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JACKIE MITTOO

『THE KEYBOARD KING at STUDIO ONE』
1960年代、ここがなかったら今のレゲエはないかもってくらいに重要なレーベル“スタジオワン”。そのスタジオワンの看板アーティスト、スカタライツのバックも務めていたキーボーディスト、ジャッキー・ミトゥーのソロ名義での作品を集めた編集盤。ほぼ全編インストでジャッキーの弾くファンキーでグルーヴィーなオルガンをメインにした素敵なレゲエ・ナンバーがいっぱい詰まってます。編集盤って聞くと悪いイメージを持つかもしれないけど、これは選曲や曲順もバッチリ。最高に楽しませてくれます。踊るもよし、まったりするもよし。とびっきり暑い夏の昼下がりに、お酒でも飲みながら大音量で聴いたら幸せになれるよ。

誰かに「幸せになれるアルバムを教えて」って言われたら、たぶんこのアルバムをお薦めするね。あと、「レゲエでお薦めがあったら教えて」って言われても、このアルバムを薦めるかも。素敵なインスト・レゲエ作品です。


JACK'S MANNEQUIN

『EVERYTHING IN TRANSIT』
サムシングコーポレートの中心人物、アンドリュー・マクマホンのソロプロジェクト。これがとっても良いんです!ソロプロジェクトっていっても弾き語りではなくて全編バンドサウンドになってます。ドラムで数曲、モトリークルーのトミリーが叩いてたり。音のほうはモトリークルーとは全然違ってサムシングコーポレートのポップな部分をさらに推し進めたような素敵ポップロックになってます。

もう、ピアノが入ったポップロックサウンドとスイートな音が好きな人は騙されたと思って聴いてみてくださいな。てか、ポップロックが好きなら聴いて損はしないんじゃないかって思います。ベンフォールズとか好きな人も是非是非!躍動感のあるピアノと激甘な歌声、“超”が10個付くくらいの美メロ。ムーグやアコーディオンなどによる味付けもツボを突きまくり。捨て曲なんてあるわけなくて全曲、思わずニヤけちゃうくらい良いです。


JACKSON AND HIS COMPUTER BAND

『SMASH』
どこかのサイトで2005年のベスト1に選ばれてて聴いてみたら、これがツボ!最近ちょっとエレクトロニカとかテクノとか、電子音楽から離れ気味だったけど、これはハマりました。フランスの人でバンドとか言いつつも実は1人みたいです。しかも元モデルってとこが凄い。リリースはWARPから。さすがWARPってとこかなあ。

手法的にはプリフューズ73みたいな不規則なビートとカットアップを多用したハウスミュージックになるのかもしれないけど、ちょっと今までに聴いたことない感じ。新世代のファンクミュージック?とにかくファンキーで、とにかく狂ってます。踊れます。ちょっと耽美的な雰囲気もいい。この壊れっぷりに拒否反応をしめす人もきっといるだろうけど・・・この壊れまくりの中にある「美」、「快感」。一度ハマったらなかなか抜け出せないです。
JACKSON VIBE

『JAKSON VIBE』
スカスカクラブの・・・っていうより、もうスペ中のって言ったほうがいいのかな。グローバー率いる新バンド、ジャクソン・ヴァイブのデビュー作。スカスカクラブは遅れてやってきたスカパンクって感じで個人的には特にピン!とくるものがなかったんだけど、このジャクソン・ヴァイブはとにかくボーカル、グローバーの歌が良いね。力強く伸びがあって、ちょっと男の色気を感じさせる歌声。奥田民生を思わせるようなアコースティックギターの弾き語りから始まって、やっぱり奥田民生みたいなロックンロール、ウィーザー直系のパワーポップ、ボブ・マーリィみたいな歌物レゲエ、スカのリズムを取り入れたポップロックなどなど、バラエティに富んだ音世界を展開してる今作だけど、どんな曲でもグローバーの歌が活き活きとしてるんだよね。ちょっと歌い方や声が似てる奥田民生と比べると、まだまだ若い感じもするけど、その若さがまた良いね。

