブ・サウンドに生まれ変わっている。

このアルバムは原曲からの変化を楽しむのもいいけど、これから注目の若手アーティストがいっぱい参加しているんで、新しいアーティストたちのカタログ的な楽しみもできるんじゃないかな。 
COMEBACK MY DAUGHTERS

『SPTTING KISSES』
日本人によるWEEZERトリビュート・アルバム『アクロス・ザ・シー』にも参加していた5人組、カムバック・マイ・ダウターズのファースト・アルバム。リリースはハイスタでお馴染みのPIZZA OF DEATH。とは言ってもハイスタみたいなメロコアを期待すると肩透かしを食らうかもしれない。ここで鳴ってるのはDEATHって言葉からは程遠いエヴァーグリーンな音。ポップ・パンクっていうかエモっていうかギターポップっていうか初期GET UP KIDSな感じ。ちょっと少年っぽいボーカルの声から、美しいギターのオブリ、全編で躍るキーボード、そしてとびっきりスイートなメロディー。よれよれ感も含めて何もかも胸キュンです。青春まっしぐら。

あー、たまんない。それぞれのパートのバランスが絶妙なんだよね。こういうバンドってボーカルとギターがメインになりがちだと思うんだけど、それらと同じくらいにキーボードが主張してるのも良いね。曲も凄く良い。PIZZA OF DEATHファンの人には、このエヴァーグリーンな感じが駄目かもしれないけど、グッドメロディー具合はハイスタにも通じると思うよ。きっと初期GET UP KIDSとか好きな人は気に入るはず。秀作。
COMEBACK MY DAUGHTERS

『A PARADE OF HORSES』
やはりピザオブデスからリリースされたカムバックマイドーターズのセカンドアルバム。爽やか胸キュンギターロックです。このメロディ、このギター、このキーボード、直球だねー。直球すぎて面白くないけど、そんなのどうでもいいって思わせるような魅力のある楽曲だと思います。

普通に素敵なギターポップ作品だと思います。ただ別に英語でやらなくていいのになー。日本語の歌詞にすることは、洋楽の真似事を一番簡単に抜け出せる方法であると思うけど、実は日本語にするのって難しいんだろうなー。だからこそ挑戦して欲しいんだけどなー。
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COMPUTER SOUP

『DREAM MONS』

トランペット、パーカッションなどの楽器とエレクトロニクスを駆使した電子音響ジャズ・ユニットCOMPUTER MONSの99年のアルバム。このアルバムには絵本が付いていて、そこにヤマタカ・アイ(BOREDOMS)、浅野忠信、緒川たまきなどが詩を提供している。CDのほうのアンビエントな電子音響ジャズと絵本が凄く合っていて、絵本を見ながら曲を聴くと、より一層楽しめる。

曲のほうは全体的に霧の向こうでジャズが鳴っているような感じで凄く幻想的。ゆったりゆらゆらで夢を見ているような音で凄く心地良い。

CONDOR 44

『db』
男性2人、女性1人の3ピースバンド、CONDOR44の2ndアルバム。

ノイジーなギターに甘いメロディの男女ツインボーカル。前作はモロにシューゲイザーっていう感じの音だったんだけど、今作ではポストロックの要素が強くなって、よりバラエティーに富んだ内容になっています。

前作と一番違うのは、曲の構成力。静と動をうまく使い分けて、ドラマチックなサウンドを作っている。シューゲイザーというよりMOGWAIなんかに近いかも。音的には今作のほうが前作より好きだけど、メロディは前作のほうが良かった。惜しい。
COPA SALVO

『COPA SALVO』
男性5人、女性1人の6人からなる音楽集団、COPA SALVOの1stミニアルバム。

日本人とは思えないくらい本気な中南米音楽。ラテン、キューバ、ブラジル・・・とにかくエキゾチックで気持いい気分にしてくれます。ブラジルの音楽をそんなにいっぱい聴いているわけじゃないけど、日本のこの手のグループの出す音はカナリ本場の味を出せてるような気がします。日本人って凄く器用だなあ。まあ、裏返せば日本独特のものが薄いってことになるかもしれないけどね。


COPA SALVO

『LOVELETTER FROM FAR EAST』
6人組の日本人ラテンバンド、コパ・サルーヴォの4作目。キューバンやラテンを基調としてるのはこれまで通りなんだけど、今作はよりファットでグルーヴィーな音に。個人的に前作までは、日本人なのにラテンな音を鳴らしてる!ってことに感心して満足しちゃってるところがあったんだけど、今作はラテンビートを完全に飲み込んだうえで鳴らされてる音に単純に興奮。こういう系のバンドってただただお洒落に走りがちだけど、今作は肉体的でしっかりと野性味があるところがいいね。

