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太陽族 『手をつなごう』 |
若い子たちに大人気な太陽族のメジャー1stアルバム。サウンドは所謂、青春パンク。ブルーハーツ以降のサウンド。ブルーハーツ以降って言っても初期ブルーハーツの表面だけを見ているような。歌詞のほうもブルーハーツみたいな深さはない。「愛」とか「希望」を何のひねりもなく、そのまんま書いてるだけだ。音も歌詞も小難しさなんて皆無なとっても分かりやすいサウンド。 何て言うか太陽族の音ってマクドナルドみたいな音だと思うのね。身近にあって、安くて気軽に買えて、無難な味ですぐに食べれるみたいな。そういうマクドナルドの味って、やっぱり心には残らないんだよな。太陽族の音もホントそんな感じで、分かり易くて入って来やすいんだけど心には残らずスーッと抜けていく。何かが足りない。今のままでも人の心を掴むことはできるかもしれないけど、きっとずっと掴んだままにすることは難しいと思う。青春パンクと呼ばれる中で最も僕の好きなGOING STEADYには圧倒的なエモーションがあったけど、そういう圧倒的な何かが太陽族には必要なんじゃないかな。 今作は、インディーズ時代に比べると、演奏やアレンジも安定してきてるし、逆回転ギターを取り入れてたり、ホーン・セクションやストリングスを導入してたりとサウンド的にも冒険してきている。ここには収録されてないけど、ミニアルバムの収録曲では最近、ハイロウズを脱退した白井幹夫のピアノをフィーチャーした素敵なバラードがあったりと、確実に変化はしていってると思う。彼らはまだまだこれからのバンドだと思うし、大化けする可能性も秘めたバンドだと思う。無条件に偏見だけで彼らのことを批判してる人たちをギャフンと言わせるような作品を作って欲しいな。頑張れ。 |
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平良とみ/ ショーロクラブ 『ニライカナイ』 |
僕は沖縄が大好きだ。日本の楽園、沖縄。ショーロクラブの演奏と、沖縄の大好きな映画『ナヴィの恋』にも出演した沖縄のベテラン女優、平良とみのウチナーグチの語りの共演作品。 ショーロクラブの柔らかいアコースティック・サウンドに、とみおばぁの暖かい語りが見事にマッチ。6つの素敵な語りと、ショーロクラブのブラジリアンなインスト曲が4曲(これがホントにいい感じ)、『ナヴィの恋』ではとみおばぁの夫の役を演じ、音楽活動ではソウル・フラワー・ユニオンとコラボレーションしたりしている登川誠仁の島唄をフィーチャーした曲、そして最後は古謝美佐子がショーロクラブの演奏で歌う名島唄『童神』(これがまたメチャクチャいい。泣ける。)。沖縄とブラジリアン、意外な組み合わせだけど違和感なし。むしろ絶妙の組み合わせ。とみおばぁの美しい語り、ショーロクラブの優しく、どこか切ない演奏、登川誠仁、古謝美佐子の素晴らしい唄に、もうただただうっとり。素敵な作品です。 |
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高木一江 & MOOSE HILL 『THE RUSTLE』 |
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高田漣 『RT』 |
ハナレグミのバックバンドでお馴染みのペダルスティール奏者、高田漣のサードアルバム。プロデュースはワールドスタンダードこと鈴木惣一郎がプロデュース。アノニマスの権藤知彦や伊藤ゴローなどなど、あの周辺の人たちを集めてゆる〜くて独特な音を披露しています。 ペダルスティールがメインだけど、ただハワイア〜ンな感じになることなく、トーキングジェネレーターを使ってたりコラージュを使ってたり、遊び心が効いてるのがいいね。クラフトワーク、トーキング・ヘッズ、バート・バカラック&エルヴィス・コステロ、YMOのカバーも収録してます。あー!幸せ!とっても気持ちいい。 |
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タカツキ 『HIPHOP MUSIC』 |
ウッドベースを操りながらラップをするという世界でも類をみないスタイルを確立するミュージシャン、タカツキのファースト・アルバム。タカツキの弾く軽妙なウッドベースと彼の投げかけてくる優しい言葉たちが作り出す唯一無二なヒップホップ・サウンド。斬新です。自然に体が揺れます。日本語を大切にした言葉たちが心に響いてきます。こういうのを聴くと、ホントに日本人で良かったなって思う。 全体的にかっこいいんだけど、シングルカットもされた『なつ』っていう曲がズバ抜けて良い。夏の情緒いっぱい、ノスタルジック感いっぱい。幼い頃の夏の記憶がバババっと頭をよぎって、切ないんだけど、どこか懐かしい、嬉しい気分にさせてくれます。これは個人的には井上陽水の『少年時代』と並ぶくらいの夏の名曲。 |
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タカツキ 『東京・京都・NY』 |
京都出身、NY経由で現在は東京で活動するタカツキのセカンド・アルバム。ウッドベースと優しく情景的な言葉たちを中心にしたジャジーなヒップホップ・サウンドっていうのは前作から変わってないんだけど、より多彩に、深く、洗練されたような印象。若干、ポップな曲も増えたかな。イルリメのモユジュニモも参加してたりします。より多くの人に届きそうな、というか届いて欲しい作品。 タカツキの弾くウッドベースを中心としたジャズ・トラックもいい感じなんだけど、タカツキの京都弁も交えた優しい声と心に響きまくりな言葉たちが本当に素敵です。CDの帯にも載ってる「見えるものしか信じないとあなたは言うが/あなたは既に音を信じてるじゃないですか」っていう一節なんてキラーチューンならぬ、キラーワーズだね。ちなみに、その一節が登場する曲の題名は『FISHMANSをききながら』。なるほど、『東京・京都・NY』っていうアルバム・タイトルはそういうことね。ダブ・インストが一曲収録されてるくらいで音的にかぶってる部分はあまりないけど、この心に響いてくる感じはフィッシュマンズに通じる部分があると思う。フィッシュマンズみたいに「宇宙」までは行っちゃわないけど、タカツキの曲はもうちょっと身近なところから心に響いてくる感じ。 |