曲のほうも普通に良く出来てるし、いい感じのポップロック作品だと思うよ。CCCDなのは残念。

JAGA JAZZIST

『A LIVING ROOM HUSH』

ノルウェーのドラム、ベース、ギター、キーボード、パーカッション、マリンバ、ホーン隊など10編成のバンド。

ジャズ、ロック、ポップス、エレクトロニカなどを融合させたサウンド。要素としてはジャズとエレクトロニカが大きい。独自の音だけど、あえて例えるなら、エイフェックス・ツイン meets スクウェア・プッシャー meets トータス。

全体的にメロディアスでリズムも面白い。アルバム冒頭から高速で逆回転の音を入れるなどユーモアも散りばめられている。いい感じ。

JAGA JAZZIST

『THE STIX』
JAGA JAZZISTのNINJYA TUNEからリリースの3rdアルバム。基本的な作りは、エレクトロニカ×ジャズであまり変わってないんだけど、前作以上にスケール感が増して洗練されたイメージ。エレクトロニカ経由のビートやシンセに、ダイナミックなアコギやトランペット。そして、美しいヴィブラフォン。

曲調もバラエティに富んでいて、次から次へと、ワクワクさせられます。アレンジも面白いし、メロディも本当に素晴らしい。それでいて踊れる。前作も素晴らしいアルバムだったけど、今作はそれを上回る大傑作。

エレクトロニカ×ジャズでピンときた人は聴いて損はしないと思います。TORTOISE好きにもお薦め。
JAGA JAZZIST

『WHAT WE MUST』
ジャガジャジスト(ヤガヤジスト?)の4作目。ジャズとエレクトロニカの融合で人気者の彼らだったけど、今作は大きく好き嫌いが分かれる作品だと思います。踊るより揺られるというか、エレクトロニカだとかダンスミュージック的な側面はカナリなりを潜めちゃってます。その代わりにディストーションギターが結構登場しちゃったりして、ちょっとモグワイなんかに近い印象。ドラムとギターにトランペット、トロンボーン、フルートが歌う歌う。メロディアスです。ドラマチックです。もともとこういう美しいメロディを持ってた人たちです。それをストレートに響かせようとしたら、こういうカタチになったのかなあ。さすがに音響とかも凝ってて、よく出来た作品にはなってると思います。

ただ、やっぱり前作までとは別物と思ったほうがいいね。彼らのメロディの部分が特に好きだった人は是非、聴いてみるといいかも。あとモグワイもプログレもジャズも好き!って人は是非是非。


JELLY FISH

『SPILT MILK』

『こぼれたミルクに泣かないで(邦題)』
奥田民生と交友があったり、PUFFYの名付け親だったり、YUKIに曲を提供してたり、日本人にも馴染み深いアンディ・スターマーが率いていたバンド、ジェリーフィッシュの93年に発売された2枚目の作品。

ビートルズの実験性とポップ性、クイーンの美しいコーラスワーク、ビーチボーイズのドリーミーなメロディーを兼ね備えた極上のポップ・ミュージック。この作品に関してはボーカル、コーラス、演奏、メロディー、アレンジと、どれを取っても完璧だと思う。これでもかってくらいの美メロの連続に甘く甘くドリーミーなサウンド・プロダクション。その中にふんだんに盛り込まれた遊び心と予想を裏切る転調の連続もたまんない。極上のポップ・サウンドの中に絶妙のバランスで毒も効いてて、もう胸キュンどころか胸キュルルン。メロメロにやられます。

この作品について書きたいことは山のようにあるけど、とりあえずポップ・ミュージックが好きな人はレンタルでもいいから聴いてみて欲しいな。もう名盤中の名盤だから。
JEREMY DOWER

『MUSIC FOR THE YOUNG AND THE RESTLESS』
オーストラリア出身で東京在住のJEREMY DOWERのBITOFHEAVENからリリースのフルアルバム。春の散歩にピッタリな温かみのある牧歌エレクトロニカ作品。

柔らかい質感のシンセにアコースティックな楽器が作り出す、ゆる〜い音世界。ほんわかふわふわぽわ〜んって感じで心地良いです。どこか懐かしくて、ちょっぴり可愛いメロディがまたいいんだ。これを聴いてると心がウキウキいい気分。ほのぼのジャケットもいいね。