そして、ただ野性的なだけじゃなく、曲によってはエレクトロっぽい要素やダブを取り入れたり知的な部分もあったりして、ホント素敵。お薦めです。ラテン好きな人はもちろん、ポストロックって呼ばれてるような音楽が好きな人にも響く音かもね。
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CORNELIUS

『FANTASMA』

コーネリアスの3rdアルバム。

かわいくて楽しい遊園地みたいな音響ポップ。立体的な音のつくりで、イヤホンで聴くと、より楽しいです。(ちなみに初回盤にはオリジナルのイヤホンが付属していた。)

マッチの音や動物の鳴き声などコラージュされたインストや、エレクトロニカと遭遇したディズニーみたいな曲など実験的要素も盛り沢山。全曲がDJ MIXみたいに繋がっていてアルバム全体の流れも凄くいい。メロディも良くてカナリ完成度の高いアルバム。後のエレクトロニカ作品でもこの作品の影響を受けてる作品はカナリ多いと思う。きっと歴史に残るような作品。ロックや電子音楽に興味があるなら、このアルバムはとりあえず聴いておいたほうがいいと思う。元フリッパーズギターの相方、小沢健二は『LIFE』って歌物の名盤を作り出したけど、こちらも音響ポップの名盤。

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CORNELIUS

『POINT』

コーネリアスの4thアルバム。

前作と比べて、ポップ度は減って、より音響寄りの音になった。全体的にクリアなアコギの音や自然の音が多く使われていて、凄く心地よい。

ループするアコギにキラキラした電子音、爽やかなコーラスが絡むM-2『POINT OF VIEW POINT』、水の音にアコギ、コーネリアスらしいボーカルが絡む気持ち良すぎるM-4『DROP』、鳥のさえずりのサンプリングをバックにアコギが心地よいメロディを奏でるコーネリアス流チルアウトM-6『TONE TWILIGHT ZONE』、メタル・ギターを使った音響作品M-8『I HATE HATE』、あの誰でも知っている名曲をロボットヴォイスでカバーした最高に素晴らしいM-9『BRAZIL』などが良かった。前作ほどではないけど、今作も傑作。

CORNELIUS

『CM2』
コーネリアスのリミックス集第2弾で、99〜02年のリミックス・ワークを収録したもの。

リミックスされているのは、BLUR、BECK、GERLING、AVALANCHES、ボニーピンク、MOBY、電気グルーヴ、MANIC STREET PREACHERS、テイトウワ、STING、TAHITI8など幅広い。それなのに、全てのリミックスが『POINT』に通じるような音数少なめ、アコースティックな、コーネリアス独特の音になっているのはさすが。コーネリアスの新作としても聴けるような内容です。

とにかくBLURの『TENDER』のリミックスが最高。これだけでも聴く価値があると思います。あと、BECKの『MIXED BIZNESS』、AVALANCHESの『SINCE I LEFT YOU』、TAHITI80の『HEARTBEAT』のリミックスなんかも良かった。どの曲も原曲が素晴らしいんだけど、それ以上、もしくは、それと同じくらいのクオリティになっています。でも、個人的に微妙なリミックスも数曲あったかな・・・
トータルすると前のリミックス集『CM』のほうが好きかも。
CORNELIUS

『PM』
コーネリアスの『POINT』収録曲のリミックス・アルバム。

ここでリミキサーとして参加している12人はなんと、以前、一般から募集されたREMIXコンテストに選ばれた12人。エレクトロニカ、テクノ的なリミックスが多め。数多くの応募者の中から選ばれただけあって、どのリミックスもなかなか質が高いと思います。

でも、小山田君の原曲と比べると、どうしても見劣りする曲が多かった。ミニマルなリミックスが多い中、唯一、『FANTASMA』に通じるような遊園地的、おもちゃ箱的なリミックスだったDRITT DRITTERさんのリミックス、M-1『another psychdelic point remix』が個人的にはダントツでよかった。こういう企画自体は面白いんで、他のアーティストとかもどんどんやってくれると、これからの音楽業界が面白くなるかも。
CORNELIUS

『SENSUOUS』
コーネリアスの『POINT』から5年ぶりとなる5thアルバム。基本的には『POINT』の延長線上の音だと思います。おそろしく簡単に一言でいうと、優しく心地良いエレクトロニカ。パッと聴いた感じは凄くシンプルなんだけど、聴き込めば聴き込むほど、練りに練って構築された音たちに感動。そして、絶妙の心地良さを与えてくれます。

