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UA

『11』
UAの初のフルアルバム。プロデューサーとして、大沢伸一、青柳拓次、竹村延和、朝本浩文、COBAなど、そうそうたるメンバーがクレジットされている。沢山のプロデューサーが参加していて、ワールドミュージック風から打ち込みの曲まであるにも拘わらず、アルバム全体に纏まりがあるのは、UAの歌の個性によるものが大きいと思う。

ブレイクのきっかけになった、大沢伸一プロデュースのM-1『リズム』、青柳拓次プロデュース、ガットギターやアコーディオンを使ったシャッフル調のM-2『大きな木に甘えて』、朝本浩文プロデュースの感動的な名バラードM-7『雲がちぎれる時』、大ヒットした『情熱』のダブ・バージョンM-8『情熱(king wadada dub)』、映画「GO」や「ロックンロールミシン」の音楽を担当していた、めいなCO.プロデュース、奄美の島唄っぽいメロディのバラードM-10『水色』など名曲揃い。シークレットで『情熱』のラジオ・エディットも収録しています。『水色』なんて、なんでシングルにならなかったんだろってくらいに良い曲。


UA

『AMETORA』
UAの2ndアルバム。前作はクラブ系な部分が結構あったんだけど、今作はよりアコースティックに、よりディープなサウンドになっている。

M-1『悲しみジョニー』は、朝本浩文プロデュース。切ないメロディのアコースティックな曲。シングルで発売されてヒット。M-2『青空』は、SILENT POETSプロデュース。SILENT POETSらしいブレイクビーツにピアノ、チェロ、UAの切ない歌。初めて聴いた時は鳥肌がたちました。歌詞もいいし、大好きな曲。名曲です。M-3『あめふりヒヤデス(ALTERNATE MIX)』は、LITTLE TEMPOプロデュース。ミックスはDRY&HEAVYの、内田直之。スティールパンの音とダビーな質感がいい。これも凄くかっこいい。M-4『忘れない』は、LITTLE CREATURESの青柳拓次プロデュース。アコースティックでアフリカ音楽的な演奏にUAの穏やかな演奏。これまた、かっこよすぎ。M-5『夜の風』は、ART LINDSAY&ANDRESS LEVINがプロデュース。アート・リンゼイらしい現代音楽っぽいトラックにUAの歌。アート・リンゼイが作っても、UAの曲になってしまうUAの歌の個性はやっぱり凄いと思う。M-6『歪んだ太陽』は、シングルになった曲で結構ポップ。いい曲なんだけど、このアルバムの中では、ちょっと浮いてる感じがした。M-7『恋人』は、PATI SMITH GROUPの、LENNY KAYEプロデュース。弾き語りっぽい曲。M-8『TORO』は、グルーヴィーなジャズ。メチャクチャいい。ちなみに僕は初めてEGO-WRAPPINを聴いたとき、この曲を思い出した。M-9『貴方の一番好きな歌』は、ドリーミーなジャズ。これもいい感じ。この曲とM-8をプロデュースしてる、BILL LEEって人はよく知らないんだけど、凄くいい仕事をしていると思う。M-10『空耳ばかり』は、スウィートなバラード。M-11『アントニオの唄』は、マイケル・フランクスのカバーで、憂歌団プロデュース。憂歌団のアコースティックな演奏もいいし、UAの歌もいい。名カバー。M-12『親子パシャパシャ』は、水の音のサンプリングとパーカッション、そこにUAの詩的な歌。UAには珍しい「陽」な曲なんだけど、これがまたいい。M-13『ミルクティー』は、シングルになった朝本浩文の曲。これもちょっとアルバムの中では浮いてるかも。M-14『2人』は、ZAKがミックスしている温かい曲。

ちょっと長すぎな気もするけど、本当にいいアルバム。これがリリースされた当時は僕の音楽知識も少なかったんだけど、ヒップホップ、エレクトロニカ、音響系、ワールド・・・色んな音楽を聴いた今聴くと以前よりも心に響いてきた。この作品は様々な音楽を聴けば聴くほど魅力が大きくなると思う。非常に深く作りこまれた作品。1、2、3、4、8、9、11、12、14曲目はどれも名曲だと思う。名盤。
UA

