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X
『VANISHING VISION』 |
僕の世代では知らない人はいないでしょう。若い子でも名前くらいは知ってるはず。エックス(エックス・ジャパン)のインディーズデビュー盤。エックスと言えば、世間的な認識は「ヴィジュアル系」、「ヘビメタ」って感じだと思うけど、彼らのサウンドは後に現れたどのヴィジュアル系バンドとも違うし、ヘビメタ的な音をここまでメジャーフィールドでやったバンドは他にいないんだよね。まさに唯一無二の存在。
今作は後の作品に比べると演奏も荒々しくてスラッシュメタルやパンクの匂いも。『TEARS』みたいなバラードしか知らない人が聴いたらビックリするかもしれないけど、激しく荒々しく疾走する音の中にもクラシカルな美しいメロディが見え隠れ。高速スラッシュナンバー『I'LL
KILL YOU』と、8分以上に渡って美しくプログレッシブに展開するミディアムバラード『ALIVE』の流れなんかを聴くと、やっぱりエックスはインディーズのデビュー作の時点でひとつの頂点に立ってたんだなって思わざるを得ないです。久しぶりに聴き返して、改めてそう思った。 |
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X
『BLUE BLOOD』 |
エックスの通産2枚目。メジャーデビュー作となった作品。『BLUE BLOOD』、『WEEK END』、『X』、『ENDLESS RAIN』、『紅』、『オルガスム』など、エックスの代表曲を多数収録。エックスはどうしてもTOSHIのハイトーンボイスとYOSHIKIの高速ドラム&ピアノってイメージが強いと思うけど、TAIJIのベースプレイも本当に素晴らしいんだな。PATAのギタープレイも派手さはないけどエックスのサウンドをしっかり支えてるし、HIDEが作曲した『CELEBLATION』がいい感じにカラフルなポップ感を与えてるのも忘れちゃいけない。
ちょっと大げさな言い方かもしれないけど、この5人は奇跡的な組み合わせなんじゃないかと。そして、今作は奇跡的な5人が作り出した奇跡的なロックアルバムだと思う。捨て曲なんかない。日本のロック史に残る名盤です。後にも先にも、外国にもないよ、こんな作品。 |
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X
『JEALOUSY』 |
エックスの3作目。全体を通して聴くと、前作までにあった荒々しさが消えて小奇麗にまとまったような印象。一番の聴きどころはTAIJIによるアコースティックなバラード『VOICELESS
SCREAMING』。『SAY ANYTHING』とかのほうが一般受けするし有名だけど、これは日本版の『天国への階段』って言うか、もう本当に名曲だと思う。
あとはYOSHIKIの持つ激しさと美しさが絶妙に同居したタイトル曲やHIDEによるポップな『MISCAST』と『JOKER』あたりは素晴らしいと思うけど、トータルすると前作の曲のインパクトには敵わないような。てか、今作はバンドで作った作品っていうより、メンバーそれぞれソロの曲を一回も顔を合わせずにバラバラでスタジオでやりました的な、実際はどうだったか分からないし前作もそうだったかもしれないけど、なんかそんな印象を受けるんだよね。音作りは綺麗になったし演奏も向上したけど、バンドとしてのピークは前作までだった気がしないでもない。 |
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X JAPAN
『ART OF LIFE』 |
海外進出に備えてエックスジャパンと名義も変えてリリースされた約30分に及ぶ組曲的なナンバー。全編英語詩で3部構成。構成的には第1部と3部はクラシカルでメロディアスなハードロック、第2部はピアノの不協和音が乱れる即興。
1曲30分っていうインパクトだけじゃなくて、本当によく出来た曲だと思います。歌パート、ギターソロなどがバランスよく配置されてるし、だれない。個人的にはエックス・ジャパン名義の名曲といえば『TEARS』や『FOREVER
LOVE』じゃなくて、この曲だと思うんだけど、普段、ポップスしか聴かない人に第2部のピアノの即興はちょっと辛いか。
正直、僕もこれが発売された当時に聴いたときは「中盤のピアノいらんわ!」って思ってたしね。でも、色々なものを見て、色んな音楽を聴いた今に聴き直して分かったけど、あのパートがあるからこそ、力強さを増した第3部が活きてくるし、あのパート自体も必死に生きようとする感じがうまく表現できてる。歌詞は英語だけど、人の人生の流れを見てるみたい。まさにART
OF LIFE。ピアノのパートの良さが分かるようになったのも、人生の辛かった時期も後から見たら必要だったんだなって感じることもよくあるしね…ってそれはさすがにこじつけか(笑) とりあえず素晴らしい曲です。 |
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X JAPAN
『DAHLIA』 |
『JEALOUSY』から5年。エックスジャパン名義では初となるフルアルバム。TAIJIがいなくなったことも大きいのか泥臭さが消えた。クラシカルでキャッチーなバラードの割合高し。『FOREVER
LOVE』とか『TEARS』みたいなバラードが好きな人は好きな人にはお薦めです。
個人的にはその辺のバラードや変にポップでキャッチーな『RUSTY NAIU』もいまいち。YOSHIKIサウンドの集大成的サウンドにHIDE的エッセンスも絶妙に加わった『DAHLIA』は凄く良いけど、アルバム全体で見ると…今度、再結成するらしいけど、どんな感じになるんだろうね。HIDEのいないエックスなんてって思ってたけど、新曲をちょっと聴いた感じでは『DAHLIA』をもっと今風にしたみたいな音だったから個人的にはちょっとだけ期待してます。エヴァネッセンスが売れるんだったらエックスもまだまだ行けるんじゃない? |
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XINLISUPREME
『TOMORROWS NEVER COMES』 |
大分県出身の2人組ユニット。リリースはなんとSIGUR ROSやmumをリリースしているFAT CATからです。美しくもノイジーな轟音・フィードバックノイズギター、エレクトロニカ的なリズム、エフェクト処理されたヴォーカルなどによって果てしなくサイケデリックな世界を構築しています。
宣伝文句は”「like My Bloody Valentine meets
early Jesus&Mary Chain meets Merzbow
or Suicide」でした。まさにその通りの音でマイブラやジザメリやメルツバウなんかを好きな人は必聴です。
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XIU XIU
『KNIFE PLAY』 |
TOMLABの43番はXIU XIU(読みは“シュウシュウ”)のRUE
CHRISTINEってレーベルからリリースされていたものの再発盤。
暴力的かつメランコリックなギターと、ほんの少しのチープな打ち込み。そして渋く枯れた歌声。今までにちょっと聴いたことのない感じの“うたもの”だった。なんて言えばいいんだろう。ロバートワイアットをノイズの世界に突っ込んだ感じ?いやいや、スカスカのシガーロス?実験的なニック・ケイブ?ポストロック?エレクトロニカ?80年代ニューウェーブ?プログレ?パンク?
うまく説明できないけど、確実に言えることは“新しい”ってことと“ひたすら美しい”っていうこと。 |