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GANG OF FOUR

『ENTERTAINMENT!』

ポストパンクの元祖とも言える、英国はリーズ出身の4人組、ギャング・オブ・フォーの79年発売のデビューアルバム。

キレ味抜群、鋭いギターリフに動きの激しいベース、ドカドカいったドラム、そしてヘタウマなボーカル。スッカスカの音なんだけど、とてつもなく凶暴。とびっきりファンキー。それでいて程よくポップ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンにも影響を与えた彼らのポスト・パンク・サウンドは今、聴いても十分すぎるほどに刺激的です。この1枚があったらLIARSやARE WEAPONS、RAPTURESなどの最近のポストパンク・リバイバル・バンドの音源なんて必要ないかも。

上述したようなポストパンク・リバイバル・バンドが好きな人は間違いなく気に入ると思うし、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(彼らのデビューアルバムのプロデュースはGANG OF FOURのギタリスト、ANDY GILLが手掛けている)を好きな人にもお薦め。後期NUMBER GIRLやZAZEN BOYSを好きな人もとりあえず聴いておいたほうがいいと思う。名盤です。

GAZZEL

『SCENIC ZONE』

現在はポラリスで活躍中の坂田学と、フリージャズの大御所であり坂田学の実の父親である坂田明によるユニット、ガゼルのデビュー作。ポラリスのデビュー作がリリースされる数ヶ月前にリリースされたものです。

坂田学が作り出す、アコースティックギターのアルペジオを中心とした音数少なくミニマルで音響的なトラックに、坂田明の哀愁漂うメロディアスなサックス。このアコースティックでディープでとびっきり優しい音世界はポラリス・ファンにもお薦め!と言いたいところだけど坂田学のドラムはほとんど入ってないです。これはこれで良いんだけど、個人的には唯一、ドラムの入ってる6曲目がやっぱり一番好きだなあ。
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GEISHA GIRLS

『THE GREISHA GIRLS SHOW

炎のおっさんアワー』

坂本龍一プロデュースのダウンタウンの覆面ユニット。説明しなくても知ってるか・・・

坂本龍一の他にテイ・トウワやアート・リンゼイ、ボアダムスのEYEちゃん、小室哲也などの豪華ゲストが参加している。しっかりしたテクノ、ヒップホップのトラックにダウンタウンの漫才が乗るというスタイル。今となっては古臭さを感じるところもあるけど、これがなかなかカッコいい。

特にM-2『BLOW YOUR MIND』がアブストラクトなヒップホップで凄くカッコいい。ちなみにWEST×YUKIのYUKIのラップをフィーチャーしている。三味線をフィーチャーしたドラムンベースにエフェクト処理されたダウンタウンの声が乗るM-8『AGATTE』、ブルース・ヒップホップなトラックにダウンタウンの喋りが乗るM-10『おいちゃん』、ちょっと古臭いけど、小室哲也のジャングルのトラックの上に坂本教授の美しいピアノとダウンタウンのミーティングの声のサンプリングが乗るM-15『炎のミーティング』、ボアダムスのEYEちゃんのハードコアな演奏と歌をバックにダウンタウンが掛け合いをするM-16『NAGOMI』などもカッコいい。それでいてダウンタウンのおなじみのネタも登場してて楽しい作品です。

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gel

『-1』

フランス・グリッチ・エレクトロニカの新星『gel』の1stアルバム。美しく暖かいアコースティックな響きとザラついた電子音が織り重なるという手法のエレクトロニカ。全体的に幼少時代に遡るようなメランコリックさが漂っています。音色も凄く多彩。知的な音だなーって思ってたらこの人、普段は図書館で働いているらしいです。納得。

弦楽器のフレーズが美しい8曲目が特に素晴らしいです。名曲。竹村延和、Child's Viewっぽい12曲目も凄く良いです。割と聴きやすい音なんで、初めてエレクトロニカを聴くっていう人にもオススメ。

gel

『dolce』
フランス発エレクトロニカ、gelの2ndアルバム。

前作と比べるとポップさは薄くなって、大人っぽさが増した。そして大幅に生楽器が取り入れられています。と言ってもフォークトロニカって感じではなくて、生楽器音、エレクトロニクス・ノイズをコラージュ、音響的でフリージャズにも近い感じ。時にはクラシックっぽかったりも。

前作にあったポップさはほとんどなくて、難解なサウンドになっていて賛否両論あると思うけど、計算され尽くされた音の配置は一級品。これはこれで、なかなかの傑作なんじゃないかな。
GEMMA HAYES

『NIGHT ON MY SIDE』
アイルランド出身の女性シンガーソングライター、GEMMA HAYESの1stアルバム。

MOGWAIやFLAMING LIPSなどを手掛けたDAVE FRIDMANNとの共同プロデュース、ジョニ・ミッチェル meets マイ・ブラディ・ヴァレンタイン、なんて形容されてたんで、期待して聴いたんだけど、実際はマイブラ色はほとんどなくて、結構普通のガールズロックって感じだった。(ノイズは曲によっては多めだけど) サイケデリックに味付けをされたジョニ・ミッチェルって感じかな。

メロディは全曲質が高くて、普通にいい曲が多いです。期待してた音とは少し違ったけど、これはこれでいい。個人的には、アコースティックで内省的な曲より、ノイジーでサイケデリックな曲が良かったかな。特に初期MOGWAIにボーカルが入ったような『LET A GOOD THING GO』っていう曲がメチャクチャ良かった。
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GEODEZIK

『LOW BIT LIFE』

GEODEZIKのオーディオ・アクティブのプロデュースによる1stアルバム。

テクノ寄りのダブやμ-ZIQっぽいエレクトロニカまでバラエティに富んだ内容になっている。どの曲も凄くメロディアスでポップ。全曲良くて個人的には凄い好きなアルバム。

ROM=PARIを好きな人は気に入ると思います。お薦め。

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GEODEZIK

『TWINKLE』

オーディオ・アクティブのレーベルBEAT RECORDSからPOPLOTへ移っての初のアルバム。

これまでのダブっぽい感じから、レトロスペクティヴなエレクトロニカに変化している。メロディアスでドリーミー、80年代的でチープでキラキラかがやくサウンド。ジャケットも含めて凄く童話的。曲調はバラエティに富んでいて、どの曲も素晴らしい出来になっています。

ピコピコ・ポップ・ユニットのモトコンポのchihoをヴォーカルに迎えた歌モノ『DON'T STOP』も収録。これまたメロディも素晴らしくて、ヴォーカルの処理のバランス感覚も素晴らしい。

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GERONIMO BLOOD

『hzocolor』

大阪のインディーズバンド。知ったきっかけは、たまたま行ったタワレコでやってたインストアライブ。完全にその心地ち良い音に吸い込まれた。運命的な出会いだった。CD即買い&ヘビーローテーション。

サウンドはピアニカをフィーチャーしたアンビエントなDUB。フィッシュマンズにも通じるような内省的で美しいDUB世界。ピアニカのメロディも美しく切ない。全曲、本当に最高。

インディーズ盤のせいかジャケットもしょぼくて音もあんまり良くないけどカナリお薦めです。個人的には2001年に買ったアルバムの中でもベスト3に入る出来です。ちなみにライナーノーツはボアダムスのEYEちゃんが書いています。騙されたと思って聴いて欲しいな。ホント良すぎだから。こんな素晴らしい名盤があまり世間に知れ渡ってないのが悔しい。興味がある人は是非是非。

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GERONIMO BLOOD

『RISE & REMIXES』

大阪のアンビエント・ダブ・バンド、GERONIMO BLOODのリミックス・アルバム。新曲2曲と、BUFFALO DAUGHTERのsuGar、AOAのe-da、花代、WRENCHのあやしげによるリミックスを収録しています。

新曲2曲がやっぱり最高。アンビエントなダブ空間にピアニカの切ないメロディ。ビートが前作より多彩になっている。メロディが良すぎ。ダブ具合も絶妙で気持ち良すぎです。リミックスのほうはsuGarはアコギを入れてシカゴ音響系っぽいリミックス、よりドープなダブにしてる自身のリミックス、ロリータっぽいボーカルを入れてアンビエントなエレクトロニカにしている花代のリミックス、トライバルなあやしげのリミックスなどが凄く良かった。だけど原曲が良すぎて、較べてしまうと原曲のほうが良かったかも。