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タカツキ 『タカツキタツキ』 |
タカツキの3作目。今作はSUIKAの同志、タケウチカズタケやTOTOに、ASAYAKE
PRODUCTION、吾妻光良、イルリメ、ヨシダダイキチなどなど多彩なゲストを迎えてジャズ、ファンク、ソウルなどを飲み込んだ非常にカラフルな仕上がり。前作までに比べると、よりヒップホップらしく、よく踊れる作品になったような印象です。いっぱいいっぱい笑顔で踊って後半の叙情的なナンバーに涙。ラストトラック『500マイルの未来に咲く花』は名曲だね。 ゲストの色が結構出てる分、ウッドベース弾き語りラップっていうタカツキの独特さは薄れちゃった感じもするけど、あらゆるゲストとの化学反応によってタカツキの新たな魅力がいっぱい見えてくる作品になってると思います。結果的により多くの人の心を掴む音になってるね。 |
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高野寛 『相変わらずさ』 |
いちいち挙げていったらキリがないからやめとくけど、数え切れないくらいのアーティストの作品をプロデュースしたり、ギタリストとして参加したり、日本のポップス界のキーパーソンと言ってもいいくらいに大活躍を続ける高野寛のデビューから16年間の軌跡を辿るベストアルバム。 たぶん僕のCD棚の中にも高野寛が参加した作品は20枚くらいはあると思うんだけど、実は彼のソロ作品をちゃんと聴いたのはこれが初めてなんだよね。どっちかっていうと僕はギタリストとしての高野寛のほうが好きだけど、彼と交流のある中村一義、クラムボン、ハナレグミあたりに通じるような素敵な歌世界が広がっています。彼の名曲たちが年代順に並んだ今作を通して聴いてみた印象は、1曲目と最後の17曲目の間には16年という長い年月が流れてるし、歌声や曲のテクスチャーは若干変わっていってるんだけど、根本にあるものは一緒だなってこと。「相変わらず」だなって。めまぐるしく変わっていく世の中で16年経っても、相変わらずだなあって思わせるようなものを作れるってホントに凄いことだと思う。変化していくことのほうが難しそうに思えるけど、実際はずっと変わらないことほど難しいことはないと思う。多くの若いミュージシャンが彼を慕ってるのもなんか分かる気がするなあ。 |
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竹村延和 |
竹村延和の1stアルバム。 |
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竹村延和 『子供と魔法』 |
竹村延和は別名ユニットなどを含め、たくさんの作品をリリースしていますがアルバムとしてのまとまりは、このアルバムが一番のような気がします。ジャケットや題名の印象通りメルヘンチックでノスタルジック。純粋だけど、純粋なだけに、どこか危険さがある。そんな子供のような作品です。 |
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竹村延和 |
イッセイミヤケのミラノコレクション用に作られた音楽。 |
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竹村延和 『フィナーレ』 |
『ミラノ』と同じくミラノコレクションでのイッセイミヤケのショーのために作られた音楽です。 |
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竹村延和 |
1999年にTHRILL JOCKEYからリリースされた作品。 |
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竹村延和 |
2001年にTHRILL JOCKEYからリリースされた作品。 |
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竹村延和 |
『ソングブック』という題名通り“うたもの”をテーマとした作品。全編“うたもの”。トラックは電子音をほとんど使っておらず、ほとんどがジャズを基調とした生音で構成されている。そこにアキツユコ、西山豊乃の子供のような女性ボーカルが乗るというスタイル。牧歌的で純粋で素朴で暖かい。ジャケットや曲名も絵本を思わせるようなもので可愛い。 |
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竹村延和 |
前作『ソングブック』からあまり間を空けずにリリースされたアルバム。 |
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竹村延和 |
10枚目のアルバムってことで『10th』。アキツユコや西山豊乃をフィーチャーし、生演奏を使う「生」主体の『ソングブック』に対し、コンピューターの歌にエレクトロニックなトラックという「コンピューター」主体のアルバム。 |
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つじあやの 『COVER GIRL』 |
京都のウクレレ歌姫、いや歌少女?つじあやのの2枚組カバーアルバム。バンド・アレンジでカラフルにスタジオ録音した「tokyo
side」と地元京都のあらゆる場所でのウクレレ弾き語りをフィールド・レコーディングした「kyoto
side」の2枚組。カバーされてる曲はスガシカオやスピッツからシュガーベイブ、キャンディーズ、サザン、ブルーハーツ、吉田拓郎、スパイダース、そしてYEN