正直、目新しさもないし実験性も低い。それでも、なんだか好きになっちゃう。そんな作品。CHILDISC周辺や浅野達彦、PEPE CALIFORNIA好きな人にお薦めです。歌こそ入ってないけどキセル好きな人なんかも気に入るかも。
ji ma ma

『DRAGONFRUIT MOON』
沖縄生まれのボカール、宮平照美が、京都で中嶋眞生と出会い結成されたユニット。このデビューアルバムのリリース後に中嶋眞生は脱退してしまったみたいなんで、2人では最初で最後のアルバムってことになるのかな。このジママ、インディーズ時代にリリースした初音源『カケラ』は山本精一のプロデュースだったんだけど、今作もショーロクラブの沢田譲治、ポラリスの柏原譲、朝本浩文など、“分かってる”人たちがプロデュースしてます。

ブラジル、ラテン、ジャズ、沖縄、民族などを飲み込んだ“分かってる”サウンドに、時には優しく時には力強く、高音から低音まで、表現力豊かで深みのある
歌声。ポップスからあっちの世界に行ってしまいつつあるUAの開けた穴にピッタリはまるような傑作。いい曲、いい歌がいっぱい詰まってます。UAの『アメトラ』とか好きな人はきっと気に入るんじゃないかな。CCCDなのが残念。


JIM BLACK

『SPLAY』

シアトル出身のドラマー、ジム・ブラックが、アラス・ノー・アクシスをバックに従えた形態でリリースしたアルバム。

基本はフリージャズなんだけど、轟音ギターが登場したりして、ロックの要素が強い。フリージャズ meets ソニックユースって感じかな。かなりジャジーな曲もあれば、変拍子ドラムがバリバリの曲、アンビエントな曲、ロックな曲まで、バラエティに富んでいる。全部かっこいいんだけど、特にM-1『ALOE EVRA』が良い。スペーシーなギターにJIM BLACKのドラムが絡んで、最高の音空間を作り出しています。

フリージャズを好きな人(ロックっぽいのが駄目な人にはお薦めしません)、ソニックユース、あとBOREDOMSやROVOなんかを好きな人にもお薦めです。
奈良美智のジャケットもいいし、個人的には名盤です。

JIM BLACK

『HABYOR』
ジム・ブラックの2004年作品。ギター、ベース、ドラムにホーンという4人編成で録音されてます。CD屋ではジャズのコーナーに置いてあったりするんだけど、あんまりジャズっぽくないかな。お堅い感じは皆無で、むしろロックの要素が強い感じ。トータス以降というか、所謂ポストロック的な音。

ジム・ブラックならではの変拍子も交えたステキなリズムに、ロック然としたギターと切なく鳴り響くホーンのアンサンブル。あまり小難しい方向に走ることもなく、キャッチーな良質メロディが前面に出てるんで凄く聴きやすいです。曲にワビサビがあって凄く日本人好みの音だと思う。ちょっと日本のインスト・グループ、GROUPの音に似てるかな。音の面白さを楽しむんじゃなくて、心地良さを重視した感じ。演奏も曲も普通にいい感じなんで、そういうのが好きな人は聴いてみるといいかも。


JIMMY EAT WORLD

『BLEED AMERICAN (JIMMY EAT WORLD』
1994年にアメリカのアリゾナで結成されたバンド、ジミー・イート・ワールドの4作目。タイトルはもともと『BLEED AMERICAN』だったんだけど、テロの影響で今は『JIMMY EAT WORLD』っていうセルフ・タイトルに変わってるみたいです。今作は後からセルフ・タイトルに変わったってことからも想像できるかもしれないけど、このバンドの魅力が最大限に詰まった作品になっています。プロデュースは日本のHUSKING BEEを手掛けてることでも知られるマーク・トロンビーノ。(ちなみにHUSKING BEEの3作目『FOUR COLOR PROBLEM』収録の名曲『THE SUN AND THE MOON』では、このバンドのボーカル、ジムがコーラスで参加していたり。)

