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NAGISA COSMETIC

『NAGISA COSMETIC』
女の子向けのファッション雑誌『CUITiE』で読者モデルをやってたり、スナップ雑誌『FRUiTS』にもたびたび登場してた市川渚ちゃんと、カプセルの中田ヤスタカによるユニットです。読者モデル時代に一回、ちょこっと話したことあるんだけど市川渚ちゃん、めちゃくちゃ可愛いです。やばいくらい可愛いです。歌声のほうもその可愛さがそのまま出たようなキュートボイス。危うさをカバーして余りあるキュートボイス。

トラックを作ってる中田ヤスタカは一応、ナギサ・コスメティック名義なんでカプセルとは違うことをやったりするのかなって思ってたんだけど、フタを開けてみたら、まんまカプセル・サウンドでした。ボッサ、ラウンジ、ジャズ、ハウスなんかをポップにハッピーにスタイリッシュに消化&昇華。早い話が、カプセル featuring 市川渚だね。他アーティストの作品でも自分の色が出まくりなあたり、やっぱり中田ヤスタカは小西康陽の血を引き継ぐ男なのかもね。
NAHT

『NALLOW WAYS』
95年結成、日本が誇るエモコア・バンド(だと勝手に僕が思ってる)、NAHTがbloodthirsty butchersの吉村氏のプロデュースによるEPなどに続いて、99年に大阪のTIME BOMB RECORDSからリリースした1stアルバム。この頃はバイオリンのYASUKOもまだ加入していなくて意外とストレートなエモも聴かせてくれます。JAWBOXとFUGAZIを足して2で割って、そこに泣きの要素をたっぷりと足したような作品。

2枚目のアルバムに比べると目新しさはそれほどないけど、演奏力、メロディ、アレンジなど、どれを取っても十分に世界に通用するレベルだと思う。ストレートでテンポも速めな勢いのあるナンバーから変拍子を用いたカオティックなナンバー、そしてPELEやTRISTEZAなんかに通じるようなアコースティックなインストや、ジャジーでダビーなインストまで曲調も様々。全英語詩なんだけど若干、英語の発音が悪くてちょっと残念だけど、その辺を気にしないんだったら、エモ好きな人は安心して楽しめるんじゃないかな。傑作。
NAHT

THE SPELLING OF MY SOLUTION
バイオリンのYASUKOを正式メンバーに加えたNAHTが2000年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは元JAWBOXのJ.ROBBINSが行っています。全編でバイオリンが歌いまくっていて前作とはガラっと違った雰囲気に。

複雑に構成された壮大なスケールの楽曲。そこに美しいメロディが重なり合う。静と動。ダイナミックさと繊細さ。大人っぽさと少年っぽさ。それらの対比がやたらとドラマチック。SEIKIの儚くエモーショナルな歌声が涙を誘い、そこにYASUKOの流麗なバイオリンが追い討ちをかけるように加わってもう大泣きしてしまいそうになります。泣きメロっていう部分では前作のほうが上かもしれないんだけど、なんていうかバイオリンが加わったことによって生まれたフェロモンみたいなものが心の琴線と涙腺を刺激しまり。エモ好きな人はもちろん、ポストロック好きやシガーロスを好きな人にもお薦め。UKロック好きな人にも響くような普遍性もあると思う。今作も傑作です。
NANO MACHINE

『YCX+3』
元BACKBONE(ヤバいハードコアバンド)のshintarou yaeとスタジオミュージシャンtoru satoによる2人組、ナノマシーンの初音源。toeのリミックスとかもやってる人たちです。

音のほうは叙情的なエレクトロニカ〜ポストロック×ニューウェーブって感じかな。ところどころボーカルも入ります。実験的な要素が強いんだけど、メロディは意外とポップで聴きやすい感じ。

個人的にはもう一押し何が欲しいなあ。
NANO MACHINE

『GEMINI』
ナノマシーンの初のフルアルバム。エレクトロニカ〜ポストロック×ニューウェーブっていう基本要素は健在。民族音楽やプログレ、現代音楽などの要素も感じられます。

プログレッシブな曲作りに緻密な音構築、叙情的なメロディ・・・全体的に凄く美しい作品です。

個人的には少し毒が欲しくなるけど好きな人は好きでしょう。
NAOMI & GORO

TURN TURN TURN
ムースヒルとしての活動も知られ、最近ではクラムボンの原田郁子のソロアルバム『ピアノ』にも参加していたギタリスト、伊藤ゴローと布施尚美によるボッサ・ユニットの1作目です。

ほとんどアコースティックギターだけをバックに布施尚美が涼しい歌声を聴かせます。これ以上ないくらいにシンプルで温かみのあるボッサ・サウンド。クラブよりもカフェが似合う感じね。ジョアン・ジルベルト他5曲のカバーとオリジナル4曲を収録してるんだけど、原曲を知らない僕にはカバーとオリジナルとの区別が付かないです。そのくらい自然な感じ。日本人って器用だなあ。ギターの音色がホントに素敵です。100均で買ってきた紅茶もこの作品があれば美味しく飲めるね。
NAOMI & GORO

『PRESENTE DE NATAL〜BOSS HAVA CHRISTMAS〜』
友達がクリスマス・プレゼントにくれたナオミ&ゴローのクリスマス企画盤です。

ボッサでクリスマス。『WINTER WONDERLAND』や『SILENT NIGHT』などのクリスマスの名曲やブラジルのクリスマス・ソングをボッサでカバーしてます。オリジナルのクリスマス・ソングも2曲収録。ファーストアルバム同様、ほとんどシンプルなアコースティックギターとボーカルのみで構成されてて無駄な音は全然入ってないです。クリスマスの企画物っていうと割とワイワイしたパーティー感覚のものが多いけど、これは凄く落ち着いた感じだね。カバーされてるのは名曲ばかりだし、ギターの音色も歌も文句なしに素敵。付属の人気イラストレーター、石塚しづかさんの書き下ろし絵本も素敵な感じ。ただ、実際にクリスマスの時期に1人で部屋で聴いてると、切なすぎて無性に寂しくなるという困った作品です(笑)
NAOMI & GORO

『BON BON』
ナオミ&ゴローのセカンド・アルバム。相変わらず素敵にボッサしてるんだけど、今作はゲストとしてピアノに羽毛田丈史、チェロにanonymassの徳沢青弦、フルート&サックスにカセットコンロスの山上一美を迎えて、これまでよりもほんのちょっとだけカラフルな音を聴かせてくれます。

僕はそれほど本家本元のボッサを聴き込んでるわけじゃないけど、この人たちのボッサはホントに素敵。なんか他の日本人でボッサをやってる人にありがちな「あたしたちお洒落よね」みたいな雰囲気が全くないんだよね。わざとらしくないというか、ただただ素直な音で、とっても味わい深い。聴き手が想像を広げれるような隙間がいっぱいあるのもいいね。ただ欲をいえば、もっと日本語の曲が聴きたいなあ。
NAOYUKI ICHIYAMA

『DIRECTIONS』
THE BLUE HERBのレーベルからリリースの1stアルバム。

ブルーハーブのレーベルと聞いてヒップホップと思いきや、全編インスト、メロディアスなエレクトロニカ。ヒップホップ経由の太いビートに、キラキラ感のある電子音。そしてポップで美しいメロディ。同じレベールのO.N.Oのインスト作品は「陰」って感じだけど、こっちは「陽」。浮遊感もあって、気持いいです。

