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FANFARE CIOCARLIA

『BARO BIAO』
エミール・クストリッツァ監督の映画『アンダーグラウンド』での演奏シーンが印象的なルーマニアのジプシー・ブラスバンド集団、ファンファーレ・チョカリーアの2作目。高い演奏力も素晴らしいんだけど、彼らの特徴は何と言っても映画『アンダーグラウンド』や『黒猫・白猫』に通じるような疾走感。世界最速ジプシー・ブラスバンドと言われた1作目に比べると、ややゆったりとしたリズムの曲が多いけど、やっぱり他のジプシー音楽に比べると速い速い。

ルーマニアの伝統曲から郷ひろみもカバーした名曲『哀愁のカサブランカ』、そしてオリジナル曲まで、思わず口づさみたくなるようなポップなメロディーがうねるブラスと共に疾走する今作は文句なしの楽しさです。ビールと笑顔がよく似合う作品。


FATBOY SLIM

『POLOOKAVILLE』
意外にも爽やかなギターポップを聴かせてくれたハウスマーティンズ時代も、心地良く雑多なダンスミュージックを鳴らしてたビーツインターナショナル時代も、アホアホでアゲアゲなファットボーイスリムも、ノーマンクックの作る音楽はずっと大好きで彼のリミックスしたアナログはコンプしてたくらいだったんだけど、ファットボーイスリムの前作があまりに自分を抑えすぎな感じがして好きになれなくて僕の中のノーマンクック熱は冷めちゃってたんだよね。

でも、今作は良い。彼らしく陽気でハッピーでピースフル。ソウルもジャズもファンクもハウスもヒップホップもレゲエもロックもごった煮にした楽しいダンスミュージック。サンプリングのセンスや曲作り、音作りはさすが。これまで以上に生音を取り入れてるおかげで耳にも優しいです。これはビーツインターナショナルの作品が10年経った今でも心地良く楽しく踊れるのと同様、何年後もずっとずっと楽しく踊らせてくれる作品だと思うよ。ブラーのデーモン、元ライオンロックのジャスティン・ロバートソン、そしてブーツィ・コリンズなどなど、ゲスト陣もいい仕事してます。
FatJohn_HumanoidErotica.jpg

FAT JON
as
MAURICE GALACTICA

『HUMANOID EROTICA』

ヒップホップユニット、FIVE DEEZのDJ、FAT JONのソロユニット。

架空のエロ映画のサントラというコンセプトで全編ジャジーでファットなインスト・ヒップホップ。
メロウでシンプルでミニマル。新しさとかは、あんまりないけど、あらゆる音のバランスが絶妙で、聴いていて凄く心地良い。
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FAT JON
THE AMPLE SOUL PHYSICIAN

『WAVE MOTION』

FIVE DEEZのFAT JONのソロユニット。

ソウルフルでジャジーなインスト・ヒップホップ。ブレイクビーツにソウルやジャズからのサンプル、声ネタなどで生々しいヒップホップ・サウンドを作っている。全体的に良かったんだけど、個人的にはソウルフルなトラックに女性のスキャットとKRS ONEの声ネタが絡むM-4『WATCH OUT』、ピアノ、ベル、ホーン、声ネタが美しく絡むM-8『WET SECRETS』、激しめのドラムに美しいピアノが絡む小曲M-12『DISGUST』などが特に良かった。

あと、雨の中、ドラムが疾走し、サックスが鳴り響くボーナストラック『RAIN DANCE (INSTRUMENTAL MIX)』も良かったかな。

lightweight.gif FAT JON THE AMPLE SOUL PHYSICIAN

『LIGHTWEIGHT HEAVY』

FIVE DEEZ来日時に制作していたというアルバム。

サンプリング・マジックは相変わらず、今作はより深いサウンドになっている。基本はインストだけど、声の割合もカナリ増えていて、以前より聴きやすくなった。生楽器の使い方が凄く上手いね。特に全体的にピアノが効果的に使われていて、カナリいい感じ。このメロウな感じ、凄く日本人好みの音かも。

良質のヒップヒップ作品。ヒップホップ好きはもちろん、ジャズやソウル、エレクトロニカやポストロックを好きな人にもお薦めです。

FEEP

『THE GREAT CURVE』
exPHATの沼直也、山本精一や大友良英など、さまざまな人と活動する大島輝之、BAYAKAにも参加するBUCCIなどによる5人組、FEEPの1stアルバム。

FEEPサウンドを語る上で避けて通れない福田亮による極太ベース、混沌としたグルーヴ感を生み出す沼直也のドラム、聴く人を異空間にいざなうエフェクティブな大島輝之のギター、そして空間を切り裂く大谷能生のサックス&BUCCIのトランペット。それらが一体となって音響、エレクトロニカ、ロック、プログレ、フリージャズ、ダブなどを行き来するインプロ・ミュージック。

バンド・サウンドのダイナミックさを残しつつも実験的でアヴァンギャルド。笑っちゃうくらいカッコいい。

FBDB

画像上『撫子MANGO FRUITS』

画像下『FBDB ANTHEM』
ファイアボールとバックドロップボムがコラボ!東芝EMIから『撫子MANGO FRUITS』、トイズファクトリーから『FBDB ANTHEM』の2枚が同時発売しました。←みたいに2枚並べるとジャケットが完成。

東芝EMI盤のほうはリードトラックがファイアボールのメンバーが作った『撫子MANGO FRUITS』。バックドロップボムのメンバーも参加してるけどダンスホールな感じでかなりファイアボール色強し。カップリングはもう一枚のほうのリードトラックをファイアボールがリミックス。原曲が原曲なだけに変態的な転調をするけど、やっぱりダンスホールな感じ。ファイアボール好きな人はこっちを聴くといいかもね。

トイズファクトリー盤はリードトラックがバックドロップボムのメンバーが作った『FBDB ANTHEM』。転調しまくりの変態トラックにバックドロップボムの2MC、さらにファイアボールのMCたちも参戦して凄いことになってます。痛快!個人的には『撫子MANGO FRUITS』のほうよりコラボの面白さが出てるかと。カップリングは『撫子MANGO FRUITS』のバックドロップボムなリミックス。ポストロック以降の演奏と目まぐるしい展開がたまらないです。リードトラックもカップリングも個人的にはこのトイズファクトリー盤のほうが断然良かったなあ。

てか、レコード会社の問題があるのも分かるけど、1枚にするとか、1コインシングルにするとかして欲しかったなあ。2枚とも買うと2000円。バージョンは違えど実質2曲、合計4曲で2000円はちょっと高いよ。
FELIX DA HOUSECAT

