基本的には前作通りの“うたもの”なんだけど、メンバーチェンジのせいか、よりカオティックになって、インプロヴィゼーションの要素が強くなった。ちょっとROVOやソロ作『CROWN
OF FUZZY GROOVE』に近づいたような印象です。M-2『ねがい』やM-6『はじまり』のインプロ的な演奏なんか鳥肌が立つくらいカッコいい。
山本精一のうたも優しくて凄く良い。『CROWN
OF FUZZY GROOVE』も凄かったけど、このアルバムも本当に凄いな。
DJ KRUSHがDJ HIDE、DJ SAKと共に結成したプロデューサー集団の流(RYU)
の1stアルバム。
アブストラクト・ヒップホップと、ジャズ、ソウル、R&B、ダブ、民族音楽などの融合。TUNDE
AYANYEMIさんのパーカッションをフィーチャーして、その題名通り、リズムで遊んだM-1『リズム遊び』、尺八をフィーチャーして和な雰囲気漂うM-4『YELLOW
BAMBOO 4898』、ミニマルで美しいダブ・ナンバーM-6『SONG
FROM THE FAR EAST』など、ちょっと実験的なインスト曲は良かったし、THA
BLUE HERBのBOSS THE MCをフィーチャーした2曲(M-3『流』&M-8『ILL-BEATNIK』)は強烈。特にピアノをフィーチャーした深く美しいトラックとBOSSの突き刺さるような言葉が絡み合うM-8『ILL-BEATNIK』は素晴らしい出来。他の女性ボーカルをフィーチャーした歌物曲はちょっと普通すぎて面白くなかった。
DA LATAは吉澤はじめをフィーチャーして『恋尽ぬ花』をフュージョン風に、KID LOCOは『赤田首里殿内』をダウンテンポにリミックス。どちらも素敵な仕上がり。『かなさんどー』のメンバーによるアンビエント・ダブなリミックスも収録してるんだけど、それがまた秀逸。どれも好きだけど、個人的にはこの『かなさんどー』が一番好きだったり。
このアルバムを初めて通して聴いたときの印象はスピッツ+さよスト期のくるり、そして+ミスチルだった。スピッツとさよスト期のくるりの中間を行くような日本情緒漂うギターロックにミスチルの普遍的なポップ感。で、その後によく歌詞カードを見てみたら「PRODUCED
by レミオロメン&小林武史」。小林武史はミスチルのプロデューサー。僕の感じた「+ミスチル」っていうのはあながち間違ってなかったかな。