『TURBO』
UAの3rdアルバム。今作はよりダブ・レゲエに接近した音になっています。DRY&HEAVYの内田直之、LITTLE TEMPO、こだま和文など日本が誇るダブ・レゲエのミュージシャンが多く参加して、本格的なダブやレゲエをやっています。今作は朝本浩文の曲が多め。元ブランキーの浅井健一が作曲した曲も2曲収録しています。その浅井健一の2曲は後のAJICOに繋がるようなフォーキーな曲なんだけど、それもまたいい感じです。特にM-6『ストロベリータイム』がいい。

このアルバムでは、なんと言っても、M-9の美空ひばりのカバー『リンゴ追分』がメチャクチャいい。LITTLE TEMPOらしいスティールパンに、こだま和文のトランペット、内田直之のミックスにUAの歌。文句なしに良い。あと、シングルになったM-1『プライベートサーファー』やM-13『スカートの砂』なんかも凄くいい。それ以外の曲もなかなかいい感じで、ダブやレゲエ好きな人にお薦めのアルバムです。割と聴きやすいんで、レゲエやダブの入門にもいいかも。
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UA

『泥棒』

シングル『閃光』がREI HARAKAMIプロデュースでエレクトリックな音になっていたんでアルバムもそういう方向で来るのかと思ってたけど、全編、生っぽくてジャジーなアルバムになっている。ウッドベースやASA-CHANGのパーカッションがカッコいい。そして何よりもUAの歌声が良い。

M-2『閃光』はアルバムバージョン。REI HARAKAMIバージョンも良かったけど、このアコースティックなバージョンもカッコいい。名曲だね。前半3分はポエトリーリーディング、それ以降、歌が入り、ジャジーに、段々とテンポをあげていくM-4『瞬間』も好きだよ。ただ、全体的になんて言うか音からちょっと迷いが感じられた。アヴァンギャルドに向かうんだったら、もっとアヴァンギャルドに付き進んでもいいと思うんだけどね。



UA

『空の小屋』
『泥棒』発売後のツアー、『空の小屋』ツアーを収録した2枚組ライブアルバム。

選曲は『泥棒』から全曲、『TURBO』からは「ロマンス」、「数え足りない夜の足音」、「男と女」、「スカートの砂」の4曲、『AMETORA』から「TORO」、「夜の風」、「空耳ばかり」、「ミルクティー」、「青空」の5曲、AJICOの『深緑』から「青い鳥はいつも不満気」の全18曲を収録しています。録音状態はカナリいい感じ。

参加ミュージシャンは、ギターに名越ユキオ、ベースにLITTLE CREATURESの鈴木正人、ドラムにASA-CHANG、キーボードに朝本浩文、バイオリンにROVOの勝井祐二、チェロに坂本弘道、スティールパン&ムーグにBUFFALO DAUGHTERの大野由美子。もう、これ以上ない素晴らしい演奏をしています。特に勝井祐二のバイオリンが全編で大活躍。特に『世界』のバイオリン・ソロなんてカッコよすぎ。(ほとんどROVO。)他の曲の演奏も本当に素晴らしいです。そこに、当たり前のように素晴らしいUAの歌。素晴らしいライブ・アルバムです。

個人的には、どの曲も『泥棒』に収録しているスタジオ・バージョンより好きです。UA×ASA-CHANG×勝井祐二のカラミが最高。UA好きな人はもちろん、ROVOを好きな人にお薦め。
UA + KAMA AINA

『太陽ぬ落てぃまぐれ節』
雑誌BRUTUSの529号に付録として付いていたCD。

朝崎郁恵の『うたばうたゆん』でも唄われてる、この島唄をKAMA AINAこと青柳拓次とレコーディング。エンジニアはDRY & HEAVYの内田直之。奄美の自然を感じさせるようなアコギ、バンジョー、ピアノなどの演奏に大陸的な広がりのあるUAの歌。どこまでも開放的。広い広い。この広がりは宇宙をも感じさせる。