特に目新しいところや飛びぬけたところはないけど、凄く聴きやすいんで、エレクトロニカ初心者にはお薦め。
nathalie.gif

NATHALIE WISE

『NATHALIE WISE』

無期限活動停止中の東京NO1ソウルセットのビッケが高野寛、斎藤哲也らと結成したバンド。

斎藤の切ないピアノと高野の透き通るようなギターやテルミンが美しい音響世界を作りだし、そこにビッケの”言葉”が乗る。敢えてドラムを排したこともあってビッケの言葉が一段と心に響く。

ソウルセット時代と比べて、ビッケの言葉は変わった。『目をつぶることが出来ない程の闇の中 僕は飛び出してゆく 想い出の言葉たちの余韻だけをそう引きずりながら 戻る場所がもうなくても そこに君が居なくても声を上げて探し続ける 新しい言葉 吐き続ける』
NATHALIE WISE

『FILM SILENCE』
NATHALE WISEの1stフルアルバム。

ギター、ピアノ、弦楽器による限りなくシンプルな演奏に、BIKKEの唯一無二なポエトリー・リーディング。美しすぎる音世界。映画みたいなサウンド。音だけで映画以上に映像を浮かばせる。今作では、高野がボーカルを取り、BIKKEと交互に出てくるという形が増えた。そのことによって曲に抑揚が付いて、メロディが強調。前作に比べると格段にポップになっています。

また、M-3『風越し』では、小泉今日子のポエトリーリーディングをフィーチャー。軽快なアコースティック・サウンドに高野寛の甘いボーカル、BIKKEのポエトリーリーディング、小泉今日子のポエトリーリーディングの掛け合い。凄く良い。あと、M-9『真昼の誓い』では、坂本美雨の透明なボーカルがフィーチャーされています。BIKKEのポエトリーリーディングは相変わらず素晴らしいし、高野寛のボーカル、全編に大幅に使われているピアノとバイオリンも素晴らしい。全編、水に包まれて眠っているような心地良さ。傑作です。


NATHALIE WISE

『RAISE HANDS HIGH』
ナタリーワイズが以前から親交の深かったフィッシュマンズの『LONG SEASON』を彷彿とさせる1トラック(実際は13曲だけど全部繋がってます)37分、組曲形式のアルバム。クラムボンが全面参加してるんだけど、結構クラムボンの色が強く出てるような印象。これまでほとんどビートレスでやってきた彼らだけど、クラムボンの伊藤大助によるドラムが大々的に導入されてるし、途中にはディストーションギターが大暴れのパートもあったり、これまでのナタリーワイズとはちょっと違います。

クラムボンによるリズム隊に、斉藤哲也による柔らかいピアノとanonymousの徳沢青弦のチェロを始めとする美しいストリングス。高野寛が優しく歌い、ギターを切なく奏でる。クラムボンの郁子ちゃんは素敵にコーラス。そして極めつけは心にグッとくるビッケのポエトリー。それぞれの個性、感性、才能が重なり合い、ぶつかり合い、化学反応を起こして、美しく壮大な物語を構築しています。てか、これはホント名曲だよ。37分間で全然飽きさせないっていうか、逆にもっと聴きたいよ!って思わせるような。僕はもう何度も何度もリピートして聴いてます。フィッシュマンズとかクラムボンとか好きな人は聴いてみるといいと思う。
NATSUMEN

『KILL YOUR WINTER!!!』
05年3月3日には初のアルバムをリリースしたナツメンの限定シングル。ナツメンというのはですね、僕の好きなバンド・ベスト3に入るくらい好きなバンド、BOATの中心メンバー、A×S×Eが率いるインストバンド。他のメンバーには同じくBOATからアイン、現ビートクルセイダースのドラムもやってるマシータ、最近ではYUKIに曲を提供したりしてる元カナビスのキーボーディスト、蔦谷恒一、あとベースの山本昌史、ホーン隊が3人。正直、これ以前のメンバーでの音源も聴いてみたかったんだけど、これもかっこいいです。

特に1曲目の『NEWSUMMERBOY』、とんでもない速さで複雑に疾走しまくるドラムにうねるベース、傍若無人に暴れまくるホーン隊、時には繊細に時には凶暴に美しく切なく鳴り響くギター。パッと聴いた感じではなりふり構わず全力疾走してるんだけど、実は音の構成や鳴り方が実に巧妙。メロディもしっかりあって肌触りは絶妙にポップ。これで興奮しない人はいるの?素晴らしいです。BOATファンの僕としては「ホーンが前に出すぎだよ!ギターをもっと聞かせて!」なんて気持ちもないわけじゃないけど、これはこれでかっこいいんだよなあ。2曲目『SONATA OF THE SUMMER』はDCPRGみたいなポリリズムで狂ったジャズロック、3曲目はBOAT時代の『NATSUNO MUJINA』のセルフカバー。こんなのを聴かされたらアルバムに期待するしかないじゃないの!ジャズ・インプロヴィゼーション系のバンドが好きな人は是非是非。
NATSUMEN

『ENDLESS SUMMER RECORD』
活動休止中のボートのアセとアインを中心に結成されたナツメンのファーストアルバム。ボートはあらゆるジャンルをごちゃ混ぜにした変態的で予測不可能なアレンジに激キャッチーなメロディ、和洋中な歌詞、男女混声ボーカルが素敵すぎるバンド(個人的には最も好きなバンドのひとつ)だったんだけど、こちらナツメンは歌が入っておりません。インストです。プログレというよりフリージャズ寄りな、でもロックばりにダイナミックな音を聴かせてくれます。あのロザリオスの中村達也もライブを見て惚れたらしく、ゲストでドラムを叩いてます。変拍子を多用したリズム隊の上でラッパがファーファーと狂ったように鳴ってます。混沌としてます。でも、その中に流れるのは美しい極上のメロディ。狂気やカオスと美しさのギャップ、こういうのに人間は弱いんです。普段、インストを聴かない人までは引き込めないかもしれないけど、これは病み付きになります。

個人的にはもっとギターに大活躍して欲しいし、ボート時代みたいに歌物もやって欲しい気持ちもあるけど、やっぱりかっこいいんです。いい作品です。特にアルバム後半の叙情性が強い曲が良かったです。夏の終わりにも似た叙情性。ライブでの定番『PILLS TO KILL MA AUGUST』が入ってなかったのは残念だなあ。


NATSUMEN

『NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER XXX!!』
ナツメンの2作目です。最初に言っとくけどメチャクチャかっこいいです。興奮します!アガります!圧倒的な狂気と美。カオティックな音の中に潜む叙情的なメロディ!泣けます!体が自然に動き出します!ギターかっこよすぎ!リズム隊もヤバイ!もうずるい!こんな音を鳴らしてるバンドは世界中探してもなかなかいないでしょう。楽曲的にもテンション的にも個人的には1作目よりこちらをお薦めします!!!

ただ、ちょっとボートから大ファンの僕としては期待しすぎてたかなあ。まずライブ音源に音を重ねるっていうんじゃなく、ちゃんと練ってスタジオ録音して欲しかった。ライブアルバムはまた別のときに出せばいいからさあ。ボート時代の『RORO』みたいな緻密に練った作品が聴きたかったなあ。何かのインタビューでライブ音源にフルートとかを重ねたってのを読んで、それも期待してたんだけど、それも目立たない程度だし。あと、『NATSU NO MUJINA』はシングルに入ってたのと同じトラックだし(ミックスは若干違うかな?)、『PILLS TO KILL MA AUGUST』はこれはこれでいいけど、個人的にはボート時代のほうが・・・。

まあ、不満もあるけど、なんだかんだで聴きまくってます。何度聴いてもしびれる!このギターとリズム隊と鍵盤とホーンが一体になった高揚感、実際に聴いてみないと伝わらないだろうなあ。聴いて気に入ったらライブにも行ってみてね。きっともっと興奮できるから!ポストロック好きな人にもメタル好きな人にも聴いてもらいたいです。
N.E.R.D.