『DEVIN DAZZLE AND THE NEON FEVER』
リミキサーとしてもケミカル・ブラザーズからマドンナ、ブリトニー・スピアーズまでひっぱりだこ、エレグラにも出演し大活躍したフィリックス・ダ・ハウスキャット。この作品を一言で言うなら80年代!!!!その一言で全部説明できてしまうくらいに80年代。ニューウェーブ×パンクなナンバーから、プリンスを彷彿とさせるようなドス黒いファンク、ニューオーダーっぽいポップ・ナンバーまで、DFAのジェイムス・マーフィーやケイト・ワックスらをゲスト・ボーカルに迎え、ジャケット通りカラフルにポップに80年代風のサウンドを展開しています。流行の言葉で言うならエレクトロクラッシュってやつですね。これまではシカゴハウスのイメージが強かった彼だけど、今回の作品はロックの要素が結構強く出ていてテクノやハウス好きな人よりもロック好きな人に受けがいいかもしれないね。

とにかく今作は、ほとんどが歌物ってこともあって凄くキャッチーな印象。シングル・カットできそうな曲が盛り沢山。それなりに良い曲が並んでます。それなりに傑作だと思うけど、ただ80年代の美味しいトコ取りって感じで、80年代の音やリバイバルな音をいっぱい聴いてきた人の心をガガガッ!と突き動かす何かがないのも事実なような。そんな作品。何がなんであれ80年代の音が好き!って人は聴いてみるといいと思う。
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FENNESZ

『ENDLESS SUMMER』
ウィーンのMEGOレーベルを代表するアーティストのひとり。

電子ノイズやグリッチ音の反復によって作られたエレクトロニカ。いや、エレクトロニカといってもピコピコ鳴ってるわけじゃない。FENNESZ自身が弾いたアコースティックギターのサンプリング音が電子音と混ざり合い、美しく物悲しい。ただただ美しいノイズ。パッと聴いた感じはシューゲイザーのほうが近いかもね。

まあ、そんなジャンル分けなんてどうでもいいんだけどね。全編に渡って終わらない夏の夕暮れの物悲しさを感じさせる。無機質なのに暖かい。そしてひたすら美しい。そんな作品。名盤です。
FENNESZ

『VENICE』
フェネスの大傑作『ENDLESS SUMMER』から3年ぶりにリリースされた通産4作目。『ENDLESS SUMMER』は3年経った今でも大好きな作品。好きすぎるだけに次を聴くのがちょっと不安だったけど、そんな不安はどこへやら。前作以上とは言い切れないけれど、やっぱり素敵な作品を届けてくれました。

前作と比べると実験性は控えめ。ちょっとアンビエント寄りになったかな。タイトルが「ベニス」っていうこともあってか、どこか「水」をイメージさせるような音世界がアルバム全編に渡って広がっています。深海を思わせるようなノイズ、穏やかな波のようなノイズ、雨のようなノイズ、洪水のようなノイズ、泡のようなノイズ、さまざまなノイズが美しく折り重なって、とっても心地良いです。ただ、前作以上に緻密に作られてる分、隙間が少ないというか息継ぎが出来にくい。その辺が駄目な人は駄目かもしれないね。突然挿入されるデヴィッド・シルビアンの渋いボーカル曲も好き嫌いが別れそう。個人的にもこのボーカル曲はいらなかったなあ。それ以外は大好き。
FLIM

『GIVEN YOU NOTHING』
ドイツ/ドレスデン在住のFLIMのTOMLABからリリースのアルバム。TOMLAB 18。

ピアノ、シロフォンなどの生楽器をメインにした、凄く暖かい生音系エレクトロニカ。WUNDERなんかに通じるようなサウンドなんだけど、この作品ではほとんどの曲でピアノがメイン。そのピアノが凄く暖かくて、いい味を出しています。良質の生音系エレクトロニカ。

KARAOKE KALK好きな人はたぶん気に入るはず。
FLIM

『HELIO』
FILMのTOMLABからの2作目。TOMLAB 25。

やっぱりピアノをメインにしたフォークトロニカなんだけど、前作に比べると、よりミニマルで、音の隙間が増えて、アンビエント度が増しています。淡い淡い物悲しいサウンド。暖かい音色が何とも言えないです。これは泣ける。

フォークトロニカ好きな人から、ポストロック好きな人にお薦めの作品です。
FLOW

『GAME』
スマッシュヒットした海援隊の『贈る言葉』のカバーを収録したインディーズ時代のベスト盤『SPLASH!!!〜遥かなる自主制作BEST〜』を除くと、FLOWのメジャー初となるフルアルバム。パンク、メロコア、パワーポップを基調としつつヒップホップ、レゲエ、ハードコアなどの要素もミックス。そこにラップもチョロっと交えつつツイン・ボーカルによる青臭いメッセージを持った真っ直ぐな歌が乗っかるというスタイル。

アルバムを通して聴いた印象はとにかく恥ずかしいくらいにポップでキャッチー。シングル5曲を収録しているんだけど、どれがシングルか分からないくらいにポップでキャッチーなんだよね。1回聴けば即、口づさめるみたいな。一応、肩書きはミクスチャー・バンドってことで、ところどころラップを取り入れたりしてるんだけど本質はそこにはなくて、ポップでキャッチーなメロディーと歌心に本質がある感じ。個人的にはジャンルのミクスチャー具合や転調に面白みを感じたり、グルーヴ感に思わず体が動いてしまったり、歌や演奏のテクニックに興奮したりということはないけど、全体的にメロディーとツイン・ボーカルの絡み具合はいい感じに出来てるんじゃないかな。

歌詞はちょっと恥ずかしすぎるけどポップロックとして見れば悪くない。申し訳程度に付け加えられたミクスチャー風の要素をバサ!っと斬り落として、真っ直ぐなポップロックにしたら、もっと良くなってたような気がするんだけどな。ツイン・ボーカルのポップロックっていっぱいありそうで実はなかなか無くて需要ありまくりだと思うし、せっかくのポップでキャッチーな良質メロディーが勿体無いよ。変にラップを取り入れて流行に乗らなくてもいいのに。
FLOW

『DAYS』
フロウの05年第2弾シングルは『贈る言葉』での青春パンクみたいなイメージを覆す、爽やかなディスコ・ポップ・チューン。パーカッシブなリズムに電気グルーヴの『シャングリラ』を思わせるようなストリングス、歌メロはキャッチーで哀愁いっぱい。ツインボーカルの魅力も存分に出てます。

途中にちょこっと登場する取って付けたようなラップパートは別になくてもいい気もしたけど、こういうある種、無茶苦茶な曲構成でもポップにまとまってるのは、やっぱり亀田誠治のプロデュースの賜物かな。これまでの曲とは違うことをしつつも、フロウの魅力もちゃんと活かされてて、これからのフロウが楽しみになる1曲です。
FLOW

『GOLDEN COAST』
フロウの2作目。プロデューサー亀田誠治のおかげもあるのかグンと垢抜けたような印象。西海岸のラウドロック風味の曲からレゲエ、ファンク、ディスコなどなど、いろんな音に挑戦してるけど主役はキャッチーなメロディとツインボーカルの掛け合い。ラップはほとんどなし。どっちのボーカルも安定してて掛け合いが気持ちいいです。面白みや目新しさはないけど、演奏や音作りも普通によく出来てる。捨て曲もないです。てか、全部キャッチー。