TOWN BANDやジャクソン5まで、幅広くバラエティに富んだ名曲たち。 個人的には変に色づけされた「tokyo side」よりも、シンプルでつじあやのの魅力が際立ち、京都の素敵な雰囲気もいい感じに詰まった「kyoto side」のほうが良かったかな。カバーならではの面白いアレンジが聴けるわけではないけど、つじあやのの魅力、あのホンワカした歌声とウクレレが好きな人はきっと気に入るはず。つじあやのをこれまで聴いたことない人もホンワカしたい人や京都の雰囲気が好きな人は聴いてみるといいかもね。 正直言うと僕はつじあやのの歌声にそこまで特別な魅力を感じないんだけどね。嫌いなわけではないけど、クセがなさすぎると言うか普通すぎて。いや、その普通なところもつじあやのの魅力ではあると思うけどね。オリジナルのメロディーや歌詞がないカバー作品ではクセがもうちょっと欲しかった。サザンの『シャララ』のカバーでは奥田民生とデュエットしてるんだけど、奥田民生のソロパートを聴くとやっぱ奥田民生の歌声は格が違うわーって改めて思わされたり。それにしても『シャララ』って良い曲だね。改めて原曲それぞれの良さを再認識させてくれる作品でもあると思う。ちゃんと聴いたことなかったけど吉田拓郎の『結婚しようよ』ってこんな良い曲だったんだ。 |
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つばき 『夜と朝の隙間に』 |
2000年に東京で結成された3ピースバンド、つばきの6曲入りミニアルバム。WEEZERのトリビュート・アルバムにも参加してたバンドなんだけど、やっぱりWEEZERの流れにある直球ギターロックです。下北系というかバンプやストレイテナーとリスナーがかぶってそうな感じ。疾走感あふれるバンドサウンドに何かを訴えるようなエモーショナルな歌声、日本語の響きを大切にした歌詞、そして切ないメロディー。 この作品は1万枚を超えるセールスを記録したそうで、それなりのキャッチーなギターロックが並んでます。ただ、何もかもが平均点というか普通というか、悪くはないんだけど物足りない部分がいっぱい。個人的には、この作品からはこれぞ「つばき」って部分は感じられなかったかな。 |
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つばき 『あの日の空に踵を鳴らせ』 |
つばきのファースト・フルアルバム。前のミニアルバム『夜と朝の隙間に』がどちらかというと力強いギターサウンドだったのに対して、今作は全体的に少し繊細なギターサウンドになったような印象かな。繊細なギターサウンドが感情的なボーカルと相まって切なさが倍増。こういうサウンドのほうが歌詞にもよく合ってるね。今作では、一皮剥けたというか、ちょっと「つばき」らしさが出てきたと思う。曲調のバリエーションも増えていい感じ。これで、後もう少しリズムが洗練されたら大化けするかも。 楽曲のほうは相変わらずキャッチー。メチャクチャ良いってわけじゃないけど、なかなか良い曲が並んでます。ハズレがない。必聴盤とまではいかないけど、切ないギターロックが好きな人は聴いてみるといいかもね。僕はちょっとスピッツを彷彿させるようなM-8『君のヒゲ』がダントツで好き。 |
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椿屋四重奏 『深紅なる肖像』 |
中田裕二(vo,g)、永田貴樹(b)、小寺良太(ds)からなる3ピース・バンド、椿屋四重奏の初のフルアルバム。歌詞カードを開くと文語調を多用した和風の歌詞がズラリ。CDをプレーヤーに入れるとトータル・タイムが44分44秒。聴き始める前は男版・椎名林檎?っていう印象だったけど、それもあながち間違いじゃなかったと思う。 文語調の歌詞に歌謡曲経由の日本情緒漂うメロディー、ジャズやボッサなどを消化しつつもロックを感じさせるアレンジ。椎名林檎が性転換して3ピース・バンドを組んだら、きっとこんな感じの音になるんじゃないかな。バンドならではのソリッドさやグルーヴ感は椎名林檎の好きなブランキー・ジェット・シティを彷彿とさせたりも。 正直、ロックの基準を詳しく説明してみろって言われたらハッキリと答えれない。だけど、なんかロックじゃないなって思うバンドが世の中いっぱいいる。この椿屋四重奏は“思ったより”ロックしてる。ボッサやレゲエのリズムを取り入れた曲もフォーク経由のスロウ・ナンバーもロックしている。聴けば聴くほど味が出てくる楽曲の出来は抜群だし、演奏もかっこいい。スタンダードなロックはもちろん、時にはボッサ、時にはレゲエ、時にはMUSEみたいな過剰なエモーションまでを見せるアレンジは秀逸。そして、何と言っても艶っぽくてねばりのあるボーカルが魅力的。 悪くない。だけど、なんかあざとい計算高さが見え隠れするんだよね。特に文語調の歌詞あたりに。それが“思ったより”ロックしてるって書いた理由。決して悪くはないよ。だけど、帯にあったキャッチコピー「すべてのロック幻想を受け止める」はちょっと大げさな気がしないでもない。と言うか、そのキャッチコピーもなんかあざとい。 |
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テニスコーツ 『エンディングテーマ』 |
マヘル・シャラル・ハシュバズというバンドに参加していたuenoとsayaによる不特定参加ユニット、TENNISCOATSの2枚目のミニアルバム。彼らは他にプカプカブライアンズやDJ
KlockとのCacoyもやっている。 sayaのやわらかく優しい歌声、切なく、どこか懐かしいローファイ・ギター、暖かく、優しいサックスやキーボード・・・牧歌的なギターポップ。童謡っぽい歌で後半に段々サイケっぽく盛り上がっていく3曲目『モーモーレインボウ』、MOGWAIなんかにも通じるような混沌としたインストの5曲目『煙は空にすいこまれ』、タイトル通りエンディングにぴったりな牧歌的なインストの最終曲『ENDING THEME』などが良かった。YO LA TENGOなんかを好きな人や、mumを好きな人にお勧めです。 |
