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羅針盤

『RASHINBAN』

ライブ会場で売られていたCD-R。1曲目の『はじまり』は2001年7月29日のフジロック、2曲目の『不在のうた』は2001年9月21日のミューズホールでのライブ音源。

『はじまり』のほうはROVOの勝井祐二と益子樹も参加していて、ROVOと羅針盤の中間のようなサウンドになっています。と言うより29分中、ほとんどがインストなんで、ROVOに山本精一のボーカルが入ったような感じです。メチャクチャかっこいい。このメンバーでのスタジオ作品も聴いてみたいな。

『不在のうた』のほうは限りなくシンプルな演奏。『はじまり』はROVOは好きだけど羅針盤はちょっと・・・っていう人にも是非聴いて欲しいです。

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羅針盤

『はじまり』

羅針盤の4枚目のアルバム。

基本的には前作通りの“うたもの”なんだけど、メンバーチェンジのせいか、よりカオティックになって、インプロヴィゼーションの要素が強くなった。ちょっとROVOやソロ作『CROWN OF FUZZY GROOVE』に近づいたような印象です。M-2『ねがい』やM-6『はじまり』のインプロ的な演奏なんか鳥肌が立つくらいカッコいい。

山本精一のうたも優しくて凄く良い。『CROWN OF FUZZY GROOVE』も凄かったけど、このアルバムも本当に凄いな。

羅針盤

『会えない人』
羅針盤の4曲入りのミニアルバム。

今そういうモードなのかミニアルバムだからなのか全体的に今までの羅針盤に比べるとキャッチー。山本精一のポップな側面が前面に出た“うたもの”になっています。M-2『さけび』が秀逸。いいメロディの素朴な歌にカオティックかつノイジーなギター。ホント良い。個人的には今までの羅針盤の曲で一番好きかも。M-1『会えない人(太陽)』もいい感じだし、なかなか傑作なミニアルバム。

これは次に出るアルバムが楽しみだな。
羅針盤

『福音』
ミニアルバム『会えない人』から間髪いれずにリリースされた羅針盤の5thアルバム。

インプロの要素が強かった前作から一転、今作は歌を前面に出して、とても普遍的なポップスを展開。演奏は地味ながらも、しっかりと作りこまれていて聴くほどに味が出てきて、じわじわと胸に染み入っていく。今作はとにかく前作までよりもメロディが良い。M-1『あたらしいひと』なんかはスピッツの『ロビンソン』なんかにも匹敵するような普遍的で美しいメロディの名曲だと思う。10分以上に及ぶ大曲M-3『会えない人(月)』は羅針盤にしかできない大きなスケール感と、今まで以上に美しいメロディが出会った名曲。シンプルな弾き語りM-8『小さなもの』なんかも本当に素晴らしい。珠玉の8曲が詰まった素敵なフォーク・ポップ・ソング集。

何度も何度も聴きたくなる。そして、聴けば聴くほど響いてくる。ゆっくりじっくり楽しみたい作品。傑作です。
羅針盤

『いるみ』
羅針盤の『福音』から約9ヶ月ぶりとなる通産6作目。今作はベースが不参加ということで、山本精一(ボーカル&ギター)、吉田正幸(キーボード)、チャイナ(ドラム)という変則3人編成での作品となっています。ベースがいないんで低音はちょっと弱め。その分、これまで以上にギターが大活躍。その辺がこの作品の良いところでもあり、悪いところでもあるというか。ノイジーかつエモーショナルに幾十にも重なりあったギターはどこまでも美しく、山本精一のふわふわした歌声や言葉と相まって、ひたすらサイケデリックな空気感が心地良いんだけど、ベースがない分、締まりがないと言うか、ふわふわしすぎてるんだよね。そこら辺はちょっと好き嫌い分かれちゃう気がする。

この素朴でふわふわしたサイケデリックな音世界は、ちょっとヴェルベットアンダーグラウンドを彷彿とさせたりして、ああいう感じの音が好きな人には堪らないかもね。メロディはこれまでにも増して良質。派手さはないけど、聴けば聴くほど味が出るいい曲が詰まってます。
羅針盤

