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ZAZEN BOYS

『ZAZEN BOYS』

惜しまれつつも、アルバム『NUM-HEAVYMETALIC』を最後に解散したNUMBER GIRLのフロントマン、向井秀徳が同じく元NUMBER GIRLのアヒトイナザワ、ベースに元ART-SCHOOLの日向秀和、ルミナスオレンジのサポートとしても活躍している吉兼聡と共に組んだ新バンド、ZAZEN BOYSの1stアルバム。

鋭いギターに地を這うようなベース、ドカドカバコバコ鳴ってるドラム、そして向井秀徳のお経を思わせるようなラップ(ポエトリーリーディング)。『NUM-HEAVYMETALIC』や『NUM-AMI-DABUTZ』、『CIBICCO SAN』など後期NUMBER GIRLの曲でも見せていたダブやポストパンク、ヒップホップ的な方向性をさらに推し進めたような作品。NUMBER GIRLとは全く違うサウンドって言う人もいるけど、僕はそうは思わなかったな。確実に延長線のサウンドだと思う。世界観はNUMBER GIRLからそんなに変わっていないし、段々と初期の青さ、ポップさを薄めて行ってたNUMBER GIRLがあのまま続いていたなら、きっとこれに似た音が鳴っていたように思う。てか、これは僕が『NUM-HEAVYMETALIC』を聴いたときに次はこんな感じに行くだろうなって思ってた通りの音だし。『NUM-HEAVYMETALIC』にあった迷いみたいなものや無駄なものは払拭し、ひたすらストイックになったその音はただただカッコいい。ちょっとミックスには不満があって、NUMBER GIRLでも一緒にやってたデイヴ・フリッドマンにまたやって欲しかったなんて思うし、全曲最高!とは言わないけど、初期NUMBER GIRLよりも後期NUMBER GIRLが断然好きな僕にはたまらないサウンドです。

巷じゃ、DEVOやPUBLIC IMAGE LIMITED、GANG OF FOUR、THE POP GROUPなど、80年代のニューウェーブ、ポストパンクのリバイバル的なバンドが流行ってる(流行らされてる?)けど、そのバンドの多くが元ネタのまんまなのに対して、このZAZEN BOYSは元ネタに影響を受けつつも非常に独自のテイストを持った音を鳴らしていると思う。NUMBER GIRL時代を思わせるような歌唱法から、プリンスばりのファルセット、時にはお経のように、時にはまるで博多なまりのBOSS THE MC(THA BLUE HERB)のようなラップまで、変幻自在な向井秀徳のボーカルと強烈なバンド・サウンドが生み出す唯一存ニの音世界。リバイバル・バンドのそのまんま具合にウンザリしてる人もこれはいけるかも。RADIO4、RAPTURE、LIARSなどのリバイバル・バンドを好きな人も是非、聴いてみて欲しいな。それらのバンドにヒケをとらないどころか、軽く飛び越しちゃってると思うから。

中毒性はNUMBER GIRL以上。つい何度も何度も聴きたくなる魅力を持っている。そして、聴けば聴くほど魅力の出てくるスルメみたいな作品だと思う。ただ、誰にでもお薦め!って作品ではなくて、初期NUMBER GIRLみたいなポップさを求めてる人には駄目な作品かもしれない。それと、そのポップさがなくなったことによって、NUMBER GIRLの時には見えにくかった説教臭さが裸状態になってるんで、その辺が駄目な人は駄目かもしれないね。間口は狭くなってしまっているけど、好きな人はトコトン好きになる。そんな感じの作品。

ZAZEN BOYS

『半透明少女関係』
ファースト・アルバムのリリース後にライブ会場と通販で販売されてたザゼンボーイズのシングル。ポストパンク色の強い『半透明少女関係』、祭囃子とポストパンクの融合『TANUKI』、一筋縄ではいかない曲展開が印象的なギターロック『六階の少女』、ナンバーガール時代の曲のリメイク『DELAYED BRAIN』の4曲を収録。

『半透明少女』や『六階の少女』っていうタイトルからしてナンバーガールっぽいけど音のほうもナンバーガールっぽいです。後期ナンバーガールの作品に入ってても違和感のない感じ。ナンバーガールの『DELAYED BRAIN』のレゲエ度アップしたバージョンも収録してたりするしね。ファースト・アルバムと比べると、どの曲もメロディーがポップでキャッチーかな。その辺がナンバーガールっぽく思った大きな要因の一つかも。個人的にはファースト・アルバムよりもリピート率高いです。ただ、もう通販は終了した模様。残念!