ドラゴンアッシュみたいな一歩先に行ってる感じやオレンジレンジほどのユーモアはないけど、古き良きビートロック譲りのキャッチーなメロディとツインボーカルの掛け合いはフロウでしか味わえない魅力だね。アレンジや演奏は無難でメロディは文句なし。ツインボーカルフェチな僕にはたまんないなあ。ポップフィールドのミクスチャーバンドの中では結構いい線いってるんじゃないかな。『贈る言葉』のイメージは捨てたほうがいいかも。
FLUID

『SCIENCE FICTION OF NONE』
全然知らないバンドだったんだけど、ちょっと前に関西の某雑誌の音楽ページで取り上げられて、気になったんでネットで調べてみたらROVOの山本精一、勝井祐二、ポリシックスのハヤシヒロユキ、スパルタローカルズの安部コウセイ、キリヒト&GROUPの竹久圏、メルトバナナのAGATAなどなど、そうそうたるメンバーからお褒めの言葉が。(ココ) こりゃチェックしないと駄目だと思って、聴いてみたんだけどギタギタのメタメタにやられちゃいました。

大きくジャンル分けしたら流行りのポストパンク、ニューウェーブ・リバイバルってことになるとは思うんだけど、エレクトロニカもプログレもジャズも入ってて、ちょっと新しい感じ。とんでもなく変態かつ凶暴で緊張感いっぱい、殺伐とした感じ。それでいて心地良い浮遊感や疾走感、ポップ感もある。なんていうか、お褒めコメントを出してたアーティスト達の音をミクスチャーしたような音なんだよね。スパルタローカルズみたいにヒリヒリしてて、キリヒトみたいに変態的で、メルトバナナみたいにノイズで、ROVOみたいな浮遊感と疾走感があって、ポリシックスみたいなニューウェーブなポップ感があるっていう。その辺、みんな好きて人は聴いてみるといいかも。
FLYING RHYTHMS

『FLING RHYTHMS』
DRY&HEAVYでお馴染みのダブ・ミックス、エンジニア、内田直之とマヘル・シャラル・ハッシュ・バズのドラマー、久下恵生、そして、セネガル人の快ジャンベ(西アフリカの太鼓)奏者、ラティール・シーによるユニットの1作目。

アフリカ?宇宙?でも、ここは日本。いや、音楽に国境はない?ダイナミックなドラムとトライバルなアフリカンパーカッションのアンサンブルをダブミックス。ところどころ声が入ってる以外は打楽器の音だけで構成されててメロディらしいメロディはないし、展開も少ないから聴く人は選びそうだけど、このテの音が好きな人にはたまらない作品だと思います。まったりダブじゃなくて、アゲアゲな踊れるダブ。
FLYING RHYTHMS

『N'DANKA N'DANKA』
フライングリズムスの2作目。基本は前作と変わってないです。ドラム+パーカッション×ダブミックス。ミニマルな打楽器のリズムとダブミックスでトベます。あっちの世界に行けます。あっちの世界ってどこだよって感じだけど(笑)

まあ、実際に聴いたら、やっぱりあっちの世界にトベると思います。ただ、個人的には前作のほうが内田直之の占める割合が多くて好きかなあ。今作はより肉体的。今作のほうが好きな人もいるだろうね。

それにしてもフライングリズムス(飛んでるリズム)ってうまいバンド名だなあ。まさにその通りの音だ。


FINALDROP

『ELEMENTS』

DJ KeNsEi、CHARI CHARI、GOROからなるユニット、FINALDROPの1枚目。CDとDVDの2枚組。

メンバー全員で屋久島に合宿、現地でフィールド・レコーディングした音にスティール・ギター、カリンバ、ディジュリドゥなどを加えて作られた作品。自然に満ち溢れた音で、目を閉じると屋久島の風景がパーっと広がってくる。時には優しく、時には厳しい。そして美しい。どこまでもチル、限りなくチルアウト。そんな最高に心地いい曲もあれば、時には嵐のような激しい曲もある。自然は壮大だ。

またDVDの映像も素晴らしく、CDと合わせるとますます自然を感じることができる。傑作の2枚組。CHARI CHARI、BLASTHEAD、GOMAあたりを好きな人は是非是非。

FINCH

『WHAT IT IS TO BURN』
DRIVE-THRU所属の5人組。このアルバムは、JIMMY EAT WORLD、MIDTOWN等をプロデュースしたMARK TROMBINOがプロデュース。
サウンドは、エモコアとUSヘヴィロックの中間。ハードコアばりにシャウトしてるんだけど、めちゃくちゃ美メロ。凄くポップなのに、めちゃくちゃエモーショナル。歌と演奏もカッコいいし、メロディが極上。もうメチャクチャかっこいいです。THE USED好きな人は気に入るはず。

AT THE DRIVE-IN、JIMMY EAT WORLD、あとBLINK 182を好きな人やMUSEなんかを好きな人にもお薦めです。
FINE LINES

『WRITE TO ME』
元HUSKING BEEのドンドンこと、平林一哉&テッキンこと工藤哲也、SHORT CIRCUITの黒澤譲治、SLIME BALLの片山豊によるバンドの4曲入りマキシ。

ハスキンにショートサーキットにスライムボール。まあ、想像通りの音です。ドンドンの色が特に強いかな。ハスキンのドンドンが歌ってた曲が好きな人はドンピシャだと思う。

悪くはないけど、このバンドならでは!っていう部分がもうちょっと欲しいなあ。ハスキンのときはイッソンの曲とドンドンの曲のコントラストがちょうどいい感じだったけど、ドンドン単体になるとちょっと何か物足りない。
FINE LINES

『SUBSTRATOSPHERE』
ファインラインズのファーストアルバム。ドンドン(平林一哉)らしいメロディアスなギターロック作品。ドンドンの歌はハスキンのときよりも力強さと伸びが増したような印象。USギターロックを基調としたサウンドにドンドンの美しく力強いハイトーンボイス、日本語詩も違和感なくハマってます。

シングルに入ってた曲も撮り直されてるけど、バンドのまとまりが増して良くなってます。特に片山豊のドラムが凄くいい。いいバンドになりそうだなあ。ただ、元ショートサーキットのジョージがボーカルを取る2曲はエフェクトがかかったみたいな声に好き嫌いが分かれちゃうかも。個人的にはハスキンではイッソンとドンドンが掛け合う曲が好きだったんでジョージと掛け合いの曲も期待しちゃうんだけどなあ。
FISHING WITH JOHN

『残響ピクニック』
五十嵐祐輔によるソロインストユニット、フィッシングウィズジョンの1作目。複数のアコースティックギターのアルペジオが重なり合い、そこにピアニカやリコーダー、フィールドレコーディングなどが交わる。なんか鳴ってる音が全部泣きに向かってる感じ。メロディも凄く切ない。叙情的なのが好きな人にはたまんない作品なんじゃないかな。ポストな音や難解な音を求めてる人にはちょっと物足りないかもしれないけど、僕はこういうの大好き。

