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O.S.T.

平林一哉
TATSUZO
sowelu
etc

『animation BECK soundtrack 「BECK」
ハロルド作石原作のTVアニメ『BECK』の劇中で使用されている楽曲を収録したサウンドトラック。『BECK』はバンド生活を描いたアニメ。音楽監修はビートクルセイダーズのヒダカトオルが担当、ボーカルはYKZのTATSUZO、元ハスキングビーのドンドンこと平林一哉が担当しています。

ネタバレになるからあんまり詳しくは書かないけど、個人的には最終回直前の『I'VE GOT A FEELING』に鳥肌立ちまくりだったんで、このサントラも期待してたんだけど、これだけ聴くと普通だなあって印象。やっぱ絵がないと。BECKの曲はロックな演奏にラップ、もしくはUKロックの影響大なギターロック。あとは劇中に出てくる他のバンドの曲はパンクだったり、モロに売れ線ビジュアル系だったり、ビートルズ風だったり。どれもそれなりに良く出来てるんだけど、アニメの中で描かれてるほど、多くの人の心を動かすような飛びぬけた出来ではないかなあ。あ、ドンドンとソエルがデュエットした『MOON ON THE WATER』はホントに名曲だと思うけどね。まあでも、やっぱり絵と合わせて見たほうが感動するかなあ。OPテーマのビートクルセイダーズ『HIT IN THE USA』が収録されてないのも残念。
O.S.T.

HUSKING BEE
GOOFY'S HOLIDAY
10-FEET
BEAT CRUSADERS
etc

『animation BECK soundtrack 「KEITH」
こちらはアニメ『BECK』の中で使用されている楽曲を提供したバンドが、自ら演奏したオリジナル・バージョンをコンパイルした作品です。トロピカルゴリラやハスキン、ビークル、グーフィーズホリデイ、10フィートなど、ここに参加してるバンド周辺を好きだったら満足できるんじゃないかな。

てか、グーフィーズホリデイってまだやってたんだ。10年近く前にCDとか持っててライブとか行ったことあるけど、最近、名前を聞かなかったから解散してるのかと思ってた。10年近く前より、グンと深みが増してました。個人的には10フィートの曲が良かったなあ。これはモロにオアシスっぽいけど。あとビークルの『MOON ON THE WATER』も収録されてるけど、個人的にはソエルが歌ってるほうが好きかなあ。それからハスキンのオリジナル作には収録されてない最後の曲『BRIGHTEST』も収録してて、なかなかドンドンらしい良い曲なんでファンの人は聴いてみるといいんじゃないかなって思います。イッソンは参加してないけどね。
O.S.T.

大友良英

『blue』
魚喃キリコ原作の映画『blue』のサウンドトラック。

大友良英率いる「blue バンド」の作品です。「blue バンド」のメンバーは、栗コーダカルテットのリーダーで、デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン(DCPRG)のベーシストでもある栗原正己、DCPRG、ROVO、渋さ知らズのドラマーの芳垣安洋など。原作の魚喃キリコ、映画主演の市川実日子、安藤監督などもパーカッションで参加したりしてます。大友良英は今作ではギターで参加。大友良英の時には透き通って繊細、時にはエモーショナルなギターに、哀愁漂う栗原正己のリコーダー、そして芳垣安洋のタイトなドラム、パーカッション。「青く」美しいメロディ。GYBE!をもっと牧歌的にした感じのサウンド。DCPRGやONJPとは全く違うサウンドだけど、メチャクチャ良い。本当に大友良英のギターと、栗原正己のリコーダーの絡みが最高。エモーショナルな曲も、牧歌的な曲も本当に良い。珠玉の映画音楽がいっぱい詰まった作品です。映画を観てない人にもお薦め。

O.S.T.