ZAZEN BOYS

『MATSURI SESSION 2・26 2004 TOKYO』
『半透明少女関係』と同じく、ライブ会場と通販限定で販売されてたザゼンボーイズのライブ盤です。2枚組全18曲で2000円とお買い得。これからも是非、シリーズ化していって欲しいね。

収録されてる曲はファーストの曲全曲&『半透明少女関係』から2曲&ナンバガ時代のセルフカバー(『DELAYED BRAIN』と『SASU-YOU』、『狂って候』)の3曲。とにかくバンドとしてのまとまり具合がファーストの頃とは比べ物にならないです。曲によっては結構アレンジが変わってしまったものもあるんだけど、バンドの成長と共に確実に進化してる感じ。名演に次ぐ、名演名演。僕はナンバガ時代からライブ音源のほうが好きだったんだよね。個人的には、これを聴いちゃったら、もうファーストは聴けなくなっちゃった。

ZAZEN BOYS

『ZAZEN BOYS ll』
ザゼンボーイズの2作目。繰り返される所業無常ってことで前作やナンバガ時代にも聴いたことのあるような歌詞やメロディ、フレーズも登場。メタルもパンクもニューウェーブもヒップホップもR&Bもごった煮にしたロックサウンドに向井秀徳の熱い叫び、語り、クールなファルセット。基本路線は前作から大きくは変わってないです。ただ、これのちょっと前に販売されたライブ盤でも感じられたことだけど、バンドとしてのまとまり具合はファーストの頃からは比べ物にならない感じ。ますます爆発しまくりな向井秀徳ワールドに合わせてメンバー全員が一体となって進化してます。特にアヒトイナザワのドラムが凄まじい。ゲスト参加した椎名林檎によるコーラスも悪くないね。

中盤はちょっと中だるみ感があって、もうちょっと曲数を絞っても良かったような気がしないでもないけど、今作もかっこいいです。曲作りが若干ポップで前作と比べると聴きやすさはあるかな。即効性は前作よりも上。でも、基本的にザゼンボーイズって間口は狭いと思うのね。この前、四国であったロックフェス「モンスターバッシュ」(レポはこちら)では「早く終われボケ」だとか「向こうのステージでやれ!」だとか「早く(次の)スピッツで癒されたい」だとかヤジが飛びまくりだったし、その後にライブを行ったスピッツやケツメイシみたいな大衆性は持ち合わせてない。ザゼンボーイズが鳴らしてるのはカラスミやコノワタみたいな音だね。子供には分からない大人の味というか、分かる人には分かるというか、好きな人には堪らない感じ。それでいてビールとの相性抜群みたいな。

ZAZEN BOYS

『AT OSAKA SHINSAIBASHI CLUB QUATTRO 5.10 2005』
公式サイト「mukai shutoku.com」で無料配布されてる大阪は心斎橋クアトロでのライブ音源。前作リリース後にドラムのアヒトイナザワが脱退してしまったんで新メンバーの松下敦がドラムを叩いております。アヒトイナザワのドラムに比べると、もっとストレートでパワフルでドンドンって感じか。こりゃ賛否両論ありそうだね。

それにしても何なの、このテンション。オオサカァアア!!!もうバリヤバイ!かっこよすぎ!ツアー中にも関わらず、無料で1時間20分にも及ぶライブ音源を無料で配布できてしまうのは自信の表れなんだろうか。そりゃまあ、こんなにかっこいいライブをしてたら自信も付くわな。正直、これまでのスタジオ作品よりもお薦めです。無料だし、聴いとけ聴いとけ。ザゼンボーイズは気になってるけど、まだ聴いたことないって人も是非是非。

ZAZEN BOYS

『HIMITSU GIRL'S TOP SECRET』
ザゼンボーイズの松下敦を新ドラマーに迎えての初音源。5曲入りのシングル?ミニアルバム?です。まあ、ザゼンボーイズ以外の何者でもない5曲なんだけど、意識して聴いたのもあってか、どの曲もドラムが重要な位置を占めてるというか、めちゃくちゃガツンときました。このパワフルでドカドカしたドラムは今のザゼンボーイズにはよく合ってるかもしれないね。ストレートに脳を直撃!