『IN SEARCH OF...』
常に革新的でありながらも、日本での小室哲也やつんく並に米国でヒット曲を連発させてきたファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴによるプロデューサー・チーム、ネプチューンズが古くからの友人、シェルドン・ヘイリーを加えてN.E.R.D.(エヌ・イー・アール・ディー)名義で2002年にリリースした作品。

ネプチャーンズでのプロデュース・ワークのほとんどはR&Bやヒップホップなんだけど、ここで鳴ってるのは意外にもロック然とした音。とは言っても、やっぱりネプチューンズ。根本にはR&Bやヒップホップの要素も感じられるし、過去のロックの要素を大幅に取り入れつつも新しいアイデアがいっぱい詰め込まれた革新的な作品となっています。完成度の高さもさすがとしか言いようがない。

実はこの作品は最初、全編打ち込みによるデジタル・サウンドで制作されたらしいんだけど、それを廃盤にしてトラックをスタートラック・レコーズのギターバンド、スパイモブによるバンド・サウンドに差し替えて発売されている。ロックバンドがR&Bやヒップホップの要素を取り入れた曲をやるのと真逆の工程だね。どおりで普通のロックバンドが鳴らす音とは一味違う音になってるわけだ。
N.E.R.D.

『FLY OR DIE』
N.E.R.D.の2004年リリースの2作目。前作も良かったし、2003年にリリースされたネプチューンズのプロデュースによるコンピ盤も素晴らしい出来だったけど、個人的に今作はそれ以上の出来。そう感じるのは今作がこれまで以上にロックしてるからかな。なんだかんだ言ってロックが一番好きな僕にはたまらない。

前作は初めにデジタル・サウンドで制作されたことも影響してるのかR&Bやヒップホップの要素が根本に感じられたんだけど、今作は根本にあるのがロック。いや、少なからずR&Bやヒップホップの要素もあるし、ファンク性やニューウェーブの要素だって感じられるんだけど受ける印象は断然ロック。

ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、ニルヴァーナ、ベック、プリンス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、E.L.O.、ギャング・オブ・フォー、アウトキャストなどなど、の良いとこ取りな音があざといくらいの完成度で絶妙のポップ感と革新性を持って鳴っています。上述したようなバンドが好きな人は聴いてみる価値があるんじゃないかな。古いロックが好きな人もモダンなロックが好きな人も楽しめるはず。もう売れっ子プロデューサー云々、商業的であるとかないとか、そういう次元からは逸脱したロックの名盤だと思う。
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NEU!

『NEU!』

ジャーマン・ロック、NEU!の1stアルバム。

M-1『HALLOGALLO』が凄く良い。単調なビート、1コードでリズムを刻むギター。その間を、ふわふわとしたメロディの電子音が舞って心地良い。ROVO好きな人にもオススメ。

M-2『SONDERANGEBOT』は金属音をコラージュした音響作品。M-3『WEISSENSEE』はM-1をゆったり穏やかにしたような曲。M-4『IN GLUCK』は水の音をコラージュしたアンビエントな音響作品。M-5『NEGATIVELAND』は工業ノイズを使った曲。M-6『LIEBER HONING』は牧歌的な曲。今でも十分通用するような実験的な作品。

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NEU!

『NEU!2』

ハンマービートの元祖NEU!(ノイと読む)の2ndアルバム。

ひたすら単調なビートとギターカッティングを主軸としつつ、様々なスタジオエフェクトによってコラージュするという1stでのスタイルに加え、テープの早回し、遅回しによって別曲として成立させる方法を具象化した。この手法は後にさまざまなアーティストに影響を与えた。このアルバムの5曲目以降は同一曲のテープの回転数を変えただけの曲が続くが、驚くほど曲の印象が変わっていて面白い。しかも、それでいてかっこいい。とても30年近く前の曲とは思えない。今でも十分、刺激的な音。
NEUMA

『窓』
元はっぴいえんどで、今は作詞家、プロデューサーとして活躍する松本隆が立ち上げたインディーレーベル「風待レコード」からのリリース第一弾。NEUMAのメンバーはCUVA CUVAの作品などに参加したりしてきた女性ボーカルの柴理恵。中国・ウイグル自治区芸術学院でさまざまな弦楽器を学んだギターの湯川寅彦。ケミストリーから小西康陽まで、幅広く活躍しているアコーディオンの佐藤芳明。TSUKI NO WAメンバーとしても活躍中のコントラバスの守屋拓之。そしてACOUSTIC DUB MESSENGERSのメンバーでもあり、ハナレグミやエゴラッピンのサポートとしても活動しているドラムの菅沼雄太、という実力派5人。

アコギ、アコーディオン、ピアノなどの生楽器を中心に、シンプルなんだけど深い深い音世界。そこに少しSPANGLE CALL LILLI LINEを彷彿させるような声質の優しく包み込むようなボーカル。幻想的で透明感溢れるサウンド。こういう所謂“うたもの”サウンドはただただ静かに優しくなりがちだと思うんだけど、このNEUMAは時折、激しさやエモーショナルさが顔を覗かせる。この優しさと激しさのバランスが絶妙。

ホントに歌も良いし、ベースとドラムのアンサンブルも素晴らしい。そしてアコーディオンがホントにいい味を出してる。傑作の“うたもの”作品。これでメロディの質がもっと上がると本当に素晴らしい音世界が生まれると思う。

SPANGLE CALL LILLI LINE、クラムボン、空気公団、羅針盤、TSUKI NO WAなどの“うたもの”から、ACOUSTIC DUB MESSENGERSやTORTOISE、そして、はっぴいえんど好きな人まで、いろんな人にお薦め。


NEW AGE STEPPERS

『NEW AGE STEPPERS』
UKダブの総帥でプライマルスクリームから日本ではAUDIO ACTIVEやACOのプロデュースも務めていたエイドリアン・シャーウッドが率いるON-U SOUNDの第一弾アーティスト、NEW AGE STEPPERSの1stアルバム。80年発表(2003年に復刻CDが発売)。スリッツやポップグループ、P.I.L.、マーク・スチュワートなど当時のニューウェーブ、ポスト・パンクの大物達もこぞって参加。

レゲエ・テイストのルーツ・ダブなんだけど、もう気持ちいいのなんの。一音一音が素晴らしいです。程よくアヴァンギャルドでポップでハイになれて幸せになれる。まさに至福のサウンド。元スリッツのアリ・アップがボーカルをとる1曲目の『FADE AWAY』から最後までホント最高。一部の隙もありません。もうこれはダブの名盤中の名盤って言ってもいいんじゃないかな。ジャケットもいい感じだし一家に一枚。ダブに興味がある人は聴いて損はしないと思う。あと、ポップグループやP.I..L.なんかと比べるとカナリとっつきやすさもあると思うんで、当時のニューウェーブやダブの入門としてもバッチリ。
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NIKAKOI

『SISTRICHA』

映像、音楽などのクリエイター集団「GOSLAB」のメンバーでもあるNIKA MACHAIDZE(読めない・・・)のソロプロジェクト、NIKAKOIの1stアルバム。