FLARE
AUDIO ACTIVE
SUSUMU YOKOTA
AOA
YOSHIHIRO SAWASAKI
HIDENOBU ITO
REI HARAKAMI
etc

『BOOGIEPOP PHANTOM』

TVアニメ『ブギーポップは笑わない BOOGIEPOP PHANTOM』のサントラ。←見ての通り、国内のクラブ系の大物アーティストが大勢参加しているんで、クラブミュージックのコンピ盤としても聴けます。

KEN ISHIIの別名義FLARE『HAPPY END』はアンビエントで綺麗なテクノ。SiLC『IN HEAVEN』はストリングスをフィーチャーしたブレイクビーツにビョークを思わせるようなMIKIの歌が乗る美しい曲。AUDIO ACTIVE『PENALTY TAKER』はダビーなテクノ。結構テクノ度が高め。ピアノのメロディと音色が凄く綺麗。SUSUMU YOKOTA『GATAWAY』はソウルフルな女性コーラス、ピアノの入ったテクノ。ピアノの使い方が上手くて気持ちいい。SiLC feat 2K & D'S of RED LINE『DELIRIOUS』はノイジーなギターとスクラッチ、MCをフィーチャーしたドラムンベース。AOA『STROMY SOUP』はミニマルでトライバルなテクノ。生度は低めの曲。MING & FS『BOOGIEPOP ME UP』はドラムンベース。SUGAR PLANT『A FULLOW DUB』はトランシーなテクノ。後半の高揚感が気持ちよかった。SADESPER RECORD『TORSO』はアンビエント。YOSHIHIRO SAWASAKI『SNOW COAST』は凄く浮遊感のあって綺麗なテクノ。HIDENOBU ITOはグリッチ・エレクトロニカ。ギタギタに刻まれた音なのに、どこか美しさを感じさせるような曲。REI HARAKAMI『PONE』はいつものハラカミの曲よりアンビエント度高め。凄く美しい曲。カナリ良い。MYKN『ANGEL IN THE DARK』は民族っぽい歌やフレーズ、胡弓の音などが使われたアンビエント曲。

全体的に凄く良い。特にFLARE、AUDIO ACTIVE、SUSUMU YOKOTA、SUGAR PLANT、REI HARAKAMIの曲が良い。実はアニメのほうは観てないんだけど、これらの曲がどんな感じに使われてるのか是非観てみたい。

mother.gif

O.S.T.

鈴木慶一

『MOTHER オリジナルサウンドトラック』

僕がファミコンの中で一番好きなゲームのサントラ。作っているのはムーンライダーズの鈴木慶一です。
ゲームのサントラといってもゲーム中の音は最後にメドレーとして収録しているだけで、全曲バンドアレンジされています。
キャラメルママっぽいポップスやチャックばりのロックンロールなど、全体的にゲームの舞台でもある古き良き時代のアメリカを彷彿させるような音です。

牧歌っぽい曲は最近のMORR系のエレクトロニカに通づるような空気を持ってます。
メロディは全曲素晴らしい。特に音楽の教科書にも載っているという『EIGHT MELODIES』は超名曲。泣けます。
ここで紹介してるアルバムの中でも1、2位を争うほどの名盤です。
ゲームをプレイした人はもちろん、そうでない人にも是非、聴いて欲しいアルバムです。ゲームの方も超名作なんで体験して欲しいです。
rez.gif

O.S.T.

KEN ISHII
JOUJOUKA
ADAM FREELAND
COLDCUT AND TIM BRAN
OVAL
etc

『REZ -GAMER'S GUIDE TO-』

ドリームキャスト(PS2にも移植されました)のソフト『REZ』のサントラ。

KEN ISHII、JOUJOUKA、COLDCUT、OVALなど豪華なテクノ・アーティストが参加している。それぞれ、そのアーティストらしい曲で質が高い。個人的にはJOUJOUKA、EBZ、OVALのトラックが特に良かった。曲順も良く考えて作られていて、ちゃんとしたテクノのアルバムとして聴けるんでゲームファン以外にもお薦め。

