特に1曲目の『NEWSUMMERBOY』、とんでもない速さで複雑に疾走しまくるドラムにうねるベース、傍若無人に暴れまくるホーン隊、時には繊細に時には凶暴に美しく切なく鳴り響くギター。パッと聴いた感じではなりふり構わず全力疾走してるんだけど、実は音の構成や鳴り方が実に巧妙。メロディもしっかりあって肌触りは絶妙にポップ。これで興奮しない人はいるの?素晴らしいです。BOATファンの僕としては「ホーンが前に出すぎだよ!ギターをもっと聞かせて!」なんて気持ちもないわけじゃないけど、これはこれでかっこいいんだよなあ。2曲目『SONATA
OF THE SUMMER』はDCPRGみたいなポリリズムで狂ったジャズロック、3曲目はBOAT時代の『NATSUNO
MUJINA』のセルフカバー。こんなのを聴かされたらアルバムに期待するしかないじゃないの!ジャズ・インプロヴィゼーション系のバンドが好きな人は是非是非。
個人的にはもっとギターに大活躍して欲しいし、ボート時代みたいに歌物もやって欲しい気持ちもあるけど、やっぱりかっこいいんです。いい作品です。特にアルバム後半の叙情性が強い曲が良かったです。夏の終わりにも似た叙情性。ライブでの定番『PILLS
TO KILL MA AUGUST』が入ってなかったのは残念だなあ。
ただ、ちょっとボートから大ファンの僕としては期待しすぎてたかなあ。まずライブ音源に音を重ねるっていうんじゃなく、ちゃんと練ってスタジオ録音して欲しかった。ライブアルバムはまた別のときに出せばいいからさあ。ボート時代の『RORO』みたいな緻密に練った作品が聴きたかったなあ。何かのインタビューでライブ音源にフルートとかを重ねたってのを読んで、それも期待してたんだけど、それも目立たない程度だし。あと、『NATSU
NO MUJINA』はシングルに入ってたのと同じトラックだし(ミックスは若干違うかな?)、『PILLS
TO KILL MA AUGUST』はこれはこれでいいけど、個人的にはボート時代のほうが・・・。
SPANGLE CALL LILLI LINE、クラムボン、空気公団、羅針盤、TSUKI
NO WAなどの“うたもの”から、ACOUSTIC
DUB
MESSENGERSやTORTOISE、そして、はっぴいえんど好きな人まで、いろんな人にお薦め。
NEW AGE STEPPERS
『NEW AGE STEPPERS』
UKダブの総帥でプライマルスクリームから日本ではAUDIO
ACTIVEやACOのプロデュースも務めていたエイドリアン・シャーウッドが率いるON-U
SOUNDの第一弾アーティスト、NEW AGE
STEPPERSの1stアルバム。80年発表(2003年に復刻CDが発売)。スリッツやポップグループ、P.I.L.、マーク・スチュワートなど当時のニューウェーブ、ポスト・パンクの大物達もこぞって参加。
ニルギリスのリミックス盤『スカッシュ』と同時で発売されたシングル。タワレコとHMVの限定発売で、それぞれ3曲目のリミックスを行ってるアーティストとジャケットの色が異なります。タワレコ盤はFORCE
OF NATURE、HMV盤はDEV LARGEによるリミックス。また、どちらにもPVを収めたDVDが付属。3曲収録&DVD付きで1200円とお買い得。シングルにPVを収録したDVDを付けたりするのは売り上げアップの狙いもあるんだけど、値段は他のシングルと変わらないのにDVDが付いてると素直に嬉しい。
そして2曲目の『BLACK JOE』はジャニス・ジョップリンと80年代ニューウェーブが出会ったような不思議な曲。ラブ・サイケデリコの進化系みたいな印象かな。とにかくアコギの響きとソウルフルな歌がたまらなく良い。タイトル・トラックも良かったけど個人的にはこの曲のほうが好きかな。3曲目はこの曲のリミックス。僕が持ってるのはタワレコ盤でFORCE
OF NATUREのリミックスなんだけど、ただブレイクビーツに乗せただけって感じで悪くはないけど面白みがなかった。HMV盤のほうはどうだったんだろ。
最近のマッシュアップとかあんまり知らないけど、この前、ファッションショーで使われてたアウトキャスト『HEY
YA』とクイーンの『WE WILL ROCK YOU』マッシュアップはかっこよかったなあ。移籍したレコード会社の戦略なのか最近やたらとマッシュアップを売りにしてる感のあるニルギリス。ちょっと前には渡辺美里の『マイレボリューション』をマッシュアップした曲をタワレコ限定でリリースしてたけど、今回はあの『AMAZING
GRACE』(曲名は知らなくても絶対聴いたことあるはず)をマッシュアップ。
このアルバムは結構ポップな曲が多め。だけど、演奏も歌もアグレッシブで、カッコイイ。M-1『OMOIDE
IN MY HEAD』、M-3『センチメンタル過剰』、M-4『SEPTEMBER
GIRLFRIEND』、M-5『IGGY POP FUN CLUB』、M-6『水色革命』、M-9『我起立唯我一人』などポップな良曲揃い。個人的には後期の曲の方が遥かにいいと思うけどね。ナンバーガールのポップな側面は正直、そんなに優れてるとは思えない。
最後のライブとなった札幌でのライブを収録したライブアルバム。
とにかくメンバーも客もテンションが高い。熱気がこっちまで伝わってくる。
全21曲。アンコールは無し。
初期の曲が多めで、ストレートな演奏が多い。
演奏の質は今までのライブ音源の中で一番高いと思う。
最後の『IGGY POP FUN CLUB』にはなんか感動。