『POINT』はその音の新鮮さに結構衝撃的だったけど、今作までの5年の間に所謂、エレクトロニカっていう音は出尽くした感もあり、あくまで『POINT』の延長線上である今作はそこまで衝撃は受けなかったっていうのは正直なところ。でも、優しくて、心地良くて、音の構築が半端なくて、ついつい何度も聴いてしまう。やっぱり傑作ですよ。
CORNER

『走るナマケモノ』
HUSKING BEEの磯部正文のソロユニット。WATER CLOSETの伊藤悦士、クラムボンの原田郁子&ミトくん、クラムボンのライブ・サポートも行っている皆川真人、BACK DROP BOMBの篭橋俊樹、曽我部恵一などがゲストで参加。

打ち込みを大幅に導入した曲があったり、レゲエ・ビートの曲、ボッサの小曲もあるけど基本はシンプルでアコースティックな弾き語り。アコースティックにすることで、もともと磯部さんが持ってたメロディの良さがダイレクトに伝わってくる。

そして歌詞はボーナストラックを除いて、すべて日本語詩。前にHUSKING BEEのレビューで、もっと日本語でやったらいいのにって書いたんだけど、ついに来た。とにかく磯部さんの書く日本語詩は素晴らしい。いちいち1つ1つの言葉の使い方がうまい。センス抜群。さりげなく回文を使っていたりして、これはもう凄いとしか言いようがない。是非是非、歌詞カードを見て欲しいな。

そして、何よりも磯部さんの歌が素晴らしい。つい先日、CORNERのライブに行ったんだけど、鳥肌鳥肌。もう圧倒された。この歌声があれば、もう全部OK。そう思わせるだけの力が磯部さんの歌にはあると思う。このアルバムでも打ち込みの曲なんかはそれ系の人たちに比べるとまだまだって感じだけど、それも全部OKにしてしまう。歌の力って凄い。これからのCORNERの活動が凄く楽しみだ。そして、これがHUSKING BEEにどう返ってくるか、楽しみで仕方ない。
CORNER/
FINE LINES

『SMALL HAPPINESS』
惜しくも解散してしまったハスキングビーのメインボーカル、イッソンこと礒部正文率いるコーナーとハスキンのもう一人のボーカル、ドンドンこと平林一哉率いるファインラインズのスプリット盤。ちなみにどちらのバンドでも元ハスキンのテッキンこと工藤哲也がベースを弾いてます。しかも、1曲目に収録されてるコーナーの『MARCH』ではイッソンとドンドンの掛け合いが!ドンドンがメインボーカルをとる曲=ファインラインズ名義の曲はは全4曲中1曲だけっていうバランスにしても・・・これってほとんどハスキンの新譜じゃん!?

イッソン独特の優しくてどこか可笑しい詩世界も健在(『夢寐movie(むびむーびー)』最高!)だし、サウンド的にもハスキンのラストアルバム『バリアンダンテ』の延長線上にある音になってます。唯一無二。『走るナマケモノ』はアコースティックな曲が多くて賛否両論あったかもしれないけど今作はバンドサウンドなんで後期ハスキンが好きだった人は聴いて損しないんじゃないかなって思います。やっぱイッソンの声と詩はいいなあ。「悲しみの染みが取れたらただのかなになるのかな」ドンドンは歌が前よりもうまくなった気がします。
CORNER

『入り口出口』
CORNER名義で3年ぶりのフルアルバム。前作はイッソンのソロ!って感じだったけど、今作は伊藤悦士(g)、今谷忠弘(key、per)、柏倉隆史(dr)、河辺真(ba)というバンド編成での作品になってます。前作よりもハスキン(後期)の音に近いかも。

イッソン独特のメロディラインと詩世界は健在。前作よりも自由にやってる感じがして僕は好きだなあ。アコースティックな曲もいいけど、個人的にはバンドサウンドな『タヲヤカな旅』がツボ!toeの柏倉隆史のドラムが大暴れしてます。イッソンの歌に柏倉隆史のドラム!これ最高!