『むすび』
羅針盤の7作目。正直、羅針盤の曲は一般受けしないと思う。フォークサウンドを基調とはしてるけど、メロディは全然キャッチーじゃない。演奏も爽やかさより、ゆるゆるサイケデリック。山本精一の歌だってたぶんカラオケだったら低い点数が出ちゃう。スピッツのトリビュート盤で羅針盤の音を聴いた人も多いと思うけど、「なんじゃこりゃ!」って思った人も多かったはず。眠くなるって人も多いはず。

ただこの独特の空気、スケール感、サイケデリック感は羅針盤でしか味わえないと思います。歌だけじゃなく、音全体を体中で感じてみてください。大音量で何度か聴いてたら癖になるかもね。表題曲『むすび』は羅針盤の歴史の中でも屈指の名曲だと思います。

なお、この作品のリリース後の2005年11月5日、ドラマーのチャイナこと西浦真奈さんが不慮の事故により急逝されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。音は永遠に。
リップスライムとくるり

『ラヴぃ』
リップスライムとくるりのコラボ!涼しげなエレクトリック・サウンドに流れるようなラップ、爽やかなコーラスワーク。心地良いダンスナンバーになってます。このコーラスは岸田繁らしいっちゃらしいし、トラックもちょっとくるりの『赤い電車』っぽい感じだけど・・・ぶっちゃけ、くるりが参加してるって知らなかったら普通にリップスライムの新曲と思ってたでしょう(笑)

トラックメイカーのフミヤが病気療養中ってこともあって、くるりがトラックを提供したって感じ?コラボというよりそう言ったほうがしっくりくる気がします。フミヤがいたら、このコラボは実現してなかった気がするけど、どうせならフミヤの天才的なトラックと岸田繁の変態さのぶつかり合いが聴きたかったなあ。


『我』
DJ KRUSHがDJ HIDE、DJ SAKと共に結成したプロデューサー集団の流(RYU) の1stアルバム。

アブストラクト・ヒップホップと、ジャズ、ソウル、R&B、ダブ、民族音楽などの融合。TUNDE AYANYEMIさんのパーカッションをフィーチャーして、その題名通り、リズムで遊んだM-1『リズム遊び』、尺八をフィーチャーして和な雰囲気漂うM-4『YELLOW BAMBOO 4898』、ミニマルで美しいダブ・ナンバーM-6『SONG FROM THE FAR EAST』など、ちょっと実験的なインスト曲は良かったし、THA BLUE HERBのBOSS THE MCをフィーチャーした2曲(M-3『流』&M-8『ILL-BEATNIK』)は強烈。特にピアノをフィーチャーした深く美しいトラックとBOSSの突き刺さるような言葉が絡み合うM-8『ILL-BEATNIK』は素晴らしい出来。他の女性ボーカルをフィーチャーした歌物曲はちょっと普通すぎて面白くなかった。
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琉球アンダーグラウンド

『琉球アンダーグラウンド』

沖縄を愛するアメリカ出身のジョン・ティーラーとイギリス出身のキース・ゴードンの2人組のユニット。沖縄民謡とダブ、ドラムンベース、トランス、テクノなど、ダンスミュージックの融合。ダブやドラムンベースのリズムに絡みつく三味線の音色が何とも不思議な響きを発しています。

正直、安っぽい曲も何曲かあるが、『てぃんさぐぬ花』のダブバージョンは素晴らしい。

真夜中の沖縄の砂浜。空を見上げると、そこには満天の星。気が付くと星空に吸い込まれて宇宙を漂っていた。そんな気分を味わえる曲。とても心地良い。空、宇宙、海、そして命を感じさせる作品。
琉球アンダーグラウンド

『毛遊び』
琉球アンダーグラウンドの2ndアルバム。

クラブ・ミュージックと沖縄音楽の融合っていう基本は変わらず。今作ではサンバなんかも取り入れたりして、より幅の広いサウンドになっています。あと、三味線や、女性ボーカルの使い方も前作よりうまくなったかな。

ただ、個人的には、ハウスっぽい曲や、トランスっぽい曲、ドラムンベースっぽい曲はちょっとイマイチ。なんかちょっと無理矢理感が感じられた。前作以上にルーツ寄りのダブになったM-3『恋の道草』、サンバっぽいビートを取り入れたダンス・チューンM-4『恋尽ぬ花』、アンビエントなトラックに島唄が乗るシンプルなアレンジのM-9『赤田首里殿内』は良かった。特にM-3がいい感じ。
琉球アンダーグラウンド