前作『CLARITY』もエモと言えば、こういうサウンド的な作品だったんだけど、今作は突き抜け方が半端ない。歌や演奏、メロディーやアレンジ、どれを取ってもエモーショナルに突き抜けている。超が付くくらいの美メロに、力強く透明感のある歌声、それだけで泣いてしまいそうになるギター、タフなグルーヴ感を持ったリズム隊。これでもかってくらいの名曲の連打連打。エモとか言う言葉に捉われることのない、ただただ純粋に良い曲が詰まっています。WEEZERのファーストなんかと比較しても全く見劣りしない名盤だと思う。

確かに他のエモ・バンドに比べるとメロディーがキャッチーで、中には彼らのことをポップすぎると思う人もいるかもしれないけど、ギターロックが好きでポップってことに抵抗がない人は是非聴いてみることをお薦めするよ。本当に良いから!エモの入門編としてもバッチリ。WEEZER〜ASH〜FOUNTAINS OF WAYNE〜GET UP KIDS〜BEAT CRUSADERS〜HUSKING BEEあたりが好きな人は騙されたと思って聴いてみて。
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JIM O'ROURKE

『I'M HAPPY, AND I'M SINGING,AND A,1,2,3,4』

ソロアルバム『EUREKA』ではフォーク、『INSIGNIFICANCE』ではロックンロールをやってきたんだけど、今作はMEGOからのリリースということもあってか全編インストの電子音響世界を構築しています。

OVALなんかにも通じる感じで気持ちいいアルバム。特に3曲目の20分を越える『AND A,1,2,3,4』が素晴らしくて、どっぷりと音世界に酔えます。

今までのソロでは歌ったりしてたけど、やっぱりこの人はこういうサウンドのほうが良いな。


JON SHEFFIELD

『IT'S BEEN SO LONG SINCE I'VE SEEN THE OCEAN』
OVALのサポートをしたりしているJON SHEFFIELDのTOMLABからリリースのアルバム。TOMLAB 12。

ギターやピアニカ、民族楽器などとエレクトロニクス、ノイズ、赤ちゃんの声のサンプリングなどが絶妙に絡み合う。ポップでファニー、浮遊感や高揚感もあっていい感じ。おもちゃの森の上をふわふわと飛んでいるような感じ。これは楽しいです。

生音系のエレクトロニカやCHILDISC好きから、OOIOO、BOREDOMSなんかを好きな人にお薦め。大傑作。
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JOSEP NOTHING

『DUMMY VARIATIONS』
早すぎたエレクトロニカと言われているROM=PARIの片割れ(もう一人はCOM.Aとして活躍中)。μ-ZIQのレーベルPLANET-μからリリースしてます。

APHEX TWINが遊園地ではしゃぎまわっているような音。めちゃくちゃカラフルでポップなエレクトロニカ。ユーモアと悪戯心に溢れてて、とにかく楽しいです。三味線をフィーチャーした曲やゲストボーカル七尾旅人をフィーチャーなどバリエーションも豊かで、聴いてるとあっという間に時間が過ぎてしまいます。これは超名盤。僕の知ってるエレクトロニカ作品の中でも、たぶんベスト3に入るくらい好きな作品です。
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JOSEPH NOTHING

『DREAMLAND IDLE ORCHESTRA』

ROMZからリリースのJOSEPH NOTHINGの2ndアルバム。

メロディアスでポップで楽しいエレクトロニカ。前作の奇想天外なハチャメチャさはちょっと影を潜めて切なさが増えた。極上のメロディは健在で凄く良い。JOSEPH NOTHINGは数あるエレクトロニカ・アーティストの中でも抜群にメロディが良いと思います。これはこれで傑作だと思うけど、前作に比べると、個人的には前作のほうが好きかな・・・。てか、前作が良すぎ。

JOSEPH NOTHING

『DEADLAND AFTER DREAMLAND』
ドリームランド以降のデッドランド。前作ドリームランドに収録された楽曲のリミックスやイントロだけで終わった曲の完全バージョン、そして新曲を収録した前作の続編的な3rdアルバム。

高速変則ビートにメロディアスな上もの。まあ、APHEX TWIN直系の音なんだけど、本家よりももっとポップでもっと毒がある。奇妙なのにポップ。僕は本家よりも好きです。このアルバムの全体的なイメージは1stと2ndの中間くらい。特に目新しいところはないかな。