リミックス誌が「今月の、いや上半期(2001年)必聴盤です」とコメントしてるのも大納得の名盤です。

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GHOSTS AND VODKA

『PRECIOUS BLOOD』

元CAPNJAZZ、現OWLSのビクターが結成したポストロック・バンド。

一言で言うと、PELEに似た感じのポストロック。PELEよりは少しロック度が強いかな。曲展開もひねくれていて面白い。もう全部めちゃくちゃカッコいいです。PELEや、日本のTOEを好きな人は絶対気に入ると思います。個人的には、PELEやTOEよりも好き。

インストなんだけど、ギターが凄く歌っていて聴きやすいんで、普段インストを聴かないエモコア好きな人なんかにもお薦めです。大推薦盤。

GIMMIK

『BACK TO BASICS』
TOYTRONICレーベルからリリースのGIMMIKの新作。

複雑に入り組んだビートにメロディアスなうわもの。冷たいようで温かかったり、優しいようで凶暴だったり。

ビートの組み立て方も巧いと思うしメロディもいいし良質のエレクトロニカだと思う。僕も好きだし、メロディアスなエレクトロニカが好きな人は普通に気に入るんじゃないかな。

でも、結局、5年以上も前に発売されたAPHEX TWINの『RICHARD D JAMES』から抜け出せてないんだな。そろそろ次のAPHEX TWINが出てきてもいい頃だと思うんだけどな・・・。
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GIRL TALK

『SECRET DIARY』

やりたい放題!!!ジャクソン5の『I WANT YOU BACK』やストレイフやシンディー・ローパーやデスティニーズ・チャイルドの曲などがギッタギッタのズッタズッタに切り刻まれてサンプリング。他にもラウンジ・ミュージックやギャングスタ・ラップなどがノイズと共に濃密にコラージュ&エディットされてます。笑えます。

凶暴でパンクなエレクトロニカ。ジャケットもいいね。

globe

『FACES PLACES』
90年代J-POP界の最重要人物、小室哲也がボーカルのケイコ、ラップのマークパンサーと結成したユニット、グローブの97年にリリースされたセカンド・アルバム。実はこの作品は小室作品の中では1番好きっていうか、90年代の所謂J-POP作品の中では最も好きな作品のうちのひとつなんだよね。ミリオンヒット連発だった小室サウンドの集大成と言えるファーストアルバムは400万枚のセールスを記録。たぶん、小室哲也自身はそこで「小室サウンド」=「大量生産式のカラオケ向け使い捨て音楽」に一種のケジメを付けたんだと思う。

その結果、生まれた今作は、ディストーションギターを前面に出した生バンド形式によるもので、小室哲也印のキャッチーなダンスポップはほとんど皆無。小室哲也のプログレ趣味が全開の曲たちは、組曲的な展開を見せたり、やたらとイントロや間奏が長かったり、つぶやき系の独特なラップを前面に出してたりで、ほとんどが5分以上。ケイコの超人的なボーカルはありえない高さまで到達。とまあ、カラオケ・ユーザーなんかお構いなし。たぶん、小室哲也が本当にやりたかったであろうことが一気に爆発した作品となっています。トランス色を強くしていった、これ以降の小室作品もやりたいことをやってると思われるけど、セールスという呪縛から解き放たれ、それまで溜めてたものが一気に爆発した今作のカオスみたいなものは、ちょっと半端ないです。特にこのアルバムの要素を全部集約したようなタイトルトラックには、ただただ圧巻。

今作はただの流行音楽のひとつとして切り捨てられるには、ちょっと勿体無い作品だと思うな。プログレやオルタナを独自のフィルターに通した楽曲にケイコの高音ボーカルとマークの低音ラップ。メンバーそれぞれの個性は如何なく発揮されてるし、今作では世界中のどこにもない小室哲也流のロック・サウンドを確立しているこれをロックと感じるか否かは人それぞれだと思うけど、僕はそこらの表面上だけのロックバンドよりもずっとロックしてると思う。もともとメロディーメイカーとしての腕は一級品だし、煙草やカメラなどの日常的な言葉を用いて、平和な日常の裏に潜む、人間の孤独感、不安、焦燥感、苛立ちなどをリアルに描いた歌詞もなかなか素晴らしく楽曲の出来もいい感じ。(個人的にアルバム中、唯一、打ち込み色の強い2曲目と最後にボーナストラックみたいな形で収録されてるリミックスはなくてもいいと思ったけど)曲順も秀逸。ホントによくできてるよ。ポップなのが好きな人にはマニアックすぎるかもしれないし、マニアックなのが好きな人にはポップすぎるかもしれない。それに今、聴いたら古臭く感じる部分も確かにあるし、決して「お薦め!」とは言わないけど、90年代のジャパニーズ・ロックを振り返るときにこっそり加えて欲しい隠れた傑作です。
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GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!

『Lift Your Skinny Fists like Antennas to Heaven!』

カナダのモントリオールの9人組インストゥルメンタル・バンドの2ndアルバム。

2枚組で全4曲、収録時間80分以上という壮大な構成。もう凄いとしか言いようがない。まるで物語のような曲展開が本当に素晴らしい。静かなストリングスやピアノから始まり、叙情的なギター、ドラムなどが重なってゆき、そして一気に爆発する。その様には正に感動。途中に入る電子ノイズやフィールドレコーディングの音も凄く効果的でますます盛り上がる。無駄の無い曲展開は1曲20分以上あることも忘れさせる素晴らしい出来。MOGWAIを好きな人やプログレ好きにもお薦めできる大傑作です。重さが半端じゃないんで聴く人は選ぶかもしれないけど、聴いてみる価値はあるかもね。
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GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!

『YANQUI UXO』

カナダ、モントリオールの9人組インストゥルメンタル・バンド、ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラーの2年ぶりのニュー・アルバム。スティーヴ・アルビニの録音。

5曲(実質的には3曲)で75分の超大作。そんな長さを感じさせない緻密かつ複雑な構成、表情ゆたかに響き渡るアンサンブル。静と動のコントラストが素晴らしい。動のときの高揚感がとにかく半端ない。

GO!GO!7188

『蛇足歩行』
鹿児島の女の子2人&男1人の3ピース・ロックバンド、GO GO 7188の1stアルバム。

サウンドはGS×ロック。GSや昔の歌謡曲のようなメロディにガレージっぽいロック。雑誌とかの露出の仕方からアイドルバンドみたいに思ってる人も多そうだけど、意外にも結構ロックしている。

個人的には、個性的な歌詞のキュートなロックンロールM-1『ジェットにんじん』、その名の通りのパンク・チューンM-10『パンク』が好き。
他にも良曲が多いです。気楽に聴ける感じもいい。

奥田民生やミッシェル、椎名林檎なんかを好きな人にもお薦めです。
GO!GO!7188

『魚磔』
GO!GO!7188の2ndアルバム。全体的に前作より、音楽性が向上している。

マイナー調のメロディで、転調に転調、畳み掛けるように曲が展開していく。1曲の中に数曲分のアイデアが入っていて面白い。演奏も前作よりヘヴィになっている。気楽な感じのロックンロールが好きな人には前作のほうが、お薦めかな。個人的にはアルバム全体で見ると今作のほうが好きかな。

GO!GO!7188お得意な感じのロックンロールなM-2『C7』やM-3『あぁ青春』もいいし、ダウナーなM-5『本音爆弾』、M-6『桜島』も凄くいい。全曲メロディも凄くいいし、良質のロックアルバム。
GO!GO!7188

『虎の穴』
GO!GO!7188のカバーアルバム。アニメソングから昔の歌謡曲までをGO!GO!7188流のロックでカバーしてます。

『妖怪人間ベム』はインストのガレージロックに、奥村チヨ『恋の奴隷』はカオス渦巻くヘヴィなロックに、山口百恵『ひと夏の経験』はGS風ロック、『キューティーハニー』はストレートなロック、スパイダース『バンバンバン』はドラムのターキーの男性ボーカルでのロックンロール、ピンクレディ『ペッパー警部』もシンプルなロックンロール、タイガース『君だけに愛を』も結構シンプルなロック、チューリップ『心の旅』はパンク風。