アコギやピアニカの音が好きな人、ASANA、あらかじめ決められた恋人たちへ、ジェロニモブラッドあたりが好きな人は是非是非。あと後期フィッシュマンズやキセルなんかを好きな人も気に入るかもしれないね。
FISHING WITH JOHN

『鈍行ブックモービル』
フィッシングウィズジョンの2作目。基本はっていうか前作と何も変わってないです。アコギにピアニカ、そしてフィールドレコーディング。全然、珍しい音でもないけど、この人の曲はメロディが泣ける。憎たらしいくらいに泣けるメロディ。ハーモニーも最大限にその泣けるメロディを活かしてる。なんていうか日本人らしい作品だね。

このメロディとハーモニーで、リズムがもっと進化したら、もっと凄いことになるだろうなあ。今のままでも十分いいけどね。電気グルーヴの『虹』のカバーもいい感じ。アコースティックで泣ける感じが好きな人は是非是非。
FISHMANS

『CHAPPIE, DON'T CRY』

87年に佐藤伸治(ボーカル&ギター)、茂木欣一(ドラム)、柏原譲(ベース)、小嶋謙介(ギター)、ハカセ(キーボード)で結成されたフィッシュマンズのデビュー作。後期(『空中キャンプ以降』)のフィッシュマンズみたいな浮遊感たっぷりでスケールの大きいダブポップ・サウンドはここにはないです。真夜中を思わせる後期のサウンドとは正反対と言っていいくらいに真昼なイメージのレゲエ・ポップ。ゆるいレゲエ・サウンドと絶妙のポップ感に思わず笑顔。

今作はプロデュースを元ミュートビートで現在はソロで活動する、こまだ和文が手掛けていて、その影響も強いサウンドだと思う。シングルにもなってた名曲『チャンス』の間奏なんて、あの独特なトランペットも鳴って、まんまミュートビートって感じだしね。後期を好きな人には賛否両論ある音だとは思うけど、個人的にはこれはこれで好きだな。『チャンス』とか『ひこうき』とか『いなごが飛んでる』とか『FUTURE』とか最高だよ。フィッシュマンズは聴いたことないけどロッキングタイムやマイスティースは好きって人は是非聴いてみて欲しいな。あとハナレグミ好きな人なんかにもお薦め。逆もしかりで初期フィッシュマンズを好きな人はその辺のバンドを聴いてみるといいと思うよ。

FISHMANS

『KING MASTER GEORGE』

92年リリースのフィッシュマンズのセカンド・アルバム。今作のプロデュースはパール兄弟の窪田晴男。基本は前作に通じるようなレゲエ・ポップなんだけど、新機軸となるロックっぽい曲やヘンテコなインストがあったり、もうちょっとバラエティに富んだ感じ。そうなったのはプロデューサーの関係なのかメンバーが色々と模索中だったのか分からないけど、新機軸を見せる曲は中途半端な印象を受ける曲が多かったのが残念。

前作の延長線上にあるレゲエ・ポップな曲は『いい言葉ちょうだい』、『誰かを捜そう』、『シーフードレストラン』、『なんてったの』、『100ミリちょっとの』、『頼りない天使』、『土曜日の夜』などなど名曲揃いなんだけどね。ホントに良い曲が多い。この前出たフィッシュマンズのトリビュート盤でもこのアルバムからの曲が一番多かったしね。レゲエに徹した曲ばかりで作品を構成してたら後期の作品にも負けず劣らずの名盤になってたと思うんだけどなあ。個人的にはアルバム全体で見ると、そこまで好きじゃないけど好きな曲は沢山ある、そんな作品。



FISHMANS

『NEO YANKEE HOLIDAY』
93年リリースのフィッシュマンズのサード・アルバム。この作品は初期の最高傑作って言ってもいいかな。前作みたいな中途半端な感じはないし、歌詞や楽曲にしても曲順にしても演奏や歌にしても、とってもとっても素敵。

あの曲のあそこがカッコ良いとか、あんな部分があんな風に絶妙とか、この曲とこの曲が名曲とか、細かいことを言ってたらキリがないね。レゲエだとかダブだとか関係なく色んな人に聴いてもらいたい大傑作です。夏の真昼間、どこまでも青い空、キラキラ輝く青い海、ひこうき雲、ギンギンの太陽、陽気な夏休み、晴れた日曜日、まったりとランチ、のんびり散歩、冷たいビール、気持ちいい涙、幸せな笑顔。そんな言葉たちにピンときた人は是非是非。笑って踊ってちょっぴり涙を流して最後はハッピー。フィッシュマンズ大好きだよ。
FISHMANS

『ORANGE』
94年リリースのフィッシュマンズ4枚目。前作リリース後にギタリストの小嶋謙介が脱退してしまい、今作はバッファロードーターのシュガー吉永がゲストでギターを弾いてます。小嶋謙介さんのギターも良かったけど、個人的にはシュガー吉永のサックリとした感じのギターが好きだったり。また今作はキーボードのハカセも大活躍。特にアルバム前半ではそれだけで御飯10杯は食べれそうな最高のキーボード・プレイを聴かせてくれます。

アルバム前半はアッパーでこれまでのフィッシュマンズのポップなレゲエ路線の集大成、後半は次作で劇的に変化するフィッシュマンズを予感させるようなダウナーなスロウ・ナンバーが並んでいます。今作も相変わらず良い曲が多いんだけど、後半のダウナーな曲は今作以降のフィッシュマンズの曲と聴き比べると、ちょっとまだ吹っ切れてないというか中途半端な感じも。それでもやっぱりこれも好きな作品だけどね。
FISHMANS

『OH! MOUNTAIN』
初期フィッシュマンズのベスト的選曲のライヴ盤。と言ってもライブ音源にZAKがエフェクトやダブ・ミックスを施した作品で普通のライブ盤とはカナリ違った趣き。観客の声もバッサリと切り落とされてたりしてライブ盤って印象はほとんど受けないです。新録のベスト盤として見たほうがいいかもね。普通のベスト盤『FISHMANS 1991-1994』も出てるけど、こっちのほうが音が洗練されてるし選曲も音も良いような気がする。

ちなみに、この作品を最後にフィッシュマンズはレコード会社をポリドールに移籍します。キーボードのハカセも脱退してしまって次の『空中キャンプ』からは音が劇的に変化。この作品が初期フィッシュマンズと後期フィッシュマンズの分かれ目であり、初期の集大成でもあるんだよね。そういう意味でフィッシュマンズの音を追っていく上では凄く重要な作品だと思う。