地球と宇宙を行き来する14分間。
UA

『ILLUMINATE』
UAのベスト・アルバム。シングル曲を集めたDISC1とアルバム収録曲の名曲を収録したDISC2の2枚組。全27曲。

ノラ・ジョーンズなんかを手掛けているTED JENSENがリマスタリングをしていて、初期の作品の音も良くなっています。生々しく奥行きが深くなった感じ。初期の『HORIZON』、『リズム』なんて凄く良くなってる。他にもリマスタリングによって良くなってる曲がいっぱいあるんだけど、その中でも特に2ndアルバムの収録曲『TORO』なんかは音に迫力が増していて、本当にカッコよくなってた。あと、『11』収録の新しい『水色』のリミックスも収録。ピアノとほんの少しのREI HARAKAMI的なシーケンス、そしてUAの歌。シンプルなリミックスなんだけど、これが本当に良い。泣ける。

DISC1が素晴らしいのはもちろん、DISC2も凄く良い。R&B、ハウス、ダブ、レゲエ、エレクトロニカ、ジャズ・・・様々なジャンルを歌ってるんだけど、どんな曲でもUAの歌の存在感は圧倒的。聴く前は1stアルバム『11』の曲やそれ以前の曲は今聴くとどうだろうなって思ってたけど、そんな心配は無用。今聴いても十分に素晴らしかった。いい歌はずっと残る。時代を超える。


UA
(ううあ)

『うたううあ』
NHK教育テレビで放送されたステキなステキな子供向け音楽番組「ドレミノテレビ」で取り上げられた曲を集めた作品。名義は“ううあ”だけど歌ってるのはUA。UAが歌ったDISC1とインスト盤なDISC2の2枚組です。青柳拓次によってアフリカ民謡っぽいアレンジになった『もりのくまさん』、鈴木正人とASA-CHANGのアレンジによる不思議な浮遊感を持った『おもちゃのチャチャチャ』、ヴィブラフォンとムーグの音色が本当にお星様みたいな大野由美子アレンジによる『きらきらぼし』、三味線をバックにUAが大島保克とデュエットする『てぃんさぐぬ花』、シタールと波の音が幻想的なヨシダダイキチのアレンジによる『うみ』、リトルテンポのアレンジでジャジーにダビーになった『月の砂漠』、フリージャズな『手のひらを太陽に』などなど20曲の童謡たちがステキなアレンジで演奏されています。UAの歌声も活き活きとしていてホントに良い。“うた”や音楽の楽しさがヒシヒシと伝わってくる。ここ最近の“陰”なUAもいいけど、僕はこの“陽”なUAも好きだよ。こういう“陽”のUAがあってこその“陰”なUAだと思うしね。

童謡って長い間、語り継がれてきただけあって曲自体は本当に良いんだよ。最近のくだらない使い捨てポップ・ソングなんて相手にならない。その本当に良い曲たちをステキな人たちがステキにアレンジしてUAがステキに歌ってるんだから、もう悪いわけがないね。響いてくる響いてくる楽しくなってくる。DISC2のインスト盤は、ちょっとアヴァンギャルドな演奏をじっくり楽しむもよし、大声で楽しく歌うもよし、これまた楽しめるね。DISC1とDISC2合わせて大人も子供も純粋に“うた”や音楽を楽しめる作品。何年後になるか分からないけど、僕にもし子供ができたら、このアルバムをきっと1番に聴かせるよ。孫にもきっとこのアルバムを聴かせるよ。そのつもりなのになんでCCCDなのさ。


UA

『SUN』
ううあ名義で童謡を歌った『うたううあ』から約10日のインターバルでリリースされたUA通産5枚目のフルアルバム。バリでのセッションを数曲含む今作はガムラン、フリージャズをUA的に解釈したインプロゼーション要素が強い作品。先行シングルだった『LIGHTNING』は鈴木正人のプロデュースによる凄くジャズ然とした曲で、これまでのUAのシングルでも最も分かりにくい曲だったかもしれない。あれが他のヒットチャート曲に並んで有線で流れてきたときは、とてつもない違和感を感じた。だけど、このアルバムでは、その『LIGHTNING』がキャッチーでやや浮いてるように感じるくらいにキャッチーさがない。昨年にベスト盤『ILLUMINATE』をリリースして、これまでの活動に一区切りを付け、ここでは完全に次の次元に突入している。いや、よりUAの本質に近付いたと言ったほうがいいかもね。セールスとは無関係、完全に吹っ切れたUA独自の世界を展開しています。前作『泥棒』に感じられた迷いはもう無い。