個人的には、このカバーアルバムはちょっとイマイチかな。もっとアレンジで遊んだほうが良かった気がする。このアルバムには入ってないけど、シングルのカップリングに収録されている『ひょっこりひょうたん島』のカバーはメチャクチャ良かっただけに残念。
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GO!GO!7188

『鬣』

GO!GO!7188の、カバーアルバムを挟んでの3枚目のフルアルバム。GS×ロックという根本的なところは変わってないけど、今まで以上にメロディに「和」の要素が強くなっている。(メロディラインがちょっと椎名林檎っぽいかな)

リズムや曲構成なども、今まで以上に幅広くなった。演奏もヘヴィでかっこいい。転調も効果的に使っている。音楽的には今までに比べて、かなり向上してるけど、ちょっと暗すぎな気がする。個人的には昔の作品のほうが好きだな。

あと、初回盤には『浮舟』のリミックスが収録してて、それがなかなか面白い感じなんで、初回盤がお薦めです。

GO!GO!7188

『九・二一事件』
GO!GO!7188の初のライブアルバム。9月21日に日比谷野外音楽堂で行われた「九・二一事件」と銘打ったスペシャル・ワンマンライヴを収録。個人的には、何度かライブにも行ったことがあるんだけど、CD以上にパワフルな演奏で楽しませてくれた。彼女らにはライブバンドっていうイメージがあったんで、このライブアルバムも楽しみにしてた。

だけど、このアルバムからは、ライブアルバムならではの臨場感があまり伝わってこない。アレンジもCDとほとんど同じで面白くないし、いつもより演奏や歌のテンションもあまり高くないように感じた。個人的に良かったのはM-8『瑠璃色』、M-13『浮舟』、M-15『ロック』くらいかな。静と動、ポップとアヴァンギャルドが6分以上に渡ってプログレッシブに入り乱れるM-8『瑠璃色』は最高にかっこいいし、M-13『浮舟』の尋常じゃないエモーションが炸裂する間奏は聴き応えあり。M-15『ロック』は題名通り、まさにロック。このバンドを女の子ボーカルのお子様向けロックって思ってるような人は、これを聴くとビックリするかもしれない。彼女らはいつもロックだ。ただ、彼らはもっとテンションの高いライブができると思う。これがベストなライブ盤ではない。それから、ターキーのドラムソロが入ってるのは嬉しいことなんだけど、その途中で客が笑ったりしてるのがCDで聴いてると凄く謎。どうせなら映像のあるライブDVDとしてリリースすれば良かったのに。
GO!GO!7188

『竜舌蘭』
ゆう、あっこ、それぞれのソロ活動を経てリリースされたゴーゴーナナイチハチハチ通産4枚目のアルバム。ロックなサウンドに女性ボーカル、和風なメロディライン、漢字多目な歌詞という基本路線は変わってないんだけど、今作では歌も演奏もグンと安定感を増して、とってもタフでグルーヴィーなロックを鳴らしています。彼女達が大好きなミッシェルガンエレファントなんかにも負けないくらいにね。「女子供にロックなんて鳴らせねーよ!」なんて思ってる人もこの作品にはやられちゃうかもね。

ただ安定したことは裏返すと初期の作品にあったような荒々しさがなくなってしまったことでもあり、その辺は以前からのファンは好き嫌いが分かれちゃうかも。あと、早くてキャッチーな曲も減ったんで一般受けも悪いかもしれないね。転調に次ぐ転調みたいな感じの曲があまりなかったのも個人的には残念。ちょっとマイナスなことばかり書いちゃったけど、彼女達ならではのロックが鳴ってることは事実。一度は聴いてみる価値があるかもね。
GO!GO!7188

『ベスト・オブ・ゴー!ゴー!』
ゴーゴーのベストアルバム。『こいのうた」』や『瑠璃色』みたいなシングルも入ってるし、『文具』や『ロック』みたいなライブの定番曲も入ってて、未発表曲も入ってる、曲順もバッチリ。ゴーゴー初心者にはピッタリのアルバムだと思います。いいベストアルバムだし、1つの作品としてちゃんと完成してると思う。

未発表曲『神様のヒマ潰し』は初の外部プロデューサーを迎えた曲。GREAT3の片寄明人がプロデュースを手掛けてます。ちょっと聴いた感じではいつものゴーゴーなんだけど、軽くジャズっぽい感じもしたりして、静の使い方がより洗練されてるというか・・・さすが片寄明人だなあって。変拍子や転調も余裕でこなす器用なゴーゴーが外部プロデューサーとの化学反応でどう変化していくか楽しみだし、しばらく色んなプロデューサーとやってみて欲しいなあ。

ただのギャルバンと思ってる人、売れ線な『こいのいうた』のイメージしかない人・・・ロックが好きなら是非、聴いてみてください。シンプルなロックンロールも変態ロックもタフにやってのける彼女達はその辺のギャルバンとは格が違うよ。
GO!GO!7188

『パレード』
ゴーゴーの5作目。今作はベスト盤に収録された』は初の外部プロデューサーを迎えたオリジナルアルバム。参加してるプロデューサーはアイゴンこと會田茂一に片寄明人(GREAT 3)に奥野真哉(ソウルフラワーユニオン)の3人。それぞれの持ち味がうまくゴーゴーの音にマッチしてて、外部プロデューサーの起用は成功なんじゃないかと。

ただ前作や前々作のダークな歌詞やプログレ的なサウンドが好きだった人には物足りなく感じるかもね。全体的にポップで明るい雰囲気。と言ってもただ早いだけ、キャッチーなだけ、可愛いだけなギャルバンとは一味も二味も違う彼女たち流のロックを聴かせてくれます。ゴーゴーのロック要素をプロデューサーがうまくポップにまとめてるのかな。ただ、個人的にはもう1曲くらいガンガンな曲があってもいいと思ったんだけどなあ。
GO!GO!7188

『真夏のダンスホール』
アイゴンがプロデュースしたレコード会社移籍後初となるシングル。イントロからサーフ&GSな雰囲気いっぱいで原点回帰なポップナンバー。間奏ではベンチャーズばりのデケデケギターも炸裂します。4つ打ちで楽しく踊れるダンスナンバー。メロディはちょっと切なく。売れ線だね、これは(売れなかったけど)

でも、ゴーゴーならではの魅力も出てて、古いようで新しくて、ポップで踊れて、個人的にはお気に入りなのです。こんなのばっかりになったら嫌だけど、アルバムに1曲くらい、こういう曲があると良いよね。次のアルバムが楽しみだなあ。
GOING STEADY

『BOYS & GIRLS』
所謂、青春パンク・バンドの元祖?(ジュンスカとかを除くとね)ゴイステことGOING STEADYの1stアルバム。このアルバムは後の作品に比べると英詩の曲も数曲あって、サウンドもちょっとだけメロコア寄り。初期ブルーハーツ meets メロコアって感じかな。彼らは99年に初のシングル『YOU & I』を当時、人気のあったスカパンク・バンド、YOUNG PUNCHのレーベルからリリース。今じゃ、似たような音をやってるバンドは星の数ほどいるけど、外国の真似をした英語のメロコア、スカパンク・バンドばかりだった当時としては凄く画期的なサウンドだった。そして、熱い熱い日本語詩と歌、キャッチーなメロディが僕らをトリコにした。そして、一気に僕の周りのパンク、メロコア系を好きな友達の間ではナンバー1バンドになっていった。

今、この作品を聴くと、まだまだ演奏も荒いし、後期に比べると薄っぺら。英語詩の発音だってお世辞にもうまいとは言えない。それなのに、このアルバムは凄くいい。速い曲も聞かせる曲も全部いい。演奏力とかアレンジ力とか音質とか、そんなことは気にさせない何かがゴイステにはある。それが歌なのか演奏なのか歌詞なのかメロディなのか、よく分からないけど彼らの曲はグッと心に響いてくる。
GOING STEADY

『さくらの唄』
ゴイステの2001年発表の2ndアルバム。今作は全曲日本詩。パンク色は少し薄くなって、よりエモーショナルに、よりロックぽくなった。いろいろパクリだとか言われるけど、メロディに関してはどれも満点。歌詞も好き嫌いはあるかもしれないけど、よく出来ている。M-3『BABY BABY』、M-6『愛しておくれ』なんかはアレンジやメロディがポップすぎるせいで、青い歌詞が鼻につくって言うか、空回りしてるような感じがしたけど、それ以外はエモーショナルな曲と青い歌詞が一体となって響いてくる。