FISHMANS

『空中キャンプ』

レコード会社を移籍して96年にリリースされたフィッシュマンズの5作目。間違いなく今作はフィッシュマンズの大きな転換期でメンバーは3人に変わり、音のほうも劇的に変化した。ふわふわと空中を漂うような音響空間に包まれながら茂木欣一のドラムが心地良いリズムを刻み、柏原譲のベースが空気を揺らす。そして佐藤伸治のどこか物悲しい歌声が聴くもののココロにスッと溶け込む。そこにはいっぱい隙間があって、その隙間には日常で感じる孤独や繋がり、寂しさや楽しさ、喜びや悲しみ・・・あらゆる感情が揺らいでる。これまでのフィッシュマンズの音は何でもない日常に色を添えてくれるような音だったと思うんだけど、『空中キャンプ』以降のフィッシュマンズの音は体の内部から色を変えてくれるんだよね。日本中を見回しても世界に目を向けても、こんなにも独創的で素敵な音を鳴らしてる人はなかなか見付からないと思うよ。このフィッシュマンズにしか鳴らせない独特の音世界は体験してみる価値があるんじゃないかな。

凄く素晴らしい作品だけど、ここに収録されてる『ナイトクルージング』はホント最高。星の綺麗な真夜中にまったりと自転車こぎながら、この曲を聴いたら至福の気分だよ。是非お試しあれ。

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FISHMANS

『LONG SEASON』

フィッシュマンズの96年にリリースされた1トラック約35分のアルバム。前作に収録されてた『ナイトクルージング』も大好きな曲だけど、この『LONG SEASON』はそれ以上。35分って数字だけ聞くと聞きづらそうに思うかもしれないけど展開が多くて全然そういう風には感じないんじゃないかな。どちらかと言うと前作『空中キャンプ』や次作『宇宙 地球 世田谷』のほうが淡々としてて長く感じたりするかも。物悲しいピアノのループ音に柏原譲の地を揺らすような重低音ベースが絡み合うイントロに数秒で吸い込まれて、あとは35分があっという間です。聴いてる最中は時間が止まってるように感じることもあるんだけどね。時間って不思議だね。時計の針は常に同じスピードで回ってるのに長く感じたり短く感じたり。

こんな言葉を使うのはちょっと恥ずかしいけど、この曲って奇跡だと思う。他でも曲の1部分にゾクってくることなら、たまにあるんだけど、この曲はゾクってのが何度も何度もこれでもかって感じでやって来るんだよね。イントロのベースの入ってくる瞬間、佐藤伸治の声が聴こえてくる瞬間、切ないバイオリンのフレーズ、ゲストで参加したUAのエモーショナルなコーラス、中盤のインプロ部分で乱れ咲くパーカッション、インプロ部分が終わり朝日のように差し込んでくるアコギのストロークとパパパ・コーラス、そこに絡んでくる口笛と波の音、ブルージーなギターソロ・・・書き出したらキリがないね。名曲中の名曲です。

FISHMANS

『宇宙 日本 世田谷』
97年にリリースされたフィッシュマンズの7枚目。まずタイトルが良いよね。『宇宙 日本 世田谷』って。単純に響きや字面が好きだし、身近だけど宇宙みたいなこの時期のフィッシュマンズの音を表してるような感じもする。音のほうは『空中キャンプ』で確立した音楽性をさらに深化させたような印象。より深くストイックになった分、ポップさは少し減少したかな。そのせいで『空中キャンプ』と比べると、とっつきにくいかもしれないけど、聴けば聴くほど味わい深くなる作品だよ。楽曲や演奏はもちろん、音の配置からミックス、曲順まで細部までこだわってて、アルバム全体で見ると、フィッシュマンズのオリジナル・アルバムの中で一番バランスが良い作品かも。いつでも何度でも心地良い別世界に連れて行ってくれます。傑作。

ちなみに、
この後にベースの柏原譲が脱退、そしてボーカルの佐藤伸治は99年3月15日に突然の・・・。残念なことに結局これがフィッシュマンズのオリジナル・アルバムとなってしまったんだよね。たしかにもうフィッシュマンズの新曲を聴くことはできないけどフィッシュマンズの音楽はずっと残る。CDの円盤の中だけじゃなくて僕の心や頭、体にもしっかりと残ってる。今度もここでずっと会える。音楽の力って偉大だね。それに気付かせてくれたフィッシュマンズありがとう。そして、これからもずっと宜しくです。
FISHMANS

『8月の現状』
フィッシュマンズのリキッドやブリッツ、日比谷野音などで行われたライブ音源をメンバーがダビング、エディット、リミックスなどを施した作品。ライブ盤というより、ライブ・リミックス盤って言ったほうがいいのかな。

『SUNNY BLUE』だったり『JUST THING』だったり、過去の曲が今の気分に生まれ変わっています。特に『JUST THING』の新しいアレンジは秀逸。これを聴いたら原曲はちょっと聴けないかもってくらいに良くなってます。あと『ナイトクルージング』のリミックスではビッケが参加してたり。これまた素敵です。

実は僕もそうだったんだけど、フィッシュマンズのライブ盤は『男達の別れ』を持ってるからいらないやって思ってる人がいたら、この作品も聴いてみることをお薦めするよ。ライブをそのままパッキングしたような『男達の別れ』とはまた違った魅力のあるから。
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FISHMANS

『98.12.28 男達の別れ』

フィッシュマンズの98年に行われた「男達の別れ」ツアー最終日、12月28日の赤坂ブリッツでのライヴを記録した2枚組。ライブの空気をそのままパッキングしたような作品で、この日の空気がヒシヒシと伝わってきます。ヘッドホンをして目を閉じたら、98年の12月28日の赤坂ブリッツにワープ。

題名に”別れ”と付いているのはベースの柏原譲の脱退ライブだったためなんだけど、結果的にこれが最後のライブになってしまったんだよね。とにかくどの曲も名演。全曲最高です。予備知識がなくても、きっと泣ける作品だと思うけど、今後の活動について話してるMCに泣けてしまう。ディスク1のラスト『MELODY』の「すぐに終わる幸せさ すぐに終わる喜びさ なんでこんなに悲しいんだろう」って歌詞には号泣してしまう。ディスク2での40分に及ぶ『LONG SEASON』では、切ない涙も嬉しい涙も全部ゴッチャになって、ただただ感動。

それにしてもフィッシュマンズはライブうますぎだね。こんな素晴らしいフィッシュマンズを生で体験できなかったことが、ただただ悔やまれるよ。それにしてもホントに素敵なバンドだ。ボーカルのスタイルに好き嫌い分かれるとは思うけど音楽が好きでまだ聴いたことないって人は一度は聴いてみたほうがいいと思うよ。録音も良いし、個人的にはフィッシュマンズの作品をとりあえず1枚聴きたいんだったら、この作品がお薦めかな。



FISHMANS

『空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』

『宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』
フィッシュマンズの音楽は儚いです。切ないです。泣けます。でも、なんだか幸せな気分になれます。ふわふわぷかぷか空を散歩してるような気分を味わえます。ここでしか味わえない特別な気分です。外国のレゲエとかダブとかいっぱい聴いたけど、フィッシュマンズはやっぱりちょっと違います。ジャンル:フィッシュマンズ。