UAの作品ではお馴染みの鈴木正人、大野由美子、吉田大吉、そしてDCPRGの菊池成孔やBLASTHEAD、バリの楽団、モロッコで出会った子供たち、虫や動物の声、バリの空気、エレクトロニクス、そして圧倒的な存在感を持ち太陽のように光を放つUAの歌声のセッションにより生まれる至福の音旅行。どこまでも駆け上がっていくような高揚感のM-1『そんな空には踊る馬』で一気にUAの世界に連れて行かれ、時間の流れが狂ってしまったかのようなM-2『忘我』で我を忘れ、M-3『ファティラとセミナ』で美しい音の波に酔いしれる。あとはもう最後まで酔いっぱなし。ラストの『UA UA RAI RAI』のガムランの調べにぶっ飛んだら、残るのはただただ至福な気持ち。

僕にとっちゃミスチル以上にシフクノオトだよ。個人的には傑作。でも、上述したようにキャッチーさはほとんど皆無なんでベスト盤『ILLUMINATE』や『うたううあ』でUAに興味を持った人にはちょっときつい作品かもしれないね。ただ、入り口の狭いこの世界にうまく入り込めたら至福が待ってるよ。
UA

『LA』
ライブツアー「UA SUN 2004」からUA自身がチョイスした11曲を収録したライブ盤。『SUN』のツアーだけど、選曲は『情熱』や『雲がちぎれる時』、『スカートの砂』、AJIKO名義でリリースされてた『波動』、雑誌の付録CDだった『陽ぬ落てぃまぐれ節』なんかも収録していてベスト的な感じ。昨年リリースされたライブ盤『空の小屋』とはサポートメンバーも大きく異なり、ジャズ色とインプロ色の強いまた違ったアレンジで聴かせてくれます。

ホントに名演名演の連続。『波動』でのUAの歌声と菊池成孔のサックスの絡みは鳥肌ものだし、ジャジーに生まれ変わった『情熱』はより情熱的、『TORO』には心躍り、『踊る鳥と金の雨』に涙、『陽ぬ落てぃまぐれ節』には歌の持つパワーに圧倒され、『雲がちぎれる時』で昇天。欲を言えばライブをフルで収録して欲しかったなあ。
UA

『BREATHE』
UAの全曲、内橋和久が作曲&編曲した8曲入りミニアルバム。8曲中4曲が英語詞になってます。サウンドは静かにゆったりまったりと流れるエレクトロニクスとUAの全てを包み込むようなやわらかい歌声。『泥棒』や『SUN』の路線をエレクトロニクスでやるとこうなるって感じかな。英語詞が多いのもそうだけど、こういうエレクトロニカ的なトラックをバックにUAが歌うのって、これまではシングルバージョンの『閃光』くらいだったんで少し新鮮な感じ。新鮮と言えば、青柳拓次とデュエットした曲もあったり。

生音も絶妙に交えたエレクトロニカ・トラックは抜群の出来だけど、今作のUAは終始おだやかな歌い方であの力強い歌が聴けなかったのは少し残念。こういうのはACOがとっくにやってるしね。というか、こんなにUAってビョークっぽい歌いまわししてたっけ?エレクトロニックなトラックと合わさってホント、ビョークっぽいです。既に十分に個性と力量があるんだから、無理にビョークの真似事なんてやらなくていいのに。
UA

『NEPHEWS』
藤原ヒロシ、テイトウワ、モンドグロッソ、菊池成孔、こだま和文など他アーティストの作品に参加した曲やローリングストーンズ、フィッシュマンズ、ボガンボスなどトリビュート盤に参加してた曲を集めた編集盤。新曲も2曲収録してます。新曲の『A FELICIDADE』は最近のUAらしくモダンでアヴァンギャルドな作風。ボッサっぽいんだけど間奏がエレクトロニカっぽくなって少し変態な感じ。この前、出た羽鳥美保のソロデビュー作にも通じるものがあります。で、もうひとつの新曲『坂道の途中で』はひさびさの歌物らしい歌物。これがいい曲なんだ。アバンギャルドなUAもいいけど、やっぱりこういう歌物も歌ってって欲しいなあ。