特にM-1『アホンダラ行進曲』、M-2『東京少年』、M-7『グレープフルーツ・ムーン』、M-11『星に願いを』なんかは歌詞、メロディ、歌、演奏と文句なし。ホント名曲だと思う。特に圧倒的なスピードで圧倒的なエモーションが展開するM-2『東京少年』は素晴らしい。「鼻血が夕暮れ!にじんだ夕暮れ!かすむ彼方は此の世の終わりか!カチカチ耳カス チカチカ星クズ あの娘に会いに夜空に飛び立つ」っていう独特の世界観を持った歌詞もいい感じ。あと、歌詞で言うとM-4『銀河鉄道の夜』のちょっとファンタジックで物語性の強い歌詞も素晴らしい。この曲はスピッツ好きな人にも聴いてもらいたい良曲。

この作品は変な偏見は捨てて、イースタンユースとかブッチャーズ、あとナンバガ好きな人にも聴いてもらいたい作品。上述したように、一部の曲はアレンジやメロディがポップすぎて、青さが空回りしている。歌詞の世界観はちょっと違うし、それに拒絶反応を示す人がいるもの分かってるけど、奥底にあるエモーションとかメロディの良さには通じるものがあると思うな。とりあえず、彼らの「青春」は強烈なエモーションと胸キュンな良質メロディに乗って、バカな僕にはたまらなく響くんだ。
GOING STEADY

『童貞ソーヤング』
2ndアルバム『さくらの唄』に続いてリリースされた2曲入りシングル。アルバムにはどっちも未収録。タイトル曲『童貞ソーヤング』はストレートな童貞万歳ソング。僕がゴイステの中で最も好きな曲のひとつだ。男の子の青春や欲望をストレートに綴った歌詞、ミネタカズノブの感情的なボーカル、ちょっとWEEZERを思わせるようなメロディアスなギターリフ、程よくポップなメロディ、ゴイステのアイデンティティとも言える「しょっぱい青春の日々はもう戻らない さあ 歌おうぜ 馬鹿でも歌おうぜ 汗と涎(よだれ)でダラダラさ 天まで届け このメロディ 永遠にィィィィイイイィィ」っていうフレーズ、そして最後の「愛だの、平和だの、戦争だの、テロだのよ、誰も俺等の青春はァ 殺せやアしねえんだよ!!!」っていうセリフ。どれもが痛快痛快。よくゴイステのことを“痛い”っていう人がいるけど、僕にとってはただ“痛い”んじゃなくて“痛快”な名曲。

カップリングに収録されたイギリスのポップ・パンク・バンド、MEGA CITY FOURのカバー『TWENTY ONE AGAIN』は、ストレートな初期パンクっぽいアレンジで何てことないんだけど、とりあえずゴイステを聴こうって人はこのシングルから聴いて欲しいな。タイトル・トラックは僕がゴイステの中で最も好きな曲のひとつなのと同時に、ゴイステの魅力が最も発揮されてる曲だと思うから。
GOING STEADY

『若者たち/夜王子と月の姫』
2003年の初めに予定されていた全国ツアーを直前にして、突然解散してしまったゴイステの、実質的ラスト・シングル。『童貞ソーヤング』と同じく、2曲の収録曲はどちらもアルバムには未収録。ジャケットは『童貞ソーヤング』と同じく、漫画『ジンバルロック』で知られる古泉智浩が手掛けています。

M-1『若者たち』は凄まじい疾走感とナンバーガールやブッチャーズを思わせるような激しくノイジーなギターが印象的なゴイステ史上最高にエモーショナルなロック・ナンバー。完成度も凄く高くて、この曲に関しては初期ナンバーガールを好きなような人にも十分アピールできるんじゃないかな。「原爆か 水爆か チンポコを掻きむしった」「少年よナイフを握れ」「ぶっ殺してくれ 俺ん中のバケモノを」っていうラジオでは絶対流してもらえないであろう歌詞ちょっとわざとらしい気もするけど、こんだけノイジーでエモーショナルな曲に乗ってると、それも不思議と響いてくる。ちなみに、この曲は完全ノンプロモーションながらオリコン・シングル・チャートに初登場で5位に輝いてる。ここ数年のオリコン・シングル・チャート上位にランクインした曲の中では最も、乱暴かつノイジー、そしてエモーショナルな曲だ。こんな曲が売れるのは、使いまわしのメロディに分かりやすいアレンジばかりの商業的歌謡ロックが売れるよりも、ずっと健全な状況だったと思う。

一転、M-2『夜王子と月の姫』はこれまでのゴイステにはないくらいの優しい曲調のバラード。ちょっとメロディがいまいちな気がするけど、ミネタカズノブの優しい歌い方は新鮮だし、後半のドラマチックな曲展開、そして『さくらの唄』収録の『銀河鉄道の夜』に通じるようなファンタジックで物語性の強い詩世界は素晴らしい。「ごらんよ満月だよ 青兎の目はさくらんぼ 蛍光アンドロメダ 口づけの森のかくれんぼ 九月の十一日 指輪を落とした月の姫 眠れない大人は見た ギザギザ型の水銀船 今夜もまたプラスチックの涙が一粒消えていった」。ファンタジックな言葉使いだけど、「九月の十一日」。そう、あのテロを題材にした究極の愛の歌。泣けます。

前シングルの『童貞ソーヤング』、そしてこの『若者たち/夜王子と月の姫』と、確実に2ndアルバム『さくらの唄』からレベルアップした曲をリリースしてただけに、彼らの突然の解散は惜しい、惜しすぎる。せめて、もう一枚でいいから彼らのアルバムを聴きたかったな。
GOING STEADY

『青春時代』
2003年1月15日をもって解散してしまったゴイステの解散後にリリースされた編集シングル。最後の新曲となったM-1『青春時代』、2002年3月にリリースしたHOLiDAYSとのスプリットCDに収録されていたM-2『駆け抜けて性春』のライブテイク、2002年12月24日の渋谷ラママでのライブ会場でのみ限定で無料配布されたオナニーマシーンとのスプリットCDに収録されていたM-3『惑星基地ベオウルフ』の3曲を収録。

M-1『青春時代』は、演奏こそ歪んだ音になってるものの、歌詞もメロディも70年代フォークを思わせるようなミディアム・バラード。ちょっとエレカシを彷彿とさせたりする、これまでのゴイステにはありそうでなかった感じの曲だ。正直、彼らにはもっといい曲がいっぱいあると思うし、これが名曲とまでは言わないけど、この曲もなんか不思議と響いてくる。きっと、それはこの曲の「青春」がリアルだから。

狂ったような疾走感とエモーションで「青春」の歌を叩きつけるパンク・ナンバー、M-2『駆け抜けて性春』や、『星に願いを』も挿入した「青春」クリスマス・ソング、M-3『惑星基地ベオウルフ』にしてもそうだけど、彼らの曲たちには圧倒的にリアルな「青春」がある。

彼らの「青春」は人気者になるために計算されて付け加えられた表面上のものなんかじゃない。1stアルバム『BOYS & GIRLS』のレビューで初めに「青春パンクの元祖」って書いといて何だけど、巷に溢れるくだらない表面上だけの青春パンク・バンドと一緒にするなってんだ。彼らの音や詩は素直な「青春」そのもの。「青春」な音楽をやろうとしてるんじゃなくて、必然としての「青春」なんだと思う。リアルな「青春」。

彼らのリアルな「青春」はドコまでも僕に響いてくる。僕も「青春時代」を経験してるんだから。そして、まだまだ死ぬまでずっと「青春時代」は続いていくんだから。
GOING UNDER GROUND

『GOING UNDER GROUND』
GOING UNDER GROUNDのインディー時代のアルバムをリマスタリング&ボーナストラック追加で再発されたもの。

バンドの公式サイトのプロフィールに「ブルーハーツに憧れて〜」って書いてあるけど、まさにそんな音。でも歌ってる内容は、こっちがこっぱずかしくなるような青臭い恋の歌。甘酸っぱい青春青春。後のメジャー作品に比べると、演奏もアレンジも荒削り。