『OKINAWA LOUNGE』
アメリカ人のジョン・テイラ−とイギリス人のキース・ゴードンの2人から成るユニット、琉球アンダーグラウンドの曲のラウンジ・テイストのリミックスを集めたマキシシングル。参加してるリミキサーはMONDAY満ちるのアルバム製作などでもお馴染みのDA LATAと、パステルズから嶺川貴子やモグワイに至るまで幅広いジャンルから引っ張りだこの人気ユニット、KID LOCO。

DA LATAは吉澤はじめをフィーチャーして『恋尽ぬ花』をフュージョン風に、KID LOCOは『赤田首里殿内』をダウンテンポにリミックス。どちらも素敵な仕上がり。『かなさんどー』のメンバーによるアンビエント・ダブなリミックスも収録してるんだけど、それがまた秀逸。どれも好きだけど、個人的にはこの『かなさんどー』が一番好きだったり。

前作『毛遊び』のときにところどころ感じられた無理矢理感がここにはほとんどなくて、どれも原曲より良いかもしれないね。個人的には琉球アンダーグラウンドのこれまでの作品の中では一番好きだよ。沖縄民謡とクラブ・ミュージック、どちらが主役っていうんじゃなくて、どちらも主役。歌がトラックを引き立てていて、それと同時にトラックが歌を引き立ててるんだよね。こりゃ心地良い。ジャケットみたいな夏場の夕暮れに聴いたら最高だろうね。
レミオロメン

『フェスタ』
山梨出身の3ピースバンド、レミオロメンの初音源となるミニアルバム。

感情的なギターに、しっかりとしたベース、タイトなドラム、そこに伸びのある力強い歌。USオルタナ・ギターロックの影響を受けたサウンドなんだけど、歌詞やメロディに独特な「和」の雰囲気を持っています。日本情緒漂うギターロック。

最近こんな感じのバンドは結構多いんだけど、このレミオロメンはとにかくボーカルの声が素晴らしい。スピッツの草野マサムネの声と、くるりの岸田繁の声と奥田民生の声を足して3で割ったような声(意味不明?)なんだけど、存在感が半端じゃない。ストレートに響いてくる。素直にいいなって思える歌声。演奏の質も高いし、メロディもいい感じ。

スピッツなバンプ、『さよスト』期のくるりなんかが好きな人は気に入りそう。凄く良いんだけど、あと一歩。もっと「これだ!」っていうレミオロメンならではの部分があると良かったのにな。
レミオロメン

『レミオロメン』
レミオロメンのライブ会場でのみ限定発売された7曲入り自主制作アルバム。500円とお買い得。
って言っても、僕は買ったわけじゃなくて友達に聞かせてもらったんだけど。

FMやCSで大プッシュされている1stシングル『雨上がり』も収録してるんだけど、この曲は本当にいい。エモーショナルで疾走感もあって、それでいて極上のメロディ。緩急のあるアレンジもいい。名曲だな。他の収録曲も『流れ星』、『大空』、『僕らは』、『飛行機雲』などいい曲が多い。
この作品はデモテープみたいな感じで録音状態は良くないけど、ダイアの原石のような作品。これらの曲が正式にリリースされるのが楽しみ。


レミオロメン

『朝顔』
レミオロメンのメジャー1stアルバム。これがレコード会社側から事前連絡無しに店頭に並んでから初めてCCCDと告知されるなんてことになってしまった。この作品をリリースしてるビクターってCCCDの表記も小さいし、なんか隠そう隠そうとしてるところが見えて嫌だ。最初にCCCD導入したあの会社より悪質かも。ネット上で色んなところを見てると、この事件のせいでこの作品も「悪」みたいに見られてるところが少なからずあるけど、この作品は悪くないしレミオロメンも悪くない。悪かったのはレコード会社と“運”だ。