全体的にゆったりとした甘くファンタスティックなエレクトロニカ。暖かく柔らかいノスタルジックな電子音でアブストラクトなビートが絡み合う。音質も凄くいい。ソウルフルなボーカルをフィーチャーした曲もあるけどインストのほうが良かったな・・・

インストの曲は質が高くてオススメです。mumが好きな人は気に入ると思います。

NIKAKOI

『SHENTIMENTAL』
NIKAKOIの2ndアルバム。

変則ぎみのビートにキラキラした美しくてメロディアスな上もの。APHEX TWIN直系のエレクトロニカ・サウンドなんだけど、音の粒一つ一つが凄く綺麗で心地良い。ビートも絶妙。ため息が出るくらい美しい作品。

3曲、儚い男性ボーカルをフィーチャーした曲があるんだけど、個人的にはイマイチだった。インストの曲は最高。オリジナリティはあまりないけど、この手のサウンドの中ではカナリ質が高い作品だと思います。
NIOBE

『RADIOERSATZ』
ケルン在住のイヴォンヌ・コルネリウスのユニット、NIOBEのTOMLABからリリースの作品。TOMLAB 14。

生楽器、ストリングスなどと電子音などを抽象的に組み立てた、とても不思議な音世界。
そこに悲しい歌。何十年も昔の音楽のようでもあり、未来の音楽のようでもあります。
暗く冷たい、そして不思議な独特のサウンド。


NIRGILIS

『テニス』
大阪を拠点として生まれた女2人男3人から成るユニット、ニルギリスの1stアルバム。 様々なジャンルを吸収したクラブミュージック寄りのトラックに、ソウルフルな女性ボーカル。CIBO MATTOをもっとソウルフルにした感じかな。ボーカルの声はちょっとUAに似ています。

M-1『サンダー』は、エモーショナルでソウルフルなエレポップ。ギターの使い方や、DUB処理がいい感じ。M-2『アカリ』は、ヴィブラフォンのループを用いた、クールなブレイクビーツ・ポップ。M-3『オドレミ』は、80年代風なハウス・ポップ。踊れるトラックにUAを彷彿させるようなソウルフルなボーカル。かっこいい。M-4『JU JU』は、ちょっとCHARAなんかを思わせるような穏やかでメロウなバラード。M-5『ソプラノ』は、ロック、ソウル、ダンスミュージックなど飲み込んだニルギリスならではの曲。M-6『サンダーU feat モユニジュモ』は、M-1のアブストラクト・ブレイクビーツなリテイクに、イルリメのモユニジュモのラップ。これはほとんどイルリメの曲みたいな感じ。M-7『ヤングハロー』は、アコースティックで疾走感のあるロックチューン。凄くポップでキャッチーなんだけど、間奏で急にノイジーになったりして面白い。ちょっとSPANGLE CALL LILLI LINEっぽいかな。M-8『コケティッシュ』は、CIBO MATTOをもっとキャッチーにしたような感じのブレイクビーツ・ポップ。M-9『RIGHTHAND』は、スペーシーなシンセに太いベース、そこにアコギ。不思議な雰囲気のインスト。M-10『KISS』は、60年代風なアコースティック・バラード。

全10曲がすべて全然違うタイプの曲で、このバラバラ感がもしかしたら駄目な人は駄目かもしれないけど、好きな人はトコトン好きになるんじゃないかな。1曲1曲の完成度はビックリするくらい高いしね。1枚目にして大傑作のポップ作品。CIBO MATTOやDRACO、あとEGO-WRAPPIN'、LOVE PSYCHEDELICO、CHARA、UA・・・クラブミュージック好きからJ-POPを好きな人まで色んな人にお薦めです。
NIRGILIS

『スカッシュ』
ニルギリスのリミックス・アルバム。参加リミキサーは海外からHOOD、JOAN OF ARKのTIM KINSELLA、ANDY CHASE、国内からはSPANGLE CALL LILLI LINE、KAGAMI、BOaTのAxSxE、ビイドロなどとありえないくらいに豪華。

M-1は『サンダー』をUKのポストロック×UKロック・バンド、HOODがリミックス。やたらとカッコいい変拍子ドラムにピアノもフィーチャーしたポストロックに岩田アッチュのボーカルが見事にマッチ。原曲のエレポップ感は消えて全く違うタイプの曲になってるんだけど全然、違和感はなくて、むしろカッコいい。M-2は『アカリ』JOAN OF ARKのTIM KINSELLAがリミックス。原曲の雰囲気を残しつつもグチャグチャに解体してTIM KINSELLA流にエクスペリメンタルに構築。M-3は『JUJU』をカナダ出身のポップ職人、SPOOKEY RUBINがリミックス。割と原曲に近いリミックスなんだけど、少しテンポアップ、そして少しポップ度アップ。シンプルだけど、しっかりと練られたポップ・リミックス。M-4は『コケティッシュ』をオランダのダブ・ユニット、TWILIGHT CIRCUS DUB SOUND SYSTEMがリミックス。原曲のポップ感を残しつつ、程よくスモーキーで、ひんやりとしたダブ・リミックスに。M-5は『アカリ』SPANGLE CALL LILLI LINEがリミックス。シカゴ音響以降のバンド・サウンドに美しい女性ボーカル。もろにSPANGLE CALL LILLI LINEなリミックス。面白みはないけどメチャクチャはまってて凄くカッコいい。ニルギリスの1stアルバム『テニス』でも少しSPANGLE CALL LILLI LINEを思わせるようなところもあったけど、やっぱり通じるところがあるんだな。M-6は『コケティッシュ』KAGAMIがリミックス。歌はそのまま残してアッパーな4つ打ちテクノにリミックス。踊れる感じで普通にカッコいいけど、ありがちなリミックス。聴く前から想像してた通りの感じ。M-7は個人的に一番楽しみにしてた『KISS』AxSxEによるリミックス。原曲の演奏は残しつつ、ボーカルを排してAxSxE流の美しくドラマチックなインスト・ロックに。これは泣ける。期待通りの素晴らしいリミックスだった。M-8は『テニス』ビイドロがリミックス。テンポが速くなったり遅くなったり、ぶっ壊れたピアノや嵐の音も重なって変態的ポップスに。M-9の『アカリ』のリミックスは今作中、僕が唯一知らなかったアーティスト、DECODER & SUBSTANCEがリミックス。調べてみるとイギリスのKOSHEENっていうダンス・ユニットの人らしい。このリミックスは約8分に及ぶプログレッシブ・ハウス。M-10はRIGHTHANDを大阪のヒップホップ・ユニット、韻踏合組合のメンバーが原曲のトラックをバックにラップ。意外性は今作中NO.1。M-11は『KISS』をTAHITI80のプロデューサーでIVYのメンバーでもあるANDY CHASEによるリミックス。ANDYらしく、柔らかく暖かいポップスに。M-12は『ヤングハロー』を東京の男女2人組、ON BUTTON DOWNがリミックス。甘く切ない轟音ギターサウンドに、これまた甘く切ない岩田アッチュの歌声が乗る。とっても素敵でずっとずっと続いて欲しいなって思う。

ニルギリスはオリジナル作品も雑多性に富んでいて、次々登場するカラフルなサウンドが楽しいんだけど、このリミックス・アルバムはより雑多性に富んでいて凄く楽しかった。原曲を知らなくても楽しめる作品だと思うな。原曲を知ってたら、その5倍くらい楽しいけど。groovisionsによるジャケットもポップでキュートでこれまた楽しい。
NIRGILIS