この作品の所謂、青春パンクっぽいサウンドは個人的にはあまり好きになれなかった。メロディはこの頃から良質でミディアム・ナンバー、M-4『伊豆あたりに』やM-8『荒川わたれ』なんかはなかなか良いけど、何か物足りない。まあ、人それぞれで、こういう青春パンク・サウンドが好きな人はメロディも良質だし気に入ると思う。好みの問題。個人的にはメジャー以降の作品が好きだ。
GOING UNDER GROUND

『かよわきエナジー』
GOING UNDER GROUNDのメジャーデビュー作。

今作は全体的にキーボードが大幅に取り入れられるようになって、パンクって言うよりWEEZERを思わせるパワーポップ的なサウンドになった。演奏の質も前作より遥かに向上。結果、もともと持ってた良質のメロディ・センスがより輝きを増した。ホントに切なくてホントに泣ける。思わず胸キュン。下北あたりのバンドにありがちのサウンドで全然、目新しいところなんてないけど、今の日本の若いバンドで胸キュン度はナンバー1かもしれない。

全部メチャクチャいい!ってわけではないけど、どの曲も普通にいい。特にシングルにもなった疾走感溢れるパワーポップ・ナンバーM-2『グラフィティ』と、名曲『カントリーロード』を引用したノスタルジックで最高にセンチメンタルなミディアム・バラードM-8『かよわきエナジー』は名曲。

甘酸っぱくて切ない音が好きな人は是非是非。スピッツ好きな人にもオススメかな。
ずっと忘れたくない、忘れちゃいけない気持ちがいっぱい詰まった作品。
GOING UNDER GROUND

『ホーム』

GOING UNDER GROUNDの2nd(インディーズから数えると3枚目)アルバム。

今作はロック度はやや低め、その代わりにセンチメンタル度はますます上昇した。前作以上に胸キュン。
暖かく切ないメロディと、とってもノスタルジックな歌詞。自分の青春がオーバーラップしてきて泣ける泣ける。
M-10『ランブル』なんて、ただでさえ号泣必死なメロディなのにバックで切ないピアノは鳴ってるわ、ストリングスも鳴るわで、もう大泣き。
ただアルバム中盤はちょっとだれてしまう曲が多かったのが残念。それと、演奏やアレンジは正直たいしたことない。だけど、それを気にさせないくらいのメロディの良さがこの作品にはあって、気が付いたらGOING UNDER GROUNDの青春世界にドップリとはまってる。
青春を忘れかけた人も青春真っ只中な人も、これを聴いたらとびっきりの青春を味わえる。



GOING UNDER GROUND

『トワイライト』
アルバム『ハートビート』のレビューを先にやっちゃったんだけど、『ハートビート』の1曲目にもなってるこのシングル『トワイライト』のレビューをやりたいと思う。理由はこの曲が僕が2003年に聴いたシングルの中でもトップクラスの出来だってことと、アルバムのほうはCCCDってことで回避する人が多いかなってことで。『ハートビート』もいい作品ではあるけど結局『トワイライト』を超える曲は収録されて無いと思うし。

まずメロディ。もともと泣きのメロディを書くのは巧い人たちだったんだけど、今作は今までにも増して泣ける。極上の泣きメロディ。演奏のほうもギターの音、シンセの音、ストリングス・・・すべてが切なく“泣き”に向かってる。この時点で既に反則ぎみなのに、さらに輪をかけるように歌詞がいい。

鉄塔のガイコツ ネオンのゼリー あぁ そうか あれは僕の街だ!!
「夢の中で泣いてみたよ」強がったポーズの男の子

旅立つ勇気を 歩き出す元気を
いつも探してる いつも探してる

約束しよう僕らは それぞれの地図を持って
旅立つ事はきつと さよならなんかじゃなくて
いつだって主役は君と僕で 期待とプライド背負って
主役は君と僕で それぞれほら違うストーリー

こんな“泣き”のサウンドに、こんな歌詞を持ってこられたらもう号泣だよ、ホント。胸キュンなんて軽く飛び越して、もう胸が痛くて仕方ない。「別れ」を経験したことある人は是非、聴いてみて欲しいな。1000円くらでCCCDじゃないし。名曲だよ、これ。PVがまたいいんだ。PV見たらもう号泣じゃすまないよ。僕的2003年PV部門第1位。
GOING UNDER GROUND

『ハートビート』
GOING UNDER GROUNDの3rdアルバム。残念なことにCCCD。

シングルになってたM-1『トワイライト』がメチャクチャ良かったんで楽しみにしてたんだけど、期待を裏切らない出来。
前作以上にアレンジもしっかりしてるし、メロディも凄くキャッチー。前からスピッツっぽいところはあったけど、今作では歌詞においてもメロディ、アレンジにおいてもますますスピッツっぽくなった。青臭さって言うか、前作までのGOING UNDER GROUNDらしさはちょっと減少して綺麗にまとまってる感じがするんで、その辺は昔からのファンは好き嫌い分かれるかもしれないけど、僕は今作は今作で凄く好きだな。ギターの中澤寛規が歌う曲はいらなかった気もするけど、より多くの人に向けた良質のポップ作品だと思う。それだけにCCCDなことが本当に残念。より広く聴かれるべきポップ作品にプロテクトかけるなんて間違ってる。
GOING UNDER GROUND

『H.O.P.S.』
ゴーイングアンダーグラウンドの通産5作目。『アゲハ』や『同じ月を見てた』、『サンキュー』などシングル曲は相変わらずハズレなし。素敵な胸キュンギターロックだね。これまでのアルバムは似たような曲が多いなって印象だったんだけど、今作はドラムの河野丈洋が作曲した幻想的なインスト・ナンバーがあったり、メンバー3人で歌う曲があったり、ギターの中澤寛規がメインボーカルをとった80年代テクノ歌謡みたいな曲があったりと、ボーカル松本素生以外のメンバーの個性が色濃く出始めて、これまで以上にバラエティに富んだ内容になっています。アルバム全体のまとまりは前作より劣るかもしれないけど、聴いてて飽きない作品にはなってるんじゃないかな。

アルバム曲では自分が歌う理由を綴った感動的なバラード・ナンバー『東京』がダントツで良いなあ。『東京』ってタイトルの曲は名曲多いね。くるり、サニーデイサービス、銀杏BOYZとか。
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GOLDEN SYRUP LOVERS

『HUE』

大阪で結成されたGOLDEN SYRUP LOVERSの2ndアルバム。山本精一と三沢洋紀(ラブクライ)のUMMOレコードからリリース。浮遊感あふれるサイケから、ジャングリーなギター・ロック、電子音が跳ね回る音響系などのトラックに、透明感のある可愛らしい女性ボーカルが絡む。ギターポップ、プログレ、メタル、グランジなどの要素も感じられる音響系ギターロック。カナリかっこいいバンドです。

このアルバムは曲間が音響っぽいSEで繋がっていて、アルバム全体の流れるような展開が気持ちいい。

5曲目の轟音ギターが最高にメランコリックな『CUBIC TRANSITION』、11曲目、静と動の使い分けが素晴らしいプログレ的な13分の大作『LAST CRUSING』、ラストのBOREDOMSやSTOROBOに匹敵するような壮大で疾走感のあるトランス・ロック・チューン『FRACTALOOP2』などカッコいい曲が詰まっています。ギターロックが好きな人には絶対オススメ!