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テニスコーツ 『ぼくたちみんなだね』 |
さや(作詞作曲、ボーカル)と植野隆司(ギター、サックス)を中心とした不定形ユニット、テニスコーツ。前作のミニアルバム『エンディングテーマ』から2年。その間、工藤冬里率いるマヘル・シャラル・ハシュ・バズへ参加したり、DJクロックとのユニット、CACOYをやってたりした彼らだけど、やっとこさ初のフルアルバムがリリース。まさに満を持してって感じだね。初期ヴィルベットアンダーグラウンドみたいなヘロヘロでサイケデリックな演奏に、さやの浮遊感のあるボーカルが柔らかく溶け込んで、素敵な音世界が広がってます。カンタベリーから出発してアノラックやサイケロックを通過、シカゴ音響にも寄り道しながら最後はポップスに着地したような、そんな作品かな。ちょっぴりファンタジックでどこか懐かしい歌詞と、思わず鼻歌を歌っちゃうようなメロディが素敵です。 ガッチリ作りこんだ先鋭的な音とかも僕は好きなんだけど、やっぱりそういう音って繰り返し聴いてたら疲れちゃうのね。その点、この作品は何度聴いても全然疲れない。それどころか、どんどん心地良くなっちゃうんだよね。そして、気が付いたら心が洗われたようなスッキリ気分。体にも心にも優しい優良ポップス作品です。 |
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電気グルーヴ 『VITAMIN』 |
91年に『フラッシュパパ』でデビューした電気グルーヴは現在もメンバーである石野卓球とピエール瀧、そして現在では浜崎あゆみの編曲を手掛けたりするCMJKの3人ユニットだった。と言っても僕はリアルでその頃を知らないんだけど、彼らがやってたテクノ〜ハウス経由のトラックにオモシロ日本語ラップっていうスタイルは今聴いても新鮮で槙原敬之の『どんなときも』なんかが流行ってた当時では本当に凄く衝(笑?)撃的な音だったんだと思う。その後、2ndアルバム『UFO』リリース前にCMJKは脱退。新メンバーに、まりんこと砂原良徳を迎えて活動を続けて行った電気グルーヴだけど、これまでの路線の集大成とも言えるような内容の3rdアルバム『KARATEKA』やリミックス盤を経て93年にリリースされた4thアルバムがこの『VITAMIN』。 今や日本のテクノの代名詞みたいな感じになってる電気グルーヴだけど、これ以前の作品は一般的にテクノと呼ばれてる音楽とはちょっと違うサウンドだった。だけど、この『VITAMIN』は一気にテクノに歩み寄ったサウンドに。全10曲のうち、半分の5曲がインストでそれらはストイックなテクノ・ナンバー。歌物もテクノ色強し。今聴くと正直、古臭さもあるものの気持ちよく踊れるようなナンバーがズラリと並んでいます。 この作品のハイライトはなんと言ってもM-8『SINKANSEN』。アシッドなテクノ・サウンドに絡む五島良子の美しいコーラスが何とも気持ちいい。五島良子ってスピッツの『ハートが帰らない』や、くるりの『HOMETOWN』なんかでも歌声を聴かせてくれるけど、電気グルーヴと絡んだときの歌声が一番だと思う。この曲しかり、次の作品に収録の『虹』もしかり。この曲以外ではペリー&キングスレーの名曲のカバーM-7『ポップコーン』も秀逸。最後の題名通りニューオーダーを彷彿とさせるような歌物テクノ・ナンバーM-10『N.O.』も凄くハッピーでいいね。思わず笑顔。傑作です。 |
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電気グルーヴ 『DRAGON』 |
電気グルーヴ、『VITAMIN』に続く5作目のオリジナル・フルアルバム。先にも後にも電気グルーヴはたくさんの作品を残してるけど個人的に一番好きなのはこの作品。 M-1『ムジナ』みたいな心地良い浮遊感のテクノ・ナンバーから、M-2『ポポ』みたいなポップな歌物、M-3『バロン・ダンス』みたいなアゲアゲのテクノ・ナンバー、M-4『カメライフ』みたいなバカっぽい曲、M-8『ノイ・ノイ・ノイ』みたいな実験的な曲、そしてM-10『虹』みたいに美しく感動的な曲までバラエティに富んでいて、それらのバランスも良い。曲順もホントに最高で、まるで最高なテクノ・パーティーの一夜を1時間にギュギュっと濃縮したような内容。 1曲目の『ムジナ』から踊って踊って笑って、とにかく踊って最後の『虹』に涙。『虹』だけ聴いても本当に素晴らしい名曲なんだけど、このアルバムの流れで聴いたときの『虹』は本当に格別だよ。もれなく涙。僕は『虹』まで辿り着く間の9曲がこの曲の長い前奏だと思ってる。その前奏があってこその『虹』であり、『虹』があってこその『DRAGON』。よく出来たアルバムだね。テクノやインストはちょっとっていう人にも是非、聴いてもらいたい名盤です。 |
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電気グルーヴ 『SINGLES and STRIKES』 |
言わずと知れた電気グルーヴのベスト盤。1991年から1999年までにリリースされたシングルを集めた「SINGLES」と、メンバーの石野卓球&ピエール瀧が今でも聴けると思う曲をセレクトした「STRIKES」の2枚組。前者には題名通り、石野卓球が弾けないギターを弾いて叫ぶ新曲『弾けないギターを弾くんだぜ