正直、クリスが脱退しちゃったくるり同様、アヒトが脱退したザゼンボーイズに対する気持ちが薄れてたんだけど、実際に音を聴いたらそんなのどこかに吹っ飛んじゃったよ。前と同様、いや、個人的にはセカンドアルバム以上にかっこよく思えた。まあ、もちろんアヒトのほうが良かったって言う人もいるだろうけどね。

ZAZEN BOYS

『ZAZEN BOYS III』
ザゼンボーイズの3作目。キャプテンビーフハートとザッパとPILを足して和風&ブラックに仕上げた感じ?この前、カラオケに行ったらザゼンの曲がいっぱい入ってたけど誰が歌うの?今作はますますカラオケに不向きな音になってます。ナンバーガールにあったような疾走感や叙情性は期待しちゃ駄目です。キャッチーなメロディなど皆無です。HENTAIです。ただ変態を狙いすぎというか、個人的にはちょっとその辺が鼻について駄目でした。あとリリースペースをもう少し落としていいからじっくり作り上げて欲しいなあ。

今作で良かったのは何と言っても松下氏のドラムだね。ドラムが単純にかっこいい。鳴り方もいい。このドラムは聴く価値あると思います。
zero7.jpg

ZERO 7

『SIMPLE THINGS』

RADIOHEADの『KALMA POLICE』のリミックスで注目を集めた2人のエンジニアによるユニット、ZERO 7の1stアルバム。ソウル、ジャズ、ダブ、トリップホップなどを融合させたサウンド。ストリングス、アコギなどの生音とエレクトロニクスの融合。未来派ラウンジとでも言ったらいいのかな。AIR(車谷浩二じゃなくてフランスのほうね)とMASSIVE ATTACKを融合させたような音です。

インストとボーカル曲が半々くらいなんだけど、ボーカル曲が黒くてソウルフルでカナリいい感じです。特に、ストリングス、電子音の絡みの素晴らしいトラックにソウルフルな男性ボーカルのM-1『I HAVE SEEN』と、うねるベースと心地よいアコギの音にソウルフルで美しい女性ボーカル、時折入る電子音も素晴らしいM-8『IN THE WAITING LINE』の2曲が良かった。

ZOOBOMBS

『ボム・ユー・ライブ』

ズボンズが2000年4月に、カナダで行ったステージの模様を収録したライブ盤。当時のベスト盤的選曲に熱い演奏、そして何よりも印象的なのが客のテンション。外国っていうのもあるだろうけど、ズボンズだからこそ、ここまで盛り上げれたんじゃないかな。てか、こんなかっこいい音を聴いておとなしく聴いとけっていうほうが難しいよね。

ブルージーでロックンロールなんだけど、古臭くなくて、今だからこそ出来るロックンロール。暴れたり、聴かせたりするんじゃんくて踊れるロックンロール。いやあ、かっこいい!YUKIちゃんのアルバム『PRISMIC』の『RAINBOW ST.』を作ったり、途中で歌ったりしてるのはズボンズのフロントマン、ドンマツオ。あの曲が好きな人も聴いてみるといいかもね。



ZUINOSIN

『蕊』

砂十島NANI、カコイヨシハル、ヨシカワショウゴの3人による変態バンド、ズイノシンのデビュー作。この人たち、見た目も相当変態だけど音のほうもぶっ飛んでます。圧倒的な演奏力でハードコア、ニューウェーブ、ポストロック、ダブ、ディスコ、現代音楽などなどをゴチャマゼにして変拍子とノイズまみれにして変態的に放出!1曲1曲の密度が半端ないです。ズギャー!ギュオーーン!って感じのノイズ曲があったと思ったら、謎の民族音楽みたいになったり、突然、キャッチーなダンスナンバーが飛び出したりして、とにかく濃い!!!!凄く関西らしいバンドだね。

個人的にはシークレットトラックまでの無音時間が長いのだけはちょっと残念だなあ。でも、初期ボアダムスやあふりらんぽが好きな人は是非是非。ライブもヤバイ!銀杏BOYZやオシリペンペンズと対バンしてるのも頷けます。

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