GOMA

『TIMELESS TUBES』
ディジェリドゥ演者のGOMAが世界放浪の旅、最初の国オーストラリアからの帰国後間もなく作り上げた作品。これが1stアルバム。

GOMAの吹くディジュリドゥと様々な民族楽器によるサイケデリックでトライバルな音空間。
とにかくディジュリドゥの音がやばい。大音量で聴いてるとかなりトリップできます。
ちなみにボアダムスのEYEちゃんも絶賛。トリップしたい人は是非。

GOMA

『吾』

GOMAの2ndアルバム。今作は、BOREDOMSのEYE、DRY & HEAVYの内田直之、サイコババ、中西俊夫、KUNI KUGIMOTO、元ORBのKRIS WESTONなどとコラボレーション。
そのおかげで、ヒップホップ、インド音楽、ダブ、テクノなど・・・よりサウンドの幅が広がって、新しいディジェリドゥ世界が広がっています。
スクラッチもフィーチャーして、アブストラクトなARIとのコラボ曲、M-3『ARIBABA-HIRAKE GOMA-』、シタールの怪しい響きとディジェリドゥの共演、サイコババとのコラボ曲、M-6『KAERU NO UTA』、ジャングルの嵐のようなEYEとのコラボ曲、M-8『SPIRITUAL WARNING』、ドープなダブになった内田直之のダブミックス、M-10『SENSI DUB』なんかが良かった。
個人的には前作よりも、今作が断然好き。
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GOMA DA DIDGERIDOO

『MILLION BREATH ORCHESTRA』

ディジェリドゥは凄まじい重低音が特徴のオーストラリアのアボリジニに伝わる世界最古の木管楽器。

WRENCHやBUSH OF GHOSTなど、あらゆるアーティストのライブなどにも参加する、日本人のディジェリドゥ・プレイヤーであるGOMAの3枚目のアルバム。

どの曲もほとんど、ディジェリドゥとパーカッションのみで作られてるんだけど、曲によって様々にディジェリドゥを吹き分けていて、それぞれカラフルな表情が見える。全体的に恍惚感と高揚感があって気持ちいい。


GOMA

『JUNGLE CHAMPLU』
ディジェリドゥー演者GOMAがバリ島に機材を持ちこみ、現地の人達と録音を行った4枚目のアルバム。

前作『MILLION BREATH ORCHESTRA』は、ディジュリドゥの独演会みたいな感じだったけど、今作はバリの伝統音楽のガムランやバンブージョゲット、ケチャなどとのコラボレート。前作に比べて音の構成上、ディジュリドゥの占める割合は確実に減ってるんだけど、他の楽器や声などと絡み合い、混ざることによって逆にディジュリドゥの音が凄く活きているように感じた。神聖なバリ音楽との相乗効果か。

ホントにこのバリ音楽とディジュリドゥのコラボレーションによる独自の南国音楽は素晴らしく、この作品はひたすら気持ちいい。ジャングルの中にそびえ立つ木々、重なり合う葉、その間から差し込む太陽の光。目を閉じるとそんな風景が浮かんでくる。もうジャケットのまんま。そこは南国。見たことのない南国。その先には宇宙も見えるよ。
GOMA

『IN A JUNGLE』
『JUNGLE CHAMPLU』に続いて短いインターバルでリリースされた5作目。前作は日本で考えたアイデアをバリで録音したものだったんだけど、今作はバリで溢れ出したアイデアを形にしたもの。基本は前作と同じでバリ音楽とディジュリドゥのコラボレーションなんだけど、前作を昼とすると今作は夕方〜夜を彷彿させる音。より神秘的。深く深く神秘的な南国音楽。その辺のエピック・トランスなんかよりも遥かにトランシー。

そして今作は名ピアニカ吹きのRAS TAKASHIや、偶然バリで逢ったというILL-BOSSTINO aka BOSS THE MC(THA BLUE HERB)がゲスト参加。RAS TAKASHIのピアニカとの相性もバッチリだし、ILL-BOSSTINOとの競演曲はホント最高。神秘的なバリの音楽とディジュリドゥ、そしてBOSSの声が作り出した奇跡。

ゲスト参加の曲以外も本当に素晴らしい。60分間の音旅行。南国、そして宇宙へ旅立ちたい人は是非是非。


GOMA

『ENDLESS WONDERER』
前作から、わずか9ヶ月でリリースされたGOMAの通産6枚目。前作と前々作はバリからインスピレーションを受けて作られた作品だったんだけど、今作はアフリカから始まり、インドネシア、南米、チベット、そしてバリなど世界の国々の旅の記憶を音楽で再現するというのがコンセプト。アフリカのカリンバやジャンベ、インドネシアの聖歌チャント、スリン、チベットのベル、バリのガムラン、ケチャなどなど、それぞれの国の民族楽器や民族音楽とGOMAの吹くディジュリデゥの共演。神秘的で陶酔的な音色に酔い、原始的で躍動的なビートで踊り狂う。そして、気が付いたら違う景色が目の前に。最高にトベて、最高に踊れる仮想世界旅行。

この作品、ホントに凄いです。正直、僕は神様なんか信じてないけど、これは神がかってるっていうか何というか。言葉じゃ絶対に表現できないような何かが宿ってるような。これは実際に聴いてみないと分からないね。ボアダムス周辺や民族音楽好きな人にお薦めです。あと、UAの『SUN』を聴いたり、ちょっと前に「タモリ倶楽部」でやってたガムラン特集を観てバリの音楽に興味を持った人も聴いてみるといいかもね。
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GORILLAZ

『GORILLAZ』

マードック(b)、2D(vo&key)、ヌードル(g)、ラッセル(dr)の4人のアニメキャラ!のバンド。映画にもなったコミック『タンク・ガール』で有名なジェイミー・ヒューレットがデザインを担当している。そしてゲストミュージシャンというかたちでブラーのデーモン・アルバーン、チボ・マットの羽鳥美保、ドクター・オクタゴンのダン・ナカムラが参加している。このコンセプトだけで最高!それだけ聞くと、ただの企画物に思えるかもしれないけどサウンドのほうも、ゆる〜いDUBサウンドとデーモンのメロディが絡み合ってメチャクチャ気持ちいい。企画物で終わらせるにはもったいなさすぎるアルバムです。

実質はデーモンのソロユニットなんだけどブラーより全然いい。だけどブラーに通じるものもあってブラーのサウンドの核はデーモンなんだなってよくわかる。トム・トム・クラブのティナ・ウェイマスや『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のイブライム・フェレールなども参加。イブライムも見事にハマっててもう最高。

GORILLAZ

『DAMON DAYS』
ゴリラズの2作目。今作は前作のダン・ジ・オートメイターに代わり、あのジェイZとビートルズのマッシュアップで話題になったデンジャー・マウスがプロデュースを担当してます。デンジャーマウスが凄いのかデーモンが凄いのか、ロックとヒップホップ、その他の色んな音楽が高次元でミックス。文句の付けようがない作品に仕上がってます。ただ、前作と比べると全体的にダークなんで、そのへんは若干好き嫌いが分かれてしまうかもね。

ちなみにiPodのCMで使われてた『FEEL GOOD INC』も収録。それなのに日本盤やUK盤はCCCDだったりします。今時、CCCD。自分のとこもしっかりデジタル携帯音楽プレーヤーを発売してるのにCCCD。iPod関連のコンピ盤もリリースしてる会社なのにCCCD。世界の東芝さんはやっぱりやることが違います。そんなこと関係なしにゴリラズはやっぱりかっこいいんです。買うんだったら是非、通常のCDなUS盤を!
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GREEN DAY

『WARNING』

メロコアっコには1st『DOOKIE』のほうが評判いいっぽいけど、僕的にはこのアルバム。このアルバムではテンポは抑え目、従来のパンク的な3コードから脱し、キンクスなどの英国バンド的なコードを多用、メロディの質の向上、アコギ、ハーモニカなどの多用などによって脱メロコアを図ってる。ただただロックンロール。

新たなGREEN DAYが感じられるゆったりとしてアコースティックな『WARNING』、めちゃくちゃキャッチーな『CHURCH ON SUNDAY』、初期ビートルズっぽい『HOLD ON』、静と動のコンストラクトが印象的な『WAITING』、英国のトラッドフォークを通過したキャッチーなロックンロール『MINORITY』なんかがオススメ。良質ロックンロール・アルバム。
GREEN DAY

『AMERICAN IDIOT』

グリーンデイの『WARNING』から4年ぶりとなるオリジナルアルバム。チラっと立ち読みした雑誌によると歌詞にはアメリカの社会批判が込められてたり、「パンク・オペラ」ということでアルバム全体で一つの物語になってるらしいけど、その辺は輸入盤を買っちゃったんでよく分かりません。

音的にはグリーンデイらしい爽快なロックンロールはもちろん健在なんだけど、若干ゆったりとした曲が増えたかな。普通に良いです。1曲1曲の出来は個人的に最高傑作だと思ってる前作にもヒケを取らないです。面白かったのは9分を超えるパンク組曲とでも言えそうな2曲。あのポップでキャッチーなグリーンデイ印のグッドメロディと痛快なバンドサウンドがコロコロと転調しまくって楽しいです。9分という長さを全然感じさせないんだよね。