ただ、僕はイッソンのアコースティックな曲もバンドサウンドの曲も好きだけど、そのバランスは後期ハスキンくらいが良かったなあ。もっとバンドサウンドな曲が聴きたい。
COURTNEY LOVE

『AMERICA'S SWEET HEART』
あのニルヴァーナの故カート・コバーンの妻であり、『バロウズの妻』や『200本のたばこ』などに出演する女優でもあり、女性ロックバンド、HOLEのボーカリストでもあるコートニー・ラブの初のソロ作品。

HOLEの作品ではやや抑えた感もあったけど、このソロ作ではコートーニーの無鉄砲さがそのまま音になったような突き抜け感で痛快痛快。ピンクやクリスティーナ・アギレラのヒット曲を手掛けた売れっ子、リンダ・ペリーの力を借りてたりして売れ線に走ってるとか言って嫌がる人もいるかもしれないけど、個人的にはリンダ・ペリーのもたらすキャッチーさがコートーニーの突き抜け感にうまく作用しているように感じた。この作品のここまで突き抜けた感じはリンダ・ペリーの力添えがあってこそのものだと思う。

エミネムに宣戦布告する『CELEBRITY SKIN』の進化版みたいなハードロックあり、ストロークスを挑発するようなキャッチーなロックンロールあり、ニルヴァーナの大アンセム『SMELL'S LKE TEEN SPRIT』のギターリフを引用したグランジあり、ヘイ!ツェッペリン!レッドツェッペリンに向けたドライブ感満天のロックンロールあり、そして感動的なロック・バラードあり。やっぱ、この人はロック・クイーンだわ。かっこいいよ。古き良きロックって感じで革新性なんて皆無だけど、たまにはこういうストレートに突き抜けたのもいいね。痛快痛快。

ちなみに日本盤のジャケットは「ご近所物語」「NANA」なんかで有名な漫画家、矢沢あいが手掛けてます。なかなか絶妙のコラボレーションだと思うけど、日本盤はCCCDなんでちょっと残念。US盤は普通のCDなのにな。
cowp.gif

COW'P

『AFRICA』

ゲームボーイのシーケンス・ソフト『NANOLOOP』だけを用いた初の国産アルバム。

NANOLOOPと言えば『NANOLOOP 1,0』っていうコンピが有名なんだけど、そこに収録されてた、あまりメロディの要素のない曲と違いCOW'Pの曲はゲームミュージック的なメロディを用いて、ドリルンベースを通過したエレクトロニカに仕上げています。実は僕もNANOLOOPを持ってるけど、こんな凄いの作れないよ・・・

もうメチャクチャ奇天烈でメロディアスで踊れる楽しいアルバムになっています。かっこいい。ROMZ周辺のエレクトロニカやファミコンの音が好きな人には是非、聴いてもらいたいです。19頭身のアーティストによるリミックスも収録。

あと、ジャケットに「16連射で、ブレイクビーツ、エレクトロニカ等を通過し、なぜかゲームボーイにたどり着いた。とてもゲームボーイ1台から生み出せれたとは想えないファットでポップな躁病的クラブミュージック。高橋名人(16連射)」って高橋名人のコメントが載ってるんだけど、本物の高橋名人がコメントしたんだろうか・・・
CUBISMO GRAFICO

『VOCODER BLOCK DIAGRAM』
バンド編成のCUBISMO GRAFICO FIVE名義でのアルバムと、ほぼ同時期にリリースされたCUBISMO GRAFICO本体のアルバム。

題名どおり全編ヴォコーダーをたっぷりフィーチャーしたダンス・ポップ。ブレイクビーツ、ハウス、ボッサ、ラウンジ、レゲエなどをゴチャマゼにしてキュートにカラフルに、とびっきりポップに昇華。楽しいです。でも、ちょっと飽きやすいかも。

個人的には踊れる感じの曲よりも、ボーカルにTGMXを迎えたダンスホール・レゲエカバーM-10『DEVOTED TO YOU』が良かった。
トータルするとCUBISMO GRAFICO FIVE名義の『CINQ』のほうが好きだな。でもジャケットは大好き。
CUBISMO GRAFICO FIVE

『CINQ』
僕は昔、小西康陽周辺とかエスカレーター周辺にハマってる時期があって、その中でもCUBISMO GRAFICOは大好きだった。数年前にコンピに収録していた、『アヴェマリア』のキュートなラヴァーズロック・カバーなんて今でも凄く好きだ。そのCUBISMO GRAFICOが、Hi-STANDARDの恒岡章、DOPING PANDAの古川裕、スキャフルキングの田上修太郎(TGMX)、ニール&イライザなどのサポートをこなす330という豪華なメンバーを集め、CUBISMO GRAFICO FIVE名義、バンド編成での作品。

サウンドは、メンバーを見てそのままな感じの、ポップ・パンク&ギターポップ。レゲエ曲もあったり。ちょっとLOW IQっぽいかな。TAHITI80なんかを思い浮かべたりも。CUBISIMO GRAFICOのとびっきりポップなサウンドをそのままバンドサウンドにしたような作品です。ただのポップパンクなサウンドにならず、ムーグや電子音、トランペットなんかが効果的に使われていて、アレンジに遊び心いっぱいなのは、さすが。