『VUNA』
ニルギリスのリミックス盤『スカッシュ』と同時で発売されたシングル。タワレコとHMVの限定発売で、それぞれ3曲目のリミックスを行ってるアーティストとジャケットの色が異なります。タワレコ盤はFORCE OF NATURE、HMV盤はDEV LARGEによるリミックス。また、どちらにもPVを収めたDVDが付属。3曲収録&DVD付きで1200円とお買い得。シングルにPVを収録したDVDを付けたりするのは売り上げアップの狙いもあるんだけど、値段は他のシングルと変わらないのにDVDが付いてると素直に嬉しい。

曲のほうだけど、タイトル・トラック『VUNA』は反復するリズムにシカゴ音響派に通じるような生演奏の心地よい音色、そこにUAを彷彿とさせるような憂いのある歌声。アップテンポでもないし、激しい演奏をしているわけでもないんだけど不思議な高揚感があります。SPANGLE CALL LILLI LINEとかON BUTTON DOWNとか好きな人はきっと気に入ると思う。

そして2曲目の『BLACK JOE』はジャニス・ジョップリンと80年代ニューウェーブが出会ったような不思議な曲。ラブ・サイケデリコの進化系みたいな印象かな。とにかくアコギの響きとソウルフルな歌がたまらなく良い。タイトル・トラックも良かったけど個人的にはこの曲のほうが好きかな。3曲目はこの曲のリミックス。僕が持ってるのはタワレコ盤でFORCE OF NATUREのリミックスなんだけど、ただブレイクビーツに乗せただけって感じで悪くはないけど面白みがなかった。HMV盤のほうはどうだったんだろ。

そして、PVには映画やドラマ、バラエティで活躍中の小西真奈美が参加してたりします。凄く可愛い(笑) めちゃくちゃ余談だけど、小西真奈美が出演してるバラエティ番組「ココリコ・ミラクルタイプ」の番組マスコット、ミラクルさんの声を担当してるのがピエール瀧だって、みんな知ってるのかな?僕は10回以上観てるのに、つい最近知って驚きました。

そんな、このシングルに関係ない話はさておき、このシングルを聴いて思うことは、とにかく何もかもが巧いなってこと。演奏、歌、アレンジ、曲作り、アートワーク、そして売り方まで巧い。もちろん売り方に関してはスタッフの力もあるんだろうけど、ホント凄いバンドですよ。
NIRGILIS

『真夜中のシュナイダー』
大阪出身、女×2、男×3から成るニルギリスのメジャー第1弾シングル。今作ではプロデューサーにホッピー神山を迎えています。

タイトル・トラックの『真夜中のシュナイダー』はキュートで80年代ニューウェーブ・テイストの四つ打ちダンス・ポップ・ナンバー。ジュシーフルーツの現代版みたいな感じの曲で、こういうタイプの曲にはロリ声が乗りがちだと思うんだけど、ここではソウルフルで力強さのある歌声が乗っていて非常に高揚感のある仕上がりになっています。凄くポップなんだけど、しっかりとグルーヴ感があってフロア仕様にも全然いけると思う。完成度高し。カップリングに収録されている以前、関西限定で販売されていた幻のソウル・ポップ・ナンバー『ZERO』、変態ダブ・ニューウェーブ・ポップな『サンシャイン・ガール』も高品質。さまざまなジャンルを取り入れてるんだけど、難しくはなりすぎず肌触りはとってもポップ。それでいて程よく毒もあるっていうニルギリスの魅力が如何なく発揮されたシングルとなっています。

あと彼らの魅力は曲調の幅が驚くほど広い部分にあると思うんだけど、今作ではただバラバラになるんではなくて、芯のあるバラバラになっている印象。その辺はプロデューサー、ホッピー神山の力が大きいのかも。

そして、さらに今作はオリジナル曲3曲の他に井上薫によるタイトル曲のアンビエント・ダブなリミックスも収録。これまた素敵な仕上がりで、もう大充実のシングル。ジャケットも好きだな。
NIRGILIS

『KING
アイススケート・フォー・ライフ
LEMON』
ニルギリス、メジャー2枚目となるシングルはなんとトリプルA面。まあ、そんな宣伝文句みたいなのはどうでもいいんだけど、これが本当にどれも完成度高し。3曲とも全然タイプの違う曲なんだけど、いずれもがポップで毒があって踊れるっていうニルギリスの魅力を前作以上に突き詰めた良質ポップになっています。

M-1『KING』は前作と同じくホッピー神山がプロデュース。ちょっと昔のBJORKを思わせるようなストリングスを用いたドラマチックなダンス・ナンバーで、前々作『VUNA』とも前作『真夜中のシュナイダー』ともまた違う新しいニルギリスの世界が広がっています。テクノ以降のリズムに美しいアルペジオ、スリリングなストリングス、そして、UAを思わせるようなソウルフルな歌声。メロディーは凄くキャッチーなんだけど、しっかりとしたグルーブ感があって踊れる感じ。

そのポップだけど踊れる感じはセルフ・プロデュースによるM-2『アイススケート・フォー・ライフ』でも健在。こちらはルーツロックに近いシンプルなアレンジでキャッチー具合は『KING』以上。それこそヒットチャート上位に入っててもおかしくないくらいキャッチーなんだけど、しっかりグルーヴィー。1回聴いただけで頭から離れなくなって、気づいたら口ずさんでしまいそうなくらいにポップなんだけど、やっぱり毒がある。これはまさに僕の理想通りのポップ・ソング。名曲です。

M-3『LEMON』は古くはボアダムスのEYE、竹村延和などが在籍したAUDIO SPORTSとコラボ、最近ではスガシカオや椎名林檎の作品をプロデュース、宇多田ヒカルの編曲を手掛けたりしている森俊之がプロデュース。これはCHARAを思わせるような暖かく優しいミディアム・ナンバー。これがまた普通に良い曲なんだな。ニルギリスの曲全体に言えることだけど、ただメロディがいいだけじゃなくて1音1音に深みがある。それにしても、ここまで毎回毎回、異なる表情を見せて、それがことごとく高品質なのは本当に凄いよ。彼らはチボマットにもなれるし椎名林檎にもなれるしクラムボンにもジュディマリにもUAにもCHARAにもスーパーカーにもくるりにもハルカリにもビョークにも電気グルーヴにだってなれる。いや、それ以上にだって全然なれる。なんかベタ褒めぎみだけど、ホントそれくらいの大きい可能性を秘めたバンドだと思う。上に名前を挙げたようなアーティストが好きな人はチェックしてみるといいかも。ちなみに今回のシングルにはDJ TASAKAによるDJ TASAKAらしい『KING』のテクノ・リミックスも収録。相変わらず大充実です。
NIRGILIS

『ニュースタンダード』
既発シングル『真夜中のシュナイダー』と『KING』、『アイススケート・フォー・ライフ』を収録したニルギリスの2枚目のフルアルバム。相変わらず大阪出身ならではの雑多性を持ったカラフルでポップでミクスチャーなサウンドを展開しています。やっぱ良いね。ロックもポップスもヒップホップもレゲエもテクノもハウスも飲み込んでっていうのは、もはや目新しいものではなくなったけど、ニルギリスのミクスチャー具合は他に比べてバランス感覚がホント絶妙なんだよね。ロックやポップスとクラブミュージック、ヒットチャートとアングラ、キャッチーとマニアック、そんなありがちなベクトルを無効にしてしまう絶妙のバランス感覚。