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GROUND ZERO

『PLAYS STANDARDS』

大友良英率いるフリージャズ・バンド、GROUND ZEROのスタンダードな曲のカバーアルバム。 大友良英以外のメンバーは内橋和久、松原幸子、菊地成孔、田中悠美子、ナスノミツル、植村昌弘、芳垣安洋。カバーしてる曲はSFUもカバーしてた『平和に生きる権利』、『ウルトラQ』、『悲しき天使』、『見上げてごらん 夜の星を』など。でも、ただのカバーじゃなくて、ヴィクトル・ハラとコンポステラ、ワシントン・ポスト・マーチと想い出波止場など、2つの曲を混ぜてカバーしたりしている。

即興演奏的なジャズに様々なサンプリングや電子音が使われていたりして、もうメチャクチャかっこいい。M-3『悲しき天使』なんかカオス状態のサックスとカンフーアクション的な音のサンプリング・ノイズが鳴り響く中、ピアノがメロディを奏でてたりして、ヤバイくらいかっこいい。あとM-9『見上げてごらん 夜の星を』が最高に良い。ROVOを好きな人にもお薦め。素晴らしいアルバムです。



GROUP

『RECORD』
サンガツや、7 O'CLOCK SHADOWを送り出してきた佐々木敦プロデュースによるWETHERレーベルからリリース。ソロでも活動している(ソロアルバムも最高!)ドラムのTAICHI(ds)、キリヒトとしても活動するTAKEHISA(g)、ストリートミュージシャンでもあるDONKO(sax)、以前パンクバンドをやっていたイゲ(g)、ハンチョー(tr)、イシカワ(b)の6人によるポストロックバンド。シカゴ音響派に通づるような感じのポストロック。インストなんだけど、楽器一つ一つが歌っているような印象を受けた。それらが、暖かくて切ないメロディを奏でる。DRY&HEAVYの内田直之による録音&ミックスもいい。ダビーな空気感。
 
M-1『BEFORE』は、イゲとハンチョーを除いた4人でのトラック。25分もある長い曲だけど、展開に緩急があって全然飽きない。哀愁漂うSAXがいい。M-2『THEN』は、6人全員によるトラック。こちらは16分。M-1に比べるとテンポも速めでグルーヴィー。情緒あふれるギターに、哀愁の漂うSAXとトランペット。歌うドラム・・・すべてが見事に絡まって極上の音を作り出している。もう、どこを取っても感動的。名曲です。ポストロックが好きな人は絶対に聴いて欲しい大名盤です。ホント最高。騙されたと思って聴いてみて。


GROUP

『BEFORE TURNING OFF THE LIGHT』
グループの前作から3年ぶりとなるセカンド・アルバム。全7曲で70分を超える大作です。前作の延長線上にある音なんだけど、アップテンポなナンバーやダンス・チューンなど新たな側面も。美しく繊細に絡み合う2本のギター、切なくエモーショナルに鳴り響くソプラノサックスとトランペット、ダイナミックかつグルーヴィーなドラムとベース。心の琴線と涙腺を刺激しっぱなしな感動的なメロディにワビサビが絶妙に効いた楽曲たちと美しすぎるサウンドスケープ。どれをとっても本当に素晴らしいです。たった2曲だった前作に内田直之による生の質感がリアルに伝わってくるミックスも絶妙すぎ。

こういうバンドには気持ち良いのと同時に革新的な音を求めてしまいがちなんだけど、この作品は革新性なんてなくても全然OK。それを補って余りあるくらいの気持ち良さがあるから。ポストロックだとかジャズだとかロックだとかダブだとか関係なし。ただただ感動的なインスト作品です。インストっていうと小難しいイメージがあるかもしれないけど、僕みたいなバカにもストレートに響いてくるようなポップさがあるのもいいね。某レコード屋で「ポストロックの名盤中の名盤」って書いてたけど、こっそり「インストゥルメンタルの名盤中の名盤」に書き換えたいな(笑) 難しく構えずに本当に多くの人に聴いて貰いたい名盤です。
GOTH-TRAD

『GOTH-TRAD T』
REBEL FAMILIAでも活動するGOTH-TRADのソロアルバム。

REBEL FAMILIAでも見せている冷たく硬質なビートにノイズや、曲によってはPAUL PMによるラップが乗る。ハードコアとヒップホップ、テクノを行き来。鬼気迫る凶暴なサウンド。

この破壊力は半端ないです。かっこいいんだけど、ちょっと通して聴くと疲れたかなあ。個人的にはREBEL FAMILAのほうが好きかも。
GOTH-TRAD

『THE INVERTED PERSPECTIVE』
ゴストラッドの2作目。狂気のノイズ!暗黒世界!破壊!カオス!カオス!カオス!!!「癒し系」って言葉も死語になりつつある今日この頃だけど、このゴストラッドの作品は「癒し系」とは正反対にある音。ブリストルなビートの上で凶暴的なインダストリアルノイズが鳴り響く暗黒の70分間。破壊力抜群。むかつく隣人の嫌がらせに大音量で流してやれ!・・・っていうのは冗談だけど、普段、ノイズ物や現代音楽を聴いてない人にとっては、きっと騒音でしかないと思います。

ただ、この暗黒世界に入り込むと、これまでにない感覚を味わうことが出来るはず。もちろん、それがやっぱり苦痛な人もいるだろうけど、緻密に構築されたストーリー展開にグイグイ引きこまれ、気が付いたころにはノイズが快感に変わってくる人もいるはず。新しい自分に出会いたい人は聴いてみるのもいいかも。
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GUITAR

『SUNKISSED』

MORR MUSICからリリースのGUITARの1stアルバム。

サウンドはブレイクビーツにシューゲイザー経由のギターとDONA REGINAのREGINA JANSENと東京出身のAYAKO AKASHIBAのアンニュイな女性ボーカル。MY BLOODY VALENTINEにエレクトロニカの要素を加えた感じで、現代版シューゲイザーといった趣きです。凄くポップで聴きやすい。

MORR MUSICなんですけど、どちらかと言うとエレクトロニカ好きより、ロックやギターポップを好きな人にお薦めです。特にマイブラを好きな人にお薦め。てか、僕がMORR MUSICに求めてるのはこんなんじゃないのにな・・・。

GUMX

『GREEN FREAKZILLA』
心斎橋のタワレコの入ってすぐのところで「韓国のハイスタ」とか言ってプッシュされてた作品です。2003年にはフジロックにも出演してた韓国の3ピース・メロコア・バンド、ガムエックスの2作目。音のほうはギミックなしの直球メロコア。胸キュン・メロディーで突っ走ります。韓国といっても韓国語では歌ってなくて全編英語。

確かにハイスタっぽいけど、なんていうか、ごくごく普通のメロコアなんだよね。悪くはないけど特に突出した部分はないというか。これを貸してくれたハイスタとハワイアン6好きな友達も凄く気に入ってたし、ハイスタみたいな音をとにかくいっぱい聴きたいって人には良いかもしれないけど、個人的にはちょっと物足りなかった。どうせなら韓国語のメロコアが聴いてみたかったな。
GUNS N' ROSES

『GREATEST HITS』
もうそろそろ知らない世代も出てきてるだろうから簡単に説明しとくけど、ガンズ&ローゼスは80年代後半にハリウッドで結成されたハードロック・バンド。87年にリリースされたデビュー作『APPETITE FOR DESTRUCTION』はロックどころか音楽の歴史に残る名盤。全米だけでも1千万枚を超えるセールスを記録したらしいよ。このアルバムのトップを飾る『WELCOME TO THE JUNGLE』は言わずと知れた名曲だね。アヴァランチャーズがDJで使ってたりして最近の若い人も耳にしてるかもしれない。後に前代未聞のアルバム2枚同時リリース、93年にはパンクのカバーアルバム『THE SPAGHETTI INCIDENT?』をリリースしたりするんだけど、メンバーが次々と脱退してしまい活動停止。新しいメンバーが決まっても。すぐ脱退。ちょっとボーカルのアクセル・ローズの性格に難ありなんだよね。そんなこんなで93年以降は99年に突然ライブ盤がリリースされたくらいで全然音沙汰なし。もうみんなガンズを忘れかけてた2001年に突然、ラスヴェガスで復活公演を行い、「ニューアルバム『CHINESE DEMOCRACY』が完成した」と明言するも結局、闇の中。2003年のサマーソニックに出演して今度こそ復活か?と思いきや新メンバーのバケットヘッドが脱退。もう一生、ガンズの新作は世に出ないような気がしないでもないです。