新曲以外の曲もなかなか良いです。なんでこんなにUAが他アーティストに共演を依頼されるかっていうと、それはやっぱり歌声がとっても素敵なわけで、そのとっても素敵な歌声の入った曲が悪くなるのは難しいと思うんです。もともとUA名義の作品もバックの音を色んな人が手掛けてるわけで、今作はUAの新作として聴いても違和感ないんじゃないかな。個人的にはモンドグロッソ、こだま和文とやった曲がお薦め。
UA
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菊池成孔

『CURE JAZZ』
UAと菊池成孔のコラボ作・・・って言ってもよくコラボしてるこの2人だけど、今作は完全なジャズ作品。ジャズって言っても中島美嘉が歌ってるような感じでもなく、椎名林檎が歌ってるような感じでもなく、PE'Zみたいな感じでもなく、歌謡曲要素は皆無です。『OVER THE RAINBOW』をはじめとするジャズのスタンダード曲と菊池成孔のオリジナル曲が半々くらい。

うまい歌とうまい演奏、ジャズってそういうものだと思うし、これはきっと素晴らしい作品なんだろうけど、面白みはないね。本当にジャズが好きな人にお薦めします。
U-LALA

『パンが焼けるまで AM8:30』
ギター&メロディカ&プログラミング&ボーカルのトキタサトシ、ベースのmattsugy、ドラムのissac、トロンボーンのemmy、そしてVJのhdkzからなる大阪のダブポップ・バンド、U-LALAの初音源。レゲエやダブを基調とした生演奏に絶妙のラップトップサウンドが交わって素敵に夢見心地な音を聴かせてくれます。公式サイトによると「LALA」っていうのはスワヒリ語で「眠り」の意。なるほどなあ。

収録曲の中で歌物とインストの割合は半々くらい。ダブなんだけど、トータス以降のポストロックやジャズも通過したようなインスト・ナンバーは独創的かつ幻想的。ダビーな空気の中で切なく鳴り響くピアニカとトロンボーンが涙を誘います。歌物のほうはインストとは少し雰囲気が違うかな。やっぱりダブやレゲエを基調にしてるんだけど、ソウルや歌謡曲の匂いもして凄くポップな感じ。こういうバンドってフィッシュマンズの佐藤伸治を意識したようなボーカルが多いけど、このバンドのボーカルはアダルティかつセクシーな歌声でちょっと新鮮だね。自主制作ってこともあってか、音質はもう少しな感じだけど、全体的に曲も演奏もいい感じです。特にインストが素晴らしい。メンバーにVJがいるだけあって付属のDVDもなかなかいい感じ。これからが楽しみなバンドです。
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ULRICH SCHNAUSS

『FOR AWAY TRAINS PASSING BY』

MORR MUSICからリリースのULRICH SCHNAUSSの1stアルバム。

少しロックっぽさも感じる変則ビートにビーチを思わせるような爽やかで美しいメロディのシンセが乗る明るめのエレクトロニカ。

ところどころリバーブのかかった変則リズムに美しすぎるメロディ、ドラマチックな展開のM-3『PASSING』がメチャクチャ良かった。
ULRICH SCHNAUSS

『A STRANGELY ISOLATED PLACE』
CCOからリリースのULRICH SCHNAUSSの2ndアルバム。

ポップでメロディアスなエレクトロニカ。ロックっぽいビートに爽やかでメロディアスなシンセ。
基本は変わってないんだけど、前作よりも、もっとポップになって清涼感も満天。

欲を言えば、もうちょっと曲にバリエーションが欲しいかな。
ULTRA BRAIN

『GHOST BUSTERZ』
ハイスタの難波章浩(TYUNK)が結成した新バンド!ってことでTYUNK名義のソロ作品にちょっとガッカリした僕は楽しみにしてたんです。でも、フタを開けてみたら・・・

TYUNKにちょっと歌が増えただけじゃないか!!!!!!!本人達曰く「ネオパンク」らしいけど、これはパンクなのか?むしろハウスに近いような。あ、従来のパンクとは違うからネオパンクなのか?ちょっとマッドカプセルマーケッツに近いです。そんなに特別、目新しいことをやってるとも思えないけど、難波さんの歌が聴けるのは嬉しいね。どうせならもっと歌って欲しいなあ。そんでもってダンスミュージックとしての高揚感ももっとうまく取り込めると良いのにね。
ULTRA BRAIN

『NEO PUNK』
ウルトラブレインの初のフルアルバム。まあ、シングルと同じような感想です。そりゃ、ハイスタ再始動しないわけだ。ハイスタみたいなグッドメロディは期待しないほうがいいです。

よく言えば、ハイスタでは見れなかった新しい魅力が!