岩田アッチュの表情豊かな歌声としっかりとした演奏、クラブミュージックを聴き込んでる人も唸らせる打ち込みセンス、希望も絶望も現実もファンタジーも飲み込んだ開放感のある歌詞、痒いところに手が届く良質メロディー、高品質の食材たちを様々なジャンルの調味料を使いつつ、絶妙のバランス感覚で調理していった楽曲たちはホント素敵です。確かにこれはタイトル通り「ニュースタンダード」かもしれないね。

捨て曲なんて無し。今作の目玉の一つだと思われるケンイシイがサウンド・プロデュース、トラック製作に全面参加したM-3『LUCY STAR』も絶妙のキラキラ感を持った四つ打ちトラックにニルギリス・サウンドが絶妙にマッチして珠玉のポップソングに仕上がってます。アートスクールが参加したM-11『赤い朝焼け』の後半の轟音ノイズ大会も聴き応えあり。お互いのバンドの良い部分がよく出ているね。個人的にベストトラックはシングルにも収録されてた激ポップなM-4『アイススケート・フォー・ライフ』。これはやっぱり名曲だよ。そこに通じるような突き抜けたポップ感を持ったM-8『サイボーグ』もいい感じ。このくらい突き抜けたポップ感を持った曲がもう一曲くらい欲しかった気がしないでもないけど、良い作品なことは間違いないです。
NIRGILIS

『SAKURA』
最近のマッシュアップとかあんまり知らないけど、この前、ファッションショーで使われてたアウトキャスト『HEY YA』とクイーンの『WE WILL ROCK YOU』マッシュアップはかっこよかったなあ。移籍したレコード会社の戦略なのか最近やたらとマッシュアップを売りにしてる感のあるニルギリス。ちょっと前には渡辺美里の『マイレボリューション』をマッシュアップした曲をタワレコ限定でリリースしてたけど、今回はあの『AMAZING GRACE』(曲名は知らなくても絶対聴いたことあるはず)をマッシュアップ。

エウレカセブン主題歌らしい突き抜けるような四つ打ちポップチューンに違和感なく『AMAZING GRACE』が溶け込んでます。ニルギリスは器用なバンドだし、こんなの余裕だよね。でも、マッシュアップの面白さってアウトキャストの有名曲とクイーンの有名曲が合体するから面白いんじゃないの?やたらマッシュアップを売りにしてヤフーのトップでも取り上げられたりしてたけど、ちょっと前に出た布袋寅泰のキルビル・テーマ曲×リップスライムのシングル曲のマッシュアップのほうがよっぽどマッシュアップ。ニルギリスのはどっちかっていうとサンプリングって言葉がピッタリじゃないの?まあ、曲自体は良くできてると思うしレコード会社の意向で変な方向に向かっちゃわないことを祈ります。。
NOB

『I'LL THINK A WAY』
長野発、3ピース・バンド、NOBの2001年にリリースされた初のアルバム。

音のほうはメロコアど真ん中。疾走疾走哀愁メロディアス。ハイスタ直系って言ったほうが早いかな。ポジティブな英語のリリック、メロディーラインやコーラスワーク、ギターリフなんかが時々ハイスタを彷彿させたり。まあ、そういう音です。別に目新しさなんてないです。でも、メロコアってそういうもんだよね。なんてことないんだけど、ただただグッド・メロディーが絶妙のドライブ感で疾走する。もう、それだけでOK。

今作は後の作品と比べると、演奏も歌も荒いし肝心のドライブ感がまだまだ弱い感じがして、ちょっと聴くのが辛いけど、やっぱりグッド・メロディーは詰まってます。ダイアの原石感はいっぱい。
NOB

『TO THE WINDING ROAD』
ハイスタ直系のメロコア・バンド、NOBの2002年リリースの2枚目のアルバム。

歌にしても演奏にしてもアレンジにしても、今作では1年で何があったんだ?ってくらいに前作からパワーアップしています。前作はメロディーはいいけど・・・って感じだったけど今作は文句なしのかっこよさ。哀愁メロディーは涙腺を刺激しまくりだし、前作には足りなかったドライブ感も抜群。ギターリフも純粋にかっこいいし、何と言ってもツインボーカルの絡みが最高。その辺は本家ハイスタに勝るとも劣らない。ハイスタといえばオリジナル曲に加えてカバー曲も最高だったけど、今作のビリージョエル『HONESTY』のカバーも秀逸。ハイスタ〜ハワイアン6を好きな人はきっと気に入るんじゃないかな。


NOB

『COLORS』
2004年リリースのNOBの3枚目のアルバム。前作で凄い進化を見せたNOBだけど今作ではさらに進化。歌も演奏も楽曲もバッチリです。もうハイスタ直系なんて言うのは失礼かもね。ハイスタを超える勢いと言っても過言じゃないかも。ひとかけらの迷いもない、ひたすら真っ直ぐなメロコア。そうそうこれだよ、これ。

ハイスタやシャーベット、バナナボート、リーチ・・・90年代後半は最高なメロコア・バンドが日本にもいっぱいいてシーンも盛り上がってたんだけど、いつからかメロコアがかっこ悪いみたいな風潮が出てきて多くのバンドが相次いで脱メロコアしていった。エモに向かったりミクスチャーに向かったり、解散してしまったり。メロコアってグッド・メロディーを届けるカタチとしてはある意味、最高だと思うんだけどね。

NOBはその最高のカタチを何の迷いもなく、最高の歌や演奏、メロディーで実践している。僕はこういうのを待ってたんだよ。このメロディー、コーラスワーク、演奏、ドライブ感、素敵すぎるよ。モッシュしてダイブして合唱して笑って涙して。残るのは心地良い爽快感。ハイスタやハワイアン6を好きな人、なんだかんだ言ってやっぱりメロコア好きだって人は是非是非。傑作です。
NOBODY

『AND EVERYTHING ELSE...』
プレフューズ73ことスコット・ヘレンの盟友(らしいよ)のノーバディさん、2005年発表の作品。

スコット・ヘレンも参加してます。でも、音のほうはプレフューズ73とは全然違って・・・なんていうんだろう。ヒップホップ経由のドリーミーポップ?遊び心の効いたヒップホップ・ビートの上に思い切り夢見心地なうわモノが乗っかってます。あのソフトロックの名曲、ミレニウムの『PRELUDE』のサンプリング使いや、フレーミングリップスのカバーもバッチリはまってるね。

曲もバリエーションに富んでて聴けば聴くほど楽しい作品です。
nobodyknows+

『DO YOU KNOW?』
名古屋出身の5MC1DJなヒップホップ・ユニット、nobodyknows+のファースト・アルバム。スマッシュヒットしたシングル『ココロオドル』も収録してます。『ココロオドル』は有線やラジオでも流れまくりなんで耳にしたことがある人は多いかもしれないけど、nobodyknows+の曲はメロディアスでとにかくポップ。これはヒップホップっていうよりヒップポップだね。きっと普段はJ-POPばかりでヒップホップを聴かないような人もケミストリーやエグザイルなんかと同じような感覚で聴けるんじゃないかな。リップスライムは最近はあんまりポップじゃないし、キック・ザ・カン・クルーは活動休止。その辺の空いた席にうまく入り込みそう。