』、後者には『カフェ・ド・鬼』の2004年バージョンを収録しています。残念なことにCCCD。 ちょっと電気グルーヴの前身バンド、“人生”を思わせるような『弾けないギターを弾くんだぜ 』はやっつけ仕事感いっぱいだったりするけど、やっぱりシングルは思わず口づさみたくなるし、石野卓球&ピエール瀧がセレクトした曲たちは今聴いてもホントにかっこいい。ただ、人によって捉え方は違うと思うけど、個人的には電気グルーヴの魅力はシングルみたいな凄くポップな歌物と、クスっと笑えるバカみたいな曲、そして硬派でストイックな曲が同居してるところだと思うのね。そういう意味で僕にとって電気グルーヴで一番好きな作品は『DRAGON』なんだけど、このベスト盤はポップな歌物ばかりを集めたディスクとストイックな曲ばかりを集めたディスクに完璧に分けてしまってるせいで、魅力が半減してるような気がした。「STRIKES」のほうは聴けるんだけどね。「SINGLES」のほうはちょっと辛い。 とは言え、付属のブックレットの全曲解説は見ごたえがあるし、「SINGLES」はシルベッティの曲をサンプリングした電気グルーヴ細大の(唯一の?)ヒット曲『SHANGRI-LA』、ピエール瀧が出演していたポンキッキーズで流れてた『ポポ』、僕のカラオケの十八番(笑)でもあり、ニューオーダーを彷彿とさせる『N.O.』、個人的には電気グルーヴの最高傑作だと思う美しすぎるテクノ・アンセム『虹』など名曲も多数収録。「STRIKES」収録の『POPCORN』のカバーもやっぱりいいし、個人的に『バロン・ダンス』〜『ノイノイノイ』〜『スマイルレス・スマイル』の流れは本当に秀逸だと思う。まだ電気グルーヴに触れたことがないって人はこれを機に触れてみるといいかもね。 |
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電気グルーヴ × スチャダラパー 『電気グルーヴとかスチャダラパー』 |
電気グルーヴとスチャダラパーのコラボ!奇跡的な融合!とんでもない化学反応が!衝撃的音楽作品!ってことはなかったです。僕的には。悪くはないし楽しいけど予想範囲内というか。ここのリズムがどうとか、ここのフロウがどうとかじゃなくて、まあ、気楽に聴いてゆる〜く楽しむアホアホ作品だと思います。1たす1が2じゃなくて3でも4でもなくてゆるゆるアホアホ。 先行シングルになってた『TWILIGHT』みたいな真面目でキャッチーな曲は他にないんで『TWILIGHT』だけを聴いて、そういうのを期待して聴くとガッカリするかもしれないです。電気グルーヴやスチャダラパーの作品で笑ったことのある人にはお薦めです。『ANI VS 瀧』とか面白くて思わず吹き出しちゃったよ。川崎生まれ伊藤家育ち、節約してるやつは大体友達〜♪ |
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東京60WATTS 『すべてのバカモノへ』 |
数ヶ月前に古本屋で立ち読みしてたときにFMから流れてきて一目惚れならぬ一聴惚れ、誰の曲か分からずじまいだった極上の日本語ソウルをやっと見付けた。ずっと探してたんだよ、このアルバムに収録された『目白通りいつも通り』。改めてCDで聴いてみてるけど、やっぱ良いよ。胸キュンなイントロのピアノからもうやられっぱなし。サニーデイサービスやキリンジに通じるような、どこか懐かしくてキラキラとしたメロディに友部正人や高田渡あたりを思わせるような情緒溢れる詩世界。グルーヴィーな演奏に彼らのサウンドの特徴である杉浦琢雄の心躍るようなピアノ、そして大川毅のハートウォーミングな歌声が一体となって胸にギュンギュン響いてくる。こりゃ文句なしの名曲だよ。 東京60WATTSは東京都内を中心に活動する5人組バンドで、この『すべてのバカモノへ』は彼らの初のミニアルバム。上述の『目白通りいつも通り』をはじめとする70年代ソウルやフォーク、R&Bをベースにしたステキなステキな曲たちを全部で6曲収録。なんと言っても大川毅の歌声と杉浦琢雄のピアノが最高です。メロディーは結構キャッチーなんだけど、しっかりとグルーヴ感があってR&Bしてるのもいいね。和田アキ子のトリビュート盤に本人からの指名で参加したっていうのもちょっと納得。歌詞では『つむじ』みたいな情緒溢れる恋の歌もいいけど、タイトルトラックの音楽業界に向けたちょっと過激な歌詞も好きだな。サニーデイサービスからキリンジ、ハナレグミ、クラムボン、スクービードゥ−や奥田民生あたりを好きな人まで色んな人にお薦めです。 |
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東京60WATTS 『WATTS! GOING ON』 |
東京60WATTSの初のフルアルバム。先にリリースされたミニアルバム『すべてのバカモノへ』でも見せていた60〜70年代のソウル、フォーク、R&Bからの影響の強いサウンドに加え、今作では7分半に及ぶ気だるいブルース・ナンバーやサンバの要素も取り入れたファンキーなナンバーなど幅広い音を聴かせてくれます。 どんなタイプの曲でも歌を大切にしたアレンジになってるんだけど、その歌が凄くいい。ハナレグミの永積タカシと奥田民生の中間のような大川毅の歌声はとってもステキだし、「コンドームふくらませて君が風船のようにもてあそぶ 長い髪の毛を振り乱して君は僕を振りまわして遊んだっけな」なんていう独特の視点から描かれる詩世界もとっても素晴らしい。公式サイトの「Discography」ですべての曲の歌詞が見れるようになってるのは自信の表れかな。 大川毅の歌も凄くいいんだけど、時には楽しく時には悲しく曲に彩りを添える杉浦琢雄のピアノも素晴らしい。昔のソウルやフォークに影響を受けた音を鳴らしてるバンドは珍しくないけど、ここまでピアノを前に出してるのってありそうでなかったよね。歌とピアノ、2人の主役級の役者が共存してることが東京60WATTSの最大の魅力だと思う。 楽しく愉快に騒いだり胸を熱くしたり、笑いと涙が絶えない充実の50分間。聴き終わった後にはちょっぴり幸せになれる。『すべてのバカモノへ』に収録してた名曲『目白通りいつも通り』の新テイクやメジャーデビューシングル『外は寒いから』も収録。個人的にはミックスにちょっと不満があるけれど、そんなこと気にさせない、とってもいいアルバムだよ。サニーデイサービス〜ハナレグミ〜奥田民生あたりを好きな人は是非是非。 |
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東京エスムジカ 『月凪〜THE WORLD OF ETH-MUSICA〜』 |