CUBISMO GRAFICOセルフカバー曲もあるんだけど、比べて聴くとバンドを楽しんでやってるんだなっていうのがヒシヒシ感じられます。その楽しさがこっちまで伝わってくる。フェアグランド・アトラクションのあの大名曲『PERFECT』のカバーや、ブッカーT&ザ・MGズの『JAMAICA SONG』などのカバーも楽しくていい感じです。ポップ・パンク、ギターポップの傑作。DOPING PANDA、スキャフル、LOW IQ、ビークル、ロンロンクルーなんかを好きな人は気に入ると思います。


CUBISMO GRAFICO FIVE

『SEEDY』
キュビズモ・グラフィコ・ファイブの2作目。前作同様、ギターポップ、パンク、スカ、レゲエ、ラテン、ソウル、ディスコなどなど、あらゆるジャンルを飲み込んで遊び心いっぱいにポップに弾けています。ちょっとメンバーチェンジはあったんだけど、バンドとしてのまとまりは前作よりもグンっとアップ。ただ雑多でポップなだけじゃなく、グルーヴ感いっぱいで文句なしに楽しい45分間。

チャーベこと松田岳二のボーカルはまだまだ伸びしろがあると思うけど、持ち前のミクスチャーセンスとポップセンスは超一流。バックを支える田上修太郎、恒岡 章、330、村田シゲという凄腕ミュージシャンたちの演奏もそれを最高のカタチで表現しています。バンドアパートにガツン!ときた人はこれもきっと気に入るんじゃないかな。ウィーザーとかビートクルセイダース好きな人も是非是非。楽しいよ!お薦めです。
CUT CHEMIST

『THE AUDIENCE'S LISTENING』
僕の一番好きなヒップホップ作品はジュラシック5の『CUALITY CONTROL』なんです。その作品でも音作りの重要な位置を占めてたカットケミスト。彼のソロアルバムです。ナイスなサンプルをカット&ペーストしてジャジーでファンキー、そしてバウンシーで楽しい音に仕上げてます。

残念ながら、この作品を出した頃にはジュラシック5から脱退しちゃってたりするんだけど、彼が脱退した後のジュラシック5に物足りなさを感じた人も気に入るかもしれないね。ただ、個人的には数曲あったMC曲はライムに不満が・・・ジュラシック5のMCが良すぎるだけになんかね。インストはカナリいいです。iPodのCMに使われてた曲も収録。
CULTIVATOR

『BREAK OUT FROM BABYLON』
ルーツダブバンド、INTERCEPTORの1996年解散後、RAS DASHERと現DRY & HEAVYのRIKITAKEを中心に結成された生ルーツダブバンド、CULTIVATORの初音源。

ステッパーなドラムに、しっかりとしたベース、絶妙の絡みのギター、こだま和文を思わせるようなトランペット、そしてRAS DASHERのボーカル。かなりルーツに近い音をやってます。

タイトル曲M-1『BREAK OUT FROM BABYLON』は、ダブ度は低めのレーツ・レゲエ。M-2『DUB FROM BABYLON』は、タイトル曲のダブ・ミックス。個人的にはもっと深いダブ処理のほうが良かった。M-3『MUST BE FREE』は、ドープなダブ・チューン。M-4『NOTHING CAN STOP』は、ビンギ調のダブ。M-5『LIFE & UNITY』は、ピアニカ・ダブ。めちゃくちゃカッコいい。

個人的には、M-4、M-5が良かった。DRY & HEAVY好きな人は気にいるんじゃないかな。
CULTIVATOR

『VOICE OF LOVE』
CULTIVATORの2枚目。

タイトル・チューンで、名曲な歌物レゲエM-2『HEAR THE VOICE OF LOVE』、そのDUBミックスM-3『HEAR THE VOICE OF DUB』、アダルトな雰囲気のSKAチューンM-4『AKA-HIGE PART1』、そのDUBミックスM-8『AKA-HIGE PART2』、こだま和文を思わせるような哀愁漂うトランペットが印象的なダブ・チューンM-6『SPANISH TOWN DUB VERSION-4』、ポップな歌物レゲエM-7『IN MY OWN』、前半はピアニカ&トランペットが主役、後半では、そこに歌が加わって最高に気持いい音世界を作り出しているM-10『FREEDOM OF REALITY』、それとビンギ調のインストの小曲が4曲。充実の内容です。

全体的にクオリティは高いです。特にM-2、M-4、M-10が、どれもタイプの違う曲だけどメチャクチャ良かった。本場の音に全くヒケを取らないどころか、それ以上と言っても過言じゃないレゲエ(ダブ)作品。

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