シングル曲中心でポップに振り切れたアルバム前半に比べると、まったりした曲が並ぶアルバム後半には少し物足りなさを感じなくもないけど、楽曲はよくできてるしポップなヒップホップを好きな人はそれなりに楽しめる作品になってるんじゃないかな。それにしてもDJ MITSUのトラックはいい感じ。ピアノの使い方とかホントにうまいし、ソウルフルでいながらもポップのツボを分かってる感じ。ポップな素材をポップなままに絶妙にポップなカタチで届かせてくれる。比較されることが多そうなリップスライムのDJ FUMIYAみたいな革新性や面白みはないけど、これはこれで凄くよく出来てると思うな。あとは、せっかく5人もMCがいるんだから彼らのフロウに個性が強く出たら、もっとよくなると思うんだけどなあ。
NONTROPPO

『THANATOPIA』
福岡のダブバンド、ノントロッポのファーストミニアルバム。ダブと言っても泥臭いルーツな感じではなくて、音響もサイケもインプロもロックンロールもポップスも飲み込んだ切なく浮遊感溢れるダブ・サウンド。フィッシュマンズ発ROVO経由で終着駅はポップス、そんな印象かな。

フィッシュマンズのまんまコピーじゃなくて、ジャジーでインプロゼーション的な要素が組み込まれてたり、フィッシュマンズにはない疾走感が心地よい曲があったりして、面白いです。演奏はそこまでうまくないけど、曲のアイデアがとっても秀逸。こういうの日本独自の音楽って好きだなあ。


NONTROPPO

『NEW RESORT』
フィッシュマンズのトリビュート盤への参加を経てリリースされたノントロッポのファーストアルバム。個人的にはフィッシュマンズのトリビュート盤に参加してた曲はあまりパッとしなかったんだけど、このアルバムは良いです。ニューウェーブやらフリージャズやらプログレやらをうまくダブに取り入れてポップに仕上げた極上のリゾート・サウンド。まさに「ニュー・リゾート」だね。ふわふわ白昼夢のようで心地よい。

曲のアイデアが豊富かつ秀逸でアルバムを通して聴いてても全然飽きないです。というか、ずっと聴いていたくなっちゃう。基本はインストでインプロゼーション的な要素も結構強いんだけど、メロディがちゃんとあって肌触りはポップなのが良いね。時折登場する儚い歌声のボーカルも良いです。フィッシュマンズそのままを期待すると駄目かもしれないけど、後期フィッシュマンズもROVOもフリッパーズギターも好き!って人は是非、聴いてみてもらいたい作品です。お薦め!
NOVISAD

『NOVISAD』
TOMLABの第3弾。

これも第1弾のVISOR、2弾のSUMMER DSPと同様、アコースティックなアンビエント作品。
BGMに。
NOVISAD

『SELEYA』
TOMLAB 13。NOVISADのTOMLABから2枚目のアルバム。

ノンビートでミニマル、無機質で浮遊感のある音のループが延々と続く。
冷たいんだけど、凄く暖かい音。美しいです。
FENNESZとか好きな人にお薦めかな。
ジャケットがいい感じ。TOMLABの作品のジャケットは凄く好き。
nxs.gif

NXS

『PEARL,SNAKE,BIRD,DAWN』

Moochyの生演奏とのセッションバンドNXSの1stアルバム。

スピリチュアルでトランシーなジャムバンド。ROVOやSOFTにも近いサウンドだが、このバンドはアフリカ音楽の要素が強いのが特徴だ。原始的なサウンドとテクノロジーが見事に融合している。また、このアルバムでは英語の女性ボーカルをフィーチャーしていて、独特の音空間を作っている。エンジニアはZAK。ZAKの関わる音はアタリが多い。

とても気持ちのいいアルバム。ただ、曲にあまり起伏が無くて、個人的にはもう少しメリハリが欲しかった…。
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NYANTORA

『99-00』

SUPERCARの中村弘ニのソロユニット。

1曲目以外はインスト。浮遊感のあるエレクトロニカ。

M-1『2001』はSUPERCARの『JUMP UP』の頃のような曲をエレクトロニカっぽくしたような曲。M-2『PANTOS』はふわふわした浮遊感が気持ち良い。M-3『SUN』は曲の途中で突然現れるノイズがカッコいいアンビエントな曲。M-4『SHINING』は題名通り輝いてるような曲。M-5『END』はストリングスの入ったメロディアスな曲。う〜ん、あと一歩。

NYANTORA

『COSMOS』
SUPERCARの中村弘ニ(ナカコー)のソロユニット、NYANTORAの2枚目。

浮遊感のあるメロディアスなエレクトロニカ。前作に比べて、カナリ質が高くなった。スペーシーなトラックにパーカッションの音が絡むM-1が良かった。

M-3『BACK TO THE SPACE』だけはナカコーのボーカル入り。アコースティックで音数少な目のトラックにナカコーらしいボーカル。この曲はまんまSUPERCARって感じです。

基本的にどの曲も凄くポップでSUPERCARでエレクトロニカに興味を持った人向けかな。
トウチセイとかを好きな人にお薦め。


NUJABES

『METAPHORICAL MUSIC』
これまでにFIVE DEEZやFUNKY DLなどとも競演、世界的に活動してきたトラック・メイカー、NUJABESの初のソロ・アルバム。

この作品は、もうとにかくトラックが素晴らしい。ピアノやストリングス、生ギターなどをメインに、ジャジーでメロディアス、日本人ならではのセンチメンタリズム、堪らなくメロウでウォーミング、そして透明感溢れ美しい。ため息が出るほど美しい。僕が知らないだけかもしれないけど、こんなに美しいヒップホップ・トラックは聴いたことない。

アルバムの構成はインストが半分と
PASE ROCKやSHINGO2、CYNEのCISE、FIVE DEEZなどをMCに迎えた曲が半分。インスト曲も本当に素晴らしいんだけど、MC陣と渾然一体となったサウンドは本当に素晴らしすぎ。グングンと心に響いてくる。興奮興奮そして感動。SHINGO2をフィーチャーしたM-12『F.I.L.O.』なんて最高。完璧だよ、これは。ほんとヤバイ。

もう日本人だとか、ヒップホップだとかカテゴリは関係ない。ただただ素晴らしい音楽。ヒップホップ好きな人はもちろん、ジャズやテクノ、ハウス・・・普段ヒップホップを聴かない人にも聴いてほしいな。
NUJABES

『MODAL SOUL』
ヌジャベの2作目。相変わらず音が美しすぎる。メロディが優しい。ピアノが素敵。なんか春の日差しみたいにキラキラしてて凄く心地良い。よく行く服屋さんでも流れてたりしたけどBGMにピッタリだと思います。聴きやすさも前作よりグンとアップ。

ただ、前作にあったようなジャズ的な渋さやヒップホップ的なパンチが薄れたような。今作はヒップホップやブレイクビーツっていうよりハウスの作品みたいな印象。これはこれでメチャクチャ心地良いけど、ちょっと優しすぎるというか・・・個人的には1作目のほうがガツンときたかなあ。あと、SHINGO2をフィーチャリングしたluv(sic)シリーズの第3弾も収録してるけど、ちょっと2には敵わないなあ。

まあでも、ここまで心地良い音を聴かせてくれる人もなかなかいないと思います。春にピッタリなアルバムを聞かれたら、とりあえず今はこの作品を薦めるかも。
NUMBER GIRL

『SCHOOL GIRL BYE BYE』
KOGAレーベルから発売していた、ナンバーガールのインディーズアルバム。エモーショナルでノイジーなギターに、荒れ狂うドラム、しっかりとしたベース、そして向井秀徳のボーカル。PIXESやSONIC YOUTHを彷彿とさせるようなドライブ感、疾走感のあるロック。文学的な向井秀徳の詩もこの頃から確立されている。