ゲームのほうは、システム自体はボタン2つと十字キーしか使わないシンプルな3Dシューティング。ゲーム中は常にテクノのトラックが流れていて、敵をロックオンすると、その効果音がハイハットになっていて、元から流れている4つ打ちのリズムに新しいリズムが刻まれていく。また敵を倒した音なども上ものとなっていく。それが違和感なくて、ちゃんとした音楽になるのが凄い。映像はテクノ的なワイヤーフレームをバリバリに使っていて、これもまた音にバッチリ合っている。このゲームはヘッドホンを付けてプレイするとトリップ感が本当に凄いです。

サントラもいいけどゲーム本体もお薦め。

moon.jpg

O.S.T.

『MOON』

アスキーから出ているPSのゲーム『MOON』のサントラ。サントラのほうは牧歌的な曲からジャズ、テクノ、民族音楽、映画音楽的な曲までバラエティに富んだ内容です。

音楽レビューのページなんですけど、ここではゲームがあまりに素晴らしすぎるんで紹介します。このゲームはRPGなんですけど戦闘はありません。主人公が勇者であり世界を救うというのではなく、逆に勇者が殺した動物の魂を救っていくという内容です。他にも普通のRPGを皮肉ったような演出が多々見られます。このゲームには時間の概念が合って朝から夜への変化はもちろん、曜日の概念もあって、その時間、曜日にしか行らないイベントも存在します。また主人公には1日に起きていられるタイムリミットがあってリミットが来ると家に戻って、またスタート地点の家からのスタートになります。初めは朝から夜くらいまでしか起きていられないので、あまり遠くに行くことができません。

主人公はラブを集めることによって起きていられる時間が長くなります。ラブはあらゆるイベントで手に入れることができます。このラブを集めるのにカナリの謎解きが必要で、それが凄く楽しいです。グラフィックのほうも外国の絵本のような世界で凄く可愛いです。またキャラクターのセリフはフルボイスなんですけど不思議なゲームの中の世界ということで、意味不明の言葉になっています。これも世界観を構築するのに1役かっていて良かったです。あと、音楽はゲーム中でMDを買ったり、拾ったりして、それを流すという画期的なシステムになっています。MDの数も30以上あって、それぞれ個性的な音楽になっているので凄く楽しい。

あと、これはネタバレになるから言えないけどゲームのテーマが素晴らしい。僕的にはプレステのゲームの中でダントツに好きなゲームです。お薦め。こんな文章で面白さが伝わったかどうか怪しいんで公式ページのリンクを貼っておきます。『MOON』公式ページ
O.S.T.

NUJABES
FAT JON

『SAMURAI CHAMPLOO MUSIC RECORD -DEPARTURE-』
以前、こちらでも紹介したアニメ、『サムライチャンプルー』のサントラです。「DEPARTURE」と「MASTA」という2タイトルが同時に発売されたんだけど、この「DEPARTURE」は日本が誇るトラック・メイカー、NUJABESとFIVE DEEZのトラックメイカー、FAT JONが担当。OPテーマになってるNUJABES feat SHING02の『BATTLECRY』とEDテーマになってるMINMIの『四季ノ唄』もフルサイズで収録しています。言われなかったら誰もアニメのサントラだと思わないだろうね。アニメのほうを知らない人でも楽しめるヒップホップ・アルバムになってます。と言うより、インストなヒップホップを好きな人にお薦めです。普段はアニメ関連の曲ばかり聴いてる人には、声優の声も入ってなければ歌もほとんどないし、ガーっと盛り上がることもなく、単調でつまらない作品に感じちゃうかもね。

FAT JONのミニマルでアンビエント寄りなトラックたちも悪くないけど、NUJABESのジャジーでアコースティックとエレクトロニクスのバランスが絶妙なトラックたちが素晴らしい。アコギとピアノが絶品です。やっぱりこの人は凄いや。今作はFAT JONが担当した曲が10曲なのに対して、NUJABESの担当した曲が6曲(SHING02をフィーチャリングした曲を含む)しかないのは残念といえば残念かな。それでも、カナリいい感じのヒップホップ・アルバムであることは間違いないと思う。アートワークもいい感じです。
O.S.T.