このアルバムは11曲収録。そのうちシングルとシングルのカップリング曲が4曲、『フェスタ』収録曲の再ミックスが5曲、そして新曲が2曲。この新曲が2曲だけっていうのは今までのレミオロメン・ファンには正直、寂しい内容だと思う。でも、それを抜きにすると、これがホントいい内容なんだ。雑誌とかやたらと褒めまくられたりしてるけど、それもあながち間違ってない。

まず、シングルになってた『雨上がり』と『電話』は間違いなく名曲だし、カップリングになってた『昭和』と『タクシードライバー』も地味ながら凄く良い曲だ。『フェスタ』の収録曲の再ミックスはギターやコーラスが厚くなったような印象。臨場感が増して、ますますいい感じに。あれ?この曲こんなに良かったっけ?の連発だった。そして新曲。まず『朝顔』はレミオロメンらしいキャッチーで日本情緒漂うギターロック。これがCCCD不買派の人が悔しがるような良曲。普通のCDでシングルカットしてくれたらいいのにな。もっと聴かれるべき曲だよ。そして、『追いかけっこ』のほうはしっとりしたバラード。シンセの音がうっすら入ってたり、ドラムにダブっぽいリバーブがかかってたり、新しいレミオロメンを感じることの出来る曲。もういっそのこと新曲もシングルカットしてベスト盤ってことにしちゃえばいいのに。実際にベスト盤クラスの出来だし。

このアルバムを初めて通して聴いたときの印象はスピッツ+さよスト期のくるり、そして+ミスチルだった。スピッツとさよスト期のくるりの中間を行くような日本情緒漂うギターロックにミスチルの普遍的なポップ感。で、その後によく歌詞カードを見てみたら「PRODUCED by レミオロメン&小林武史」。小林武史はミスチルのプロデューサー。僕の感じた「+ミスチル」っていうのはあながち間違ってなかったかな。

小林武史と聞いて敬遠する人もたぶん多いと思う。あと、雑誌での過剰な取り上げられ方や今回のCCCD騒動で敬遠してる人もいると思う。でも、良いものは良いんだよ、ホント。ビクターさん、次は普通のCDでお願いしますよ。
レミオロメン

『3月9日』
レミオロメンのアルバム以降、初となるシングルは3月9日に結婚を迎えた友人に贈ったバラード・ナンバー。僕がこの曲を初めて聴いたのはミュージックステーションに彼らが出演してたときなんだけど、正直そのときは『雨上がり』や『電話』ほどグッとくるものはなかった。その数日後に他のCDを借りに行ったついでにこのシングルも借りてきたんだけど、ミュージックステーションで聴いたときとは全然印象が違った。全然グッときた。シンプルなメロディーとシンプルなアレンジのバラードなんだけど、これ以上ないくらい曲構成がうまくできている。ミュージックステーションでの短縮された演奏では伝えきれない曲だと思う。4分25秒フルで聴いてこそ「瞳を閉じれば あなたが まぶたのうらに いることで どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私も そうでありたい」という歌詞と、シンプルながらも美しいメロディーが響いてくる。

カップリングの『日曜日』はタイトルトラックとは雰囲気を変えて、アップテンポで軽快なロックンロール・ナンバー。これまたいい曲です。僕的には今のところレミオロメンの曲ではずれ無し。いいバンドだね。レコード会社やマスコミに変に毒されず、このままの感じで頑張って行って欲しい。
レミオロメン

『アカシア』
リリース・ペース早いです、レミオロメン。『3月9日』から約2ヶ月でリリースされた3曲入りシングル。個人的にレミオロメンっていうバンドは演奏で魅せるバンドではなくて、シンプルな演奏とアレンジで良いメロディーと歌を聴かせるバンドだと思ってる。今回のタイトルトラック『アカシア』もまさにそういう曲。演奏が巧いわけでもないし、面白いことをやってるわけでもないけど、ただただ良いメロディーと歌を聴かせる普遍的なポップソングだ。3曲目に収録されている、気だるい雰囲気のアコースティック・ナンバー『夏前コーヒー』もそんな感じ。ただただ良いメロディーと歌で、こちらをタイトルトラックにしても全然いける。レミオロメンの曲には本当にハズレがない。