そんなフィッシュマンズのベスト盤。『宇宙』と2枚同時発売です。これ以前にも2枚ベスト盤が発売されてるけど、レコード会社の垣根を越えたオールタイムベストはこれが初。選曲はオリジナルメンバーの茂木欣一が行ってます。『空中』は昼。『宇宙』のほうは夜を感じさせる選曲。どちらも2枚組で1枚目がベスト、2枚目がレア音源集になってます。選曲も曲順もいい感じだね。ベスト盤ってレコード会社が勝手に出した感じのが多いけど、このベスト盤は茂木欣一の意思がちゃんと感じられます。あとリマスタリングされてて音が凄く良い。この違いは結構大きくて、オリジナルアルバムや前に出たベスト盤を持ってるファンも聴いてみる価値があるんじゃないかと。

2枚目のレア音源集もファンというかマニアな人にはたまらないはず。デモ音源やライブ音源、シングルのカップリング、アナログ盤に入ってた曲や「米国音楽」のCDに入ってた曲、未発表のHAKASEリミックスも収録してます。でも、これってフィッシュマンズ初心者の人にはどうなんだろうね。そういう人のためにベスト2枚組みとレア音源2枚組にしても良かったような。まあ、それじゃ両方買う人が減っちゃうだろうし仕方ないか。まあ、ファンの僕的には若干、安っぽい歌詞カード以外は大満足です。

最近はフィッシュマンズ・フォロワー的なバンドも増えてきたけど、こうやってフィッシュマンズのベスト盤を聴くと独自の音作りやアレンジはもちろん素晴らしいんだけど、歌詞やメロディが抜群に良いなあ。やっぱり大好き!
FISHMANS

『いかれたBABY
感謝(驚)
WEATHER REPORT』
フィッシュマンズのライブ音源。『いかれたBABY(1998.12.28 @赤坂BLITZ)』、『感謝(驚)(1996.3.2 @新宿 LIQUID ROOM)』、『WEATHER REPORT(1997.12.12 @新宿 LIQUID ROOM)』の3曲を収録して500円。『いかれたBABY』と『感謝(驚)』はシングル用にZAKがミックスを施してます。

3曲とも凄く良い曲だし、ライブアレンジもかっこいいし、安いし、フィッシュマンズは興味あるけど聴いたことないって人にも是非聴いてもらいたい作品です。スタジオ音源よりもふわふわ浮遊感の増した『いかれたBABY』に、よりグルーヴィーになった『感謝(驚)』、もっと宇宙的な『WEATHER REPORT』、これまでのファンも感謝と驚きでいっぱいの作品になってると思います。ありがとう!フィッシュマンズ!
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FIVE DEEZ

『KOOLMETOR』

天才トラックメイカーFAT JON率いるオハイオ出身のヒップホップユニット。

粒立ったビート、軽快なアコースティック・ギター、しなやかなピアノ、哀愁漂うホーンなどが何とも言えない清涼感を醸し出している。ジャズ、ハウス、アブストラクトなどの要素も強い。実験的要素も満載。特にディープハウスっぽいインスト曲が最高。FAT JON最高。

また日本人のSHING02も日本語ラップで参加しています。あらゆるジャンルを通り越したヒップホップ。
FIVE DEEZ

『KINKYNASTI』
FIVE DEEZの2ndアルバム。

今作は曲によってはエレクトロニカやハウスの要素を取り入れた曲やアブストラクトなインスト曲もあるんだけど、実験的な部分はちょっと減って、ソウル、R&B、ジャズなどのネタを多用したクラシック寄りのヒップホップが増えた。女性コーラスも多用。肌触りは前作よりもキャッチー。キャッチーになった分、エレクトロニカ的で少し実験的な曲が浮いてるように感じた。だけど、普通にかっこいい曲が多い。

前作のほうが実験的で面白いんだけど、アルバムとしては今作のほうが好きかも。
FONICA

『RIPPLE』
minamo、Rdl、FOUR COLORなどのメンバーである杉本圭一と、RdLのメンバーのチーソンのユニットの1stアルバム。元々、日本のCUBIC MUSICからリリースされたんだけど、これはTOMLABから再発されたもの。個人的にはTOMLAB盤のほうがジャケットが好き。

アコースティックとエレクトロニクスが美しく、繊細に、優しく包み込むように交わる、極上の音空間。どこまでも美しく、どこまでも心地良い。エレクトロニカのイメージが強いTOMLABからのリリースだけど、今作はどっちかって言うとシカゴ音響派のようなポストロック寄り。TRISTEZAに少しエレクトロニカの要素を加えたような感じかな。minamoにもちょっと似てます。MICTHELL AKIYAMA、SOGARのリミックスも収録してるんだけど、それもなかなかいい感じ(オリジナルのほうが好きだけど)。
FORCE OF NATURE

『THE FORCE OF NATURE』
90年代前半より活動を開始、スチャダラパーや脱線3などと共にLBネイションの一員として活動していた四街道ネイチャーのKZA、DJ KENTの2人が結成したプロデュース・ユニットのデビューアルバム。これまでに彼らがプロデュースやリミックスを行ったのはライムマスター、シャカゾンビ、ECDなどの日本のヒップホップ勢から海外ではU.N.K.L.E.まで。最近ではニルギリスやDATE COURCE PENTAGON ROYAL GARDENのリミックスを手掛けたりも。そして、このアルバムはヨーロッパにおいてワールドワイドにライセンスリリースされてたり。

ここまで書いたら分かると思うけど、この人たちの作る音は文句なくカッコいいのです・・・と言いたいところなんだけど、今作はちょっと不満な点もいくつかあり。前半はずっとハウスやデトロイト・テクノの要素が強いアゲアゲのナンバーが続くんだけど、勢いだけ!って感じで少し練り込みが足りないような。上モノがハイファイすぎるというか、キンキンしすぎな印象も。あとは曲調ももう少し幅広くても良かったんじゃないかなって思う。

とまあ、不満な点を何個かあげちゃったけど、カッコ悪いわけじゃないですよ。カッコいいです。このアゲアゲっぷり、何も考えずに激しく踊りたい時にはもってこいかも。
FORCE OF NATURE

『U(TWO)』
前作をワールドワイドにリリースして国内外の壁をブチ破り中な日本発のプロデュースユニット、フォース・オブ・ネイチャーの2枚目。今作こそ文句なしにカッコいいのです。

音の作り込みなんて前作の・・・いや、その辺の安っぽいヒップホップ・トラックとは比べ物にならないし、何がいいって今作には前作にはあまりなかったヒップホップのドス黒さがある。ハウス〜テクノ経由のダンスミュージックばかり並んでた前作とは違って、ジャズ、民族、ファンク、アフロ、ハウス、アンビエントなどカラフルな音が並ぶ今作だけど、どの曲にもヒップホップのドス黒さが突き抜かれているんだよね。ズンズン低音が響いてくる。気が付いたら思わず体が動き出す。こりゃヤバイね。あ、ヤバイっていうのは酷いって意味じゃなくて、めちゃくちゃカッコいいって意味ね(笑) ホントにカッコいいよ。