・・・そのくらいです。難波さんがやってるって知らなかったら僕はたぶん聴いてないかな。ガンガンに踊れる感じでもなく、とびっきりのグッドメロディがあるわけでもなく、特に新しいことをやってる風にも感じず・・・僕にはちょっと合わなかったです。


UMOD

『ENTER THE UMOD』
さまざまな名義で活動するドミニク・スタントンの新ユニット、UMODのデビュー作。ジャジーな雰囲気いっぱい、ヒップホップ感覚全開なリズムトラックにカット&ペーストされたクールな上もの。上もの、カット&ペーストのセンスも素晴らしいんだけど、なんといってもリズムトラックが素晴らしい。ファットなんだけど、ファットなだけで終わらない絶妙の心地良さを持ったドラムにブリブリのシンセベース。エレクトロニカ好きもオールドスクール好きもニュースクール好きな人もみんな、これで体が揺れないわけがないんじゃない?カフェ受けも良さそうな雰囲気もするんだけど、嫌味がなくて純粋に心地良くなれる。それでいて音楽オタクも感心するような新鮮味もあり。この人、天才です。プリフューズ73とか好きな人は是非、聴いてみてくださいな。インストヒップホップの傑作。お薦めです。
UMU

『PANORAMA 360』
元BEAT CRUSADERSのベーシスト、ウムの初のソロ作品。6曲入りです。キュビズモグラフィコやノーザンブライトやロンロンクルーの新井仁、元ホフディランで今はBANK$の小宮山雄飛、サケロックの浜野謙太、元ハスキン現ファインラインズの平林一哉などなど豪華すぎるゲストが参加してます。

曲のほうはビークルばりに遊び心たっぷりのポップパンクから、ブライアンウィルソン的な実験性溢れるポップソングまで幅広い音楽性がポップに弾けまくり。ビークルのヒダカ氏とはまた違った甘い歌声が好き嫌い分かれるかもしれないけどビークルのポップな側面が好きな人はきっと気に入るんじゃないかなって思います。ロンロンクルーやキュビズモグラフィコ5、BANK$、あとLOW IQ 01あたりを好きな人にもお薦めです。とりあえずもっと曲が聴きたい!
UNDERWORLD

『1992-2002』
アンダーワールドの10年間の活動を総括した2枚組ベスト盤。1stアルバム『DUNOBASSWITHMYHEADMAN』から3曲、2ndアルバム『SECOND TOUGHEST IN THE INFANTS』から1曲、3rdアルバム『BEAUCOUP FISH』から3曲、4thアルバム『A HUNDRED DAYS OFF』からは1曲収録。さらに「レモン・インターラプト」名義でリリースしていたシングル曲、オリジナル・アルバムには未収録だった名曲『REZ』と『BORN SLIPPY』、映画『ビーチ』のサントラで使用された曲なども収録。ちなみに僕が買ったのは安い輸入盤だけど、日本盤は代表曲5曲のPVの入ったDVD付き。

「レモン・インターラプト」名義の2曲もいいし、『REZ』と『BORN SLIPPY』はやっぱり名曲。他にもクラブでよく踊った『COWGIRL』、『PEARL'S GIRL』、『JUMBO』、『PUSH UPSTAIRS』、『KING OF SNAKE』、『TWO MONTHS OFF』・・・個人的には本当にベストな選曲。ぶっちゃけ僕はオリジナルアルバムだと聴いててダレちゃうことが多かったけど、これはダレずに聴ける。2枚通して聴いても全然ダレない。ダレるどころか気持ち盛り上がりっぱなし。

とりあえず、テクノを聴きたいけど何聴いていいか分からないって人は、このベストを聴くといいと思う。結構ロック寄りな部分もあるんで、ロック・リスナーにも聴きやすいと思うし、なんてたってカッコいい。踊ろう踊ろう。
UNIVERSAL ERRORS