在日韓国人三世の李瑛愛と石垣島出身の平得美帆、サウンドプロデュースを手がける早川大地の3人から成る東京エスムジカのインディーズ時代にリリースされた7曲入りミニアルバム。 「エス」は民族的という意味なエスニック、「ムジカ」はハナレグミの曲名にもあったけど、音楽っていう意味。東京エスムジカという名前の通り、あらゆる国の民族音楽を東京的な感覚でミクスチュアした音になってます。バックトラックだけを聴くと民族音楽を大胆に取り入れてるんだけど、歌自体は80年代〜90年代の典型的J-POP的な歌詞&メロディなんで、民族音楽を聴いたことないような人もすんなり入り込める音になってると思う。肌触りは凄くポップでヒットチャート上位に入ってても違和感ないし、カラオケでもガンガン歌われそうな感じかな。逆に普段、本格的な民族音楽を聴いてるような人には物足りない作品かもしれないね。 |
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東京エスムジカ 『WORLD SCRATCH』 |
東京エスムジカのメジャーデビュー後、初となるフルアルバム。ヨーロッパ、ブラジル、アフリカ、インド、ハワイ、そして沖縄や昭和歌謡まで、あらゆる国の音楽をごった煮して、有線受けも良さそうなポップスに仕上げてます。大胆に民族音楽を取り入れつつもポップに展開、そこに女性ボーカル2人のハーモニーというスタイルが凄く新鮮。サウンドプロデュースを手掛けてる早川大地はこれまでにSHELAやELTにも曲を提供してただけあって、楽曲もそれなりに良く出来てます。全12曲、どれがシングルになってもおかしくないね。インパクトも抜群だし売れる要素満天。 ただ個人的には、もうちょっと生音を取り入れて欲しいなって思ったり。あらゆる民族音楽を取り入れてるのはいいんだけど、全体的に打ち込み感が強すぎて胡散臭い音になっちゃってるんだよね。やっぱ民族音楽には生音が一番合うと思うんだけどなあ。まあ、その胡散臭さも東京エスムジカの個性と言えば個性なんだけども。とりあえず、この人たちの個性的なスタイルは、まだまだ可能性がいっぱいだと思うんで、これからに期待。 |
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東京ザヴィヌルバッハ |
デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン(DPRG)のキーボーディスト、坪口昌恭と、サックスとCDJを担当する菊地成孔によるエレクトロ・ファンク・ジャズ・ユニット。 |
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東京ザヴィヌルバッハ |
東京ザヴィヌルバッハの2枚目となるアルバム。 ミニマルでクール、だけど、とってもファンキーなジャズ。コラージュコラージュ。 電子音と使い方やリズムなどは完全にエレクトロニカ以降。 あと、今作では前作以上にドラムがダイナミック。より踊れる音楽になってます。 このアルバム大音量で聴くとメチャクチャかっこいいです。個人的には前作よりもカナリ良かったかな。 |
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東京ザヴィヌルバッハ |
坪口昌恭(keys, M)、菊地成孔(sax, CDJ)を中心とした東京ザヴヌルバッハの通産3作目。今作はコラージュコラージュって感じは少しなくなってエレクトロジャズ色が強い作品になっています。リズムをランダムで鳴らすシステム「M」が作り出すリズムに坪口昌恭の鳴らすクールな電子音と菊池成孔の吹くサックスが絡み合いつつ展開。リズムは複雑かつ変則的で難解だけどグルーヴィーだし、サックスやキーボードがメロディを奏でる部分も結構あったりして聴きやすさは増したかな。とは言っても普段、ヒットチャートの歌物ばっかり聴いてる人や、ジャズといえばPE'Zしか知らないっていう人には「なんじゃこりゃ」の世界だろうけどね。 テクノもハウスもエレクトロニカもジャズも聴くような人にはお薦めです。なんていうか、ミニマルで難解な音の中でメロディアスなサックスやキーボードの音が登場したときの気持ち良さが半端ないんだよね。曲調もバリエーション豊かで飽きさせない感じ。ただただ単純にかっこ良いです。 |
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東京事変 『群青日和』 |
東京事変のデビューシングル。クレジットを見ると、太鼓:刃田綴色、鍵盤:H是都M、声弦:椎名林檎、四弦:亀田誠治、六弦:晝海幹音。そう、椎名林檎のバンドです。これを聴くより前に「MEET THE WORLD BEAT」で彼らのライブを見たんだけど、ソロ時代の椎名林檎からそう遠く離れた印象はなし。あの独特な世界観は貫かれてます。一番変わったのは全編でPE'ZのH是都M(ヒイズミマサユ機)の暴れん坊なキーボードが大活躍してたことかな。 そのH是都Mが作曲を手掛けた今作のタイトルトラックはバンドになって初のシングルっていうこともあってかバンドの初期衝動的な吹っ切れ感が堪らないです。椎名林檎の巻き舌ボーカルも絶好調、H是都Mのキーボードはやっぱり暴れまくりで、いやはや痛快。ここまでポップにキャッチーに突き抜けた曲ってソロ時代にはなかったかもね。無駄にゴチャゴチャしてない感じが、ちょっと『無罪モラトリアム』の頃を思わせてワクワク。カップリングでは椎名林檎とH是都M以外のメンバーの色も強く出ていて、バンド東京事変のこれからを期待させる作品になっています。 |
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東京事変 『遭難』 |