どうカッコいいか書き出したら止まらなそうだけど・・・もうとにかくカッコいい音がココにある。もう、そんだけで十分だよね。インスト・ヒップホップの傑作です。ダンス・ミュージックの傑作でもあるね。踊れ踊れ。
FOUNTAINS OF WAYNE

『WELCOME INTERSTATE MANAGERS』
僕がもし「パワーポップのお薦め作品は?」って聞かれたら、迷わずWEEZERの『WEEZER』、SUMMERCAMPの『PURE JUICE』、FOUNTAIN S OF WAYNEの『UTOPIA PARKWAY』を挙げる。これは、そのFOUNTAIN S OF WAYNE(ファウンテンズ)の『UTOPIA PARKWAY』から約4年ぶりとなる通産3枚目のアルバム。ファウンテンズといえば、ちょっぴりセンチでとってもスイート、それでいてキラキラした極上メロディ。

それは今作も健在でプレーヤーのプレイ・ボタンを押した瞬間から、ファウンテンズ以外の何者でもない極上ポップ・サウンドが心をギュッと鷲掴みする。ボーカルとギター、ベース、ドラム、キーボート、コーラス、必要最小限の音で作られた素朴なポップス。目新しいところなんて全然ない。AメロがあってBメロがあってサビがあるタダのポップ・ミュージック。こんな音楽は星の数くらいあるし、腐るほど聴いてきた。それなのに、なんでこんなに僕の心を動かすんだろ。いつだったか音楽雑誌で“3分間ポップの魔法”って言葉を見たことあるけど、その言葉はまさにこの作品のためにあるんだと思う。何気ない3分間だけど、至福の3分間。

特に頭3曲の至福度といったらもう!前作からなんら変わらないパワーポップから、初期のオアシスを思わせるようなギターロック、中期ビートルズを思わせるようなサイケ・ナンバー、キャッチーなカントリー・ナンバー、そして元スマパンのジェームス・イハが参加した極上バラードまで。“3分間ポップの魔法”はギュウギュウに詰まった作品です。ちょっと曲数が多い気がしないでもないけど本当に素晴らしい。WEEZER〜OASIS〜GREEN DAY好きな人にお薦めです。くるりの『ロックンロール』が好きな人もきっと気に入ると思うな。

僕がもし「パワーポップのお薦め作品は?」って聞かれたら、今度からはWEEZERの『WEEZER』、SUMMERCAMPの『PURE JUICE』、FOUNTAIN S OF WAYNEの『UTOPIA PARKWAY』、そして、この作品を挙げる。
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FOUR TET

『DIALOGUE』

FRIDGEで活躍するKIERAN HEBDENのソロ・プロジェクトFOUR TETの1stアルバム。

FRIDGEのバンド的な音に対して、パーソナルな生音系のエレクトロニカになっている。
ダブ、ジャズ、ヒップホップ、映画音楽、雅楽などの要素も聴こえてきたりと非常に面白いサウンドになっています。

TORTOISE辺りのポストロックが好きな人にオススメです。
FOUR TET

『ROUNDS』
FOUR TETの3枚目のアルバム。

エレクトロニカを基調に、生音を織り交ぜたサウンド。ヒップホップやテクノ経由のビートの上に、様々な生楽器。生音を使っているけど、フォークトロニカとは違って、シカゴ音響系のポストロックをエレクトロニカにリミックスしたような感じ。

聴かせる曲もあるんだけど、結構踊れる感じの曲が多いです。遊び心もあるし、かっこいい。
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FREE KITTEN

『NICE ASS』

ボアダムスのヨシミとソニック・ユースのキム・ゴードンを中心としたバンドFREE KITTENの1stアルバム。

ローファイなパンク。ちょっと初期のボアダムスっぽい。

このアルバムは結構同じような曲が多くて2ndのほうが面白かったな。

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FREE KITTEN

『SENTIMENTAL EDUCATION』

ボアダムスのヨシミ、ソニック・ユースのキム・ゴードン、ペイブメントのマーク、プッシー・ガロアのジュリーのよるバンドFREE KITTENの2ndアルバム。

パンク、ノイズ、ジャズ、ジャーマン・プログレ、ブルース、テクノ、フレンチなどを融合させたような演奏に女性版シドみたいなボーカルというスタイル。アヴァンギャルドとポップさが上手く同居していてカッコいい。インストの曲も良い。DJ SPOOKYがミックスした曲も収録。

OOIOOの1stを好きな人にお薦め。

FreeTEMPO

『THE WORLD IS ECHOED』
ウチのサイトの音楽BBSでお薦めしてもらった作品(ありがとうございます)。半沢武志の1人ユニット、FreeTEMPOのファースト・フルアルバムです。音のほうはブラジリアンやボッサから、ソウル、ジャズ・フュージョン、そしてエレクトロニカまでがFREEに心地良く溶け合ったディープかつスピリチュアルなハウス。

ポスト・ファンタスティック・プラスチック・マシーン(FPM)とか言われてるみたいだけど、こちらはもっと洗練されてると言うか深みがあると言うか・・・とにかく良いのですよ。ちょっぴり切ないメロディーは抜群だし、何と言っても打ち込みと生音のバランスが秀逸。アコースティック・ギターやピアノの音色も凄く良いし、ひたすら心地良いの。ポップな歌物だけじゃなくて、『POINT』期のコーネリアスを思わせるようなエレクトロニカを通過したハウス・ナンバーM-3『ETUDE』みたいな曲があるのもいい感じ。FREEだね。

FPMよりももっと幅広い層にアピールできる作品だと思うな。ひたすらFREEで心地良いハウス作品。FreeTEMPOってなんか音にピッタリのユニット名だね。素敵な名前だ。
FreeTEMPO

『NEW SIDE COMPILED & MIXED by FreeTEMPO』
IRMA(イルマ)レーベルはジャズやボッサ、ハウスなどを中心に展開しているイタリアの人気レーベル。クラブミュージックに興味がある人は名前くらいは聞いたことあると思う。そのIRMAの音源をFreeTEMPOこと半沢武志が選曲&MIXしたMIX CD。個人的にIRMAはBOSSA NOSTRAとあとコンピ盤を持ってるくらいで、そこまで詳しくないんだけど、ボッサやラテンっぽい爽やかな曲からスピリチュアルなディープハウス、エレクトロ、チルアウトまで、やっぱり素敵な感じ。IRMAの曲を知らない僕からしてみたら、どれもFreeTEMPOのオリジナル曲に思えたり。全体の流れや途中に登場するFreeTEMPOによるリミックス曲も秀逸で良質のMIX CDになっています。

結構、歌物も多くてポップなんでハウス初心者の人にもいいかも。FreeTEMPOが好きな人はきっと気に入るはず。須永辰緒やFPMあたりを好きな人も是非是非。
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FRIDGE