『TONE SKETCH IN POLAR LIGHTS』
ボアダムスやサイコババなどで活動するATR(ドラム、パーカッション)、チャイルディスクからソロ作をリリース、V∞REDOMSのメンバーにもなっている和泉希洋志(エレクトロニクス、ギター)、ラブクライの三沢洋紀や村上コンゾらと共にEADのメンバーでもある吉村公一(シンセサイザー)、APE25などのメンバーだった桑原剛(ベース、ギター、サンプル)という4人によるバンド。

この作品は、ライブ音源をHDDレコーダーで再編集して作られてるらしいんだけど、全体的にゆ〜らゆらしてて、凄く気持ちいい。TORTOISEなどのシカゴ音響系に通じるような音なんだけど、もっとアンビエント。サイケやトランス的な要素もある。とにかく「ゆらゆら」って言葉がピッタリのサウンドです。ボアダムスみたいなアッパーさはないんだけど、ただただ気持ちいい。

リリースは、山本精一、三沢洋紀のUMMO RECORDより。同じくNUTRONを好きな人や、GUITOOを好きな人なんかにお薦めです。TORTOISE好きにもお薦め。
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UNKLE

『PSYENCE FICTION』

98年作品。James LavelleとDJ SHADOWのユニット。

THE VERVEのリチャード、RADIOHEADのトム・ヨーク、BEASTY BOYSのマイクD、メタリカのジェイソン、BADLY DRAWN BOYのデーモン・ゴッホなどロック好きにはたまらない豪華ゲストが参加している。

ビートはHIP HOPだけど完全にロック。いいアルバムだとは思うけど、DJ SHADOWにHIP HOPを期待してる人にはきついかも。



UTADA

『EXODUS』
ここ数ヶ月の間に聴いた中で一番刺激的だった宇多田ヒカル(名義はUTADA)の海外デビューアルバムです。発売日に店内で流れてた曲のあまりのかっこ良さにやられて、本当は同日発売だった東京事変のシングルや高木正勝のアルバムを買うつもりだったのに、そっちはレンタルにまわしてこっちを買っちゃったよ。

数曲でティンバーランドをプロデュースに迎えるってことで、もっとR&Bっぽい音になるかと思ってたけど実際は全然違うね。むしろビョークみたいな。とにかく大胆な実験的要素を盛り込みつつも心地良く踊れるトラックが素晴らしいです。遊び心いっぱいにエキゾチックとオリエンタルが交差するエレクトロニックな上モノに重低音も効いた変則的なビート。そこらのマンネリ感漂う焼き増しエレクトロニカよりもずっと先鋭的で刺激的だね。ネプチューンズやアウトキャストなんかが作り出す音と比べてもヒケをとらないと思う。そして、宇多田ヒカル名義のときみたいな分かりやすいワビサビはないものの、先鋭的なトラックに絶妙なポップ感を注入する宇多田ヒカルのメロディ・メイキングはさすがだね。気が付いたらメロディが頭の中でループループ。歌も特別うまいってわけではないけど、普通にうまいです。周りの大人たちの頑張りと宇多田ヒカルの才能がいい感じに化学反応を起こした傑作。これまでの宇多田ヒカル名義の作品と比べるとカナリ装飾的な音なんで、シンプルなビートで歌を前面に出した作品が好きだった人には賛否両論分かれるだろうけど、カラオケ音楽じゃなくてクラブ音楽として見ると優れた作品だと思うよ。普段、エレクトロニカもヒップホップもロックもポップスも同列に並べて聴くような人にお薦めです。

ただ、これが海外でヒットするかどうかは予想できないなあ。作品の質以外にも色んな要素が絡んでくるだろうしね。とりあえずカラオケ音楽ばかりが好まれる日本のヒットチャートでは、長期的に見るとあまり売れないだろうね。このトラックやビートを前面に出した音作りは、これまで宇多田ヒカルとは別物。日本のヒットチャートしか聴かない人や、歌や歌詞しか聴いてないような人にはちょっと辛いんじゃないかな。ほぼ全編が英語詞っていうのもあるしね。歌詞に関しては、どうせなら日本語でやって欲しい気持ちもあるし、そのほうが外国人的に面白みがあると思ったんだけど、よく考えたらビョークだってアイスランド語じゃなくて英語でやってるしね。とりあえず、それなりのものは出来てるし外国でも売れるといいなあ。そろそろイチローや中田みたいな人が音楽から出てきてもいいじゃない。

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