ちなみに2曲目の『五月雨』では打ち込みのリズムを導入したりして、これまでにない要素も。レミオロメンの「レ」はレディオヘッドの「レ」って話を聞いたことがあるけど、レディオヘッドにも通じる感じ。いや、スピッツの『ババロア』直系かな。打ち込みを導入と言っても味付け程度でやっぱり基本は良いメロディーと歌。別に打ち込みを導入してなくてもこの曲は成り立つと思うし、レミオロメンに打ち込みはあんまり似合ってない気もしないでもないけど、シンプルなバンド演奏ばかりでこのリリース・ペースを続けてたら、いつか行き詰ってしまう気がしないでもないし、こういう試みも良いのかもね。てか、こういうバンドは、もっとゆっくりじっくりやって行って欲しいなあ。
レミオロメン

『ETHER』
シングル4枚を収録したレミオロメンのセカンドアルバム。個人的には今のところ、レミオロメンの曲はアルバム曲もカップリング曲もハズレなしです。このアルバムもハズレ曲なんてないです。単純に良いメロディと良い歌詞。いい曲がいっぱい入ってます。全部いい曲です。

ただ、今作のストリングスやキーボードがガンガンに入ったアレンジは好き嫌い分かれるかもしれないね。良くも悪くもプロデューサーの小林武史の色が強く出た感じ。ミスチルやマイラバで聴いたような楽器使い、音選び、アレンジがところどころに見られます。個人的に前作はシンプルな3ピースバンドらしい音で歌詞やメロディがストレートに響いて来たんだけど、今作は装飾が多すぎて歌詞やメロディが遠く感じたり。今作のほうが耳には入りやすいんだけどね。好きな人は好きだと思う。てか、このほうが売れるでしょう。とりあえずは多くの人に受け入れられるでしょう。でも、なんか僕は物足りなかったです。曲自体は最高なんだけどなあ。スルメ度は前作のほうが上だと思う。
レミオロメン

『HORIZON』
レミオロメンの3作目。『粉雪』の大ヒットと前作『ETHER』の流れから、想像してた通りの作品だなあ。ミスチルなんかと比べても遜色のないJポップアルバムだと思います。分かりやすさで言ったらミスチルよりも上かもしれない。J-POPの定義ってなんや?ってなるかもしれないし、僕にもそれはよくわかんないけど、『朝顔』と比べて聴いてみたら、なんか違うんだよ。いや、どっちもいい作品だと思いますよ。

今作だっていい曲はあるし、下手なギターロックを聴くより全然いいけど、10年後に僕がどっちを聴いてるかと言ったら、たぶん『朝顔』のほうだろうなあ。うん、こういう作品も必要だとは思うけどね。またいつか小林武史から離れた作品も聴いてみたいなあ。
ロードオブメジャー

『ROAD OF MAJOR』
テレビ番組「ハマラジャ」内の、日本全国のバンドから、パート別にスカウトした選りすぐりのメンバーを集めて1つのバンドを作るという企画から生まれたバンド。このバンドも初期ブルーハーツから影響を受けた青春パンク・バンドと一緒に括られることが多い気がするけど、このロードオブメジャーのサウンドは少し違う。曲調もパンクと言うよりハードロックだし、歌い方もパンク的なぶっきらぼうな歌い方とは違う。なんて言うか少しきどった歌い方だ。初期ユニコーンやジギーに影響を受けたようなギターロック・サウンド。そこに青春な歌詞が乗る。シングルになったM-1『僕らだけの歌』M-2『雑草』M-3『大切なもの』に関しては歌や演奏も無難なレベルだし、意外とアレンジも綺麗にまとまってる。歌詞の内容はベタで無難な仕上がり。メロディはクオリティが高いと思う。売るためのロックとしてはホントによくできていると思う。ただ、何もかもが無難すぎて面白みがない。深みもない。ギターロック・バンドを沢山聴きこんでる人には全然物足りないサウンドだと思う。あと、アルバム全体を見るとシングル曲とそうでない曲のクオリティの差が激しい。作詞作曲を本人達がやってるのは評価できるけど、その辺はもう少し頑張って欲しかったかな。

ロボ宙

『銀河飯店』

元脱線3のロボ宙の初のソロアルバム。プロデュースはスチャダラパーが手がけてます。タイトルに銀河って付いてるけど、1曲目から全編に渡って宇宙っぽい感じ。ライムもちょっとスチャダラのボーズに似てるし、全体的にどこかスチャダラっぽい感じもして宇宙的なオールドスクールを聴かせてくれます。