FORCE OF NATURE
TSUTCHIE

『SAMURAI CHAMPLOO MUSIC RECORD -MASTA-』
『サムライチャンプルー』のサントラ、こちらの「MASTA」は元・四街道ネイチャーの2人によるプロデュース・ユニット、FORCE OF NATUREとシャカゾンビのトラックメイカー、TSUTCHIEが担当。TSUTCHIEのトラックにKAZAMIのボーカルをフィーチャーしたアニメ挿入歌も収録しています。

FORCE OF NATUREのほうはヒップホップを基調としながらも、ロッキンな感じの曲やトランシーな感じの曲もあって、普段インストのヒップホップを聴かないような人にとっては『DEPARTURE』よりも聴きやすいかも。これまでの作品の延長線上にある感じなんで、ファンの人はアニメを知らなくても普通に気に入るんじゃないかな。かっこいいです。一方、TSUTCHIEはこれまでのソロ2作品とはまた違ったジャズ〜フュージョン系の落ち着いた曲調。小気味良いスネアフィルにジャジーなエレピとウッドベース、ハンドクラップまで加わる13曲目『TUBED [DRUM PLEASE!]』が秀逸。やっぱり、こっちもいい感じのヒップホップ・アルバムです。
tamala.gif

O.S.T.

tree of Life

『TAMALA 2010』

かわいい顔してパンクな猫、タマラの不思議でオフビートな冒険を描いたSFアニーメーション『TAMALA 2010』のサントラ。映画のほうは音楽ビデオのようなスタイリッシュなアニメ。声優は武田真二や54-71の佐藤君がやっている。

このサントラの音楽は、この映画の監督、脚本も手掛ける、tree of Life(TOL)が担当。TLOは、hideの主催レーベル『LEMONed』にアートディレクターとして参加し、同時に『LEMONed』のコンピレーションCDに『ONEDAY FOR MARIA』を収録していた。そのコンピにはZEPPET STOREなんかも参加してたんだけど僕は、この曲が一番好きだった。ちょっと変わった声の女性ボーカル、切ないメロディ、アコギの響き、サビで突然バーストするギター。当時の僕には凄く衝撃的な曲だった。本当に大好きな曲だった。今でも自分の中でベスト10に入るくらい好きだ。それからTOLの他の音源を探したけど見付からなかった。

それから5年くらい経って、やっとTOLが動き出した。このアルバムはサントラなんだけど、曲順なんかもしっかりしていてTOLの初のフルアルバムとしても機能している。『ONEDAY FOR MARIA』も新しいバージョンで収録。歌詞が日本語になって、ストリングスなども導入して、よりドラマチックなアレンジになっている。どっちのバージョンも凄く良い。アルバム全体のサウンドは、NIRVANAとBECKを融合させて女性版にした感じ。ちょっとLOVE PSYCHEDELICOっぽくもある。BECKのような遊び心のあるアコースティックなサウンドで、ところどころNIRVANAのようにバーストする。かっこいい。

O.S.T.

原田郁子
DODGY
JET LAG
チア・チェン
CLUB8
PHOTO JENNY
CIGARETTE
BEN WATT
ON BUTTON DOWN
空気公団
LPchep3
1976

『藍色夏恋』
世界中の映画祭で共感を呼んだ、台湾の青春恋愛映画『藍色夏恋』のサントラ。サントラと言っても、映画中で使用されている楽曲の他に、映画のイメージに沿ってセレクトされた邦楽・洋楽曲を収録。選曲は『喫茶ロック』を監修した、行達也が担当。映画の雰囲気そのまんまの甘酸っぱい曲の詰まったサントラ。映画中で使用されている曲はピアノ・インスト。その合間合間にセレクトされた邦楽・洋楽曲が挿入されているんだけど、流れが物語的、映画的。このアルバム1枚で1つのストーリーが味わえるような感じかな。