1stみたいな遊園地っぽさがあるんだけど、ちょっと落ち着いた感じ。う〜ん、2ndよりは好きなんだけど、やっぱり1stには敵わないかな・・・
でも、他の多くのAPHEX TWINチルドレンよりは断然いい。こういうのが好きな人は気に入ると思います。
JONNY GREENWOOD

『BODYSONG』
RADIOHEADのJONNY GREENWOODのソロアルバム。RADIOHEADのメンバーのソロ作はこれが初めて。

イギリスの『ボディソング』っていう作品のサントラで全曲インスト。普通のギタリストのソロとは少し違う感じで管弦楽と電子音、そしてノイズの融合。ジャズを基調としつつも、アンビエント、エレクトロニカ、プログレなどの要素を取り入れて独特のダークな音世界を構築している。

トムヨークの歌は無いもののRADIOHEADのアルバム『KID A』や『AMNESIAC』に通じるような部分がカナリ多い。RADIOHEADの音はトムヨークだけのものじゃなかったんだなと実感。これを聴く限り、『KID A』以降のRADIOHEADの作品に彼が与えた影響は大きいと思うな。ただ、こっちのほうが『KID A』や『AMNESIAC』よりも難解に感じた。RADIOHEADは難解なサウンドをトムヨークが通訳してくれてるんだなとも実感。かなり細かいところまで作りこんであって、なかなかの出来だけど、やっぱりトムヨークの声を期待してしまう。

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JOUJOUKA

『NEW ASIANS』

DJ TSUYOSHIを中心としたプロジェクトJOUJOUKAの1stアルバム。

タイトル通りアジアな雰囲気も漂うテクノ。多くの曲でディストーション・ギターがフィーチャーしていてかなりロックっぽい。浅野忠信、TYCHOON TOSH、ブライアン・バートン・ルイスなどがゲストで参加してボーカルやラップを披露。

SUPERCARの『FUTURAMA』を好きな人なんかにも良いかも。



JUANA MOLINA

『SEGUNDO』
古着屋で流れてた素敵な音楽が気になって気になって仕方なかったんで勇気を出して店員さんに聞いてみた。それで教えてもらったのがこの作品。アルゼンチン音響派の歌姫、ファナ・モリーナの2枚目の作品。タイトルの『SEGUNDO』はスペイン語でセカンドって意味らしいよ。

歌詞のほうもスペイン語で響きがちょっと新鮮。優しい優しい彼女の歌声と憂いに満ちた牧歌っぽいメロディー。透き通るような美しさのアコースティック演奏とそこに絶妙に絡み合うエレクトロニクス。アルゼンチン音響派のフェルナンド・カブッサキとアレハンドロ・フラノフの力を借りて作り出した音空間の構築も本当に素晴らしい。アレンジ的にも実験的で面白いことをやってるんだけど、メロディーがポップで歌物ポップスとしても機能しているのが面白いね。もう、いちいち説明するのが面倒になってくるくらいに何もかもが絶妙で素敵すぎる。

ボアダムスのEYEや山本精一、レイハラカミやエゴ・ラッピン、青柳拓次なんかがフェイバリットにあげてるっていうのも必然的だね。その辺を好きな人、mumやL'ARTRA、AZURE RAY、フォークトロニカ好きな人からアコースティックな歌物、カフェ音楽やラウンジを好きな人まで幅広い人にお薦めの大傑作。名盤だよ。もっと早く聴いとけば良かったよ。YAEの作品にアレンジで参加していて興味は持ってたし、レコード屋で何度かジャケットを見かけたことはあったんだけどね。なんとなくスルーしてた自分に後悔、巡り合わせてくれた古着屋に感謝。
JUANA MOLINA

『TRES COSAS』
ファナ・モリーナの3枚目。前作と同様、フェルナンド・カブッサキとアレハンドロ・フラノフが参加。相変わらず彼女の妖精のような声は優しく美しく、アコースティックとエレクトロニクスの融合は素晴らしい。前作に比べると少しエレクトロニクスの度合いが減ったかな。前作はところどころエレクトロニクスが主役になることがあったように思うけど、今作でのエレクトロニクスはあくまで装飾的。濃い霧で包まれたような幽玄的な音世界はそのままに、よりナチュラルでオーガニックな音作りになっています。ちょっぴり切なくて、とってもメランコリック。彼女の歌声もさることながらアコギの音色がまた素敵なんだ。ホロっとくる度合いは前作以上かも。