スチャダラパーのアルバムに続編も収録された『LET IT FLOW feat BOSE』も入ってたり。あとはAFRAとのコラボ曲も入ってたり。いかにもLBって感じの作品であんまり目新しさはないけど、スチャダラパーとかAFRAの1作目が好きな人は聴いてみるといいんじゃないかな。
ロボ宙 & DAU

『LIFE SKETCH』
ロボ宙の2作目は関西の3人組宅録ユニットDAUとの共同作。前作も味付け程度の宇宙っぽい感じはちょっとあったけど、今作は完全に宇宙に行ってます。宇宙って言うか異世界って言ったほうがいいのかな。民族音楽や音響やDUB的なトラックにロボ宙の民族音楽の歌のようにも聴こえる日本語ラップが乗っかる。

前作とは完全に別人みたいです。これはヒップホップ好きな人より、ジャム、プログレ、音響なんかを好きな人に聴いてもらいたい、それこそ山本精一周辺の音が好きな人にお薦めな実験的な作品。こういうのってありそうでなかったね。普段スチャダラパーみたいなヒップホップしか聴かない人には「なんじゃこりゃ」状態になるのは間違いないんで要注意。
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ロレッタセコハン

『前衛フランス』

退廃的な雰囲気の3ピース・ジャズバンド、ロレッタセコハンの1stアルバム。

ロックや音響系やパンクなどの要素も感じられるジャズ。PE'Zみたいなポップさはあまりなくてクールな印象。サックスが良い。

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ロレッタセコハン

『ゴッドハムの三りこう』

福岡のドラム、ウッドベース、サックスのスリーピース・ジャズバンド、ロレッタセコハンの2ndアルバム。

基本は少しアヴァンギャルドなジャズでロックの要素も感じられる。チンドンっぽい感じも少しある。中低音のクールさとユーモラスなサックス、ドラムがいい感じ。必要最低限の編成で無駄がなく、気持ちいいです。『涙目の店員』っていう曲がサックスが笛の音に絡んだり、ガヤガヤ言ってる声と絡んだりしていて凄くカッコいい。

ロレッタセコハン

『成長の記録(による活動資金調達)』
福岡の3ピース・ジャズバンド、ロレッタセコハンの3枚目となるアルバム。今作は初の完全セルフプロデュースでモノラル録音、そして一発録りによるもの。ドラム、ウッドベース、サックスのスリーピース・ジャズバンド、ロレッタセコハンの2ndアルバム。ジャズとは言っても頭の堅いジャズとは180度違う彼ら独特のジャズ。ジャズの仮面を被ってはいるものの彼らの音の奥底にあるものはパンクだと思う。その辺の売れ線パンクよりも、ずっとずっとパンク。モノラルで一発録りという手法が彼らのパンク感を増幅させていて非常にかっこいい仕上がりになっている。普段、ジャズを聴かないような人にこそ、聴いてもらいたい作品。

パンク、ロック的なジャズと言うとPE'Zもあるけど、こっちはあそこまでのポップさはなくて、もっともっとアヴァンギャルド。目まぐるしく移り変わる変則的なリズムや不協和音の多用など、前衛的な演奏、アレンジは山本精一や大友良英あたりの音を好きな人にも十分アピールできると思う。
傑作。
ロレッタセコハン

『まくり差し』
福岡のパンク魂溢れるジャズトリオ、ロレッタセコハンの4作目。基本はジャズを基調としたインストなんだけど、今作はちょっと声の入った曲が増えたかな。個人的には豊島さんのボーカルは好きなんで、これは嬉しい変化。

アルトサックス2管同時吹きに変な曲展開、変拍子など変態なのは相変わらずです。曲調は、ちょっとポップグループ的なニューウェーブの香り漂う怪しい曲からスカスカなミッシェルガンエレファントって感じの歌物、やっぱりスカスカのブルースの上で豊島さんがラップっぽい歌を乗せた曲なんかもあって、よりバラエティに富んだ感じ。ここでしか聴けない、ここにしかない奇妙な音世界に連れて行ってくれます。お酒との相性が抜群。

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