この作品用にセレクトされた曲を紹介していくと・・・原田郁子の『風色夏恋』は、クラムボンの原田郁子の初ソロ曲。このサントラのための書き下ろし曲です。ピアノ弾き語りに、このサントラにも参加しているLPchep3のストリングスを加えたシンプルで感動的な曲。クラムボンの曲で言うと『森渡り』や『コントラスト』みたいな感じの曲。本当にいい曲。クラムボンってミトくんの力が大きいのかなって思ってたけど、郁子ちゃんの作曲能力も素晴らしい。ぶっちゃけ、この曲のためにこのサントラを聴いたんだけど、この曲だけで聴いた価値はあったかな。クラムボン好きな人は普通に気に入ると思う。

DODGYの『GOOD ENOUGH』は、とびっきりハッピーでキャッチー、甘い甘いギターポップ。極上極上。これは90年代中盤の曲なんだけど懐かしい。この曲好きだったな。JET LAGの『BACK OF MY MIND』は、ピアノ、ハンドクラップも入った女性ボーカル・ギターポップ。古い言葉で言えば、渋谷系って感じのサウンド。ちなみにミンティ・フレッシュ・ジャパン所属。チア・チェンの『スロー・ダンスナンバー』は、台湾の女性アーティスト。穏やかなポップスなんだけど、中国語のボーカルが僕にとっては新鮮だった。2002年の曲らしいんだけど、なんか懐かしい感じ。CLUB 8の『ALL I CAN DO』は、スウェーデン出身のバンドらしいんだけど、音もまんまスウェーディッシュ・ポップって感じ。ボッサ・テイスト。PHOTO JENNYの『MARSHAK』は、アコースティックで甘く切ないインスト。この人たちもミンティ・フレッシュ・ジャパン。CIGARETTEの『JELLYFISH』は、ファズギターにピアノ、ささやき系の男性ボーカル。これも渋谷系って感じ。BEN WATTの『おれはさびしくなるよ』は、ボブ・ディランの名曲のギターポップ・カバー。ON BUTTON DOWNの『とおくで』は、ちょっと空気公団やクラムボンを思わせるような女性ボーカルの曲。アレンジが面白かった。空気公団の『自転車バイク』は、爽やかで軽快な曲。LPchep3の『恋のうた』は、ストリングスとピアノによるインスト。いい曲。1976の『CHEER OF LOVE』は、実際に映画でも使われてる曲。中国語のポップなロックンロール。ラモーンズ?ジギー?みたいな。

ギターポップ、ミンティ・フレッシュ系を好きな人にはいいかも。僕的には今聴くとイマイチな曲が多かったかな。やっぱり原田郁子の曲がダントツでよかった。ON BUTTON DOWN、LPchep3もなかなかいい感じ。
O.S.T.

白井良明
大友良英
遠藤賢司
峯田和伸
中村獅童

『アイデン&ティティ』
みうらじゅん原作の漫画をもとに田口トモロヲが初メガホンをとった、バンドブームの頃のバンド青年たちの苦悩と成長をエ描いた青春映画『アイデン&ティティ』のサントラ盤。音楽はムーンライダーズの白井良明、遠藤賢司、そして大友良英が担当。それぞれのらしいインスト曲と共に主演の元・GOING STEADY、現・銀杏BOYZの峯田和伸が歌った劇中歌も収録。全部で25曲収録しています。