トータルすると個人的には実験度の高い前作のほうが好きだけど、今作も本当に素晴らしい作品だと思う。やっぱり傑作。日本の音楽シーンも面白いものがいっぱいあると思うんだけど、アルゼンチンの音楽シーンも凄く面白そうだね。ビョークやmumが現れたアイスランドもしかり。世界は果てしない。音楽は果てしない。まだまだ世界には素敵な音楽がいっぱい隠れてるんだろうね。とりあえず僕はファナ・モリーナと出会えて幸せだよ。
JUDEE SILL

『JUDEE SILL』
ジュディシルの70年代に発売されたファーストアルバム。古き良きアメリカンミュージックって感じです。アコギやスティールギターにオーケストラ、どこか物悲しい歌声が、ちょっぴり切なくてドリーミーな世界を作り出してます。

個人的には2枚目や3作目のほうが好きだけど、聴けば聴くほど染み入る素敵な作品だと思います。エリオットスミスとかニックドレイクとか好きな人も聴いてみて!

てか、こんな綺麗な音楽を作り出した人が、15歳で家出して、17歳で結婚、すぐに離婚して、少年院に入ったりした挙句、ヘロインで死んじゃったとかちょっと信じれないなあ。なんか複雑な気分。


JUDEE SILL

『HEART FOOD』
ジュディシルの2作目。アメリカンフォークを基調とした素敵な歌もの。このテの音で歌声やメロディが素敵なだけの人はいっぱいいると思います。このジュディシルは歌声やメロディが素晴らしいのはもちろん楽曲のアレンジが本当に素晴らしい。なんていうか、もう絶妙に心の琴線をくすぐるのです。

これは名盤でしょう。どの曲も良いけどゴスペル要素が強い2曲目の『THE KISS』は名曲中の名曲。ソウルフルでグルーヴィーなフォークナンバー『SOLDIER OF THE HEART』もいい!個人的に女性シンガーソングライターの作品ではトップクラスに好きな作品です。クラムボン好きな人も聴いてみてくださいな。
JUDEE SILL

『DREAMS COME TRUE』
西海岸70年代のシンガーソングライターの幻のサードアルバムがジムオールクのミックスでリリース(2005年)。どういう経緯でこういうリリースになったのか分からないけど、幻にしとくには勿体なさすぎる素敵な歌声と素敵な演奏、素敵な楽曲!個人的にはキャロルキングなんかよりも好きだなあ。

てか、ジムオールクのミックスのおかげもあってか、凄く今っぽい音になってると思います。肉体的なミックス。(なんとなくクラムボンの『てん、』を思い出した) ただ、その辺で1作目、2作目のファンは好き嫌い分かれてしまうかも。ちなみにディスク2は未発表のデモ集になってます。そっちもなかなか。ジムオールク・ファンからキャロルキング好きな人、クラムボンやハナレグミ好きな人にもお薦めです。
JUN

『マジック・タイム』
なんか、立ち読みしたSNOOZERでやたらと推してるなって思ったら、元WINOの吉村潤のソロユニットだった。その吉村潤のソロユニット、JUNのデビュー・シングル。アーティスト写真ではグラマラスなサングラスと服、WINOのときとは随分イメージが違う。サウンドのほうもWINOの時のUKロックっぽいのとは違って、テクノ・ポップ。サウンド・プロデュースはKICK THE CAN CREWの生みの親で、CO-FUSIONやLaB LIFeの作品に参加、アルファをプロデュース、DJ TASAKAとTA-1&DJ TASAKAっていうユニットを結成したりもしているTAICHI MASTER。ストリングス・アレンジはハロプロ関連からアニメ音楽、COCCO、SADSの『忘却の空』まで幅広く活動する村山達哉。