東京事変の2枚目のシングル。前作『群青日和』には椎名林檎作曲の曲は収録されてなかったんだけど、今作はタイトルトラックもカップリングも椎名林檎が作曲。前作がストレートにポップに弾けたバンド演奏とメロディだったのに対し、今作はストレートなバンド演奏はそのままにメロディに少しヒネリを効かせてるような印象。聴けば聴くほど味が出ます。そんでもって、聴けば聴くほど、やっぱりバンドなんだなって思わされます。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、鍵盤、それぞれに聴かせどころがあって、さらにそれが一体となってソロでは出せないような躍動感、グルーヴ感を生み出してるんだよね。これがバンドマジックってやつかなあ。前作に引き続き、収録されてるカバー曲もステキです。こりゃ、アルバムを楽しみにせざるを得ないなあ。 |
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東京事変 『教育』 |
出ました、東京事変のファーストアルバム。最初、通して聴いた印象は「やっぱりバンドなんだなあ」、「林檎の唄の新アレンジ最高!」、「全体的にピアノとベースがかっこいい!」、「意外とマニアックなのね」、「予想してたよりはメロディがキャッチーじゃないなあ」っていう感じ。マニアックといっても『加爾基
精液 栗ノ花』と比べると全然ポップで分かりやすいけどね。これまで椎名林檎を好きだった人は問題なく聴けると思う。ただ、『群青日和』みたいにキャッチーで即効性の高い曲はほとんどないんでシングルで興味を持った人が聴くと「あれ!?」って感じになるかもね。あと、ヒット曲にありがちな歌だけが前面に出てるサウンドではなく、バンド演奏ありきのサウンドになってたり、声に結構エフェクトがかかってたりしてるんで、歌しか聴いてないような人には不評かも。 だけど、この作品、ヘッドホンを装着して大音量で何度も何度も聴いてください。きっと「バンドって良いね!」って思うはず。気が付いたら体が動き出してるはず。そして知らないうちにクセになって、もっともっと聴きたくなるはず。所謂スルメ作品です。とりあえずシングル以外では『林檎の唄』、『入水願い』、『クロール』、『サービス』、『駅前』、『御祭騷ぎ』あたりが最高。バンドマジック炸裂。全編でヒイズミさんのピアノ大活躍なんでPE'Z好きな人も聴いてみるといいと思うよ。亀田さんのベースも弾けまくりで素敵だけど、同日発売だった平井堅の亀田プロデュース作品との温度差にはちょっとビックリだね。名盤!というのではないかもしれないけど、いい作品です。 |
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東京事変 『ADULT』 |
東京事変の2作目。メンバーが変わったからか、タイトルの通り、そういうコンセプトなのか、非常に大人っぽい音になってます。前作で目立ってたロック色は後退してジャズやボッサの要素が前に。アレンジにしても演奏にしてもじっくり作りこまれてる感じ。たぶん完成度は高い作品なんでしょう。 でも、なんか違う。『透明人間』なんかは前メンバーのライブ音源を聴いたことあるんだけど、前のストレートでエモーショナルなアレンジのほうが良かったよ。個人的にはやっぱりヒイズミさんの脱退が痛いです。何が悪いってわけじゃないけど個人的には椎名林檎とヒイズミの化学反応が良すぎた。そして久しぶりに椎名林檎の1作目を聴いてみると・・・やっぱり良すぎるんだよね。決して今作が悪いわけじゃないです。 |
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東京スカパラダイスオーケストラ 『WILD PEACE』 |
スカパラ通産12枚目?のアルバムです。仕方ないことだと思うけど、スカという縛りがあって12枚も出してると、もう目新しさなんてほとんどないですね。ハナレグミ、chara、甲本ヒロトによる歌物3部作も収録してるけど、それも前に1回やってるしなあ。普通に楽しいスカ作品だけど、ホント普通。 歌物3部作はcharaの『サファイアの星』、甲本ヒロトの『星降る夜に』がナイスなスカ歌謡に仕上がってて、さすが12枚も出してるだけあるなーって。ただ、ハナレグミ(永積タカシ)の『追憶のライラック』は彼の魅力が活かしきれてないような気も。バラードとしても中途半端だし、どうせ出張するなら、もっとファンキーな永積タカシが聴きたかったなあ。 |
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トウチセイ |
ポップでメロディアスで可愛いエレクトロニカ。 |
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トウチセイ |
chimeric mosquito(キメリック・モスキート)名義でも多数音源をリリース、新世界標準の聴覚センスで感覚の時代をリードするRESORT
RECORDS主宰者でもある董 智成(トウチセイ)。 |
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堂本剛 『si:』 |
ジャニーズのアイドルユニット、キンキキッズの片割れ、堂本剛のソロアルバムです。これはセカンドアルバム。すべての曲を自分で作詞作曲、歌だけでなくギターでも数曲に参加ということで、アイドル堂本剛ではなく、ミュージシャン堂本剛の世界が垣間見れる作品になってます。これは何も知らずに聴かされたら誰もアイドルの作品とは思わないかもね。僕も、テープの逆回転音からアコギが爪弾かれ、ダビーな空気感の中でビブラフォンやベース、ドラム、フルートなどが徐々に加わってドラマチックに切ないメロディーを奏でていく1曲目のインストナンバーからして、アイドル色は皆無。最初、視聴機でこの1曲目を聴いたときは、間違ってトータス以降なインスト・バンドの新譜のプレイボタンを押しちゃったのかと本気で思ったくらい。本人が弾いてるというギターもいい感じなんだよね。 2曲目以降もトラヴィスあたりのUKロックを思わせるようなナンバーから、フリーキーなギターとトロピカルなサウンドが交差するオルタナ色の強いナンバー、疾走するビートロック、4つ打ちのポップロック、グランジっぽいインスト、中期ビートルズ的な空気を持ったミディアム・バラード、スカを大幅に導入したポップロック・ナンバー、ブラスも配したファンクポップ、ブルージーなインストまで、ミュージシャン堂本剛が全開な曲がズラリと並んでいます。もちろん、椎名林檎などを手掛ける亀田誠治、椎名林檎や矢井田瞳のバックも務める西川進、ゴーイングアンダーグラウンドやピールアウトを手掛ける上田ケンジなどなど、大人たちのアレンジや演奏の力も大きいと思うし、メロディや歌詞はまだまだそこまで飛び抜けてるとは思わないけど、これだけのものは片手間じゃ作れないね。アイドルがミュージシャンごっこをやってみましたって感じの作品では決してない。歌も普通にうまかったりするんだけど、何ていうか音楽への愛が感じられるんだよね。何かの番組で堂本剛が音楽について語ってるのをちょっと見たときに、「この人は音楽が本当に大好きなんだろうなあ。」って思ったけど、この作品からもそれがひしひしと伝わってくる。 |