とにかくインスト曲はどれも素晴らしい出来。特に大友良英の手掛けた曲がいい。彼の以前に手掛けたサントラ『BLUE』なんかが好きな人は気に入るはず。そして、峯田和伸が歌う曲は7曲。その中で、みうらじゅんが作詞、峯田和伸が作曲して歌ってる曲は映画で重要な位置を占めるボブ・ディランに通じるようなフォークロック。GOING STEADYを知ってる人は驚くくらい優しい歌い方で優しい歌を歌っています。結構ベタでストレートなメロディで水準レベルの出来だけど、映画を観た人にはグッと響いてくるんじゃないかな。

全体的に見ると曲順も凄く良くて、ところどころ劇中のセリフも効果的に挿入されてるんで映画の色んな場面がふわっと浮かんでくるような作り。やっぱり映画を観た人は凄く楽しめる作品だと思う。ただ、映画を観てない人が1音楽作品として聴くには演技で吉川晃司のパロディみたいな歌い方をしている中村獅童が歌ったM-2『悪魔とドライブ』なんかが邪魔かも。
O.S.T.

栗コーダーポップスオーケストラ
ORANGE & LEMONS
(上野洋子&伊藤真澄)

『TRIBUTE TO あずまんが大王』
アニメ「あずまんが大王」の作中で使われてた曲を新しくアレンジ、そこにテーマ曲を歌っていたORANGE&LEMONSの歌を乗せた作品。

栗原正己が率いる、栗コーダーポップスオーケストラのアコースティックでほのぼのした演奏に、矢野晶子や遊佐未森を彷彿させるような不思議でキュートな女性ボーカル。

全10曲中半分が栗原正己の編曲。残りはORANGE&LEMONSのメンバーが編曲。個人的には栗原正己の編曲の5曲が良かった。ほのぼの楽しい不思議ポップ。

栗コーダカルテットをもっと、分かりやすく、とびっきりポップにした感じでメチャクチャ楽しいです。栗コーダカルテット好きな人や、可愛いのが好きな人にお薦め。

O.S.T.

浅野達彦

『巨人のドシン〜ドシンの跡を追って〜』
任天堂の短命ゲームハード、64DD(NINTENDO64に装着して使用する大容量ディスクドライブユニット)用ソフトとして発売された「巨人のドシン1」というゲームのサントラ。64DD自体が1万5千台くらいしか売れてなくて、さらにはその中のゲームのサントラっていうことで、かなりマイナーなサントラだと思うんだけど、これが凄く良い出来。ここですべての音楽を担当しているのはアレック・エンパイアのレーベルGEISTからもソロ作品『GENNY HANIVER』をリリースしている浅野達彦。『GENNY HANIVER』も南国感の漂うモンドでエキゾチックな音を聴かせてくれたんだけど、このサントラでも本当に素敵な南国風室内音楽を聴かせてくれる。どこまでも暖かいアコギとシンセ、スチールドラムが作り出す至福の音世界。これが鳴ると、そこはもう南国。WORLD STANDARDやKAMA AINAが好きな人は気に入ると思う。ゲームファンだけのものにしとくのは勿体無いよ。
korosiya.jpg

O.S.T.

KERERA MUSICATION

『殺し屋1』

原作が山本英夫、監督が三池崇史、主演が浅野忠信の映画『殺し屋1』のサントラ。

曲を担当しているのはKERERA MUSICATION。メンバーは山本精一、YOSHIMI P-WE、ATR、HILAHの4人。つまりEYEちゃん抜きのBOREDOMSです。サウンドのほうはトランス感をなくした『VISION CREATION NEW SUN』って感じです。アンビエントっぽい曲からノイズの曲、民族っぽい曲まであります。

映画の内容自体は僕はあんまり好きじゃなかったけど、映画とKERERA MUSICATIONの音はマッチしていい感じでした。

O.S.T.