タイトル曲の『マジック・タイム』は四つ打ちビートに、美しいストリングス、そして吉村潤のもともと持っていたメロディ・センスが十分に発揮されたキャッチーなメロディ・ライン。あの甘くてクセのある独特な歌い方も健在。
最高にポップで最高にハッピーなダンス・チューンです。テクノ・ビートとストリングスの共演はBJORKの名曲『HYPER BALLAD』を思い出したりも。

僕はWINOは『WILD FLOWER』くらいしか、あまり良いと思わなかったけど、これはいい。くるり『ワンダーフォーゲル』や、SUPERCAR『FAIRWAY』、七尾旅人『夜、光る』なんかを好きな人は気に入るはず。カップリングの『ガールフレンド』も、エレクトリックなポップ・チューン。子供の声のサンプリングとか使われててノスタルジック感がたまらない。そして石野卓球による『マジック・タイム』のリミックスも収録。歌はそのまま残してトラックをミニマルにした感じのリミックス。個人的には原曲のほうがいいかな。何はともあれ、これからの活動が楽しみになる1枚。
JUN

『サンセットシティライト』
何気なくCSを見てたら、この曲のPVに衝撃を受けた。いや、笑撃って言ったほうがいいかな。リーゼントヘアにスーツの男がマッチョな男ダンサーを従えて歌ってる。ホント爆笑。そんな爆笑PVなんだけど、曲のほうは思わず笑顔で踊りそうになっちゃう、とびっきりポップなダンスナンバー。80年代フレーヴァーたっぷりのサウンド、極上のメロディ、甘い歌声。そう、その曲を歌ってたのはJUNだった。これはJUNの2ndシングル。これが前作にも勝るとも劣らない良質ダンス・ポップ。凄い楽しいんだけど、ちょっぴりセンチメンタルなのがなんとも心地よい。こんなのがクラブでかかったら最高だな。特に夜明けのちょっと前くらいにこれで踊りたい。

このJUNってアーティストはヴィジュアル・コンセプトなども含めて大好きだ。もともと持ってたメロディ・センスがWINOの時に比べて、よりストレートに発揮できてると思うし、ダンス・ポップに欲しい要素がほとんど入ってる。このCDのジャケットはちょっとレジに持っていくのが恥ずかしいけど(笑)、PVとかホント良いよ。

てか、今、気付いたけどJUNって男版トミーフェブラリーだな。80年代フレーヴァーのダンスポップってとこは一緒だし、何よりもコンセプトがトミーと似てる。トミーがロリータ服を着たりして徹底的に少女なのに対して、JUNはリーゼントとスーツで徹底的に男。トミーのPVではチアガールが踊ってたけど、JUNのPVではマッチョな男が踊る。曲的にはトミーにも負けないくらいキャッチーかつポップで一般的にももっと受け入れられてもいいと思うんだけどなー。やっぱ、みんなマッチョよりチアガールが好きですか。そうか、そうですか。
JUNIOUR SENIOR

『D-D DON'T DON'T STOP THE BEAT』
デンマークの2人組のデビューアルバム。めちゃくちゃハッピーなディスコ・ポップ。

AVALANCHESと、FATBOY SLIMが出会って、初期BEATLESを演奏してるようなサウンド。ディスコでソウルでマージ-ビート。踊れるロックンロール。メロディも激ポップ。もうメチャクチャ楽しいです。馬鹿バカなロックンロール・チューンもいいけど、フィリーソウル風の『MOVE YOUR FEET』も最高。

AVALANCHESやREGURGITATOR、GARLNG、FATBOY SLIM、BEATS INTERNATIONALなんかを好きな人にお薦め。
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JUNO REACTOR

『SHANGO』

サイケデリック・トランス・バンド、JUNO REACTORの4thアルバム。基本はトライバルなトランスなんだけど結構、ロックの要素も強めです。

ダークな後半の曲もいいんだけど、何と言ってもM-1『PSTOLERO』がかっこいい。サイケデリックなシタールと民族風な女性コーラスなどが飛び交う曲で未知なる世界に連れて行ってくれます。

凄く聴きやすいと思うんで他のジャンルを好きな人にも聴いてほしいです。あと、この人達はライブは全員トライバルな格好をしてパーカッションを叩いたりしてて凄くかっこいい。