このアルバムは結構ポップな曲が多め。だけど、演奏も歌もアグレッシブで、カッコイイ。M-1『OMOIDE IN MY HEAD』、M-3『センチメンタル過剰』、M-4『SEPTEMBER GIRLFRIEND』、M-5『IGGY POP FUN CLUB』、M-6『水色革命』、M-9『我起立唯我一人』などポップな良曲揃い。個人的には後期の曲の方が遥かにいいと思うけどね。ナンバーガールのポップな側面は正直、そんなに優れてるとは思えない。
NUMBER GIRL

『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』
ナンバーガールのメジャー1stアルバム。普通はメジャーデビューするとポップなサウンドになりがちなんだけど、インディーズ時代より、刺々しく激しいサウンドになっている。演奏の質も大幅に向上していて、メチャクチャかっこいい。

M-8『透明少女』なんかは凄く良いと思うんだけど、このアルバムに関しては過大評価されてるなっていうのが正直なところ。このくらいの音を出してるバンドは他にもいっぱいいると思うんだけどな。
NUMBER GIRL

『シブヤROCKTRANSFORMED状態』
ナンバーガールの初のライブアルバム。

向井秀徳の独特のMC、観客の声もたくさん入っていてライブの臨場感が味わえる。
演奏はスタジオ盤に比べて荒め。録音音質は悪め・・・
個人的には後の「記録シリーズ」のほうが好きかな・・・


NUMBER GIRL

『SAPPUKEI』
ナンバーガールのメジャー2ndアルバム。前作に比べて、ピアノを使った曲やサックスを使った曲があったりして、曲のバリエーションが大幅に増えた。そして演奏も歌も、より激しさを増して狂気に満ちている。もう鳥肌もの。特にドラムがメチャクチャかっこいい。もうまさに「バリヤバイ!」

今作も本当に名曲揃い。最初から最後までアルバムの流れも凄くいいし、個人的には前作より断然好きだな。お薦めのアルバムです。
NUMBER GIRL

『記録シリーズ』
ライブ会場で販売されていたライブ音源のカセットテープ。
"騒やかな群像"ツアーの01年8月8日大阪・心斎橋クラブクアトロ、同29日東京・渋谷AXでのライブを収録。

録音状態はいいとは言えないけど、演奏がメチャクチャかっこいい。
個人的には、CDで発売されていた『シブヤROCKTRANSFORMED状態』より断然こっちのほうが好き。
演奏もカナリ上達しているし、インディ盤&1st&2ndからのベスト的選曲もいい。
映画『けものがれ 俺らの猿と』のサントラに収録されていた『ZAZENBEATS KEMONOSTYLE』もライブ・バージョンで収録しているのが嬉しい。スタジオ盤より好きかも。これがテープのみで、限定発売だったのは惜しい。
NUMBER GIRL

『NUM-HEAVYMETALLIC』
ナンバーガールのメジャー3rdアルバムにして、ラストアルバム。プロデュースとエンジニアにデイヴ・フリッドマンを迎え、米国でレコーディングされた作品。今作ではDUBやニューウェイブ、ポストパンクに接近した音になっている。そして、「和」の要素を大幅に導入、独特の世界観を構築している。

全体的に、54-71っぽいお経のようなボーカルが増えてるんだけど、54-71の真似にはならずにナンバーガール独特の音になっているのはさすが。当たり前のようにかっこいい。初期のファンは青さやポップさが薄れてしまってるので駄目かもしれないけど、初期のそういう部分がそこまで好きになれない僕にはバッチリのサウンドだった。ナンバーガールに関しては、もっとポップさは減ってもいいくらい。

前作も凄く良かったけど、今作もいい。ただ、曲に当たり外れが大きいかな。いい曲は凄く良いんだけど、それほどでもない曲も多い気がした。トータルするとナンバーガールのオリジナル・アルバムでは前作の『SAPPUKEI』が一番完成度が高いように思う。今作で大幅に音楽的に進化しているだけに、次を期待していたのに、もうナンバーガールの次の音が聴けないのは寂しい。寂しすぎる。


NUMBER GIRL

『記録シリーズ(黄)』
記録シリーズ第2弾。2002年07月20日なんばHatch、2002年07月25日赤坂ブリッツのライブを収録。ストレートな曲が多く収録されたDISC1のほうも、狂気に満ちた演奏で凄くカッコいいんだけど、NUMBER GIRLの「次」が見え隠れするDISC2がメチャクチャ良かった。

特に、こだま和文をゲストに迎えた2曲がいい。『NUM-HEAVYMETALLIC』はお経的なボーカルを田淵ひさ子が担当。そこに向井秀徳のラップが絡む。こだま和文のトランペットをフィーチャーした演奏もかっこよくて、もう最高。『DESTRUCTION BABY』は完全にDUBに。中盤以降、新たな向井流のラップ・パートが挿入されていて、そこがまた、かっこいい。

『ZAGEN VS UNDERCOVER』や『鉄風鋭くなって』は当たり前のようにかっこいいし、より深いアレンジになった『黒目がちな少女』なんかもいい。ナンバーガールは、やっぱりライブバンドだったんだなって感じるアルバム。
NUMBER GIRL

『記録シリーズ(緑)』
記録シリーズの第2弾。2002年06月26日金沢AZホール、2002年07月05日水戸ライトハウス、2002年07月12日松山サロンキティのライブを収録。
DISC1のほうは、金沢のライブを収録、DISC2のほうは、水戸と松山のライブを収録している。
DISC1と2で収録曲が結構かぶってるんだけど、演奏する日が違うと空気感が違って面白い。
どっちのディスクもストレートな演奏の曲が多い。
個人的には、黄盤のほうが好き。
NUMBER GIRL

『サッポロOMOIDE IN MY HEAD』
最後のライブとなった札幌でのライブを収録したライブアルバム。
とにかくメンバーも客もテンションが高い。熱気がこっちまで伝わってくる。
全21曲。アンコールは無し。
初期の曲が多めで、ストレートな演奏が多い。
演奏の質は今までのライブ音源の中で一番高いと思う。
最後の『IGGY POP FUN CLUB』にはなんか感動。

もうナンバーガールの「次」の活動はないけど、曲はずっと残る。
ナンバーガールは本当にいいバンドだった。


NUTRON

『SPECTRA』
EYEとPARTYをしたりしているYOSHITAKE EXPE、自作パーカッションを含む様々な打楽器をを操る、MINORU TAKAHASHI、山本精一とのPARTIE、E-DA(AOA)とのLUMINOUS、ACOのアルバムにも参加したりと幅広い活動のDJ、FUNKATEERの3人で結成されたバンド、NUTRONの1stアルバム。

心斎橋タワレコで「EYEや山本精一も大絶賛!」って書いてあるのを見つけて、試聴したら、めちゃくちゃカッコよくて即買いしました。
エレクトリックギターとエフェクターによるスペーシーな音に、グルービーなドラムで、ファンクやテクノ、フリージャズ、民族音楽、実験音楽を独自に消化した万華鏡のようなサウンド。ギターとドラムだけとは思えない多彩な音色で、鮮やかで美しい音世界を作っています。目をつぶって聴くと本当に別世界に連れていってくれます。

BOREDOMSやROVO、GUITOOなんかを好きな人にお薦めです。ROVOみたいなアッパーさは無いけど、この気持ちよさはなかなか味わえないと思います。お薦め。

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