ハナレグミ
クラムボン
ナタリーワイズ

『サヨナラCOLOR〜映画のためのうたと音楽〜』

竹中直人監督の映画「サヨナラCOLOR」のサントラ盤。映画のもとになった同名曲を歌ってたハナレグミといつも仲良しなクラムボン、ナタリーワイズが素敵な曲たちを提供してます。スチャダラパー&AFRAも1曲参加。

基本はこの3組らしくアコースティックで穏やかなインストというか映画音楽らしい映画音楽なんだけど、スチャダラパーがラップしてる曲が1曲(『サヨナラCOLOR 口笛 〜(TOT)』)、ナタリーワイズのビッケがポエトリーリーディングして高野寛が歌う曲が1曲(『二人のシルエット』)、それと高野寛が歌う曲が他に1曲(『サヨナラオハヨウ』)、ビッケのポエトリーリーディングが1曲(『彼方へ』)、クラムボンの原田郁子が歌う曲が1曲(『鳥のはばたき』)、ハナレグミが歌う曲が2曲(『ほっする人』、『オナゴ・サ・ウナージ』)、ハナレグミと忌野清志郎が一緒に歌った曲が1曲(『サヨナラCOLOR』)あります。あと原田郁子がコーラスした曲やハナレグミのスキャットが聴ける曲もあり。

個人的にはインストだけど『BONO UFO』がダントツで良かったです。ミトくんらしい曲。あと『やつでの葉っぱ』と『鳥の死がい』。歌物では『鳥のはばたき』、『サヨナラオハヨウ』が良かった。ハナレグミの歌う『ほっする人』はムード歌謡風、『オナゴ・サ・ウナージ』は言葉遊びいっぱいのボサノヴァでいつものハナレグミとは少し違った雰囲気です。『サヨナラCOLOR』はやっぱり名曲。スーパーバタードッグのバージョンよりもちょっぴりドラマチック。

O.S.T.

AMBASSADORS OF FUNK featuring MC MARIO

『スーパーマリオ・コンパクトディスコ』

93年リリースのアルバム。まずジャケットがいい。マリオがDJをやってる。内容のほうは、マリオシリーズ(マリオカート、マリオペイント、ヨッシーのたまごなども含む)のゲーム音源を使いまくったローファイ度高めのヒップホップとROMZ周辺のエレクトロニカにも通じるようなBEEP音を駆使したテクノポップ中心。アーティスト名義はAMBASSADORS OF FUNK featuring MC MARIO。企画物なんで安っぽいものを想像するかもしれないですけど、十分聴ける内容です。

コインを取るおとやジャンプの音など、効果音もところどころで使われているんだけど、その使い方も凄く上手いです。ラップのほうもネイティブの人が英語でやってるんでカッコいいです。

特に良かったのは『スーパーマリオブラザーズのテーマ』。あのお馴染みのメロディ(たぶんサンプリング元はスーファミ版)に、ブレイクビーツ、スクラッチ、ラップが絡む曲。普通にメチャクチャかっこいいです。あと、『スーパーマリオワールド』も良かった。スーファミ版のメインテーマにパーカッションが絶妙に絡んでて凄くかっこいい。ラップも最高。他にもいい曲がいっぱいで僕的には凄くお薦めのアルバムです。ただ、もう廃盤になっているので見つけるのは難しいかも・・・あと12インチのアナログシングルも2枚出てるみたいです。任天堂ファン、テクノポップファンは是非聴いてみてください。

O.S.T.

LITTLE TEMPO
藤田陽子

大野由美子
我修院達也

『茶の味・オリジナルサウンドトラック』

映画『鮫肌男と桃尻女』や「世にも奇妙な物語」の『BLACK ROOM』(傑作!)の石井克人監督の4年ぶりの新作『茶の味』のサントラです。石井克人が作詞作曲、我衆院達也が歌ったヘンテコな曲も収録してたりするけど、基本的にはリトルテンポが手掛けてます。バッファロードーターの大野由美子や藤田陽子も参加。

映画のほうもこれまでのメリハリのある石井作品とは違って、ほのぼのしてて、ゆる〜い作品に仕上がってたんだけど、音のほうもゆる〜い感じ。リトルテンポがアルバム『MUSICAL BRAIN FOOD』で見せてたようなグルーヴィーに踊れる感じは皆無。音数少なめでスティールパンの美しい響きを前面に出した、まったりサウンドになっています。部屋のBGMには良いかもね。個人的には藤田陽子のボーカルをフィーチャーした脱力ラヴァーズ・ナンバーM-20『茶の味』と、。そのダブ・バージョンが良かったです。藤田陽子はもう長いこと音源を出してないような気がするけど、そろそろ新作が聴きたいなあ。
O.S.T.