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JURASSIC 5

『QUALITY CONTROL』

西海岸のギャングスタではないオールドスクールなヒップホップ・ユニットJURASSIC 5のメジャー1作目。編成は2DJ4MC。4MCのハーモニーと2DJの作るファンキーなトラックが絡み合って凄くカッコいいです。

これは間違いなくヒップホップの歴史に残る名盤。めちゃくちゃ楽しいです。M-2『THE INFLUENCE』、M-5『QUALITY CONTROL』、M-14『IMPROVISE』などは良すぎだし、最後の『SWING SET』はスイングなインストなんだけど異常なくらいカッコいい。捨て曲なんかないし流れも最高です。

DE LA SOULやスチャダラパー、あとは、同じく4MCだし、リップスライムを好きな人にも聴いて欲しいな。個人的にはヒップホップの作品で1番好きな作品。とにかくお薦め!細かい説明なんていらないです。ただただ音が楽しい。まさに音楽。

JURASSIC 5

『POWER IN NUMBERS』
ジュラシック5のメジャー2作目。前作に比べると遊び心やパーティー感が少し減ってちょっとシリアスな雰囲気。でも、音のほうは相変わらず最高です。トラックにもMCリレーにもホント隙がない。

2DJ & 4MCによる曲も素晴らしいんだけど、ゲストMC陣も交えて怒涛の高速マイクリレーを聴かせる『A DAY AT THE RACES』やネリー・ファータドの女性ボーカルをフィーチャリングして絶妙にポップに仕上げた『THIN LINE』なんかもいい感じ。欠点は前作が良すぎたことくらいかな。傑作!
JURASSIC 5

『FEEDBACK』
ジュラシック5の3作目。ジャケットを見ると5人しかいない。そう、今作はDJのカットケミストが脱退した後にリリースされた作品なんです。ジュラシック“5”のくせに6人だったけど、これでやっと“5”人になったんです。

音のほうはなんかやたらポップになったような印象。トラックもこれはこれでよく出来てるけど、これまで以上にデジタルな感じでなんか薄い。遊び心も少ない。ジュラシック5でカットケミストが占めてた割合って大きかったんだなっていうのがよく分かる作品になってます。ホントにポップで聴きやすくて口ずさみやすい曲も多いし好きな人は好きだろうけど、これがジュラシック5である必要があるのか。案の上、彼らはこの作品を最後に解散を発表しちゃいました。このアルバムに物足りなさを感じた人はカットケミストのソロ作品を聴くといいかも・・・
JURGEN DE BLONDE

『HIDDEN RABBIT』
KOEHN名義でも活動している、JURGEN DE BLONDEのTOMLABからリリースのアルバム。TOMLAB 10。

生音系のエレクトロニカ×ポストロック×スロウコア的なサウンド。エレクトロニカな曲から、アコースティックな弾き語りっぽい曲、シューゲイザー、LOWみたいな感じのスロウコア、ドラムンベース・・・幅広いサウンドです。ボーカルの入ってる曲も多くて、凄くポップな感じ。

個人的には、ドラムンベースに、シューゲイザー的なフィードバックノイズ・ギター、キャッチーなエフェクト・ボーカルが乗るポップチューンM-9『SHADY BRAIN』が凄く良かった。マイブラ、ベック、二ール・ヤング、ペイブメント・・・様々なアーティストの影が見え隠れするバラエティに富んだロックアルバム。
JUSTIN KING

『LE BLEU』
toeのライブのSEでも使われてた超絶ギタリスト、ジャスティンキングの3作目。1作目、2作目は廃盤、この3作目もアマゾンに置いてないです。彼のプレイがどのくらい超絶かというと・・・

http://jp.youtube.com/watch?v=aOdcqUTju5k

このアルバムのほうは上の動画みたいなアグレッシブな演奏だけじゃなくて、意外と穏やかな演奏の曲も多いんだけど、アメーイジング・グレイスのカバーとか凄く良いです。最後に1曲だけ収録された歌ものも悪くないし、もっと彼の音を聴いてみたいなあって思うわけです。アコギのまだまだ秘められた可能性を感じることができる1枚。

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