そんな中、明らかにレコード会社の場繋ぎ的にリリースされたガンズのベスト盤。なんでも性格に難のあるアクセルはこのベスト盤が発売されるのを阻止しようとしたみたいなんだけど2004年3月、見事に(?)リリースされました。久しぶりにガンズを聴いた感想は、今でも全然聴けるじゃん。ボンジョビとか同じ頃のハードロックの多くは商業的すぎるというか耽美的すぎるというか今の僕はちょっと受け付けないけど、ガンズは全然聴ける。それは根本にストーンズ経由のロックンロールやピストルズ経由のパンクがあるおかげなのかな。ガンズの野性的なロックンロールは今でも僕のテンションをガーっとあげてくれる。『WELCOME TO THE JUNGLE』はやっぱり最高にロックンロールだし、『PARADISE CITY』でのポップなパーティーロックやっぱり好きだよ。『CIVIL CITY』のドラマチックな曲展開はゾクっとくる。ストーンズのカバー『SYMPATHY FOR THE DEVIL』の野性的なビートもいいね。アゲるだけじゃなく『PATIENCE』みたいなアコースティックで優しいバラードは感動的だし、ディランのカバー『KNOCKIN' ON HEVEAN'S DOOR』でのブルージーなロックバラードも泣ける。

ただ、個人的にこのベスト盤の選曲にはちょっと不満があるかな。別に駄曲が入ってるとは思わないけど名盤『APPETITE FOR DESTRUCTION』からの曲が少なめだし、バラードが多めなのも残念。カバー曲も多めだけど、どうせならダムドの『NEW ROSE』のカバーも入れて欲しかったな。まあ、きっと多くの人にとってある意味、ガンズのベスト盤は『APPETITE FOR DESTRUCTION』だと思うしね。このベスト盤はまだガンスを聴いたことがないって人や、サマーソニックで観て気になってた人への入門向け。気に入った人は『APPETITE FOR DESTRUCTION』のほうも是非是非。名盤中の名盤だよ。
GUTEVOLK

『SUOMI』
細野晴臣のレーベル、デイジーワールドやCHILDISCから作品をリリースしたり、竹村延和の作品で歌ってたりしていた西山豊乃。今作はWORLD'S END GIRLFRIENDやCINQ、TENNISCOATS、棗など素晴らしい作品を次々リリースしていってるNOBLEからリリース。

初のバンド録音となる作品で、そのバンド・メンバーが豪華。ギターは青柳拓次(KAMA AINA、LITTLE CREATURES)、ウッドベースに鳥越啓介(PHAT)、ドラムに柏倉隆史(toe)、伊藤拓史(CHAINS)、チェロに徳澤青弦(anonymas)。個人的に最高の人選。このメンバーの作り出す演奏が悪いわけはなく、圧倒的に素晴らしい。そこに乗る西山豊乃のボーカルも細野晴臣や竹村延和に認められるだけあって素晴らしい。素晴らしい演奏との相乗効果なのか、今までコンピューターをバックに歌ってきた歌よりも圧倒的に素晴らしい。優しい。暖かい。なんかパーっと開けた感じ。美しすぎるジャズ、映画音楽的な演奏に西山豊乃の純粋な少女のような歌声。何ともいえないセンチメンタル感、イノセンス、チャイルド感。今作は西山豊乃がCHILDISCからリリースした作品よりも、もっとチャイルド感が強い。純粋で無邪気。帰宅時間が迫ってきた夕暮れ時の子供達。まだ遊びたい、切ない寂しい、でも帰宅寸前が1番楽しかったりする。最後の余韻を楽しむ、思わず笑顔。そこには幸福感。この作品も切ない。だけど凄く幸福感に満ち溢れた作品。そして、今まで彼女が関わってきた作品の中で最も素晴らしい作品の1つ。個人的には、この人が参加した竹村延和の『ソングブック』よりもずっと好き。
GUTEVOLK

『TWINKLE』
西山豊乃ことGUTEVOLKのミニアルバム。リリースは「通俗的ではない日本のポップス」を紹介するレーベル「HAPPY」から。この作品を一言でいうなら「夜空の星たちが織り成す物語をCDにパッケージング。」ってところかな。ふわふわしてて夢見心地、キラキラしてて美しい。純粋で無垢な童謡みたいな音世界。生音を重視したエレクトロニカ・トラックに少女のような歌声、どこか懐かしくてちょっぴり切ないメロディ。

ぶっちゃけ、ありふれた作品なんだけど、その点を除けば素晴らしい作品です。こういう系の音にまだまだ飢えてる人は是非是非。星を眺めるのが好きな人も是非是非。
GUTHER

『I KNOW YOU KNOW』
MORR MUSICの38はドイツの新人バンド、GUTHERの1stアルバム。

同じくMORRのGUITARとちょっと名前が似てるからって間違えちゃいけません。このGUTHERのサウンドは、男性ボーカルの甘い甘いギターポップ。ほんのりエレクトロニカ風味。KOMEITなんかに近い感じかな。LALI PUNAをもっとギターポップ寄りにした音かな。最近のMORRは結構、ギターポップみたいなのが増えてきているけど、この作品は特にギターポップ度高めです。エレクトロニカを求めてる人には駄目かも・・・

でも、メロディもいいし普通に良質のギターポップです。ほんのりエレクトロニカ風味もいい味出してるし。甘くて切ない。そしてどこか懐かしい。そんな感じが好きな人は気に入りそう。
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GUITOO

『CYCLOTRON』

山本精一(ボアダムス、ROVO、羅針盤、想い出波止場 etc.)と、ブラボー小松(東京ブラボー、KINOCOSMO etc.)によるユニット。ギタリストが二人でGuitoo = ギトゥー。

仙波清彦と熊谷大輔による打楽器以外は、すべて2人のギターによって作られている。乱暴に言うとバイオリンを抜いて、ギター度3割増しな感じ。山本精一のソロアルバム『CROWN OF FUZZY GROOVE』に通ずるようなアンビエントな曲からアッパーな轟音ギターの曲まで、最初から最後まで気持ち良すぎ。個人的には数ある山本精一関連のアルバムの中で一番好きかも。大名盤。

『CROWN OF FUZZY GROOVE』やROVOが好きな人は騙されたと思って聴いてみてください。

GWEN STEFANI

『LOVE, ANGEL, MUSIC, BABY』
ノーダウトの紅一点のボーカル、グウェン・ステファニのソロアルバム。ノーダウト自体はあまり聴く気がしないんだけど、ネプチューンズやアウトキャストのアンドレ、ドクタードレ、ダラス・オースティンといった豪華なプロデューサー陣に惹かれて聴いてみました。ちょっとマドンアっぽいというか、80年代風のダンスポップというか、凄く今っぽい作品になってると思います。ニューウェイブ、エレクトロクラッシュ、ダンスホール、R&Bなど色んなタイプの曲に挑戦してるんだけど、肌ざわりは滅茶苦茶ポップ。バックトラックはノーダウト以上に複雑で凝りまくってるのに肌触りはノーダウト同様にポップ。もうこれはグウェンが生まれながらに持ったものなのかなあ。この人はまさにポップアイコンだと思う。

個人的にはノーダウトより、トラックにひねりの効いた今作のほうが肌に合うなあ。ネプチューンズは相変わらずだし、アンドレのプロデュースした2曲がかっこ良すぎ。ドレの手がけた曲も最高。よく出来たポップアルバムです。
GWEN STEFANI

『THE SWEET ESCAPE』
グウェン・ステファニの2作目。今作も前作に引き続き、豪華な作家陣!最近のポップサウンドを聴かせてくれます。ネプチューンズがプロデュースした1曲目『WILD IT UP』からヤバイね。ヨーデルを使った斬新なヒップホップ・チューン。ネプチューンズは全部で5曲を担当してるけど、どれも流石の出来。

AKONプロデュースの『THE SWEET ESCAPE』みたいにキャッチーでポップな歌物ナンバーもいい感じだし、よく出来た作品だと思います。でも、前作ほどの衝撃はないかなあ。遊び心ももっとあっていい気がするし、個人的にはアウトキャストのアンドレが参加してないのが残念。まあ、前作が良すぎたね。今のアメリカのポップミュージックの最新形を体感したかったら聴いてみてください。

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