ZAZEN BOYS
長瀬智也
山口智充

etc

『真夜中の弥次さん喜多さん ORIGINAL SOUNDTRACK』
クドカン初監督の映画「真夜中の弥次さん喜多さん」のサウンドトラック。ほとんどの曲をザゼンボーイズが手掛けてます。『半透明少女関係』や『TANUKI』といった既発曲に加え、『YAJI×KITA USODARAKE』や『KITAさんのKIMOCHI』など、これまでの曲のヤジキタ・バージョンを始めとする短めのインスト新曲を19曲!と初期ナンバガに通じるような疾走感とヒリヒリした雰囲気がたまらないボーカル入りの新曲『MIDNIGHT YAJI×KITA 〜I WANNA BE YOUR FUCK〜』を収録してます。

サントラらしく合間合間にはセリフトラックや長瀬智也(TOKIO)、中村七之助、山口智充など、出演者によるボーカル・トラックも入ってます。その辺はクドカン節全開な感じでグループ魂とか好きな人にはたまらないんじゃないかと。ザゼンボーイズもクドカンもグループ魂も好き!って人は気に入る可能盛大。ただ、向井秀徳のボーカルが入った曲は少なめなんで、それを期待して買うと駄目かもしれないね。
O.S.T.

DOKAKA
イルリメ
カヒミカリィ
キリンジ

etc

『みんな大好き塊魂オリジナルサウンドトラック「塊は魂」』
最近、更新が遅れてる理由の3分の1くらいはプレステ2のゲーム「みんな大好き塊魂」にハマりすぎてることです。こんなにゲームにハマったのは久しぶりだー!ゲーム内容やデザインがいいのはもちろん、ゲーム中に流れる音楽がどれも素敵なんだよね。ゲーム自体が好きだから少し贔屓目で見てしまってるかもだけど・・・

いや、このサントラだけ聴いても十分楽しめる作品になってると思います。イルリメやカヒミカリィ、元ピチカートの野宮真貴、キリンジ、あとビョークの新作にも参加してたヒューマンビートボクサーのDOKAKAなんかがここでしか聴けない新曲を披露。イルリメはゲーム用に作ったからか、いつもより若干ポップだけどやっぱりクレイジーなヒップホップを、カヒミカリィは小山田君っぽくてスペーシーで美しいエレクトロニカを、野宮真貴はピチカート風のハッピーなポップナンバー、キリンジは作詞作曲がナムコの人なんでいつもとは少し違った感じかな(そういえばキリンジの兄、堀込高樹は昔、ナムコで曲を作ってたんだよね)、DOKAKAはゲームの前作でも使われてた曲を独自のユーモアを交えてカバー。アホっぽくて楽しいです。

あとは松崎しげるがハッピーなソウルポップを歌ってたり(何気に名曲!)、新沼謙二がダフトパンクっぽいディスコトラックの上でラップをしてたり、YOUがしっとりとフレンチポップを歌ってたり。どれも悪くないです。松崎しげるの歌声は冗談抜きにソウルフルだし、新沼謙二のラップ最高。YOUにもまた歌って欲しいです。

いいサントラだけど、実はゲームをクリアしたらオマケでゲーム中の音楽を自由に聴けるようになるんだよね。まあ、外とかでも聴きたい人は是非是非。ジャケットも可愛いです。

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