『HAPPNESS』

イギリスのポストロックバンドFRIDGEの4枚目。シカゴ音響的エッセンスから、ダブ、トライバルまでを飲み込んで、ロック・フィールドをさらに前進させた唯一無比な世界を確立しています。最近、よくありがちなTORTOISEまんまのバンドにはなっていません。全体的にかわいくてポップな仕上がり。聴いているとタイトル通り”幸せ”になります。

メンバーのソロユニットFOUR TETも素晴らしいんだけど本体FRIDGEもより実験的で面白いバンドです。

FRISCO

『MELODYLINE』

フリスコの3作目。あれ?フリスコってこんなだっけ?1作目は持ってたんだけど、もっとダブでロックな感じだったような。再生したら、いきなり女性ボーカルをフィーチャーしたラバーズが流れてきてビックリしました。その後もポップで軽快なレゲエ〜ロックステディなナンバーが続く続く。(スカもあり!)ピースフルでゆる〜い感じだね。

個人的にはもうちょっと低音が効いてて欲しかったかなあ。なんかサラっとしすぎてるんだよね。まあ、それが今作の良いところでもあるかもしれないけどね。晴れた日に散歩でもしながら聴きたい作品です。


FROM MONUMENT TO MASSES

『THE IMPOSSIBLE LEAP IN 100 SIMPLE STEPS』
カリフォルニアのオークランド出身な3人組、FMTM(省略)の2枚目。ギター、ベース、ドラムのシンプルな構成から繰り出される複雑な組曲的展開を見せるインスト・ロック(ところどころボーカルやボイスが入るところもあるけど、基本的にはインストです。)時にはゆらゆらと、時には疾走感いっぱいに、時には激情的に、複雑かつドラマチックにソリッドでダイナミックな演奏が繰り広げられます。下手な例えかもしれないけど、GYBEが作った曲をGHOSTS OF VODKAとMOGWAIが入れ替わり立ち代りしながら演奏してるような。ハードコアを通過したような演奏や涙腺をいい感じに刺激するメロディーも文句なしの出来で、個人的にはもうやられまくり。ツボをつかれまくりです。

GYBEや初期MOGWAI、GHOSTS OF VODKAや日本のTOE、後期BOaTやNATSUMENあたりを好きな人はきっと気に入るんじゃないかな。ロック寄りのポストロックを好きな人にお薦めです。
FRONTIER BACKYARD

『FRONTIER BACKYARD』
活動休止中のスキャフルキングのメンバーが始めたバンド、フロンティア・バックヤードの1作目。一言でいうとディスコチックでダンサブルなポップロックバンド。LOW IQ 01やキュビズモグラフィコ5な感じです。

踊れます。楽しいです。でも、モータウンのトリビュートアルバム参加曲(ジャクソン5、スティービーワンダーのカバー)ほど個人的にガツンと来なかったのは・・・楽曲の問題?録音時期の問題?それとも僕の問題?

なにはともあれ、あのカバーを聴いちゃったら次作にも期待せずにいられません。
FRUITY

『SONGS』
現在、YOUR SO G IS GOODやSUGARHILL DOWNTOWN ORCHESTRAなどで活動するメンバーが在籍してた伝説のスカパンク・バンド、フルーティのベスト盤です。なにが伝説って日本のパンクシーンが盛り上がり出した96年頃に一部では凄い人気だったにも関わらず、音源は限定7インチ1枚とあとはコンピ盤に提供した曲だけ。7インチの曲は当時、クラブでかかったらヤバイくらいの盛り上がりを見せてたんだけどね、なんせ限定発売。持ってる人は限られてて、中古レコード屋で見かけても手が出ない値段。で、2001年にこのベスト盤が発売されて、やっと誰でも聴ける状況になったんです。演奏もボーカルもメロディも文句なし。ライブ音源とかデモテープの音源とか音が悪いのは残念だけど、やっぱり今聴いてもかっこいいです。

当時に音源をちゃんと出して活動が続いてたらライフボールやケムリにも負けないくらい人気が出てたと思うんだけどなあ。スカパンク好きだけどフルーティは聴いたことないって人は是非是非。SQUEEZE!やドミノ、ポットショットあたりを聴いて「スカ最高〜☆」なんて言ってる人は聴くべし。
F.S.BLUMM

『BETTVANILLE WEITER』
SACK & BLUMMの片割れ、F.S.BLUMMのソロ作。TOMLAB 08。

アコースティックな楽器を使った映画音楽的な音響作品。
曲によってはメロディのほとんどない実験的な曲があるけど、基本的にはメロディがしっかりしてて聴きやすい。
悪くはないんだけど、個人的には、SACK & LUMMのほうが面白かったかな。
fsblumm.jpg

F.S.BLUMM

『MONDKUCHEN』

MORR MUSICからリリース。

カリンバ、ヴァイブ、アコギ、ピアノ、アコーディオンなどの生楽器を用いたノンビートでゆったりとしたインスト。MORR MUSICの割にはあまりメロディを重視してないような気がした。ちょっと退屈かも・・・でも、昼寝にはもってこい。気持ちよく眠れそう。

FUGER

『ERA』
日本人4人組のエモーショナルなミクスチャー・バンド、FUGERのデビューアルバム。

そこら辺の日本のしょぼいミクスチャーバンドとは一線を画す演奏力、歌唱力、アレンジ。ハードコア、エモ、ポストロック、トランス、音響、ドラムンベース、ダブ・・・などあらゆるジャンルを独自に吸収したダイナミックだけど繊細な演奏に、エモーショナルで表現力豊か、のびのある歌声。メロディもいい。ボーカルのhidが海外生活が長いらしいせいか、ボーカルの英語の発音も上手くて、日本のバンドとは思えないです。かっこいい。

downyや54-71、シーガルの愛葉さん、SMORGASやbabamaniaのメンバー達が大絶賛してるのも納得。ミクスチャー好きな人だけじゃなく、ロックが好きな人に聴いて欲しい傑作。
FUNKSTORUNG

『DISCONNECTED』
エレクトロニカ界ではベテランとも言えるかもしれないマイケル・ファッケッシュとクリス・デ・ルーカの2人によるユニット、ファンクストラングの約4年ぶりとなる2作目。エレクトロニカ界って書いたけど前作みたいなヒップホップ経由の攻撃的なエレクトロニカは今作では聴くことができない。WARPレコードのヒップホップ・レーベル、LEXからもリリースしているラッパーのテスや、マッシヴ・アタックの作品でも歌声を聴かせてくれたサラ・ジェイなどをゲストに迎えた今作は収録曲のほとんどが歌物。ヒップホップ経由のビートに生楽器の響きを活かした柔らかいトラックと甘い歌声が溶け合って独特のポップ世界を展開しています。

PREFUSE73をもっと歌物にもっとポップにした感じかな。革新的な音や攻撃的な音を求めてる人にはちょっと物足りない作品かもしれないけど、流して聴いてると凄く心地良い作品。ちょっぴりスタイリッシュでたっぷりドリーミー。ティータイムのBGMなんかにはもってこいだと思うな。美味しい紅茶が飲めそう。ジャケットもいい感じだね。
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