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トウヤマタケオ 『HELLO 88』 |
竹村延和のリミックス制作作業に参加したりもしている、大阪のアーティスト、トウヤマタケオ(TOYAMA
TAKEO)の2ndアルバム。このアルバムは、KARAOKE
KALKからライセンスされ、発売されました。 サウンドは、CHILDISCやKARAOKE KALKのアーティストなんかに通じる、子供の無邪気な声やピアノ、アコギ、マリンバ、バイオリンなどの生楽器を使ったフォークトロニカ。この作品は、とにかくピアノがいい。暖かくて、どこか懐かしい、童心に帰らせてくれる音。幸福感いっぱいです。ボーカルの入った曲が数曲あって、それが凄くいい。特に、穏やかで優しい“うたもの”エレクトロニカから、後半にエモーショナルなギターが登場してドラマチックに展開する『HELLO BIRD』が凄く良かった。 他の牧歌的なインスト曲もいい感じ。WUNDERを好きな人にお薦めです。 |
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戸張大輔 『ギター』 |
タワレコで貰ったインディーズ特集みたいな情報誌で絶賛されてたアルバム。 とびっきりドリーミーでロマンチック。切なさ全開。音響も民族音楽も飛び越した宇宙的フォーク。こりゃ凄い。凄いとしか言いようがない。山本精一が絶賛いてるのも納得。 素晴らしいんだけど、テープ音源を集めたものらしくて音が良くない。もっといい音でこの人の作品を聴いてみたいな。 |
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富田ラボ 『シップビルディング』 |
キリンジ、MISIA、中島美嘉、平井堅などのプロデュース、アレンジを手掛ける、冨田恵一のソロ・プロジェクト。ゲストボーカルで、松任谷由実、ハナレグミ(永積タカシ)、畠山美由紀、キリンジ、saigenji、birdが参加。色んな人が歌ってるんだけど、どの曲もキリンジっぽい。まんまキリンジ。洗練された喫茶ロックって感じです。 え!?ユーミンってちょっと思ったけど、ユーミンが歌ってるM-2『GOD BLESS YOU!』も富田ラボの昭和な雰囲気に合ってて、いい感じ。個人的にベスト・トラックは、ハナレグミが歌うM-3『眠りの森』。いい曲。やっぱり永積くんの声はいい。ちなみに、この曲の作詞は、松本隆。他の曲も、どれも質が高い。インストの曲もいい感じです。キリンジ好きな人は絶対気に入るんじゃないかな。 はっぴいえんど好きな人や、ママレイドラグ、初期サニーデイサービスなんかを好きな人にお薦めです。 |
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トムソー13世 『ダンツァーク・ムジカ』 |
トムソー13世の1stアルバム。エレクトロニカ、テクノ、トランス経由のトラックに、鼻にかかったような歌声。独特の詩世界。わかりやすく言えば、SUPERCARと七尾旅人を足して2で割った感じ。SUPERCARの『HIGHVISION』や『FUTURAMA』の頃のサウンドをもっとエレクトロニックに、もっとポップにした感じのサウンドで、『ナナ・ピルト惑星へ』、『2085年度
ノイズ第二中学校推薦入学試験問題(小論文)』、『肺ガン・・・余命3ヶ月・・・最後の演説』など曲のタイトルを見ても分かるように七尾旅人以降の詩世界。 悪く言えば、オリジナル度は低いんだけど、普通に良い。その辺のサウンドが好きな人は気に入ると思います。あと、SUPERCARのドラムの田沢公大のソロ・ユニット「aM」、RIOW ARAI、HIDENOBU ITOのリミックスも収録。それらがボーナストラックみたいな感じじゃなくて、普通にアルバムの流れに合う感じで収録されているのが良かった。 |
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トラジハイジ 『ファンタスティポ』 |
キンキの堂本剛、トキオの国分太一が主演の映画『ファンタスティポ』。その主題歌になってるノリノリでイケイケなでナウなディスコ・ダンスナンバー。70年代ソウルミュージックやディスコミュージックを彷彿とさせるような曲調に歌謡曲ド真ん中な歌メロ。THE東西南北の久保田洋司&アンセムの清水昭男による楽曲も素晴らしい出来だし、何よりも職人CHOKKAKUによるアレンジが光ってます。そんなポップスのツボを突きまくりな楽曲に、マツケンサンバも凌駕するくらいアホアホに突き抜けた振り付け!もうファンタスティポー! 夢のコラボレーションとか言って名前だけで売ってる真面目風音楽よりも、こういうのがやっぱりジャニーズには合ってるよね。面白かったあの頃のジャニーズ音楽はまだまだ死んでなかった!そう思わせる傑作です。いや、ホントに。できれば、DVD付きの初回限定盤(左の画像は通常盤)をゲットして映像とともに楽しんで貰いたいんだけど、残念ながら既に入手困難みたいだね。うーん、ファンタスティポー!←最近の口癖。 |
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